teruki☆legend小説提示版

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この提示版は小説などに関する内容を更新していきます。 ・「てるスマ」 ・「東方ディストラクションファンタジア」 ・「FUJINOHANA」 ・「AKATUKI」(近日更新) 面白かったら、ご感想をお願いします。
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突然ですがお知らせです。 - teruki☆legend

2018/01/18 (Thu) 23:13:52

事情により、次回から小説の投稿場所を変更します。

変更場所
https://plus.google.com/collection/0OqIJE

なお、現在執筆中の「ワールズエンドファンタジア」や「てるスマ3」は
近日、転載します。

ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/04/05 (Tue) 20:03:30

この小説は、東方二次創作です。原作とは異なり、設定、東方の登場人物以外は、オリジナルの登場人物がございます。なお、この小説にはアクションが含まれており、残酷な描写がございます。

「プロローグ」

ここは、誰もが忘れ去られた世界
「幻想郷」。この世界には人間が僅かながら住んでいるが、妖怪などの人外のものも住んでいる。
だが、ここ幻想郷は人里離れた辺境の地に存在するが、実は「博麗大結界」によって外部と遮断されている。その為、外の世界から存在が確認できず、内部に入ることすら不可能。それと同様、幻想郷から存在を確認できず、内部から出ることもできない。
現在の時間帯は夜で、この時間帯は妖怪達の活動時間である。だが、里の人間が夜中を歩き回る事が稀にあるようだ。その為、妖怪に襲われて命を落とす者もいるが、明るい時間体になると、妖怪は人里の里を訪れ人間との交流を深めたりする。こんな平和的日常な幻想郷である。
だが、幻想郷にとてつもなく最悪な悲劇が襲う。それは、ある真夜中に起きた出来事だった。

午前一時三十分、妖怪の森は真っ暗闇に包まれており、気味が悪く感じる。そこに、黒い塊が浮遊していた。
「あー、お腹が空いたのだー。」
人喰い妖怪「ルーミア」、彼女は、見かけた人間を喰う恐るべき妖怪、彼女はかつて、人間を喰ってきたが、ある異変解決により人間を喰う事をやめた。現在は、肉や魚、野菜を食べている。
彼女はお腹を空かせながら、食べ物を探す。すると、湖を見てピンときた。
「よーし、魚でも釣って焼いて食べるかー。」
ルーミアは魚を釣る為、釣り竿を取りに小屋へ向かった。その時、ルーミアは森の中を歩く男性を見つけた。
「(真夜中に人間が歩くなんて、珍しいのだー。)」
ルーミアは森の中を歩く男性に近寄った。
「おかしいなぁ。あいつ、どこに行ったんだ?いつもは元気良く戻ってくるはずなのに。」
「そこのお前ー、こんな真夜中に森の中歩いてどうしたのだー?」
男性は、ルーミアの声に気づき手を振った。
「すまない。実は、うちの犬がまだ戻ってきてなくてな。いつもは、元気良く戻ってくるはずなんだ。」
「そうかー。だったら私も探すよ。」
「ありがとう。うちの犬は茶色の首輪をつけているんだ。あと、俺は『一馬』だ。よろしくな。」
「よろしく一馬。」
ルーミアは、「一馬」という男性が飼っている犬を探した。
数分後、ルーミアは犬を探していると、何処かで誰かの悲鳴が聞こえた。
「一馬、見つけたのかー。」
ルーミアは一馬の方へ向かうと、それは地獄絵だった。
「ポ…ポチが!!」
かずまは、犬を見て怯えるように言った。
「一馬、見つかったのかー。それは良かった…きゃぁぁぁ!!」
ルーミアは犬を見て悲鳴を上げた。そこには、頭が真っ二つに割れ、脚がバラバラに切断された犬の姿だった。
「嘘だろ…。なんでポチが…。」
「一馬、これって…。」
その時、一馬の頭が破裂した。
「一馬!」
その時、何処かで銃声が聞こえて、何かが木に当たる音がした。
「やばい、殺されるのだー!」
ルーミアは浮遊し、「人里の里」へ逃げ込んだ。

人里の里へ逃げ込んだルーミアは、慧音という半獣の元へ向かった。
「慧音ー!大変なのだー!」
「どうしたんだルーミア?」
慧音はルーミアに問いかけた。
「一馬と犬を探していたら、犬が残酷のまま死んでいて、そしたら一馬が、頭破裂して死んじゃったのだー!」」
ルーミアは答えると、慧音は何者かが一馬を殺したと推測した。
「ルーミア、妖怪の森で一馬の他に誰かいたか?」
「えっと確か、犬を探している時に一人俯けのまま寝込んでいた人間がいたのだー。」
すると、慧音は「俯けのまま寝込んでいた人間」の部分ではっとした。
「ルーミア、恐らくそいつは危険人物だ!俯けのまま寝込んでいた地点で銃を構えている!」
「そ、そうなのかー!」
「一旦私は、妹紅と共に里の者たちを安全なところへ避難させる。お前は博麗神社へ行って、霊夢に危険人物が妖怪の森にいると伝えてくれ。」
「分かったのだー!」
ルーミアは慧音の言う通りに博麗神社へ向かった。慧音は巡回中の警備員に伝え、里の人間達を呼び起こし、一旦、ルーミアが向かった博麗神社で避難させる事にした。

その頃ルーミアは、博麗神社に到着し、睡眠中の霊夢という巫女を起こした。
「霊夢、起きるのだー!大変な事が起きたのだー!」
「んー、何なのよルーミア。今寝ているのよ…。」
「そんなこと言ってる場合ではないのだー!危険人物が妖怪の森にいるのだー!」
「え、何ですって!」
霊夢は巫女服に着替え、外に出ると、人里の里の人間が避難してきたのだ。
「済まない。実はな、ルーミアから聞いたとおり、妖怪の森に危険人物がいた為、一旦ここに里の人間達を避難させたんだ。」
「どうりで、ここに避難した訳ね。ところで、そこにいるの分かってるんだから。」
スキマが開き出すと、紫という女性が顔を出した。
「よく分かったわね。でも原因は、結界が何者かによって破壊されたって事よ。」
「何ですって!」
「恐らく幻想郷に侵入したのは一人だけではないわ。」
紫は答えた。
「このままだと、幻想郷が危険人物達によって大変な事になるわ!一刻も早く食い止めなければ!」
その時、どこかで声がした。
「霊夢さーん!」
「文、まさか貴方までどうしたのよ?」
「実は、はたてが念写した時に、こんなものが映し出されたんです。」
文は写真を霊夢に見せると、霊夢はその写真を見て驚愕した。
「これは!?」
「どうしたの霊夢?」
「紫、これ見て!」
紫は霊夢に言われて写真を見ると、そこに写っていたのは、外の世界でいうニュースの写真だった。だがそれだけではない。女性の隣にある枠を見ると、武装した集団が写っていたのだ。
「どうやら、結界を破壊して幻想郷に侵入したのは、彼らだった見たいだわ。」
「一体なんの目的でここに?」
「こうなったら、朝になったら異変を調査するしかないわね。」

その頃、外の世界では全世界を震撼させた恐怖の事件が起きていた。数時間前、アメリカのテキサス州でそれは起きた。
「こちら、デルタCP。犯罪グループのアジトの発見と犯人らの存在を確認した。オーバー。」
コーデックでアジト発見と犯人達の存在を確認した事を報告する特殊部隊の隊長「マーカス」は、十二人の隊員を引き連れ任務の遂行に取り組んでいた。FBIの七人も同様、特殊部隊と共に犯罪グループのアジトの入口で突撃の準備をしていた。彼らがいる所それは、廃工場である。ここはかつてある企業が設計、開発した銃器類を製造する工場であった。

1967年8月20日、工場長がある何らかの理由で製造した銃で乱射し、工場の作業員三十人を殺害してしまったらしく、工場を閉鎖してしまったのだ。工場長は警察に逮捕され、事情聴取でこう答えた。
「夜中に私は、銃を製造するのに必要な設計図を整理していました。そしたら、黒い影が私に襲いかかり、こう命令されたのです。『ニンゲンドモヲ、コロセ』と。」
これを聞いた警察は驚愕し、工場長について検察に報告した。その結果、工場長を不起訴で無罪にした。これをきっかけに警察は霊媒師に依頼し、霊能者は工場を調査した。工場について調査の結果、「この工場ができる前の数年前、保安官によって射殺され、成仏できなかった無法者の怨霊だと思われます。」
と、霊能者は答えた。

現在は、霊能者によってお祓いされ、無法者の怨霊は廃工場にいなくなったのであるが、特殊部隊がいるという事は、今回の目標である犯罪グループの排除である。その犯罪グループの名は「ヘヴィー」。意味は「重い」「激しい」「厳しい」で犯罪グループの名としてはふさわしい。「ヘヴィー」という犯罪グループはFBIによって国際手配されており、全世界に渡って隠しアジトに潜んでいる。
だが、廃工場に肝試しに来た三人の学生が、犯罪グループが廃工場にいるという通報により、FBIは犯罪グループがいるアジトへ向かった。
「今回はFBIも来たのか?」
「どうやら国際手配されている犯罪グループがいると、学生からの通報を受けてここにきたそうですよ。」
一人の隊員が答えると、マーカスは納得した。
「だが、絶対に身柄を確保したら、牢屋を壊して警官襲っての脱獄になってしまうからな。だから一刻も早く、排除せねばな。」
マーカスはコーデックで突撃の許可を要請した。
『突撃を許可します。隊長達の無事を祈ります。』
「了解、これより突撃に入る。アウト。」
マーカスは隊員達に突撃を告げると、マーカスにつづき隊員達はアジトの中へ突撃した。FBIも特殊部隊の跡につづけ、突撃した。

それから三時間後、特殊部隊とFBIの存在が途絶え二人の警察が駆けつけると、廃工場の中が血で赤く染まっおり、肉片が散らかっていた。
「何ということだ!本部に報告しよう。」
警官は無線で本部に報告した。それからというもの、特殊部隊、FBI達は犯罪グループによって全員帰らぬ人となり、全世界のニュースで特殊部隊とFBIの死が知らされた。
一時間後、犯罪グループが日本へ逃亡したという情報が防衛省で報告があった。防衛省は特殊部隊「武蔵」に出動要請を下した。だが、出動するのは特殊部隊だけではない、他にも特殊部隊がいたのだ。それは「特殊対策本部」であり、特殊部隊とは違い、様々なクラスが存在する。「ライフルマン」、「スナイパー」、「メディック」、「エンジニア」、「アサシン」、「アーチャー」などのクラスである。この中でも二つのクラスを持つ者がいた。彼の名は「葛飾 輝」。本部の隊員は彼の事を「輝さん」や「輝殿」と呼ぶ。
彼は、IQ1000の知能を持っており、
総督である「レーガン・ナカオカ」は日系アメリカ人であり、彼の事をコードネームとして「TERU」と呼ぶようだ。輝はレーガンと会話する時、敬語を使わない。なぜかといえば、彼は闇影の研究所から一人で脱出した時、闇影の兵士に追われた所、助けられた。そして、特殊対策本部に入った時、敬語を使わなくてもいいと言われ、それ以来、敬語を使わなくなった。
彼には「潜入工作」と「アサシン」の二つのクラスを持っており、今まで様々な任務を遂行してきた。そして今、レーガンからの指令により、任務が始まろうとしていた。
「これから任務の内容を説明しよう。今回は『犯罪グループの排除』で、ターゲットは犯罪グループ『ヘヴィー』、全世界で国際手配されている犯罪グループだ。今日、アメリカのテキサス州で数時間前に特殊部隊とFBI全員が死亡。恐らく、奴らによって殺害されたようだ。たった今、犯罪グループが日本へ逃走したそうだ。」
「だとすると、日本の何処かでアジトを作るつもりだな。」
すると、電話鳴り出し、レーガンは受話器を取った。
「こちらレーガンだが、どうした?」
レーガンは問いかけると、電話の相手が答えた。
『犯罪グループの現在地を特定したのですが、どうやら日本に存在しない場所を発見しまして調べたところ、『幻想郷』という地名が判明しました。』
「なるほど。」
『多分存在しないという事は、恐らく、『博麗大結界』で隔離されていて、地図では見えなかったんだと思います。』
「『博麗大結界』か。」
「総督、私に代わってくれ。」
「ああ。」
レーガンは輝に受話器を渡した。
『輝さん、知っているのですか?』
「ああ、実にいえば奴らはこの隔離された場所でアジトを作るつもりだが、結界を破壊した為、幻想郷が出現したという事だ。」
輝は答えた。
『流石です。恐らく結界を壊して逃げたつもりが、場所がばれてしまったという事ですね。』
電話の相手は納得した。
「ところで言うが、貴方はオペレーターか?」
『勿論です!』
「そうかありがとう。今から総督に代わる。」
輝はレーガンに受話器を渡した。
『総督、たった今エンジニアチームから、ヘリのメンテナンスが完了し、出発準備をするところです。』
「そうか分かった。」
レーガンは受話器を置くと、輝達に任務の内容をもう一度伝えた。そして、
「君達の無事と任務遂行を祈る。」
「了解!」
輝達は敬礼し、武器倉庫へ向かった。武器や弾薬を個人のロッカーから取り出し、格納庫へ向かいそれぞれのヘリに乗り込んだ。格納庫の天井のハッチが開くと、パイロットは、
「これより離陸します。」
と、出発を告げ、ヘリを離陸させる。ヘリは上昇し飛び上がった。

五時間後、輝を乗せたヘリは、幻想郷上空に到達した。
「そろそろだ。ドアを開けてくれ。」
「了解。」
隊員はドアを開けると、輝はゴーグルをつけ、開いたドアの前で飛び降りる準備をした。そして、無線で、
「これより地上へ降下する。」
と合図し、輝はヘリから飛び降り、それぞれのヘリからも他のメンバーが飛び降りた。
上空850m、輝達はパラシュートを展開すると、空気の力で速度を制御しながら地上へと降下して行く。そして、地上へと着地した。
「ルートを決めよう。私は潜入工作の専門なので、紅魔館へ向かう。コウスケ、巧、ケイン、ロットは魔法の森へ、クロウズ、アレックス、ウィグル、圭介はそれぞれの狙撃ポイントへ向かってくれ。いいな。」
「了解だ!」
輝達はそれぞれのルートに手分けして分かれ、任務をおびて出発した。


Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/04/11 (Mon) 19:51:59

「幻想入り」

「…ん、ここは何処なんだろう?」
彼女が目覚めるとそこは、森の中だった。森の中で目覚めた彼女は大きく伸びをすると、立ち上がって辺りを見渡した。
「森の中で目覚めるなんて、なんか不思議だなぁ。でもなぜここで目覚めたのだろう?」
彼女は不思議に思うと、森の中を探索した。
「確か私は、霊夢達とゲーム実況してたはずなのに。」
その時、何かにつまづき、彼女は転んだ。
「いたた、何につまづいて転んだだろう。」
彼女は立ち上がると、地面を見た。だがそこにあったものは、戦慄が走る程、首がない人間の遺体だった。
「きゃぁぁぁ!!」
彼女の悲鳴は森の中で響き渡り、木に留まっていた鳥達は、翼を広げて飛んで行った。
「首がない死体だぁ!」
彼女は首がない人間の遺体を見ると、恐怖の余りに、逃げ出した。
しばらく、首がない人間の遺体から離れると、息をゼェゼェと吐く。
「(まさか、あんなところに首がない死体があったなんて…。)」
その時、
「すいません。大丈夫ですか?」
と、どこかで男性の声がした。
「あの、どなたですか?」
彼女は問いかけると、彼は答えた。
「俺は『伝説のブロさん』といいます。ゆっくり実況者なんですが、貴方は?」
伝説のブロさんと名乗る彼は答えると、彼女に問いかけた。
「私は『みぃ』といいます。貴方も私と同じゆっくり実況者なんですね。」
「え?そうなんですか!」
伝説のブロさんは唖然とした。
「実は、ゲーム実況の最中に辺りが真っ暗になってしまって倒れてしまったら、何故かこの森の中で目覚めてしまいまして。」
「俺は確か、動画の編集中に座っていた椅子が突然倒れて、気がついたら森の中にいたのですが、俺が座っていた椅子があちらにありまして。」
伝説のブロさんは椅子の方へ指を指した。
「すごい!ワープする機械みたい。」
すると、伝説のブロさんは、みぃを見て疑問に思った。
「そういえば、みぃさんに尻尾と耳がありますが、人間じゃないですよね?」
「あ、実は狐の一族でして。」
みぃは答えた。
「なるほどそうですか。」
「あのすいませんちょっと通ります!!」
「大変なことが起きたので!!」
誰かの声がしたのか二人は顔を向くと、猫耳を生やした女性と、赤のパーカーを着た男性がこちらに向かって走ってきた。
「どうしたのですか?」
「みぃさん!あぶない!!」
すると、伝説のブロさんがみぃを庇った。
「え、ブロさん?」
みぃは地面に倒れると、悲鳴がした。
「いててて、ブロさん何が起きたんですか…!?」
伝説のブロさんが腕を抑えており、よく見ると腕から血が流れていた。
「大変!何かで血を止めなきゃ!」
その時、猫耳を生やした女性がハンカチを取り出した。
「あの、これを使ってください。」
「あ、ありがとうございます!」
みぃは伝説のブロさんの腕をハンカチで止血した。
「一旦、森小屋があるので逃げましょう!」
赤のパーカーを着た男性の言葉に、みぃ達は森小屋へ逃げる事にした。

それからというもの、みぃ達は無事に森小屋まで逃げることができた。
「危なかった。もしブロさんが助けてくれなかったら、私が撃ち殺されるところでした。」
みぃはホッと一安心した。伝説のブロさんを一旦、椅子に座らせると、伝説のブロさんは、二人に問いかけた。
「ところで、貴方達は誰なんですか?」
「私は『ノダ』といいます。」
「僕は『チョビ』といいます。」
すると、みぃは二人の顔で疑問に思った。
「妖夢と橙に似ている。」
「え、知っているんですか?」
「あ、はい!」
みぃは答えた。
「実は、私とチョビさんはゆっくり実況者なんです。」
「へぇ、私もブロさんと一緒なんですよ。」
「へぇ、そうなんですか。」
ノダは相槌を打った。その時、ドアの開く音がし、男が銃を構えながら入ってきた。
「動くな!」
「ひぃっ!」
みぃ達は驚き両手を挙げた。男はそれを見たのか、銃を構えることをやめ、ホルスターに納めた。
「犯罪グループではなさそうだな。君達は何故ここにいる?」
男が問いかけると、みぃは説明した。
「実は、あるなんらかの理由で森の中にいたんです。」
「森の中か。君達は今『幻想郷』の『妖怪の森』にいるという事だな。」
輝は、みぃ達が現在いる場所を答えると、
「えぇぇ!」
と、驚愕した。
「私は、特殊対策本部に所属する二つのクラスを持つエリート『葛飾 輝』という。」
すると輝は、伝説のブロさんに近寄ると、負傷した腕に手を翳した。
「え?輝さん。」
すると、負傷した腕が数秒で回復した。
「私は、生まれつき持った『妖力』を秘めている。その為、手を翳しての回復や蘇生、そして、器物の修復もできるのだ。」
「へぇ、凄いな。」
すると、輝はみぃ達に問いかけた。
「ところで君達の名前を教えてくれないかな?」
「はい、喜んで!私は『みぃ』で、こちらは『伝説のブロさん』といいます。」
「僕は『チョビ』、この方が『ノダさん』といいます。」
「実は私達は、ゆっくり実況者でして、ゲームや茶番などを投稿する活動をしているんです。」
すると輝は、
「なるほど、動画での活動をしているのか。」
と納得した。
「ありがとうございます。あと、聞きたい事がありまして。」」
「どうしたんだ?」
「実は誰かに狙われていて、ブロさんが撃たれたんです。一体誰が撃ったんでしょうか?」
「ああ、どうやら犯罪グループの狙撃手の仕業だ。」
輝は答えると、みぃは先程見つけた首がない遺体の事で思い出した。
「首がない死体を見つけたのですが。」
「首がない死体を見つけたのか。恐らく、頭部を撃ち抜かれて破裂したようだな。」
「もしかして、『ヘッドショット』ですかね?」
「間違いなくそうだ。だが、ここで留まっている場合ではないようだな。この小屋の中に武器があるかもしれないな。」
輝は机に置いてある本を取ると、本棚に差し込んだ。すると、本棚が横に動きだした。
「どうやらこの仕掛けは、本を差し込むと、本棚が横に動く仕組みになっているな。ライフルやショットガン、リボルバーやマシンガンが入っていたのか。それに、弾薬まであるな。」
みぃ達は本棚後ろに武器があったことに驚いた。すると輝は、みぃ達に武器と弾薬を渡した。
「あ、ありがとうございます!」
「ああ、武器を持っていなければ殺されるからな。」
そして、みぃ達は輝と共に森小屋を後にした。
「私は、任務の為、ここで別れるとしよう。また何処かで会おう。」
「はい。」
輝は、みぃ達と別れた。

輝は、みぃ達と別れた後、森の中を進んだ。
「(恐らくこの森の中に、犯罪グループがいる気配がするんだが。)」
輝は、ホルスターから銃を取り出し、木の陰に隠れ、犯罪グループがいるかを確認した。よく見ると、首がない人間の遺体を発見したが、輝はここで異様な事に気づいた。
「(人の遺体のしたに何かあるな。)」
輝は首がない人間の遺体に近付き、それ
をどかすと、首がない犬の死骸があった。
「(どうやら、ここで誰かに殺されていたのか。)」
その時、輝は何かに気配を感じ取ったかのように、首がない人間の遺体と犬の死骸から離れた。
「(どうやら、この森の中に狙撃手がいるな!)」
TERUは木の影に隠れ、狙撃手が何処にいるのかを確認した。すると、俯けの状態で銃を構えている狙撃手を見つけた。
「(なるほど、遺体を餌の役目として狙い撃つということか。だが、狙撃手としては、そんな手は使わないな。)」
輝は銃を片手で構えると、狙撃手に狙いを定めて撃ち始めた。銃弾は狙撃手の頭部に命中し、狙撃手は倒れた。輝は遺体に近づき、持ち物を確認すると、煙草とライター、マガジン五本が入っていた。遺体の手元にあった狙撃銃を確認すると、「ドラグノフ」という狙撃銃であることが分かった。
「(恐らく、犯罪グループの狙撃手はドラグノフを装備しているのか。だとすると、『AK-47』を装備している可能性が高いな。一応、この銃は貰わせてもらおう。)」
輝は狙撃銃を拾うと、マガジンを取り外し、弾薬の残り数を確認した。
「(一発は残っていたか。だが、まだ装填はしない。)」
マガジンを狙撃銃に差し込み、肩にかけると、マガジン五本をポーチに入れた。
「(よし、警戒しながら進んで行こう。)」
輝は再び歩くと、今度は小銃を装備した男ら三人が会話のやり取りををしていた。
「(予想通り『AK-47』だ。何やら会話のやり取りををしているが、何の会話か聴き取る必要がありそうだ。)」
輝は会話のやり取りを聴き取る為、耳を傾けた。
「なあ聞いたか?俺らがいるこの森の事を。」
「ああ、知ってるぜ。妖怪が出るってな。」
「夜中になると、出るらしいぜ。」
すると輝は、男らの会話を聴くと、ここで妖怪が出るということを、納得した。
「(そうか、ここの森は妖怪が出るのか。だがその代わり、命は頂く!)」
拳銃をホルスターに納めると、匍匐前進で男ら三人に向かって進んで行くと、鞘から忍者刀を抜き出し、そっと近づいて行く。そして、輝は男らに斬りつけた。
「ぐあぁ!いつの間にか斬られた!」
男らはその場で倒れ、背中から血が流れた。止めとして、鳩尾を刺した。やがて、男らはピクリとも動かなくなった。
「(暗殺完了。さて、持ち物を確認するか。)」
輝は、男らの持ち物を確認すると、ナイフや小銃に使用するマガジン、煙草とライター、手榴弾が三個入っていたが、煙草は吸わないので、手榴弾三個だけを入手した。
「(手榴弾は使えるな。)」
輝は、森の中を暫く進んで行くと、出口が見えて来た。
「(出口が見えて来たという事は、どうやら次は『霧の湖』か。よし油断せず、進むぞ。)」

コウスケ、ケイン、ロット、巧の四人は、「魔法の森」の入口前にいた。
「魔法の森は湿度が高い故に、キノコの繁殖力が高い。だが、胞子によって身体に悪影響が及ぼす。ガスマスクを装着しよう。」
四人はガスマスクを装着し、森の中へ。
森の中はキノコが多数繁殖しており、湿度が高い為、通常の人間がこの森に足を踏み入れると、胞子が体内に侵入し、身体に悪影響を及ぼしてしまう。そこで四人は、ガスマスクを装着し、森の中を進むで行く。もしもの時、メディックの「斎藤 巧」が治療してくれる。
「『魔法の森』にて、犯罪グループの存在が確認されている。気をつけて進もう。」
四人は、森の中を進んで行くと、コウスケは六人の男らを発見したので「待て」と合図し、倒れている大木の陰にしゃがんで隠れ、コウスケは様子を確認した。
「『AK-74』を装備しているようだ。」
コウスケは攻撃準備の合図をすると、ロットとケインは銃を構え六人の男らに狙いを定めた。コウスケも銃を構えると、「撃て」という合図で、銃を連発した。サプレッサーで銃声が掻き消されている為、六人の男らには気づかれていない。そして銃弾は六人の男らに命中し、その場で倒れた。コウスケは「クリア」と言うと、森の中を進んで行った。暫くすると、一軒の家が見えて来た。
「家があるな。魔女でも住んでいるのか?」
「いや、当たり前だろ。」
「まあいい、あの家の方に向かおう。」
四人は家の方に寄ると、窓の方に近寄り、家の中を覗いた。すると、金髪のロングヘアーとセミロングヘアーの少女二人が椅子に座って紅茶を飲んでいた。
「コウスケ、彼女達は紅茶を飲んでいる。恐らくティータイム中のようだ。」
「ああ、魔女は紅茶をよく飲むからな。」
その時、ドアが開いた。
「お前ら、何やってんだ?」
「え?」
四人は後ろを振り向くと、そこには、金髪のロングヘアーの少女がいた。
「え!」
四人は驚いた。
「驚かして済まないぜ。良かったら、中に入れよな。」
四人は、中に入った。
「私は『霧雨 魔理沙』普通の魔法使いだ。こっちがこの家の住人『アリス・マーガトロイド』。」
「ああ俺達は、特殊対策本部に所属する者で、『中尾 コウスケ』という。『ケイン』、『ロット』はソルジャーのクラスで、『斎藤 巧』がメディックのクラス。そして俺がライフルマンのクラスなんだ。」
「へぇ、すげぇな。」
「魔理沙、なんか嫌な予感がするわ。」
アリスは嫌な予感を感じたのか魔理沙に話しかけた。
「どうしたんだ?」
「何人かがここに近づいて来るの。」
「どうした?」
「ああ、なんかアリスが嫌な予感がしたって言ったんだが。」
魔理沙が答えると、ケインが突然立ち上がり、ホルスターから拳銃を取り出した。
「ケイン、なぜ拳銃を取り出した?」
「ああ、アリスが言ったことで気になったので、外を確認してくる。」
ケインは確認する為、外に出た。
「どうしてアリスは予感を感じる事が出来るんだ?」
「ああ、こいつは人形を操る魔法使いで、人形を操っての戦闘する事もできる。」
「なるほど、どうりで気配を感じ取ったわけだな。」その時、何処かで銃声がしたのか、こちらの方に響き渡る。
「何が起きた!」
すると、ケインが急いで中に入ってきた。
「ケイン無事だったか!」
「ああ、確認に行った時、犯罪グループを見つけたのだが、どうやら目をつけられて、追いかけてきた!」
ケインは答えると、
「こうなったら、奴らを倒すぞ!」
コウスケが小銃を手に窓際に近寄り外を確認すると、犯罪グループらしき集団が大勢で待ち構えていた。
「何という数だ!」
「こうなったら私も戦うぜ!」
「魔理沙、今日は八卦炉を持ってきてないじゃない。」
「あ!そうだったぁ!」
魔理沙は頭を抱えた。
「仕方ない、俺たちで戦うぞ!」
コウスケは窓を銃床で叩き割り、一旦窓際で待機した。
「巧。」
「はい。」
「二人を安全な所へ誘導しろ。」
「了解です先輩!」
巧は魔理沙とアリスを安全な所へ誘導した。
「ケインとロットはドアの前に待機し、俺の合図でドアを開けるんだ。」
「ああ、分かった。」
ケインとロットはドアの前に待機した。
「コウスケ、準備が整った。」
「よし、行くぞ!」
ケインとロットはドアを蹴飛ばすと、銃撃を仕掛け、犯罪グループらを次々と倒して行く。そのタイミングでコウスケは下の窓枠をつかんで外に飛び込んだ。コウスケは敵から銃撃を避けながら物陰に隠れると、ケインとロットにこっちに来るようハンドサインで合図した。
「ケイン、行くぞ!」
ケインとロットは、コウスケの元へ駆け込んだ。
「こうなったら、閃光手榴弾で目くらましてやれ!」
ケインは閃光手榴弾を取り出し、栓を引き抜いて犯罪グループに投げ飛ばした。手榴弾は落下してから三秒で爆発した。
「うわぁ!」
「よし、今だ!」
三人は、犯罪グループらが混乱している隙に、銃撃を仕掛けた。
「ぐあぁ!」
「(この調子で減らせるな。)」
すると、犯罪グループの一人が頭部を撃たれその場で倒れていた。
『大丈夫か?』
コーデックから、クロウズの声がした。
「クロウズ、お前のお陰で助かった。」
『ああ、実はな巧からの連絡で大変な事になってるらしいと聞いて、援護した。』
クロウズは、巧からの連絡について答えると、コウスケは感心した。銃撃戦が一方的に続く中、巧は、魔理沙とアリスに
「一旦様子を見てきます。ここで待ってて下さい。」
と、告げて梯子を登り、戸を少しだけ開けると、銃撃戦がまだ続いていた。
「(まだ終わっていないか。こうなったら二人をここから安全な場所へ誘導させるしかない。)」
「どうだ?」
「はい、実はまだ銃撃戦が続いています。」
巧が答えると、アリスは
「なんでこうなるの…。」
と、ため息をついた。
「あら良かった。生き残っていたのね!」
その時、スキマが開き出し、紫が顔を出した。
「霊夢から頼まれて、救助に来たわ。」
紫は答えた。
「あのすみません。僕はここに残ります。」
「そうか、それじゃ無事を祈るぜ!」
魔理沙とアリスはスキマに入り、スキマは一瞬にして閉ざされた。
「(さて、僕も協力しますか。)」
巧は梯子を登り戸を開けた。そして上に上がると、肩にかけた短機関銃を手に、外に出た。
巧は銃撃を仕掛けながら、三人の所へ駆け抜けた。
「巧、二人と待機してた筈だが、どうしてここに来たんだ?」
「紫さんという人が、二人を安全な所へ移動させたからです。」
「なるほどな。」
その時、装甲車が四台走ってきて、車から銃を装備した男らが降りて来ると、車の上に乗って銃を置いた。
「機関銃で俺らを蜂の巣にするつもりだ。気をつけろ!」
そして、犯罪グループの男らは銃撃をを仕掛けると、凄まじい勢いで銃弾が放たれた。
「まずい、避けるぞ!!」
四人は機関銃から放たれる銃弾を避け、物陰に隠れた。
「(このままでは埒があかないな。クロウズに頼んでおくか。)」
「このマシンガンはいいなあ!」「丁度いいところに、家があるから、蜂の巣にしてやろうぜ。」
犯罪グループが目につけたのは、アリスの家だった。
「(彼奴ら、アリスの家に何をするつもりだ!)」
「構えて!ファイアァァァ!!」
男らは機関銃で、アリスの家に銃撃を仕掛けた。すると、蜂の巣のように、壁に穴が空いた。
「ははは、爽快するな。」
「こちらコウスケだが、聞こえるか?」
『ああ、聞こえる。どうかしたか?』
「機関銃の奴ら四人を狙撃してくれないか?」
『ああ、分かった。』
クロウズは答えると、コーデックを切った。スコープを覗き込むと、機関銃を装備した男の姿を捉えることができた。
「(蜂はこの俺が狙い撃つ!)」
クロウズは一人目を狙い撃つと、機関銃を装備した男は、頭部を撃ち抜かれ、その場で車から落ちた。スコープを覗き込みながらボルトを再び引くと、今度は二人目を狙い撃つ事が出来た。
「(残り二人か。こうなったらあのコンビ技を使うか。)」
クロウズはコーデックで、コウスケに連絡をとった。
「コウスケ、手榴弾を投げてくれ。」
『ああ、分かった。』
コウスケは手榴弾を取り出し、栓を引き抜いて投げると、クロウズは、宙を舞う手榴弾に狙いを定めた。
「(さあ、吹き飛ぶがいい!)」
そして、引き金を引き、銃弾が放たれると、手榴弾に命中し、爆発した。
「うわぁ!」
犯罪グループらは爆発で吹き飛んだ。
「よし、これでクリアだ。」
その時、装甲車のドアが開き出した。
「まだいたか。」
すると、装甲車から男が降りてきた。
「うひぃー、やられたか。」
男は、酒を飲み始めた。
「(なんだ、髪がボサボサだ。それにしわがついたTシャツを来ているなんて、不潔だ。しかも、顔が逝っちゃってるぜ。)」
四人はクスッとわらい
「お前らかぁ、ここにいる手下を殺したのはよぉ。」
男は短機関銃を取り出した。
「お前は何者だ。」
「俺はぁ『サイコ・マインダー』。犯罪グループ『ヘヴィー』の第一のリーダーだぁ。」
サイコと名乗る男は答えた。
「酒を飲みながら答えるとは、往生際が悪い奴だな。」
「往生際が悪いだってぇ?俺は悪くはねぇよ。」
「どっから見ても、悪いじゃねぇか!」
すると、サイコはこれを聞いたのか、カチンとなり酒の入った瓶を
投げつけたが、ケインは
「あぶねぇ!」
と、上手くかわした。
「危ねえ!」
「こうなったら生かしておけねぇな。」
「ああ、敵は『ヘヴィー』の一員だからな。」
四人は、銃を構えた。
「物騒な物を俺に向けるとはいい度胸じゃねぇかぁ。」
サイコは銃撃を仕掛けてくると、四人は、銃弾をサッとかわした。
「なんていう奴だ!いきなり攻撃しやがって!!」
ロットは銃撃を仕掛けると、サイコは、ヨロヨロと銃弾をかわした。
「当たらないだと!?」
「けへへへ、この俺様なんかにお前の銃なんぞ効かねぇんだよぉ。」
「こうなったら閃光手榴弾で足止めしよう。」
コウスケは閃光手榴弾をサイコにめがけて投げつけたが、サイコが短機関銃を単発で狙い撃ち、コウスケの手元で爆発した為、四人は混乱した。
「しまった!」
「うひひ、この俺様に刃向かうからいけねぇんだぜぇ。」
その時だった。
「ぐぎゃぁ!」
「な、なんだ!?」
四人は混乱が解けると、そこには足に矢が刺さったサイコの姿があった。
「まさかアレックスが奴を射抜いたのか。」
「ああ、そうさ。」
するとコーデックからアレックスの声がした。
『実は、コウスケ達の身に危険を感じたということで、ここに来たんだ。』
「ちきしょう!こうなったらぁ!」
サイコは短機関銃を投げ捨てると、今度は瓶を取り出した。
「さあ、お前らをバーベキューにしてやるぅ。」
サイコは布に引火すると、突然燃え上がり、それをコウスケら四人に投げつけた。
「火炎瓶だ!」
四人は火炎瓶から避けると、火炎瓶はアリスの家に直撃した。そして火が燃え移り、家が火事になった。
「しまった!?」
「うひひひ、俺様に刃向かうからいけねぇんだぜぇって言ったんだぜぇ。」
サイコは火炎瓶を三本取り出して引火すると、今度は三本同時に投げ飛ばした。
「撃ち落とすぞ!」
四人は火炎瓶を銃撃で撃ち落としたが、爆発で四人共、爆風で飛ばされた。
『大丈夫か!?』
「ああ…、どうやら銃弾が火炎瓶に直撃すると、爆発するという事を知った…。」
「うへへへ、撃ち落としても無理だったなぁ。さぁて、ここで終わりにしてやる。」
サイコは瓶を取り出した。
「この瓶の中に度数が非常に高いアルコールが入っている。こいつに引火してお前らに投げつけたら、バーベキューになるかもねぇ。」
サイコは布に引火すると、激しく炎が燃え上がった。
「(これでぇ、俺様のぉ勝ちだぁ。)」
その時、激しく燃え上がった炎がサイコの髪の毛に燃え移った。
「あれぇ?何だろう。焦げ臭い臭いがぁ…!?あちぃぃぃ!」
サイコは走り回るが、中々炎が消えない。
「これはチャンスだ!」
四人は銃を構えると、サイコが手にしている火炎瓶に狙いを定めた。
「残念だったな。バーベキューになるのは…、お前だ!」
そして四人による一斉射撃で火炎瓶に命中すると、凄まじく爆発した。
「うぐぉぉぁぁぁ!!」
サイコは悲鳴をあげながら炎に包まれ、最期は爆発で跡形もなく塵となった。
「よし、なんとか倒したな。」
「で、あれどうする?」
ケインは焼け落ちたアリスの家に指差すと、コウスケは、
「ああ、アリスに報告して謝るしかない。」
と答えた。
「魔理沙さんとアリスさんなら、紫さんという女性が、スキマで『博麗神社』まで行きました。」
「そうか、それじゃあ行こう。」
コウスケら四人は、魔法の森を後にし、博麗神社へ向かう事にした。




Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/04/25 (Mon) 19:16:54


「戯けの紳士」

輝は妖怪の森を出ると、「霧の湖」に辿り着いた。天候が良かったのか、霧が出ておらず、湖の向こうに館が見えてきた。
「(等々見えてきたか。)」
だが、湖には船が一艘が停まっていた。誰が乗っているのか双眼鏡で確認すると、四、五人乗っており、煙草を吸っていた。すると、一人が煙草を湖に投げ捨てた。
「(なんて最悪な奴らなんだ。煙草を湖に捨てるなんて。こうなったら、湖に沈めてやろう!)」
輝は、先程「妖怪の森」で狙撃手を倒した際に入手した『ドラグノフ』を装備してうつ伏せになりながら構えると、煙草を捨てた犯罪グループの一人に狙いを定めた。
「(今のところ風向きは西だ。弾道が曲がるな。少しずらすか。)」
輝は標準を少しずらし、狙いを定めていく。そして、引き金を引いた時、銃弾が放たれると、風の抵抗を受けて弾道がやや曲がり、犯罪グループの一人の方へ、そして、頭部に命中し船から湖へと落ちた。
「な、なんだ!?」
「落ちたぞ!」
犯罪グループら四人が騒いでいると、船が突然転覆し、犯罪グループら四人が湖に落ちた。
「うわぁ!助けてくれぇ!!」
輝はマガジンを取り替える。ポーチから弾薬が入ったマガジンを装填し、安全装置を掛け、肩にかけた。
「(なんとか進めるな。)」
輝は立ち上がり湖の方へ寄ると、辺りを確認した。
「(どうやら、紅魔館へ向かう道があるのだが、遠すぎて時間がかかるな。船でも湖を渡って行きたいのだが、敵に見つかる恐れがあるな。こうなったら、泳ぐしかないな。)」
その時、
「きゃあ!」
と、何処かで悲鳴がした。輝は悲鳴がしたところへ行くと、そこには犯罪グループが十人おり、二人の少女の腕を掴んで引っ張ろうとしていた。
「ねぇねぇ、嬢ちゃん達行こうじゃねえか。」
「嫌よ!」
「駄目です!離して下さい!!」
これを見た輝は、ホルスターから拳銃を取り出し、一人ずつ狙い撃った。九人の犯罪グループはその場で倒れると、一人は銃を構えた輝を見て、慌てて逃げ出したが、輝が手榴弾を投げ、逃げた先に落ちて爆発。
「うわぁ!!」
犯罪グループの一人は爆発により倒れた。
輝はマガジンを取り替え、マガジンを装填し、ホルスターに納めた。そして、二人の少女の元へ駆け寄る。
「君達大丈夫か?」
「はい。」
と、少女は答えた。
「ところで君達は誰なんだ?」
「えっへん、あたいは『チルノ』、幻想郷最強の妖精さ!」
「私は『大妖精』といいます。」
「そうか、妖精の種族か。」
「ねぇ、お兄さん?」
チルノという妖精が問いかけた。
「あ、そうだったな。私は『葛飾 輝』、特殊対策本部に所属する者だ。」
「かっこいい!」
「そうかありがとう。私は任務の最中だから、また何処かで会おう。」
輝はチルノ達と別れることにしたが、
「お兄さん、だったら私も協力する!」
「協力してくれるのか?」
「うん、実はリグルとみすちーが、あの悪いおじさん達に連れて行かれたの。だから、お兄さんと一緒に協力する!」
チルノは、はっきりと答えた。
「よし、協力しよう。」
「うん、ありがとう!」
輝は、チルノと大妖精と共に紅魔館へ向かうことにした。
「チルノ済まないが、見つかると大変なことになるから、泳いでおくよ。」
「うん、分かった。あ、そうだ!ちょっと待ってね。」
すると、チルノは湖に石を落とすと、人魚が湖中から浮上した。
「チルノちゃん何か用かしら?」
「わかさぎ姫、お兄さんを紅魔館へ連れて行って。私は飛んで行くから。」
「分かったわ。さあ、あなた入って。」
「ああ。」
輝はゴーグルを着け、湖に入った。
「さあ、私の手に掴まって。」
輝は、わかさぎ姫の手を掴むと、わかさぎ姫が泳ぎだした。
「それじゃ、大ちゃん行こう。」
「うん。」

わかさぎ姫は輝を連れて紅魔館まで湖中を泳いでいた。湖の中は綺麗で魚も泳いでいた。まさに、幻想的。
「(なんて綺麗な湖だ。ん?)」
輝は先程狙撃した犯罪グループの遺体が沈んでいるのを見つけた。それだけではない、溺死した四人の遺体も沈んでいたのだ。
「(泳げないんかい。)」
「さあもうすぐよ。」
そして、湖上へ浮上すると、輝は湖から上がる。そこに、チルノと大妖精が待っていた。
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
わかさぎ姫は湖中へと潜って行った。
「お兄さん、どうだった湖の中は?」
「ああ、幻想的だったが、死体が沈んでた。」
「え!?」
輝の答えに二人は驚いた。
「驚かして済まない。」
「い、いいの。」
チルノは慌てた。
「そういえば紅魔館まで来たんだよな?」
「そうだよ。確か、あっちの方に煉瓦造りに塀で囲んだ館があるんだ。」
チルノが指差した先には、紅魔館があった。
「あと、門番がいつも立ったまま寝ているんだよ。でもね、誰かが門に近付くと、攻撃するんだ。」
「そうか…ん?」
輝は紅魔館の方を見ると、門が崩壊し、倒れこんでいる門番に気付いた。
「なあ、あれ立ったまま寝てなくないか?」
「え?何言ってるのよ。」
チルノが紅魔館の方に顔を向けると、確かに輝の言ったとおりだった。
「え?いつもは立ったまま寝てるのに、しかも、門が破壊されてる。」
「いや、何か嫌な予感がする。」
輝達が門番に近付くと、寝息をしておらず、白目を向いていた。
「え…え!美鈴っ!?」
「やはりやられたか。」
「え、何が起きたんですか!?」
大妖精が問いかけると、
「犯罪グループが紅魔館に侵入したという事だ。」
「じゃあ、まさか美鈴は…?」
「安心しろ。息はまだある。」
「良かった。」
その時、コーデックが鳴り出した。
「こちら輝、オーバー。」
『輝さんですか?』
「ああ、そうだ。」
輝は答えた。
『実は総督から指令により、二人を幻想郷に向かわせます。』
「そうか。一応、無縁塚で着地させてくれ。オーバー。」
『はい。』
コーデックを切ると、輝は拳銃をホルスターから取り出した。
「二人共、紅魔館の中と庭園を二手に分かれよう。私は紅魔館内を、二人は庭園を頼んだ。」
「うん。」
輝達は紅魔館内と庭園を、二手に分かれて行動することにした。

「こちらA班、応答せよ。」
特殊部隊の隊員が墜落したヘリの無線で連絡を取っていたが、墜落したのか、無線が反応しない。
「どうだ?」
「隊長、駄目です。墜落で無線が故障しました。」
隊員は答えると、隊長は、
「そうか、だが全員無事だったようだからな。」
と、無事だった事を答えた。
「富野兄弟、原因は何だったんだ?」
「恐らく、エンジントラブルだな。」
「このままでは、じっとしていられないからな。」
富野兄弟は答えると、隊長は隊員らにある決断を下した。
「こうなったら、犯罪グループの排除が優先だ。」
隊長はヘリの中から小銃を一つずつ隊員に渡すと、機関銃を取り出した。
「これで準備は整った。それでは行くぞ!」
「ラジャー!」
特殊部隊は、犯罪グループの排除にあたる為、ヘリから離れた。
今回の特殊部隊のメンバーは、隊長の「香川 拓郎」、隊員の「相模 原 凛太朗」「多々良 康夫」「青木ヶ原 裕太」「川口 太郎」、ヘリのパイロットの「富野 洋介」「富野 洋太」の七人である。彼らがヘリでの移動中、エンジントラブルを起こし不時着したが、富野兄弟が冷静に対応したおかげで、犠牲者を出す事なく成し遂げた。そして彼らは、「妖怪の森」に入って行った。
森の中を進んでいると、人が倒れていた。
「待て。」
香川は隊員らを待機させ、近づいてみると、首が無い。
「なんということだ。」
「どうしたんです隊長。」
隊員らは首が無い遺体に近づいた。
「この死体、首が無いじゃないですか。ん?犬の死骸まで首が無い。」
「本当か!?」
香川は人の遺体をどかすと、今度は首が無い犬の死骸が出てきた。
「まさか、頭を撃ち抜かれて破裂したと思います。」
相模原は一本の木に指を指した。
「何かあるのか?」
よく見ると、四つの銃痕が空いていた。
「本当だ。」
「でも、おかしくないですか?」
「どうした?」
香川が問いかけると、青木ヶ原は、
「人と犬が殺されているのに、何故、四発も撃ったんでしょうか?」
「確かにそういえばそうだな。」
その時、富野兄弟が遺体を見つけた。
「おーい、こっちにも遺体があるぞ!」
「何!」
香川と隊員らは、富野兄弟が見つけた遺体に近づいた。
「赤いバンダナという事は、犯罪グループの一員か?」
「確かにそうだな。だが、武器を持っていないな。」
「洋介、これを見てくれ。」
「何だ?」
洋太は洋介の言うとおり、地面を見た。
「薬莢だ。しかも小銃に使用する弾薬の薬莢だ。」
「だとすると、狙撃手か。」
その時、
「そこのお前達、何者だ!」
と、何処かで声がし、香川と隊員らが声がした所に目を向けると、女性がいた。
「俺らは、特殊部隊の者だ!」
「特殊部隊?まさか、外来人か?」
「ああそうだが、何故ここに来た。」
すると彼女は説明した。
「実はな、この森に危険人物がいてな。」
「まさか、この遺体の事か?」
香川は遺体に指を指した。
「まさか、死んでるのか?」
「ああ、誰がやったか知らないが、恐らく人の死体と犬の死骸がお前の後ろにあるんだがな。」
彼女は後ろを振り向くと、人間の遺体と犬の死骸が確かにあった。
「一馬…。」
「一馬っていうのか?」
「ああ、彼はうちの寺子屋の生徒だったんだ。それなのに何故…。」
彼女は泣き崩れると、多々良は女性を慰める。
「こんな時に泣くなよ。大人だろ?」
「ああ…、済まん。」
女性は泣き止むと、笑顔を取り戻した。
「私は『上白原 慧音』、『人里の里』の寺子屋で教師を務めている。」
「慧音というのか、俺は『香川 拓郎』、隊長を務めている。そして隊員の『相模原 凛太朗』『多々良 康夫』『青木ヶ原 裕太』『川口 太郎』で、ヘリのパイロットの『富野 洋介』と『富野 洋太』だ。」
「なるほど、特殊部隊なのか。」
慧音は納得した。
「ところで気になったんですが、何故椅子があるんですかね?」
「え?」
香川達は、川口が指している椅子の方を向くと、唖然とした。
「まさか、俺達よりも先にきていただと。」
「確かに確率が高いな。だが、民間人には武器は持たないはずだ。」
その時、慧音が何か気配を感じた。
「四人いるな…。」
「どうした?」
「ちょっと確認してみるよ。」
洋介が双眼鏡で覗き込むと、慧音の言うとおり、四人が森の中を歩いていた。
「銃を持っているな。」
「まさか、やったのは彼奴らなのか?」
「よし、僕が聞いてきます。」
「相模原、頼んだ。」
相模原は四人の跡を追うことにした。

相模原は四人の跡を追って行く。ちょうどいい距離になったので、一度声をかけた。
「すみません。」
「あ、何でしょうか?」
「特殊部隊の者なんですけど、来てくれませんか?」
「いいですけど、どうしました。」
相模原は四人を香川達がいる所へ誘導し、何とか着いた。
「あの、貴方達は一体?」
女性が問いかけると、
「その前に、君達がこいつをやったのか?」
と、質問を質問で返した。
「え?やってません。」
「じゃあ、何故武器を持っているんだ?」
「実は、輝さんという特殊対策本部の人が森小屋で見つけまして、貰ったんです。」
すると、香川は輝という名前でピンときた。
「なるほど、こいつをやったのは特殊対策本部のアサシンだと。」
「え!?」
「驚いて済まない。彼は、凶悪犯罪者を暗殺するクラスと敵のアジトに潜入するクラスなんだが、ところで君達は誰なのか教えてくれないか?」
「はい、『みぃ』といいます。この方は『伝説のブロさん』です。」
「私は『ノダ』といいます。この人は『ちょび』さんです。」
「そうか。だがこの森の中にもまだいるはずだ。多々良と青木ヶ原はこの森の中を探索してくれ。犯罪グループの一員を発見次第、射殺してくれ。」
「了解。」
多々良と青木ヶ原は、二人で森の中を探索しに行った。
「川口と富野兄弟は、四人を連れて安全なところへ連れて行ってくれ。」
「了解しました。」
川口は敬礼した
「あの、私達は大丈夫なんですが。」
「済まないが、君達だけでの行動は危険だ。」
すると、慧音が
「博麗神社なら大丈夫だ。」
と、答えた。
「博麗神社か、なるほど。」
「場所を教えるからついて来てくれ。」
川口と富野兄弟は四人を連れて、慧音について行った。
「相模原、俺と行動しよう。」
「はい、隊長。」

特殊部隊が幻想郷に到着した頃、輝は紅魔館の玄関前にいた。
「(この中に奴らがいる可能性が高いな。)」
輝は短機関銃を装備すると、ドアを少し開ける。そこには、犯罪グループの五人がいた。
「(いたか。)」
輝は手榴弾を取り出し、栓を引き抜いて、気づかれないよう、中へ放り投げた。床に落ちてからの三秒後に爆発し、犯罪グループは悲鳴をあげながら倒れた。
「(やったな。)」
輝は中に入り、五人の犯罪グループの持ち物を一人ずつ確認した。
「(ダガー五本と手榴弾五個、小銃五丁と拳銃五丁か。)」
輝は、小銃と拳銃以外のダガーと手榴弾を手に入れると、手榴弾をポーチにしまい、ダガーをナイフケースに納めた。
「(ダガーは投擲としては使えるな。いざという時に使うか。)」
輝は情報端末を取り出し、紅魔館の構図を確認した。
「(すごい構図だ。この館は地下へ続く階段もあるのか。それじゃ行ってみるか。)」
輝は地下へ続く階段があったので、階段を降りた。

地下へ降りると、そこは大図書館だった。だが、何者かによって荒らされたのか、本がいくつか床に落ちていた。
「(ひどい事になったな。一体誰がこんな事を?)」
すると、輝は誰かが倒れてるのを見つけた。
「大丈夫か?」
輝は駆け寄ると、女性が倒れていた。
「…貴方は誰なの?」
「特殊対策本部の『葛飾 輝』だ。君は?」
輝は問いかけると、彼女は答えた。「『パチュリー・ノーレッジ』、この図書館の魔法使い。」
「パチュリー、ここで何が起きたか聞かせてくれ。」
輝は何が起こったかを問いかけた。
「私が本を読んでいたら、物騒な集団がここを襲ってきて、そしたら、タキシードを着た老人が私を襲った。」
彼女は答えた。
「ああ、恐らく犯罪グループの事か。」
「なぜその集団を?」
「奴らは全世界でも恐れられている犯罪グループ『ヘヴィー』、私は奴らを探している。」
輝は答えると、彼女はある事を述べた。
「輝、貴方にお願いがあるの。小悪魔とフランを探して。」
「ああ、分かったが、何処にいるんだ。」
「『フランの部屋』にいるの。この図書館に『フランの部屋』へ行ける階段があるの。」
パチュリーは答えると、輝は、
「分かった。その部屋に行ってみる。」
輝はパチュリーの言うとおり、地下への階段を降りた。階段を降りた先には、ドアがあった。
「(間違いなくここだ。)」
輝はドアをノックした。すると、ドアが開いた。
「あの、どなたでしょうか?」
出てきたのは、頭に羽根が生えた女性だった。
「私は、特殊対策本部の『葛飾 輝』だが、パチュリーからの頼みでここに来た。」
「え?パチュリー様が!」
「どうしたの小悪魔?」
すると今度は、七色の羽の少女が出てきた。
「君が小悪魔とフランか?」
「はい。」
「お兄さんは何者?」
フランという少女は輝に問いかけた。
「私は『葛飾 輝』、特殊対策本部の者だ。」
「わあ、かっこいい。今度から『輝君』って呼んでいい?」
「ああ、構わない。」
すると、フランはベッドの方へ寄ると、くまのぬいぐるみを手に取った。
「輝君、私のくまさん。」
フランはくまのぬいぐるみを輝に見せた。
「ああ、可愛いな。」
「フラン様が大切にしているんです。」
すると輝は、何か疑問に思うよう、問いかけた。
「ここの住人は美鈴、パチュリー、小悪魔、フランだけか?」
「いや、妖精メイドや人間のメイド、メイド長の咲夜さんとお嬢様がいます。」
小悪魔は答えた。
「何処にいるんだ?」
「はい、確か一階から二階にいると思うんですが、探してくれませんか?」
すると輝は、
「了解した。」
と、答えた。
「輝君、美鈴はどうしたの?」
「それが、チルノと大妖精と一緒にここに来た時に倒れているのを発見したんだ。」
「え、美鈴がやられたの!?」
「ああ、だが安心してくれ。まだ生きている。」
「良かった。チルノちゃんと大ちゃんまで来てくれたんだ。」
フランは喜んだ。
「輝さんお願いです。お嬢様達を助けて下さい。お願いします。」
小悪魔の言葉に輝は、
「分かった。必ず助ける!」
と答え、部屋を後にした。
輝は階段を上り、大図書館に上がると、パチュリーが、
「輝、頑張って。」
と、励ました。
「大丈夫だ。」
輝は大図書館を後にすると、階段を上って一階へ上がった。
一階に上がった輝は、情報端末を取り出し、一階を確認した。
「(一階は大食堂と大浴場、厨房があるな。よし、まずは大食堂を確認しよう。)」
輝は、大食堂へ向かった。
輝は大食堂の前まで辿り着き、壁際に立つと、中を確認し始めた。
「(奴らがいるな。)」
輝は、犯罪グループが六人いると確認し、ナイフケースからダガーを取り出した。
「(先程手に入れたダガーを試しに投げてみるか。)」
輝は、犯罪グループの一人に目掛けてダガーを投げた。ダガー頭部に命中し、犯罪グループの一人はその場で倒れた。
「!?」
「どうした!」
輝はその隙に、短機関銃で銃撃を仕掛けた。銃声が消音器で掻き消されてる為、犯罪グループには気づかれなかった。犯罪グループは銃撃により、その場で倒れた。
「(消音器をつけて正解だったな。)」
輝は、犯罪グループの持ち物を一人ずつ確認した。だが、手榴弾やダガーを持っていなかった。
「(小銃と拳銃のみか。)」
輝は、大食堂を後にすると、次は大浴場へ向かった。廊下を通ると、妖精メイドや人間のメイドが次々と倒れており、床に薬莢が散乱していた。
「(ここで銃撃戦が起きたのか。)」
そしてようやく、大浴場の入口前に到着した。輝は短機関銃からマガジンを外し、残弾を確認すると、まだ残っているので、短機関銃に取り付けた。そして、扉を開けて中に入った。
「(ここは脱衣所か。どうやら奴らがいないな。)」
今度は、大浴場に入ると、犯罪グループらしき人影が見当たらない。
「(ここにはいないな。)」
輝は、大浴場を後にした。
「(メイド達の部屋を確認したいところだが、全て鍵がかかっている。もしかしたら、犯罪グループの襲撃に負けて部屋に逃げ込んで鍵を掛けたんだな。後は厨房も調べるか。」
輝は厨房を確認すると、犯罪グループの五人が冷蔵庫の中の食品を食べていた。
「(なんという奴らだ。)」
輝は短機関銃を構え、銃撃を仕掛けると、犯罪グループの五人はその場で倒れた。
「(持ち物を確認したいが、ポーチの中が手榴弾でいっぱいだ。仕方ない、貰わないようにしよう。)」
輝は厨房を後にした。
そして、一階を調べ終えると、今度は二階を探し回る。階段で二階に上がると、今度は、巡回中の犯罪グループの一員がいたので、ダガーを投げた。ダガーは犯罪グループの一員の頭に突き刺さり、その場で倒れた。
「(見つかるところだった。)」
輝は情報端末を取り出して、二階を確認すると、ある一室を見つけた。
「(この一室にいる可能性が高いな。行ってみるか。)」
輝はその一室へ向かうことにした。

その頃、チルノと大妖精は庭園を探し回っていた。
「お兄さんが言ってた犯罪グループがどこにも見当たらないよ。」
すると、大妖精が何かの気配を感じたのか、チルノにこう呟いた。
「チルノちゃん、誰か来る!」
「大ちゃん?」
大妖精はチルノの腕を掴むと、物陰に隠れた。
「チルノちゃん、あの人達かも。」
「あ、本当だ。」
そこに現れたのは、犯罪グループ
の十人。
「何かやってるよ。」
チルノは犯罪グループの行動を観察する。
「大ちゃんどうする?犯罪グループが行った後、後ろから攻撃するか、挟み撃ちで攻撃するかだけど。」
「チルノちゃん、ここは挟み撃ちで行こう。」
「そうしよう。」
そして、犯罪グループがここを立ち去った時、チルノと大妖精は物陰から出て、チルノは犯罪グループが行った先へ周り込み、大妖精
は犯罪グループの跡を追って行った。
「この館はすげぇ広いな。」
「確かここ悪魔の館だから、吸血鬼が住んでいるんだぜ。」
「いやいや、魔法使いや人間、悪魔も住んでんじゃん。」
「あの人間、メイド長だっけ?すげぇ美人だぜ。どうする?やっちゃうか?」
「やめとけ、リーダーに叱られるぞ。」
その時、犯罪グループの一人が跡を追う大妖精に気がついた。
「おい、俺達の跡をついて来ている妖精がいるぜ。」
「お、本当か!」
「可愛いじゃん。」
犯罪グループ達が大妖精に近寄った。
「なあなあお嬢ちゃん、俺たちとやらないか?」
「いやぁ!」
大妖精後ろに下がり、弾幕を放った。
「うわぁ!」
犯罪グループらは弾幕に当たった。
「なんか知らないけど、襲いかかってきた!」
「逃げろぉ!」
犯罪グループらが逃げようとした時、逃げた先にチルノが待ち構えていた。
「さあ、悪いおじさん達覚悟しなさい!」
チルノは弾幕を放つと、犯罪グループらに弾幕が当たった。
「うわぁ!」
犯罪グループらは弾幕の恐怖に怯えて紅魔館に入って行った。
「あ!紅魔館に逃げた。大ちゃん追いかけよう。」
「うん!」
チルノと大妖精は犯罪グループらの跡を追い、紅魔館へ入った。

輝はある一室の前まで着くと、マガジンを短機関銃から取り外し、マガジンをポーチから取り出して、装填した。
「(例の一室か。間違いなく咲夜とレミリアがいる。)」
輝はドアノブに手を触れると、突入の準備をした。
「ステンバーイ…ステンバーイ…ゴー!」
輝は扉を開け、部屋に突入した。
「な、なんだこれは!」
輝が見た物それは、下着姿のレミリアと咲夜が腕を縛られ吊り下げられている姿だった。
「ふぉふぉふぉ。」
「あんたの仕業か!」
輝は突如現れた老人に短機関銃を向けた。
「私に銃を向けるとは、往生際が悪いですぞ。ふぉふぉふぉ。」
老人はステッキで輝が構えている短機関銃をはたき落とし、蹴り飛ばした。
「(一瞬で銃がはたき落とされた!こうなったらこいつでも!)」
輝はホルスターから拳銃を取り出し、構えた。
「ほう、まだ持っていたんですかのう。」
老人は拳銃を取り出し、輝が構える拳銃を狙い撃つと、スライドに命中した。
「(壊れたか。だが私の力を甘く見るな。)」
輝は拳銃に触れると、壊れた拳銃が元通りに。
「おお、自らの力で直すとは、おっとこれは失礼、私は『ジェントルマン』と申します。私が今使った銃は『黄金銃』といいます。この銃は威力が強いのですが、装弾数が一発しかございません。」
ジェントルマンと名乗る老人は答えると、黄金銃をしまった。
「さてと、今吊るされている二人について、貴方が負けたら、こちらの二人がどうなるか御教え致しましょう。」
ジェントルマンが指を鳴らすと、扉が突然開き出し、ブリーフ一丁の男らが十人程出てきた。
「彼らは私の下部で、貴方が負けると、二人は下部によって戯れられてしまいます。」
「わぁ~お、お姉ちゃぁ~ん。」
「俺達と戯れようぜ。」
男らはレミリアと咲夜にベタベタと触り、戯れた。
「なんて事をするつもりだ!」
輝は拳銃をジェントルマンに向けた。
「なんて事をって?それは御教え致しませんぞ。」
「そうか、ならばあんたを排除する!」
輝は銃を発砲すると、ジェントルマンは銃弾をステッキで真っ二つにした。
「私のステッキはどんな物でも斬れます。」
「銃弾を真っ二つにしたか、ならば!」
輝は拳銃をホルスターに納め忍者刀を鞘から抜き出した。
「忍者刀ですか。面白くなりますのう。」
ジェントルマンはステッキを振り回しながら、タップダンスを披露した。
「タップダンスをすると、血圧が上がるぞ!」
輝は忍者刀で斬りかかると、ジェントルマンは一瞬で回避した。
「ほう、忍者の癖に私に避けられるとは、情けないですな。」
「それがどうした?」
「!?」
輝はホルスターから拳銃を引き抜き、ジェントルマンに三発発砲した。
「ぐほぉっ!!」
輝はジェントルマンを蹴り上げ、忍者刀で斬りかかると、ジェントルマンは、地面に落ちた。
「クッ!なかなかやりますのう。ですが御安心を、私はいくら攻撃されたとしても、無傷で御座います。」
ジェントルマンは答えた。
「無傷だと…、何故だ!あんたはあんなに喰らった筈じゃ…。」
すると、ジェントルマンはある一言を述べた。
「申し遅れましたが、私は人間では御座いません。私は…、アンドロイドで御座います。」
「アンドロイドだと!?」
輝はその言葉に驚愕した。
「貴方が隙をついての発砲ですが、どうやら私は喰らったという演技で、技とやられたと見せかけたのです。」
「演技だったのか、なんていう奴だ。」
「まあまあ、それはさて置き。戦闘の続きでもしますか。」






Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/04/25 (Mon) 19:18:02

ジェントルマンはシルクハットを手に取り、輝に目掛けて投げ飛ばした。
「さあ、お見せ致しましょう!超一品のシルクハットを!」
シルクハットの鍔が、刃へと変化し回転速度が上がっていく。
「(なんて恐ろしい帽子だ!!)」
輝はシルクハットから避けると、床に落ちている短機関銃を拾い、シルクハットに銃撃を仕掛けた。
「そんな物で撃ち落そうとしても無駄ですぞ。」
だが、短機関銃の連射速度が速かったのか、刃と刃の間に挟まり、速度が低下し、ジェントルマンの頭にすっぽりと落ちた。
「ほう、よく撃ち落としましたね。なかなかですなぁ。」
ジェントルマンは再びステッキを振り回し、タップダンスを披露した。
「私はアンドロイドなので、血圧は上がりません。その代わり、攻撃の速度が上がります。」
ジェントルマンはタップダンスを終えると、輝に駆け寄りステッキを振り回した。輝は忍者刀で斬り交わすと、ダガーを抜き出し、ジェントルマンに切りつけた。だがジェントルマンはダガーを持つ左腕を掴み、蹴りをつけた。
「うわぁっ!」
輝は蹴りの衝撃で吹っ飛び、壁に激突した。
「なんて哀れな、私の蹴りを喰らって壁にぶつかるとは。」
「(なんていう奴だ…。)」
「おやおや、これまでですねぇ。さて下部達よ、御やりなさい!」
「はぁ~い。」
すると、ブリーフ一丁の十人の男らは、吊り下げられているレミリアと咲夜に触れた。
「いやぁ!」
「何するのよ!」
「まずは、メイド長を触りましょうね~。」
男らは、咲夜の尻をベタベタと触った。
「咲夜ぁ!」
「お嬢様ぁ!」
「ほう、それではこうしましょう。」
ジェントルマンは紐をステッキで切断すると、咲夜が落ち、男が受け止めると、咲夜が暴れ出した。
「いや!何するの離して!!」
「あらあら、暴れちゃだ~め。」
男は咲夜をベッドまで運びだして置いとくと、二人の男が咲夜が暴れ出さないように、足枷と腕枷を着けさせ、身動きを取れないようにした。
「蝙蝠のお嬢ちゃんは後にして、メイド長のお姉さんから触りましょうね~。」
すると、男らの頬が赤くなった。
「さぁ~て、触る前に脱ぎ脱ぎしましょうね~。」
男が下着に触れたその時だった。
「残念だが、お前らにそんな事はさせない!」
誰かの声と共に銃声がした。すると、下着にに手を触れた男が突然倒れた。
「う…うわぁぁぁ!!」
これを見た男らはパニックになり、この一室から逃げ出した。
「大丈夫か?」
そこに現れたのは、眼鏡をかけ、コートを着た男だった。
「あ、ありがとうございます。」
「なんて事をする奴らなんだ。」
男は、足枷と腕枷を外した。
「あと、お嬢様もお願いします。」
「分かった。」
男は、ロープを銃で発砲して切断させると、レミリアが床に落ち、男が受け止めた。
「ありがとう。」
「大丈夫だ。」
「あのすみません。あの方も助けてくれませんか?」
男は振り向くと、ダメージを受けて身動きが取れない輝がいた。
「お前、大丈夫か?」
「大丈夫でない。私を立たせてくれ。」
「分かった、俺の手を掴め。」
輝は男の手を掴み立ち上がった。ふらつくこともなく、立ち上がることができた。
「どうやら、自然回復でダメージを回復したか。」
これを見たジェントルマンは怒りに震えた。
「よくもうちの下部の一人を殺しましたね!罰として、私の最終兵器で跡形もなく消してやりましょう!!」
ジェントルマンの口が突然開き出し、エネルギーをチャージし始めた。
「まさか、エネルギーをチャージするつもりか!?」
「ヤバイ逃げ…!」
もう遅かった。ジェントルマンの口からビームが放たれた。そして、ビームが尽きた頃、ジェントルマンは口を閉ざした。
「これでやりましたか。めでたしめでたし。」
の筈だった。
「な…何故だ!」
ジェントルマンの前に盾が立てられていた。
「危なかったよ。もし僕がここに駆けつけてこなかったら、君達は死んでいたよ。」
「アローン、来てくれたのか。」
「やだなぁ、『AWX』って呼んで欲しいよ。」
「済まんな。」
その時、男はジェントルマンがいない事に気づいた。
「済まないが、奴が逃げた。」
「なんだって!」
すると、ヘリコプターの音がし、輝達は窓の方へ駆け寄った。
「ふぉふぉふぉ、残念でしたね。実は紅魔館内に爆弾を仕掛けてやりました。ここから一キロ離れたところで起爆スイッチを押してやりましょう。それでは…いい夢を!!」
ヘリは紅魔館から立ち去ろうとしていた。
「逃がさないぞ!」
輝は、「ドラグノフ」でヘリに狙撃するもの、手ぶれが生じ、上手く狙いを定めることができない。
「駄目だ、このままだと爆発で犠牲者が多発する!」
その時、チルノと大妖精が駆けつけた。
「お兄さん!さっきこれ拾ったの。」
チルノが抱き抱えて持っていたのは、「RPG-7」というロケットランチャーだった。
「悪いおじさんをやっつけた時に、見つけたの。だから、使って!」
「ありがとな、チルノ。」
輝は「RPG-7」を構え、ジェントルマンが乗ったヘリに狙いを定めた。
「(残念だがジェントルマン、あんたがやったこと、地獄で後悔しろ!!この変態紳士が!!)」
そして、ロケット弾が放たれた。
「な…なんですとぉぉぉ!!」
そしてヘリはロケット弾が直撃した時点で爆発し、ジェントルマンは、
「ギャァァァァァ!!」
という悲鳴でヘリ共に最期は爆散した。
「やったな…。」
「ああ。」

それからというもの、特殊対策本部の隊員らが三十人体制で駆けつけ、紅魔館にいる犯罪グループらの身柄を確保した。その数三十五人、紅魔館内で遺体となった犯罪グループらは十七人、計五十二人だった。
ジェントルマンとの戦闘中に現れた男は「タッカー」で、腕前のガンマンであり、愛銃の「M92F」を2丁拳銃を使用するようだ。彼の話によれば、犯罪グループ「ヘヴィー」についての情報を賞金稼ぎから知り、この幻想郷に来たようだ。その後、協力者として共に行動することになった。
「これからも宜しくなタッカー。」
「ああ、宜しく。」
すると咲夜が、
「あの、私も協力します。」
「本当か?」
「はい、私は『時間を操る程度の能力』を持っています。」
咲夜が答えると輝は、
「ああ、分かった。」
と、了解を得た。
「(これで、チルノと咲夜が協力をする事になったな。コウスケらは今頃、次のエリアに移動しているな。)」
その時、黒い塊が輝達の前に現れた。
「あ、ルーミア!」
黒い塊が消えると、ルーミアという少女が姿を現した。
「チルノ、無事で良かったのだー!」
ルーミアとチルノが抱きしめると顔を合わせて、喜んだ。
「なるほど、リグルとミスティアが悪い奴らに連れていかれたのかー。だったら私も協力するのだー!」
「え、本当。ありがとう!」
チルノは協力してくれるルーミアにお礼を言った。
「このまま、紅魔館にいちゃ奴らが攻めてくる。安全なところへ行かなくてはな。」
「そういえば、『博麗神社』があるので良かったら行って見てください。」
「そうか、美鈴ありがとう。スナイパー三人とアレックスに博麗神社で合流してくれと、連絡をとるか。」
輝は、スナイパー三人とアレックスに博麗神社で合流するよう連絡をとり、博麗神社へと向かう事にした。


Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/05/13 (Fri) 19:25:26

「強靭な金剛力士」

無縁塚に二人の男がパラシュートで地上に着陸していた。
彼らは特殊対策本部の「マーセナリー」というクラスを持っており、強靭な肉体を持つ為、「強靭な金剛力士」と呼ばれている。
「グリムロック・チャールストン」はアメリカ出身で、元はアメリカ陸軍のコマンドとして活躍してきた。「剛野 武正」は神奈川県出身であり、自衛隊にも所属していた。
二人は、情報端末で現在地を確認した。
「『無縁塚』か、ここからだと『妖怪の森』『魔法の森』『妖怪の山』というルートがあるが、どうするんだ?」
グリムロックが問いかけると、
「『魔法の森』へ行こう。」
武正は答えた。
「『魔法の森』か、よしそこに行ってみるとするか。」
二人は、魔法の森へ行くことにした。

魔法の森へ着いた二人は、ガスマスクを着けた。
「どうやら、この森の中は湿度が高けりゃ、人体に影響を及ぼすぜ。」
「ああ、ガスマスクをつけてなかったらヤバかったな。」
二人が、森の中を進んで行くと、目の前に一軒の家が建っていた。
「何だこの家は?」
「『霧雨魔法店』、お店か?」
「ああ、多分そうだと思うな。一旦入ろうぜ。」
グリムロックがドアを開けると、鍵がかかっていた。
「留守か?」
「そうだな。」
二人は仕方なく、森の中を進んで行った。しばらく歩いていると、煙を見つけた。
「おい、煙をみつけたんだが、行ってみるか。」
「ああ、行ってみよう。」
二人が駆けつけるとそこは、焼け落ちた家と装甲車、そして、多数の死体だった。
「どうやらここで銃撃戦が行われた訳か。」
「ああ、そうだな。」
二人はこの場から離れると、森の中を進み、出口まで着く事が出来た。
「どうやらここは、全滅という事か。」
「グリムロック見ろよ。」
「おお!」
二人が見た物それは、一面に咲き誇るひまわり畑だった。
「情熱を感じるぜ。」
「小学生の頃を思い出すな。」
すると、日傘を差した女性がひまわり畑を見ていた。
「良かった、もし荒らされてたらどうしようもなかったわ。」
「あの女、ここの所有者か?」
「ああ、聞いてみるか。」
武正は日傘を差した女性に尋ねた。
「済まないが、あんたはここの所有者か?」
すると彼女は、
「ええ、そうだけど。」
と、答えた。
「なぜ、荒らされたらどうしようもなかったんだ?」
武正の質問に彼女は答えた。
「実は、昨日ここをうろつく物騒な集団を見かけたの。だから、荒らされたら困るので見にきたの。」
「なるほど、そういう事だったのか。」
一方、グリムロックが双眼鏡で辺りを見渡していると、大きな館を見つけた。
「おい、武正ちょっと来てくれ。」
「どうした?」
武正が駆け寄り、グリムロックから双眼鏡を受け取って、覗き込んだ。
「あ、本当だ。」
すると、彼女が答えた。
「あれは『廃洋館』っていうの。」
「『廃洋館』だと?」
「ええ、あそこは見た目が廃墟なんだけど、中が綺麗であって、プリズムリバー三姉妹が住んでいるの。」
「廃墟としてはすげぇな。」
すると彼女は、ある事を述べた
「実は、プリズムリバー三姉妹には昔、妹がいたのよ。」
「妹がいた?」
「うん、いたんだけど。もう亡くなっていて、庭園に墓があるわ。」
廃洋館について聞いた二人は、
「確かに気になるぜ。」
「俺もそうだ。」
と、不思議に思った。
「でも気をつけた方がいいわ。実はこの館にはポルターガイスト現象が起きているから。」
「ポルターガイスト現象?」
「ええ、物が勝手に動いたりするわ。」
彼女は答えた。
「そうか、わかった。」
「あと名前いうの忘れてたけど、『風見 幽香』というわ。」
「幽香か。俺はグリムロックだ。」
「俺は武正。グリムロックと同じ特殊対策本部のマーセナリーだ。」
「特殊対策本部だったのね二人とも。」
幽香は二人が特殊対策本部だった事に関心した。
「幽香、さっき言ってた物騒な奴らっていうのは、俺らが狙っている犯罪グループの事なんだ。」
「ところで奴らがどこにいるか知らないか?」
武正が問いかける。
「犯罪グループなら確か、あの廃洋館に入って行ったわ。でも、一人だけ鉄の甲冑を身につけた大柄な者がいたわ。」
幽香が答えると、グリムロックが幽香の言った「甲冑を身につけた大柄な者」で気になり出した。
「そいつは間違いなく幹部の一人だ。」
「なんだって!」
「武正、今すぐ行かねぇと館が瓦礫となる!急いでいくぞ!」
「ああ!」
二人は急いで廃洋館へ向かった。

別世界にて、男が森の中で何かを追いかけていた。それは、モンスターだった。男は全力で追いかけると地面を蹴ってモンスターに飛び上がった。
「喰らえ!」
男はモンスターの目をナイフで突き刺し、モンスターを混乱させる。モンスターが男を振り払おうとしても、ナイフが深く刺さり、男がナイフを強く握っていた為、離れない。そして、男がナイフを引き抜きモンスターから離れると、もう一人の男がボウガンで狙いを定め、モンスターの頭部に狙い撃った。そしてモンスターは頭部を撃ち抜かれ、その場で倒れた。
「流石だぜ!ケンベル。」
「ああ、何とか倒せたな。」
「それじゃ、村に戻ろうぜ。」
二人はモンスターから肉と皮、鋭いかぎ爪を獲り、村へ戻った。二人が狩っていたのは「ゲルマニ」というモンスターで、全長十五メートルで鋭いかぎ爪を持つ。そのかぎ爪が「伝説のかぎ爪」と呼んでおり、折れないともいわれている。そのため、片手剣や両手剣が作られる。
ゲルマニを狩ったのは、狙撃手の「ケンベル」とナイフを武器にモンスターに立ち向かう「デューク」である。二人が今いる村は、「クラガ村」であり、モンスターを狩るハンター「モンスターハンター」達が集う村である。その二人こそ、「モンスターハンター」である為、この村で過ごしている。デュークはケンベルから
「伝説のかぎ爪はお前に譲るよ。狙撃手だから、近接武器は使えないからね。」
と、言われたので、伝説のかぎ爪を貰い、鍛冶屋で武器を作ってもらうことにした。彼が狩りで使う武器であり、ナイフは片手剣の一つで、名前は「獣切」という。
「さて、どんなナイフが出来上がるのが楽しみだ。」
すると、
「デューク、村長がお呼びだよー!」
と、デュークを呼ぶ子供の声がした。
「どうしたんだいきなり。」
「なんかね、村長からの大事な話があるんだって。」
「何だって?」
デュークは村長の元へ向かうと、そこにいたのは、村長と二人のクエスト嬢、そして、裃を纏う男がいた。
「デューク、お主を呼び出したのは、特別クエストとわしの隣にいる剣士の件についてじゃ。」
「村長、一体どういう特別クエストなんだ?」
デュークが問いかけると、村長は答えた。
「今回の特別クエストは、幻想郷というこの世界とは別の世界で、犯罪グループ『ヘヴィー』が現れ、大変な事が起きておる。そこで、お主にはその犯罪グループを倒して欲しい。勿論、一人でな。」
「ほ、本当か!?やったぜ!本当に特別クエストやりたかったんだ。」
「それは良かったでござる。」
「え?お前は誰なんだ?」
デュークが問いかけると、男は答えた。
「拙者は『ルーク』、通りすがりの剣士でござる。」
「ルークというのか、俺は『デューク』、ナイフ使いのモンスターハンターだ。」
「村長から聞いたでござる。ケンベル殿との連携でモンスターを狩るとでも有名な其方の事を。」
すると村長が、
「済まないがデューク、ルーク殿からの話がまだあるんじゃ。」
と、デュークに伝えた。
「あ、そいえばそうだったな。」
「デューク殿、拙者がここにきた訳があるでござる。それは三年前に起こった事で、ある集団が『龍虎城』を襲撃するという事が起き、その城の主で殿方ある『蔵色 龍蔵』がある集団の一人によって殺害されたのでござる。」
「殺害だと…。」
「殿方だけではないでござるが、
他の者も殺害された。」
「他もやられたのか…。」
すると、ルークがある言葉を述べた。
「死因についてだが、身体中に何かで撃たれた跡があり、そこから血を流していたのでござる。あと、その城について調べたら、とんでもないことが判明したでござる。」
これを聞いたデュークは、
「それはなんだ?」
「ああ、その城に封印された刀が、何者かが盗んで行ったのでござる。」
ルークは答えた。
「『封印された刀』?」
「『伊邪那美』、龍虎城にまつわる呪われた刀でござる。その刀は戦国時代、『蔵色 蓮刃』が所有していた刀だったのでござる。だが、合戦に敗れその場で絶命した後、怨霊となり、その刀に秘められたのでござる。その刀を手にした者は呪われ、死に至ってしまうのでござる。」
ルークが答えると、デュークは
「すげぇ…恐ろしい刀だな。」
と、刀の恐ろしさを知った。
「そして等々、刀が盗まれたのでござる。」
「一体、誰が刀を盗んだんだ?」
「それは『ヘヴィー』という犯罪グループでござる。」
ルークは答えた。
「『ヘヴィー』か。一体奴らは何者なんだ?」
「奴らは、この世界とは違うとある世界に存在し、人々を困らせている。拙者はその世界から来たので、奴らの事は分かる。」
「なるほど。」
「だが、奴らを始末しなければならない理由があるのでござる。」
「どういう事だ?」
デュークが問うと、ルークは答えた。
「ロウル大統領を暗殺したからだ。」
「なに!」
「そのため、国際警察からの頼みで奴らを始末する必要があるからだ。」
ルークは犯罪グループを始末する真実を語った。
「だから其方に、奴らを始末する協力が必要なのでござる!」
「分かった、俺も協力するぜ。」
すると、鍛冶屋の主人が村長の元にやって来た。
「デューク、お前が採ったゲルマニのかぎ爪で鍛えた武器が出来たから持ってきたぞ。」
「おお、本当か!」
鍛冶屋の主人が布で覆われた武器を渡すと、デュークは布を剥がした。
「おお、これは!」
よく見ると、ナイフだが刃渡りが獣切よりも少し長い。
「よく出来ているが、いつも使っている獣切よりも長い。」
「ああ実はな、ダメージ多く与えられるように、リーチを少し長めにしたんだ。」
鍛冶屋の主人は答えた。
「なるほどな、それじゃこいつを『獣斬』という名前にするか。」
「いい名前でござる。」
「それじゃ行くぜ!」
そして、デュークはルークと共に、幻想郷へ向かう事になった。

二人が廃洋館に着くと、門が破壊されていた。
「奴らめ、等々ここに来たか。」
すると武正は、誰かがいることに気づいた。
「グリムロック、あそこに誰かいるぞ。」
「聞いてみるか。」
二人が寄ると、緑の長髪の女性だった。
「済まねえが、あんたはここの者か?」
グリムロックが尋ねると、彼女は答えた。
「ええそうですけど…。」
「ところであんたは誰なんだ?」
「『レイラ・プリズムリバー』、プリズムリバー家の四女です。」
すると武正は、
「もしかして、亡くなった妹ってあんたなのか?」
「はい。」
と、レイラは答えた。
「私はもう亡くなっていて、私の遺体は墓で眠っているんです。」
「あんたはもしかして、幽霊なのか?」
「はい、幽霊です。」
レイラは自分が幽霊であると答えた。
「ところで、あんたは姉さん達三人に会わないのか?」
「はい、会いたいんですけど…、お姉様達に会うのは恥ずかしくて…。」
レイラの頬が赤くなった。
「恥ずかしくて会えないのか…。」

するとグリムロックが、閃き出した。
「よし、いいこと思いついたぜ。レイラ、俺らと共に行かないか?」
「え?でも…。」
「心配するな俺たちがいるんだからな。」
するとレイラは、
「本当ですか…、ありがとうございます。」
「よし武正、レイラを守って館へ入るぞ。」
「ああ!」
二人はレイラと共に、館へ入った。
館に入ると、廃墟とは言えない程綺麗だった。
「どうやら幽香の言ったとおり、中は綺麗だ。」
「幽香さんを知っているのですか?」
「ああ、さっきひまわり畑で会ったんだが。」
「会ったんですね。実は私が生前の頃によく幽香さんのひまわり畑に来ていました。」
レイラは、生前にひまわり畑に行った過去を語った。
「そうだったのか。」
すると、武正が何かに気配を感じ取った。
「なんか、近づいてくる気配がした。」
「本当か!?」
二人は機関銃を構えた。
「レイラ、あんたは俺らが守る。」
すると、三人の少女が出て来た。
「助けて!」
「きゃあ!」
「誰か!」
「あ、お姉様達!」
二人は一旦機関銃を構える事をやめ、三人の少女に尋ねた。
「君達何が起きたんだ?」
「悪い人達がこの館に突然入って来たの。」
「一体どこにいるんだ?」
「大勢で来ていたから、怖くて逃げてたから分からないの…。」
すると、グリムロックは武正に、
「二手に分かれて、奴らを始末するぞ。」
と、伝えた。
「一応、彼女達を安全な所に待機させよう。」
「だったら、地下室があるから、そこに隠れるわ。」
「ルナサお姉様さすが。」
二人はレイラ達を地下室に待機させ、犯罪グループを探す事にした。
「一応、ここの構図は情報端末のマップで確認した。大広間で熱源反応を感じた。」
「恐らく、甲冑の大男はここにいると断言出来るな。」
「よし、行くぜ。」
二人は一旦二手に分かれて行動する事にした。

グリムロックが犯罪グループを探していると、三人を発見した。
「(奴らに間違いねぇな。ここでまとめて蜂の巣にしてやるぜ。)」
グリムロックは機関銃を構え、銃撃を仕掛けた。銃声に気づいた三人の犯罪グループが小銃を構えようとしたが、グリムロックから先に銃撃を仕掛けた為間に合わず、撃たれて倒れた。
「(ふう、三人を始末したか。一体何人いるんだ?)」
グリムロックは廊下を進んでいくと、「Armo」と書かれた箱を見つけた。
「(弾薬箱か。)」
グリムロックは弾薬箱を開けると、連なった弾薬が入っていた。「(こいつは頂こう。)」
弾薬箱から弾薬を取り出し、体に巻きつけ、再び廊下を進んだ。
しばらく進んで行くと、どこかで音がした。
「(なんだ?)」
グリムロックは耳を澄ますと、ドアを叩く音がした。
「(あの扉か。)」
グリムロックは扉に近づいた。
「誰かいるか?」
グリムロックが声をかけた時、
「良かった!助けてぇ!!」
と、喚くような声がした。
「そこから離れてくれ。」
グリムロックはドアを蹴破った。そこにいたのは、四人の男性と一人の女性だった。
「ありがとうございます!」
「お前らは何故ここで閉じ込められてたんだ?」
すると、眼鏡をかけた男性が答えた。
「実は私達はテレビ局の者でして、来週放送予定の番組の為に来たのですが、武装集団に捕まってしまって、ここに閉じ込められたのです。携帯やカメラも壊されてしまいました。このままでは局長に怒られる…。」
「どうするのよ!このままじゃ私達飢え死にしちゃうじゃない!うぇぇぇぇん!」
女性が突然泣き出した。
「明美ちゃんダメだよ泣いちゃ、メイクが崩れるから!」
「実は私達は、二日も食べていなくて…。」
「なんていう奴らなんだ!」
その時だった。
「そこのお前誰だ!!」
グリムロックが後ろを振り向くと、小銃を構えた犯罪グループがいた。
「済まねぇが、ここで眠ってもらおうか。」
グリムロックは拳銃を取り出し、犯罪グループに発砲した。犯罪グループは頭を撃ち抜かれその場で
倒れた。
「きゃぁぁぁ!!」
明美という女性は、それを見て悲鳴をあげた。
「駄目だ、このままだと見つかってしまう!安全な所へ逃げるぞ!」
グリムロックはテレビ局の五人を一旦この一室から離れ、レイラ達が待機している地下室へ向かった。
「よし、もうすぐだ!」
グリムロック達はなんとか地下室まで辿り着いた。
「あら、グリムロックさんどうしたのです?」
「レイラ、実はなテレビ局の五人を発見したんだ。一旦ここで待機させてくれないか?」
「分かりましたわ。」
グリムロックはテレビ局の五人を地下室で待機させ、再び行動を開始した。
「(テレビ局までも幻想郷に来たのか。このままじゃ犠牲者が出るな。仕方ない、コウスケ、ケイン、ロット、巧に頼んで護衛をさせるか。)」

その頃、コウスケ、ケイン、ロット、巧の四人は博麗神社に到着した。
「ここが博麗神社か。」
「大勢の人がいるな。」
「おーい、コウスケ達。」
すると、コウスケら四人を呼ぶ声がした。
「魔理沙か。」
「アリスさんもご無事で。」
「ああ、ありがとな。だが、八卦炉と箒、スペルカードを置いてきてしまったぜ。」
「そういえば私の家は?」
するとコウスケが、
「済まない…。実はその事なんだが、犯罪グループのリーダーとの戦闘時に、奴が投げた火炎瓶で焼け落ちてしまったんだ…。」
「そんな…。」
アリスは泣き崩れた。
「あの頭狂った不潔野郎のせいでな。」
「許せないわねそんな奴。」
「霊夢。」
霊夢がコウスケらの前に現れた。
「貴方達の事は紫から聞いたわ。
私は『博麗 霊夢』この神社の巫女よ。確か貴方達は、『コウスケ』『ケイン』『ロット』『巧』っていうのね。」
「ああ、そうだが。」
すると霊夢は、コウスケら四人にあることを述べた。
「貴方達がここに来たというのは、この幻想郷の異変を私達と一緒に解決するのね。」
「そうだが。」
「そうなのね。じゃあよろしくね。」
すると、輝達が博麗神社に到着した。
「輝、無事で良かったな。」
「ああ、あとスナイパー三人とアレックスも博麗神社の前で合流して、共にここに来たのだ。」
するとコウスケが、
「そいつは誰だ?」
と、タッカーを見て問いかける。
「彼は『タッカー』で、腕前のガンマンだ。」
「よろしくな。」
「霊夢ぅっ!」
「魔理沙ぁっ!」
レミリアとフランドールは霊夢と魔理沙に抱きついた。
「どうしたのよ。」
「実は、変態紳士と物騒な集団が紅魔館に侵入してきて、私とお嬢様が大変な事をされたの…。」
「でも、輝さんとタッカーさんのおかげで変態紳士を倒しました。」
咲夜と美鈴は答えた。
「あ、そうだ。誰か私の八卦炉と箒、スペルカードを取りに来てくれないか?」
「ああ、分かった。」
輝は諒解を得た。
「ありがとな。『霧雨魔法店』に置いてあるんだ。一応鍵かけてあるから、鍵を渡しておくよ。」
「ああ、見つけたらプルトンで転送するから。」
輝は魔理沙から鍵を受け取り、「霧雨魔法店」へ向かった。
「そういえば、何故こんなに大勢の人がいるんだ?」
コウスケは霊夢に問いかけた。
「人里の里で犯罪グループが立てこもっているから避難してきたの。」
霊夢は答えた。
「なるほどな。」
「霊夢、戻ってきたぞ。」
慧音が特殊部隊とみぃ、ブロさん、ノダ、ちょびを引き連れ博麗神社に戻って来た。
「コウスケさんじゃないですか!」
「お、川口に富野兄弟」
「知り合いなの?」
「ああ。」
コウスケは答えた。
「霊夢、一馬を殺害した危険人物についてなんだが、どうやら犯罪グループの狙撃手がやったようだ。」
「犯罪グループだったのね。でも何故そんなことを…。」
するとみぃが、
「霊夢だよね?」
と、尋ねた。
「貴方、私の事を何故知っているの。」
「実は私は、ゲーム実況者でゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙と一緒に実況してるのよ。」
「へぇ、貴方の世界にも私と似た人がいるんだね。」
霊夢は納得した。
「コウスケさん、輝さんとは合流しました?」
「ああ、だが魔理沙の八卦炉と箒、スペルカードを取りに霧雨魔法店まで行ったが、どうした?」
コウスケは答えると、川口は、
「この四人が輝さんと会ったらしいんです。」
と、みぃ達四人が、輝に会ったことについて答えた。
「なるほどな。ところで君達四人が持っている武器は誰から貰ったんだ?」
「いえ、実は妖怪の森の小屋で輝さんが見つけて、私達にあげたのです。」
みぃは答えると、
「そういう事だったのか。」
と、納得した。するとコーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケだが、グリムロック来たんだな。」
『ああ、総督からの指令で武正とここに来たぜ。』
「ところで、どうした?」
『ああ、護衛を頼みたいのだが。』
「何の護衛だ?」
コウスケはが尋ねると、
『来れば分かる。なので、ケイン、ロット、巧と共に廃洋館まできて欲しい。』
「了解だ。」
と、コーデックを切り、三人を呼び出した。
「これから廃洋館へ向かう。護衛をして欲しいという事だ。」
「護衛か。」
「一体何の護衛か気になる。」
「だったら、私のスキマで行かせてあげるわ。」
すると、スキマが開き出した。
「紫、やるわね!」
「よし、行くぞ。」
コウスケら四人はスキマに入った。

その頃、武正はキッチンにて調査に取り組んだ。
「(衛生面は問題なさそうだ。だが、廃墟としては珍しい。)」
キッチンを出ると、武正は何かの気配を感じ取った。
「(どうやら、この大食堂の中に誰かいるな。)」
武正は、大食堂の中を調査した。
「(ん、誰か倒れている。)」
武正は倒れている男性を見つけた。
「おい、大丈夫か?」
すると彼は武正の声に反応し、起きた。
「あれ…?俺は一体なぜここにいるんだ?」
「お前さんここで倒れていたんだが、何故ここで倒れてたんだ?」
すると、彼は答えた。
「実は、大学のサークル仲間とこの世界に来たんだが、銃を持った集団に襲われたんだ。俺はなんとか逃げ出せたが、仲間が奴らに連れ去られたんだ…。」
「一体どんなサークルだ?」
「ああ、『世界探索サークル』というサークルなんだ。」
「『世界探索サークル』か。だが、いつ来たんだ?」
「二日前にこの世界に来たんだ。」
「まさか、何も食べてないのか?」
「ああ…。」
彼の腹が鳴り出した。
「(このままだと飢え死にだ。そういえば、キッチンでスタミナバーを見つけたんだったな。)」
武正はスタミナバーを取り出し、彼に差し出した。
「これを食べた方がいいな。」
「あ、ありがとう。」
彼はスタミナバーを貰うと、それを食べ始めた。
彼の名前は「大倉 修史」。彼は東京にある「慶堂大学」の学生らしい。二日前、七人の仲間で幻想郷に来たらしい。だが、犯罪グループによって襲われ、自分はなんとか逃げる事できたが、仲間が犯罪グループによって連れ去られてしまったらしい。彼はこの廃洋館に逃げ込んだが、疲れ切ってしまい、この大食堂で倒れてしまったという。
「なるほどな。」
「このままだと殺されてしまうんだ。だから、助けて欲しい。」
「ああ分かった。お前さんの仲間を助けてやる。」
「ありがとう!」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちら武正だが、どうした?」
『監禁されていたテレビ局の人達を地下室へ待機させたんだが、こっちはどうだ?』
「ああ、その場で倒れてた学生を発見した。」
『こっちもいたのか。たった今援護が来て、護衛をする事になった。』
「護衛か、分かった。エントランスで合流しよう。」
『了解だ。』
コーデックを切ると、武正は修史を連れて地下室へ向かった。
地下室に到着すると、コウスケ、ケイン、ロット、巧の四人がいた。
「グリムロックからの頼みでここに来たんだ。」
「そうか。」
「彼も待機させた方がいいか?」
「ああ勿論。」
そして、グリムロックは武正に、
「一応、生存者を発見したところで、奴らを始末しに行こう。」
と、誓いを述べた。
「コウスケ達よ、俺らに危機を感じたら大広間へ来て援護してくれ。」
「護衛を頼んだ。」
二人は、犯罪グループがいる大広間へ向かった。

その頃、輝は魔法の森に入り、霧雨魔法店へ向かっていた。
「(ガスマスクをつける必要がないな。なにしろ、半人妖怪だからな。)」
すると、大量の遺体と、焼け落ちた家と四台の装甲車を発見した。
「(カオスな銃撃戦がここで行われたのか。ん?これは『TMP』短機関銃か。)」
すると輝は、焼け落ちた家に近付いた。
「(誰の家か知らないが、元通りにしてやる。)」
輝は焼け落ちた家の残骸に手を触れると、家が一瞬で元通りになった。
「(これで元通りになっただろう…ん?)」
輝は家の窓を見て気がついた。
「(どうやら焼け落ちた原因は、これだったのか。)」
輝は家の中に入り瓶を拾った。
「(これは世界一度数が高いアルコールじゃないか。何故こんなもの?)」
輝はアルコールが入った瓶を持って外に出ると、コーデックで本部に連絡した。
「こちら輝、魔法の森にある一軒の家でアルコールが入った瓶を発見した。オーバー。」
『発見したのですね。』
「一応、本部へ転送したいが、大丈夫か?」
『大丈夫です。』
「了解、転送する。アウト。」
コーデックを切ると、輝は「ポータブル転送装置」取り出し、アルコールが入った瓶を置いて起動させた。そして、アルコールが入った瓶は本部へ転送された。
「(よし、後は魔理沙の八卦炉と箒、スペルカードを取りにいくか。)」
輝は一旦、霧雨魔法店へ再び向かった。
しばらく歩いていると、霧雨魔法店が見えてきた。
「(もうすぐだ。)」
そしてなんとか到着し、魔理沙から受け取った鍵を使い扉を開けた。
「(テーブルの上に置いてあったか。)」
輝はテーブルの上に置いてある八卦炉と箒、スペルカードを取り、外に出た。
「(後は魔理沙に渡すだけだ。)」
すると、スキマが開き出した。
「輝、見つけた?」
「ああ。」
「それじゃ、博麗神社へ行きましょ。」
輝はスキマに入った。

「あ、戻って来たぜ。」
スキマが開き出し、輝が出てきた。
「魔理沙、君の八卦炉と箒、スペルカードだ。」
「お、サンキューな。」
するとみぃは、輝にまた会ったのか、
「輝さん、会えて良かったです。」
と、喜んだ。
「お、君達までここに来たのか。」
「はい。特殊部隊の川口さん達とここに来たのです。」
「特殊部隊も来たのか。」
すると、川口は輝に頭を下げた。
「どうも輝さん、ここで会えて嬉しいです。」
「川口、他の奴は?」
輝は問いかけた。
「はい、妖怪の森の中を探索しています。」
川口は答えた。
「なるほど、コウスケ達は?」
「それが、護衛を頼まれた為、『廃洋館』に行ってしまいました。」
すると、魔理沙は廃洋館で思い出した。
「そういえば、あの三姉妹無事だろうか?」
「確かに気になるわ。」

一方二人は、大広間の前まで着いた。
「武正、準備はいいか?」
「ああ、勿論だ。」
グリムロックは扉を蹴破り部屋に入るとそこには、玉座に大きな甲冑が座っていた。
「なんだあれは?」
「いや、何か気配を感じる。」
すると大きな甲冑が立ち上がり、大きな斧を手にとった。
「『バトルアックス』使うつもりか!」
すると、大きな甲冑は二人に近づきながら大きな斧を振り上げた。
「まずい!このままではやられるぞ。」
二人は迫り来る大きな甲冑から急いで離れると、機関銃を構えた。
「撃て!」
二人は銃撃を仕掛けたが、甲冑が硬く、銃弾が弾かれた。
「避けろ!」
二人は弾かれた銃弾から避けると、銃弾は壁に当たった。
「なんて頑丈なんだ!」
「こうなったら手榴弾を使おう!」
二人は手榴弾を取り出すと、栓を抜いて大きな甲冑に投げ飛ばした。手榴弾は大きな甲冑の目の前で爆発した。
「やったか!?」
だが、無傷だった。
「ダメだったか!」
「一旦ここから出るぞ!」
二人は大広間を出た。
「なんて奴だ。装甲車を貫く機関銃なのに、何故弾かれるんだ!」
「ああ、だが問題なのは、全力で追ってくる甲冑だな。」
後ろを振り向くと、大きな甲冑が全力で追ってきた。
「やばいぜあんなの!」
「こうなったらコウスケ達に援護してもらうしかない!」
武正はコーデックでコウスケに連絡した。
「こちら武正、至急、エントランスに出てくれ!」
『了解!』

その頃、コウスケ、ケイン、ロットはエントランスで待機していた。
「巧はメディックなので、ここからは俺達で援護するとしよう。」
すると、グリムロックと武正がエントランスに辿り着いた。
「なんとかここまで着いたぜ。」
「どんな奴が来るんだ。」
すると、大きな甲冑が全力でコウスケ達の方に迫り来る。
「どうやら頭が弱点だ。」
コウスケ、ケイン、ロットの三人は銃を構え始めた。
「一斉射撃、撃てぇ!」
三人の一斉射撃が仕掛けられ、連発で放たれた銃弾は頭部に命中し、大きな甲冑はその場で倒れた。
「やったぜ!」
「いや、こいつまだやるつもりだな。」
すると、甲冑にヒビが入り、剥がれ始めた。
「な…何だあれは!」
中から出てきたのは、悪魔だった。すると背中から羽根を生やし、飛び始めた。
「こいつ、飛ぶのか!」
悪魔は赤く染まった剣を取り出した。その時、次々と犯罪グループが出てきた。
「大勢で対抗するつもりか!」
「こうなったら、俺と武正でやつに対抗する。コウスケ達は奴らを始末してくれ。」
「ああ!」
グリムロック、武正は悪魔を相手に、コウスケ、ケイン、ロットは犯罪グループの手下達を相手にする事になった。
「武正、行くぞ!」
「ああ、蜂の巣にしてやろうぜ!」
二人は銃撃を仕掛けた。すると悪魔は羽根を大きくし、機関銃から放たれる銃弾を次々と防いだ。
「塞がれた!」
すると、悪魔は大きく羽根広げ、凄まじい勢いで衝撃波を放ち、二人を吹き飛ばした。
「うわぁ!」
二人は壁に直撃した。
「くっ!こうなったら、撃ちまくれ!」
コウスケ、ケイン、ロットの三人は犯罪グループの手下達と銃撃戦をしていた。三人は柱に隠れながら、タイミング良く銃撃を仕掛ける。
「なんて数だ!」
「このままじゃ、きりがない!」
「こうなったら輝を呼ぶか。」
コウスケはコーデックで、輝に連絡した。
「輝、援護を頼む。廃洋館に来てくれ!」

その頃輝とタッカーは、廃洋館に向かっていた。
「コウスケからの応答で、どうやら犯罪グループと銃撃戦をしているようで苦戦している。」
「ああ、このままだとコウスケ達が危ない。」
しばらくすると、廃洋館の門の入口に到着した。
「確かにここだ。だが、エントランスから入ると、敵からの銃撃を喰らってしまうので、別のところから入ろう。」
すると、幽香が二人の所に来た。
「貴方達も来たのね?」
「ああ、緊急で駆けつけたんだが。」
すると幽香は、
「安心しなさい。」
と、日傘をエントランス入口の方に向けた。すると、凄まじい勢いでビームが放たれ、エントランスのドアにぶち当たった。
「これなら、入れるわよ。」
「ありがとな。」
二人は急いで館へ向かった。
「コウスケ達大丈夫か!」
「ああ、だが数が多すぎて手に負えないんだ!」
その時輝が、
「私に任せておけ。」
と、コウスケ達の前に出た。すると、時が止まった。
「(さあ、見せてやろう。これが私の力を!)」
すると、何が起きたかわからないが、時が動き出した。
「あれ?、一体何が起きたんだ…ん!?」
すると、犯罪グループが次々と倒れていた。
「どういうことだ!?」
「時を止めて敵を攻撃したからだ。」
輝は答えた。
一方、グリムロックと武正は悪魔と戦闘中だった。
「なんていう奴だ!飛び回っているから一発すら当たらねぇぜ!」
すると、悪魔は剣でグリムロックを斬りつけようとした。
「グリムロック危ない!」
武正は拳銃で悪魔に二、三発砲した。悪魔は武正からの銃撃を喰らいダメージを受け、その隙にグリムロックは悪魔から離れた。
「ちょこまかと飛び回りやがって!蜂の巣にしてやる!!」
グリムロックは悪魔に銃撃を仕掛けた。
「くたばれぇ!!」
悪魔を相手に苦戦してるグリムロックを見た時、輝は「ドラグノフ」を肩から外して構え、スコープを覗き込んだ。
「(こうなったらこちらも援護するか。)」
すると、悪魔は輝に眼をつけ、輝に襲いかかる。
「(隙が空いている。今だ!)」
輝は悪魔を狙い撃つと、悪魔は額を撃ち抜かれた。
「ピギャァァァ!!」
悪魔はよろめき、羽根の動きが弱まった。
「どうやら、額が弱点だったからなのか。」
すると、タッカーが床に落ちていた「RPG-7」を拾った。
「これを使え!」
タッカーが「RPG-7」を投げると輝はそれをキャッチした。
「サンキュー、タッカー。」
輝は構えると、悪魔に狙いを定めた。
「(これで終わりだ!)」
そして、ロケット弾が放たれ、悪魔の弱点である額に直撃した。
「ビギャァァァ!!」
最期は悪魔の断末魔と共に爆散した。

その後調べによると、甲冑の正体は、「ウィングシールドデビル」という悪魔。羽根が盾のように硬い事から由来されている。だが、実在しない悪魔であった為、犯罪グループの誰かが作ったロボットである事が分かった。
「恐らく、犯罪グループは兵器を使う可能性も高いから、君達にはその兵器を破壊してくれ。」
「了解だ、AWX。」
すると、何処かで誰かの声がした。
「済まないが、協力して欲しいでござる。」
「誰だ?」
「接写は『ルーク』、通りすがりの剣士でござる。」
「俺は『デューク』、ナイフ使いのモンスターハンターだ。」
ルークとデュークは名乗り出る。
「何の用だ?」
「其方にお願いがあるのでござる。『封印された刀』を拙者らと共に探して欲しいでござる。」
「『封印された刀』、まさか!?『伊邪那美』か!」
輝は「封印された刀」について知った。
「何故それを知っているんだ?」
デュークが尋ねる。
「ああ、私の先祖が江戸時代に封印した伝説の刀なんだ。」
「まさか其方は、刀丸殿の子孫であったのか!驚いたのでござる。」
「戦国時代、その刀を造ったのは人間ではなく、邪人。即ち邪人が人間を滅ぼす為に造りだした。だが、江戸時代になった時、私の先祖によって邪人は滅び、そしてその刀は封印された。」
輝の説明にルークは、
「やはりそうだったのでござるのか…。」
と、納得した。
「このままだと、全世界に悪影響を及ぶ。だから、あの刀を封印してはならないので、破壊した方がいい。」
「でも、そんなことしたら…。」
「残念だが、あの刀を触れてしまうと大変なことになる。だから、破壊するしかない。」
「そうでござる。破壊した方が正解でござる。だから、あの刀を破壊して、全世界を救うでござる。」

その頃、無縁塚では一人の女がいた。
「(兄様がいるという事で、私も来たのだが、一体どこに?)」
彼女の名は「葛飾 暗」。輝と生き別れてしまった双子で、輝の妹である。彼女は輝と同じく潜入とアサシンのクラスであるが、輝とは違い、魔の力を秘めている。
彼女が辺りを見回すと、女性が倒れていることに気づき、近寄った。
「大丈夫か?」
すると、彼女が起きた。
「…あれ?なぜここに?」
「貴方は今ここで倒れてたんだ。」
すると彼女は、
「え?そうだったんですか!」
「ああ、ところで貴方は?」
すると彼女は答えた。
「私は『levia』といいます。ゆっくり動画を作って活動しています。」
leviaは答えた。
「leviaっていうのか、私は「葛飾 暗」特殊対策本部に所属しているんだ。」
「特殊対策本部ですか、かっこいいですね。」
「ああ、ありがとう。良かったら私と一緒に行く?」
するとleviaは、
「はい喜んで!」
と、答えた。
「良かった。今から私の兄様のところへ行こう。」
「兄がいたんですか?」
「いるよ。私が双子の妹なんだ。」
暗が答えると、
「へぇ、双子なんですね。」
と、leviaは感心した。
「それじゃあ、行こう。」
暗は、leviaと共に輝がいる博麗神社へ向かった。

とあるゲームセンターで彼女は、音楽ゲームで遊んでいた。彼女の名は「あずさ」。彼女は音ゲーマーであり、魔法が使える魔法使い。彼女が遊んでいる音楽ゲームは「ポップンミュージック」という某ゲーム会社の音楽ゲームである。あずさは流れてくるノーツに合わせてボタンを押して行く。そして曲が終わり、結果が表示した。
「やったー!パーフェクトだー!」
あずさは喜んだ。ゲームを終えてゲームセンターを出ると、あずさは家に帰るのであった。
家に着き中に入ると、玄関でカラフルな小さいねずみが待っていた。
「お帰り~、あずさどうだった?」
「パステル君、やったよ!パーフェクトしたよー!」
パステル君、某ゲーム会社の音楽ゲーム「リフレクビート」のキャラクターである。あずさと一緒に過ごして入る。
あずさはリビングに入り、ソファーに座ってテレビをつけた。すると、こんなニュースが流れた。
『ニュースです。今日、幻想郷にて犯罪グループ『ヘヴィー』が逃げ込んだという情報が入った模様です。たったいま、特殊対策本部と特殊部隊が幻想郷に向かった模様です。』
あずさはニュースを見て、
「(幻想郷で大変な事が起きている。行かなくちゃ!)」
「ん?あずさー、どうしたの?」
「パステル君、幻想郷に行こう!大変な事が起きてるの!」
「え!?」
あずさは箒を取り、外に出た。
「あずさ、まさか幻想郷で何が起きたの?」
「行ってみればわかるよ。」
あずさとパステル君は箒に乗り込むと、浮き上がった。
「さぁ、行こう幻想郷へ!」
あずさとパステル君は、幻想郷へ向かった。


Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/06/01 (Wed) 07:06:55


「策略の特殊部隊」

その頃特殊部隊の香川と相模原は、犯罪グループを捜索していた。
「隊長、犯罪グループは恐らく、迷彩服をきている可能性が高いです。」
「迷彩服か。」
すると香川は、犯罪グループを五人発見した。
「おっと、会話をしているようだ。」
「これはチャンスですが、気づかれやすいので、挟み撃ちでやります。」
すると香川は、
「いいアイデアだ。」
と、関心した。相模原は回り込み、香川は犯罪グループに銃を構えた。
「そこまでだ!」
すると、犯罪グループは、
「誰だてめぇ!」
「やっちまえ!」
と、銃を構えたその時、犯罪グループの後ろで、相模原が飛び出した。そして、
「相模原、今だ!」
と、香川が合図し、相模原は犯罪グループに銃撃を仕掛け、それと同時に香川も銃撃を仕掛けた。
犯罪グループは銃撃を喰らい、血飛沫をあげ、その場で倒れた。
「クリア!さすがだ。」
「はい!」
二人は森の中を進んで行く。すると、犯罪グループをまた発見した。
「今度は二人か。」
「隊長、機関銃を装備しています。」
「機関銃か。ならばこうしよう。」
香川は特殊閃光弾を取り出し、栓を引き抜いて投げた。閃光が放たれ、犯罪グループは混乱した。
「今だ!」
二人は銃撃を仕掛けると、犯罪グループは銃撃を喰らい、その場で倒れた。
「クリア!」
二人は森の中を進んで行き、森小屋を発見した。
「気をつけろ。犯罪グループはこの小屋にいる可能性が高い。」
香川は森小屋に近づき、ドアを少し開けた。
「どうやらいないな。」
「相手からの銃撃を喰らうところでした。」
二人は森小屋の中を調べると、テーブルの上にコーヒーカップが置かれていた。
「(コーヒーカップが何故こんなところにあるんだ。)」
相模原がベッドを調べる為、毛布を捲ると、銃と弾薬を発見した。
「隊長、銃と弾薬を発見しました。」
「本当か。」
香川はベッドに置いてある銃と弾薬を見ると、
「これは『M700』か。」
と、銃の名前を言った。
「アメリカでは、狩猟の時に使用するハンティングライフルなんだが、恐らく、この森の中で狩猟をしたのか。」
と、狩猟をする人がいると考えた。
「でも何故、人がいないんでしょうか?」
「恐らく犯罪グループに拉致された可能性が高いな。」
すると、相模原はベッドの下に気配を感じた。
「隊長、ベッドを動かした方がいいです。」
「ああ、そうだな。」
二人はベッドを動かすと、戸を見つけた。
「戸がこんなところにあったなんて。」
「偶然だな。」
香川が戸を開けると、階段があった。
「地下へと続いてるな。」
「降りて見ますか。」
二人はライトを点けると、階段を降りた。
「気をつけろ。」
二人はライトで辺りを照らす。
「恐らくここは誰もいないな。」
「隊長、何か異臭が漂ってますが。」
「異臭?」
すると、香川は違和感を感じた。
「ん?これは死体?」
「確かに、何故こんなところに。」
よく見ると腐敗しており、身元が判明出来ない程、顔が崩れてた。
「一体誰なんだ?」
「ん?隊長これは、『猟銃所持許可書』じゃないですか。」
「本当だ。」
「猟銃所持許可書」を見ると、「浦坂 利郎」と書かれていた。
「まさか、三年前に行方が分からなくなった人じゃないですか。」
「ああ、恐らく迷い込んでここまで来たという事は、ここで命を落としたんだと思うな。」
二人は遺体を運び、戸を閉めると、死体袋に遺体を入れた。
「この遺体を埋葬しよう。」
二人は遺体が入った死体袋をライフルと弾薬と共に、埋葬した。二人は、埋葬した遺体に合掌し、この場を離れた。
それからしばらく探索すると、香川は何かに気づき相模原と木の陰に隠れた。
「相模原、どうやら犯罪グループがいるな。」
すると相模原が、
「あれって、暗さんじゃないですか。」
「え?」
よく見ると、暗が誰かと共に森の中を歩いていた。
「暗の隣にいるのは誰だ?」
「どうやら、生存者ですかね。」
「まあいい、探索を続けよう。」

その頃、暗はleviaと妖怪の森の中を歩いていた。
「妖怪が出そうな森ですね。」
「ああ、妖怪が出るんだ。この森にね。」
歩いていると、犯罪グループを一人発見した。
「levia、ここで待ってて。」
「はい。」
暗はしゃがみながら、犯罪グループに近づいた。そして、暗は忍者刀を鞘から引き抜き出すと、背中を突き刺した。
「うぐぁっ!」
犯罪グループはバッタリとその場で倒れた。
「(よし、ダガーが五本入っている。)」
暗はダガーを五本手に入れ、ナイフケースに納めた。
「levia、大丈夫だ。」
「良かった。」
leviaは暗に寄ると、再び歩き出した。
「(ここはまるで、密林のようだ。だが、どこで奴らがいるのか。)」
すると、leviaが木箱を発見した。
「暗さん、木箱があるんですけど?」
「ああ、もしかしたら爆弾が入っている可能性が高い。levia、離れてて。」
「はい。」
暗は木箱に近づくと、情報端末で
確認した。
「(爆弾じゃなくて、銃とマガジン、防弾ベストが入っていたのか。)」
暗は地面に落ちていたバールで木箱を開けると、銃とマガジン、防弾ベストが入っていた。
「(『グロック19』か。彼女に合いそうだ。)」
暗は、leviaを呼んだ。
「暗さん、爆弾じゃなかったんですね。」
「ああ、これを使って。」
暗は拳銃とマガジン、防弾ベストを渡すと、leviaは防弾ベストを装着し、拳銃を装備した。
「(これで彼女がいざという時に銃を持たせる事が出来た。)」
すると、暗は犯罪グループの気配を感じ取った。
「levia、急いでここを出よう。」
「はい。」
暗とleviaは急いで走り、森の出口に辿り着いた。
「これで、奴らには会わなくなったな。これで博麗神社まで行けるな。」
しばらく歩いていると、鳥居が見えて来た。
「どうやら階段を上った地点で博麗神社が見える。」
二人は石段を上った。

その頃、多々良と青木ヶ原の二人は、妖怪の森での探索にあたっていた。
「なんか不気味だぜ。」
「ああ、密林みたいであいつが出そうだな。」
「あいつって?」
すると多々良が、
「あ!筋肉むきむきの変態マッチョマンがいるぞ!」
と、指を差した。
「え、本当か!」
と、青木ヶ原が銃を構えた。すると、
「青木ヶ原残念だったな。あれは嘘だ。」
「馬鹿野郎!撃つ所だったんじゃねぇか!」
と、青木ヶ原は多々良にツッコミ。
「ごめんごめん、あははは。」
「笑い事じゃねぇんだからな。」
すると多々良が、
「なあ、あれって犯罪グループじゃねえか?」
「あ、本当だ。」
すると、多々良はある提案を出した。
「奴らをここに誘き寄せて、銃撃をしかけよう。」
「おい待て、奴らに見つかるぞ。」
「いや、違うね。実はこれを持ってきたんだぜ。」
多々良は、ポーチから目覚まし時計を取り出した。
「時間を設定してここから離れれば、見つからないぜ。」
「なるほどそういうことか。」
青木ヶ原は納得した。多々良は時間を設定し、目覚まし時計を地面に置くと、この場から離れた。
「どうだ?」
「ああ、ここからなら銃撃を仕掛ける射程に入りそうだ。」
四分後、多々良はデジタルの腕時計を見た。
「あと十秒だ。」
「もうそろそろだな…。」
五秒になり、多々良はカウントした。
「五…四…三…二…一。」
そして、目覚まし時計が鳴り出し、犯罪グループはその音に反応した。
「な、なんだ!?」
犯罪グループが音なる方へ向かうと、
「な、なんだこれ!?」
「目覚まし時計じゃねぇか!」
「一体誰だよ!」
と、騒ぎ出した。
「よし、今だぜ!」
「犯罪グループめ覚悟!!」
二人は銃撃を仕掛けた。犯罪グループは、銃撃を仕掛けてきた二人に気づかずに喰らい、この場で倒れた。
「よし、上手く行ったぜ!」
「馬鹿なこと言って済まんな。」
二人はハイタッチした。
「で、隊長らと合流できるか?」
「ああ、今のところ、出口まで辿り着くだろう。」
「そうか、これで合流できるぜ。」

一方、香川と相模原は出口に辿り着いていた。
「隊長、これで探索が終わりましたね。」
「ああ、だが、ヘリが故障して任務遂行後の帰還ができるか心配だ…。」
すると、
「おーい隊長!戻ってきたぜ!」
「ん?多々良と青木ヶ原か。」
「ちょうど良かった無事に合流できて。」
「どうだった?」
「はい、多々良が持ってきた目覚まし時計のおかげで犯罪グループを始末しました。」
「そういえば、自分から考えて敵を始末してたからな。」
「え?そうだったんですか!」
相模原は驚く。
「ああ、多々良はお坊っちゃまでな、頭が良くて運動神経も抜群な奴なんだ。」
「へぇ、すごいですね。」
「で、川口と富野兄弟が博麗神社にいるが、向かうか?」
「ああ、そうだな。」
香川達は、博麗神社へ向かうことにした。

その頃、幻想郷から離れた東京では、警察官と自衛隊、アメリカからFBIと軍隊が巡回、警備をしていた。これだけではない、日本全国の自警団、賞金稼ぎ、そして魔法界から魔法使いと魔女もやって来たそうだ。
一方、防衛省では、防衛大臣の「世斗村 界武」がある策を提案した。
「こうなったら、犯罪グループに対抗できるロボットを生産してくれ。」
そして、日本全国の工場で犯罪グループに対抗できるロボットの生産が始まった。
その頃、特殊対策本部で、レーガンは何かを考えていた。
「(どうやら、犯罪グループは他の組織と手を組んでいる可能性が高い。こうなったら、情報調査班に調べさせるか。)」
と、情報調査班のリーダーを呼び出した。
「犯罪グループが他の組織と手を組んでいる可能性が高い。なので調べてくれ。」
「了解!」
そして情報調査班は、犯罪グループと手を組んでいる組織を調査することにした。

その頃幻想郷で、香川達は博麗神社に到着した。
「隊長、無事で良かったです。」
「ああ、ありがとな。」
すると、輝が香川達の前に来た。
「香川、久々だな。」
「輝、どうやら狙撃手を始末したんだな。」
「ああ、よく分かったな。」
輝はドラグノフを肩から外し地面に置いた。
「さすが潜入とアサシンの専門だ。そういえばお前の妹を見たんだが。」
「ああ、いるよ。香川達がここに来る前にね。」
すると、暗が香川達の前に姿を現した。
「一応、暗と共に生まれた後、生き別れたが、特殊対策本部に入ってダークブレイズのミッションで再会できたんだ。」
「すげぇな。」
「輝、暗が呼んでるわ。」
「ん?本当か、分かった。香川達済まないが、話はここで切り上げる。暗が私に用があるからな。」
「そうか。」
輝は暗の方へ寄った。
「一応総督からの指令で、兄様の所へ来たのですが、協力してもよろしいでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。」
すると、咲夜が暗の胸を触り出した。
「きゃっ!」
「貴方、私よりも大きいわね。まあいいわ。」
「な、何するんですか!?」
暗の顔が真っ赤になった。
「咲夜、止めといた方がいいわ。彼女がかわいそうだから。」
「これは失礼。」
「(咲夜はそんな趣味だったのか…?)」
「そういえば、妖夢と早苗は今頃どうなってるんだ?」
すると、魔理沙が妖夢と早苗の事で気になり出した。
「そういえばそうだったわね。」
「ところで気になったが、妖夢と早苗とは誰なんだ?」
「妖夢は、幽々子に仕えし白玉楼の庭師で、剣術に優れている。早苗は、守谷神社の巫女で奇跡を起こす能力を持っているわ。」
するとルークが、
「霊夢殿、其方に気になったが、妖夢殿がいる白玉楼に拙者も行きたいのでござるが。」
「行きたいのね。でも気をつけて、白玉楼に行くと彼女がいきなり斬りかかってくるから。」
霊夢は答えた。
「残念だが霊夢、白玉楼が犯罪グループに乗っ取られたみたいだ。どうやら、斬りかかってくる状況ではないな。」
「え!?」
「できれば、白玉楼と守谷神社で行きたい人で分けよう。」
二手に分けた結果、輝、暗、霊夢、魔理沙、咲夜、ルークの六人が白玉楼へ、コウスケ、ケイン、ロット、タッカー、デューク、グリムロック、武正、慧音、妹紅が守谷神社へ行くことになった。
「それじゃ、無事を祈る。」
そして、輝班とコウスケ班に分かれ、それぞれの目的地へ向かうのであった。

一方、人里の里では、犯罪グループの手下とボスが占領していた。偵察がボスに報告をしていた。
「ボス、サイコ様、ジェントルマン様、ウィングシールドデビル様がやられました。」
「やられたか。一体誰が?」
ボスが問いかけると、偵察は答えた。
「それが、『特殊対策本部』の者らがこの幻想郷に来ていたらしく、サイコ様やジェントルマン様、ウィングシールドデビル様を倒して行ったそうです。」
「なんだと…。」
すると、ボスは考え始めた。
「(一体どうすれば奴らを、一人残らず蹴散らせばいいんだ?いや待てよ、我らには強力な奴がいるではないか。これなら奴らを一人残らず倒して、この幻想郷を支配できる!)」
すると、ボスは偵察にある提案を出した。
「いいこと思いついたぞ。ちょっと耳を傾けてくれ。」
「はい。」
偵察が耳をボスの方に傾けると、ボスは何かを囁き始めた。
「なるほど、これなら特殊対策本部の者らを倒せますよ。」
「ああ、奴らを倒せば、この幻想郷は我らの物だ。ヌハハハハ!」
そして、この計画が始まり、手下らは日々の強化訓練に取り組んだ。

一方、あずさとパステル君は箒に乗って、幻想郷の上空を飛んでいた。
「ねぇあずさ、神社が見えてきたよ。」
「わあ、本当だ。」
すると、神社で手を振る子供達が見えた。
「あ、手を振ってる。」
「あの神社で降りよう。」
あずさとパステル君は神社に降りた。
「わあ、魔法使いだ!」
「お姉ちゃん誰?」
「私は『あずさ』、音ゲーマーで魔法使いなの。」
「僕は『パステル君』。」
すると、子供達はパステル君を見ると、
「わあ、カラフルなネズミだ!」
「可愛い!」
と、褒めた。
「わあ、ありがとう。」
すると、アリスがあずさの前に来た。
「私と同じ魔法使いなのね。」
「うん、アリスそうだよ。」
「なぜ私の事を知ってるのかしら?」
すると、あずさは答えた。
「音ゲーでアリスの曲やったことあるから。」
「へぇ。」
「アリスお姉ちゃん、あずさお姉ちゃんはね、音ゲーマーなんだよ。」
「音ゲーマーなのね。」
「そう、あとこの子が『パステル君』。」
「やあアリス、君のことも知ってるよ。」
「貴方も知ってるのね。あ、そうだ。あずさとパステル君って、何故ここに来たの?」
するとあずさは、
「実はニュースを見たのがきっかけでここに来たんだ。」
「なるほどね。実は特殊対策本部と特殊部隊、ガンマンや剣士、モンスターハンター達が来ていてな、今二手に分かれて、白玉楼と守谷神社に行ってるの。」
「へぇ、すごいな。私も行くよ。」
するとみぃが、あずさに伝えた。
「あの、すみません。良かったら私達も行きたいです。輝さんの所へ。」
「俺も輝さんに助けてもらったんです。もし輝さんの身に危機が起こったら。」
するとあずさは、
「分かった。一緒に行こう。」
「いいのあずさ?」
「うん、輝という人の所へ行きたいというならね。」
「分かったわ、あずさ。一応場所なんだけど、白玉楼に行ったわ。」
「ありがとう。さあ君達、これに乗って。」
すると、あずさは魔法でロケットを出した。
「このロケットはね、『アペンドトラベル』で登場したロケットなんだ。」
「ありがとうございます。」
みぃ達五人は、ロケットに乗り込んだ。
そして、ロケットは飛んで行き、白玉楼へ向かったのであった。
「それじゃ、私達も行こうか。」
「うん。」

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/06/15 (Wed) 19:03:54


「マリーアントワネットの末裔」

輝達は、白玉楼へ向かっていた。
「アローンが開発した『スカイブースター』のおかげで、白玉楼へ行けるな。」
「ところで、ルークは?」
「ルークなら紫のスキマで行ったわ。」
霊夢は答えた。
「それは良かった。白玉楼は空を飛んでいかないと行けないのか。」
「ええ、空の上にあるからね。」
すると前方に三機のヘリを発見した。
「どうやら、犯罪グループのヘリだ。」
「やはり、撃ち落とすしかないわね!」
犯罪グループのヘリはバルカン砲を放つと、輝達はそれをかわした。
「いきなり攻撃してくるとはいい度胸だぜ!」
「さあ、やりましょ!」
霊夢はお札を数枚ヘリに目掛けて投げた。お札はコックピットの窓ガラスに張り付き、お札で見えないのか、ヘリが不安定になり始めた。
「時を止めるわ!」
咲夜は時を止めた。
「(さて、あのヘリを二機のヘリに近づけますか。)」
咲夜は墜落するヘリを動かし、二機のヘリに近づけさせた。
「時が動きだす。」
時が動きだし、一機のヘリが二機のヘリと接触した。
「うわぁ!脱出だ!」
「出るぞ!」
犯罪グループ達が次々とヘリから飛び出した。
「暗、行くぞ!」
「はい、兄様。」
輝と暗は短機関銃を構え、銃撃を仕掛けた。犯罪グループ達はパラシュートを開こうとしたが、銃撃を喰らい墜落していった。
「よし!」
三機のヘリは墜落して行き、地面に直撃して爆散した。
「よし、これで進める!」
すると今度は、重装甲の犯罪グループの五人が現れた。
「あれは『ヘビークライシス』じゃないか。奴らめどうやってあの装備を!」
すると、犯罪グループの五人は小銃を構え、銃撃を仕掛けた。
「避けるぞ!」
輝達は、犯罪グループからの銃撃をかわすと、魔理沙が八卦炉を構えた。
「こうなったら、マスパで吹き飛ばしてやる!恋符『マスタースパーク』!!」
八卦炉から凄まじい勢いで光線が放たれ、犯罪グループの五人に直撃した。
「やったか!?」
だが重装甲なのか、ダメージを受けていない。
「私のマスパが効かない!!」
すると輝が、
「こうなったら私に任せろ。」
と、前に出た。
「見せてやろう私の力を…。」
輝はオーラを発現させた。
「おいまさか、輝にこんな力とかあるのか?」
「ええ兄様は、生まれつき持った妖力を秘めているんだ。」
暗は答えた。
「さあ、私の妖の力で圧倒されるがいい。奥義『妖眼開眼』!!」
輝の目の色が紫に変わった。すると、重装甲にヒビが入り、やがて重装甲が粉砕。中の人間は地上へと墜落して行った。
「さすがだぜ。」
「ああ、これで白玉楼まで行けるな。」
するとコーデックが鳴り出した。
「こちら輝、オーバー。」
『輝さんがこちらに転送した例のアルコールの件についてですが、分析した結果、『スピリタス』というアルコールである事が分かりました。』
「『スピリタス』か。」
『そのアルコールの度数が96度もするらしく、飲酒中に煙草を吸うと、事故が起きるといわれています。』
「なるほど、だが犯罪グループの中で火炎瓶を使ったのは誰だ?」
輝が問いかけると、オペレーターは、
『『サイコ・マインダー』という男で、犯罪グループの第一リーダーの一人であり、業務用のアルコールを使った火炎瓶を投げつける攻撃をします。』
「業務用か。よく装備が分かったな。」
『はい、犯罪グループについての情報も事前に調べましたから。』
すると輝は「スピリタス」について気になった。
「(奴は何故『スピリタス』を使ったのか?もしかしたら誰かから貰った可能性がある。)済まないが、『スピリタス』を扱っている店を探してくれ、見つけたら一軒ずつ連絡しろ。」
『はい、分かりました。』
輝はコーデックを切った。
「兄様、もうすぐ白玉楼が見えました。」
「そうか。よし、いこう!」

三時間前、白玉楼に犯罪グループの部下と女のリーダーが現れた。「西行寺幽々子」に仕えし白玉楼の庭師「魂魄 妖夢」は「楼観剣」と「白楼剣」を手に構えていた。
「何なんですか貴方達は?お帰り下さい。」
「あら、貴族である私達を帰らせるつもりかしら?」
よく見ると、貴族の衣装を着ていた。
「貴族だからと言って、怪しすぎる貴方達をここに入らせる訳にはいきません。」
すると彼女は、
「そうかしら?じゃあ教えてあげるわ。実は私…『マリーアントワネットの末裔』なの。」
「!?」
この言葉を聞いた妖夢は驚愕した。
「さて、貴方には罰を与えてあげるわ。」
すると彼女は、レイピアを鞘から引き抜いた。
「さて貴方の刀なんぞ、こうしてやるわ。」
すると彼女は、レイピアで斬りつけた。すると、「楼観剣」と「白楼剣」がへし折れた。
「しまった!爺様から受け継がれた刀が!?」
「自業自得よ。さあ貴方達、彼女をやりなさい!」
「イエッサー!」
部下達は妖夢を囲み、集団リンチをし始めた。
「痛い!痛い!幽々子様助けて!!」
「おほほ、さて出てきなさい『西行寺 幽々子』!」
すると、幽々子が姿を現した。
「うちの妖夢ちゃんに何をする気かしら?」
「等々お出ましのようね。貴方にはここで消えてもらおうかしら。おほほほほ!」
「笑ってるのも今のうちよ。太っちょ。」
すると彼女は、幽々子の言葉にカチンときた。
「よくも私を『太っちょ』と呼んだわね!」
すると、電話のベルが鳴り出した。
『準備ができました。』
「良かったわ。さあ私の部下達、あの灰で西行妖の花を咲かせなさい。」
「イエッサー!」
「あ、駄目!」
幽々子は止めようとした。だが幽々子の姿が段々薄れて行く。
「そ…そんな…。」
最後は消えてしまった。
「ゆ…幽々子様…。」
妖夢は部下達による集団リンチで力が尽きた。
「おほほほほ、さて失礼な事を言ったこの子はどうしようかしら?おほほほほ!」

一方、ルークは先に霊明結界に到着した。
「紫殿、ありがとうござる。」
「ええ、いいのよ。」
紫がスキマに潜ると、スキマは閉ざされた。
「(白玉楼はこの先でござるか。ん?誰かが倒れているでござる。)」
ルークは倒れている少女に近づいた。
「(こ、これは!?)」
よく見ると、銀髪の少女が下着姿のままその場で倒れていた。
「(二本の刀がへし折られているでござる。一体誰がこんなことを?)」
すると、輝達が到着した。
「ルーク、彼女が倒れているがどうした?」
「それが拙者がここに来た時に、この場で倒れてたでござる。」
「妖夢大丈夫!?」
「ひどい傷だ…。」
咲夜は妖夢の脈をとった。
「残念だわ…。」
「そ、そんなぁ!」
だが輝が、
「安心しろ。彼女はこの私が蘇させる。」
「輝、それは無理よ。」
「霊夢さん大丈夫です。」
輝は妖夢に手を翳した。すると、妖夢が息を吹き返した。
「…あれ、私は一体何を?」
「妖夢!」
咲夜は妖夢を抱きかかえる。
「え、咲夜さん!?」
妖夢の顔が赤くなった。
「妖夢を蘇させるなんてすげぇな。」
「はい、兄様は回復や蘇生などの力を秘めています。」
「妖夢、君は何故ここで倒れていた?」
輝は問いかけると、妖夢は答えた。
「実は、貴族と自称する怪しい人達が来たんです。そしたら、爺様から受け継がれた刀がへし折られてしましまして、結局男の人達に蹴られたりしました。」
「当主はどうしたの?」
「それが、西行妖が咲いてしまい、消えてしまいました…。ごめんなさい…幽々子様…うわあああん!」
妖夢は幽々子が消えた事に泣いてしまった。
「ああ、妖夢ったら泣いてどうするのよ…。」
咲夜は妖夢を慰めるが、泣き止まない。
「妖夢殿を泣かせるとはなんて無礼な奴らでござる!」
「こうなったら、地獄へ叩きのめすしかないな。暗、先に向かおう。」
「はい!兄様。」
輝、暗、ルークは先に白玉楼へ向かった。
「霊夢達、先に行くぞ!」
「ええ、後から来るわ。」

その頃、みぃ達を乗せたロケットはで白玉楼へ向かっていた。
「輝さん達は無事に着いたのかな?」
「みぃさん、輝さん達なら大丈夫だと思います。」
すると、ブロさんが何かを見つけた。
「あ、船が飛んでいる!」
「すごいなぁ。」
その時、ミサイルが飛んで来て、空飛ぶ船に直撃した。
「船が撃ち落とされた!」
「え、どうしたんですか!」
みぃ、levia、ノダも駆け寄ると、空飛ぶ船が墜落して行くのが見えた。
「う、嘘でしょ…。」
「一体誰が?」
すると、五機の戦闘機がこちらの方へ飛んで来るではないか。
「戦闘機がこっちに近づいて来る!」
「逃げよう!」
だが、戦闘機は速い速度でこちらに向かってくる。
「もう駄目だ!お終いだぁ!」
とその時、五機の戦闘機が爆散した。
「え?」
そこに現れたのは、黒いの翼を生やした黒い背広の男と、白い翼を生やし包帯を巻いた白い背広の男がいた。
「おーい、大丈夫かーい!」
「あ、あずささん!」
「良かった。実は『ジョマンダ』と『ヴァリスネリア』を召喚したんだ。」
すると、ジョマンダとヴァリスネリアはみぃ達にお辞儀した。
「わあ、かっこいい!」
「あ、霊夢達だ。」
みぃ達を乗せたロケットは霊明結界に到着した。
「良かった。」
みぃ達はロケットから降りると、そこに霊夢達がいた。
「おーい!私達も来たよ!」
「あら、みぃ達じゃない。どうやってここに来たのよ?」
「実は、あずささんが魔法で出したロケットに乗ってやって来たんだ。」
みぃは答えた。
「おっ、霊夢じゃないか。」
「貴方があずさね。」
「そうだよ。パステル君と一緒にね。」
「ところで気になったんだが、何故ここに来たんだぜ?」
魔理沙は問いかけた。
「輝さんの元へ行くんだけど。」
「輝なら、暗とルークと共に先に行ったぜ。」
「分かった。一旦私たちもいくよ!輝さんに助けられたんだからね。」
すると妖夢が、
「気をつけて下さい。『マリーアントワネットの末裔』と自称する女には…。」
「うん、気をつけるよ。」
みぃ達は輝の元へ向かった。

一方、三人は白玉楼へ辿り着くと、貴族の衣装を着た男らがフリントロック方式の銃を手に巡回をしていた。
「どうやら、犯罪グループの奴らか。だが、リーダーは何処にいるんだ?」
「兄様、リーダーがいることを知っているんですか?」
暗は問う。
「ああ、『エマアントワネット』だ。彼女は、『マリーアントワネットの末裔』であり、生き残った一人だ。『マリーアントワネット』は1793年反革命の中心人物とみなされた事から処刑され、彼女の死後、エマは人民によって捕らえられ、拷問を受け続けられて、二百年の間、廃城に幽閉された。」
輝は答えた。
「だが気になったのでござるが、彼女がここにいるのは何故でござる?」
「ああ、彼女は幽閉されてから百年後の1893年に衰弱死したが、百年後1993年に何者かによって蘇った訳だ。恐らく彼女はこの時代の人間ではなく、1700年代の人間だ。」
輝はエマについて答えた。
「なるほどでござる。」
「一刻も早く彼女を始末しなければな。」
輝は白玉楼の中を確認すると、エマの姿があった。
「間違いない彼女を見つけた。暗、ルーク、私のあとについて行くぞ。」
「はい。」
「行くでござる。」
三人は門をくぐって、岩の陰に隠れた。
「どうやら、巡回している奴らは六人いるな。暗、閃光手榴弾で奴らを怯ませて、始末しよう。」
「はい。」
輝と暗は閃光手榴弾を取り出し、栓を抜いて投げ飛ばす。閃光が放たれ、犯罪グループの部下らは混乱した。
「今だ!」
輝と暗は立ち上がり、短機関銃を構え銃撃を仕掛け、犯罪グループの部下らを始末して行く。
「さすがでござる。」
「消音器をつけて正解だったな。」
「はい。」
三人は屋敷の入口へ駆け寄った。
「一旦、手分けしてエマを捜索しよう。暗はルークと共にここから入れ。私は別の入口から入って探す。」
「はい。」
輝は別の入口をから入る為、一旦、単独で行動することになった。
「(よし、まずは奴らがいるか、確認しよう。)」
輝は犯罪グループの部下らがいるか確認した。庭園には、貴族の衣装を着た男が三人いた。
「(ここから狙撃するか。)」
輝は肩にかけてあった狙撃銃を手に取り構えた。
「(『PSG-1』、命中密度、連射性が優れた狙撃銃。アローンが持って来たおかげだな。)」
輝はスコープを覗き込む。
「(まずは狙い撃つところだが、間隔が狭いと気づかれるので、間隔が広くなったら狙い撃つか。)」
輝は一人目に狙いを定め、間隔が広くなった地点で狙い撃つと、犯罪グループの一人目はその場で倒れた。
「(一人目を始末したな。あとは二人。)」
すると、犯罪グループの手下が一人目が倒れていることに気づいた。
「(気づかれたか、ならばあれで始末するか。)」
輝は攻撃型ドローンの使用を本部に要請した。
『攻撃型ドローンの使用を許可します。』
すると、攻撃型ドローンとコントローラーが出現した。
「(よし、やるか。)」
輝はコントローラーを持ち、攻撃型ドローンを操作した。
攻撃型ドローンを残りの犯罪グループの手下のところまで飛ばし、モニターに映る二人を捉える。
「(これで狙い撃つ。)」
輝は攻撃ボタンを押すと、攻撃型ドローンからバルカンが放たれた。残り二人の犯罪グループはそれを喰らい、その場で倒れた。
「(これで、中へ入れるな。)」
輝は狙撃銃を肩にかけ、拳銃をホルスターから取り出しつつ、庭園に足を踏み入れた。
「(どうやら庭園とはいえ、和みがあるな。)」
輝は別の入口を見つけ、屋敷の中へ。すると、犯罪グループの手下が二人いた。輝は拳銃を構え手下二人に早々と発砲すると、手下二人は頭部を撃ち抜かれ倒れた。
「(あとは暗、ルークと合流すれば、エマの捜索ができるな。)」

その頃、暗とルークは屋敷の入口に入り、エマを捜索していた。
「暗殿、この屋敷に犯罪グループがいるでござる。」
「確かにそうだね。足音立てなければだけど。」
すると、犯罪グループの手下を二人見つけた。
「奴らがいるでござる。」
「銃で狙い撃つけど、薬莢が床に落ちた時に音を立ててしまう。こうなったらダガーを投げるか。」
暗はダガーを二本取り出し、犯罪グループの手下二人に投げ飛ばした。ダガーは腹部に突き刺さり、悲鳴をあげながらその場で倒れた。
「さすがでござる。」
「いや、流石じゃないね。どうやら倒れる際、悲鳴あげちゃったから、他の奴らも駆けつけてくるかも。」
「それはやばいでござる。一旦、隠れるでござる!」
暗とルークは、犯罪グループに見つからないように何処かに隠れた。

「おい、大丈夫か?」
「駄目だ、やられたな。」
「一体誰が!?」
すると、エマが姿を現した。
「何騒いでるのかしら?」
「エマ様。」
エマは二人の遺体を見た。
「このダガーは『妖怪の森』の方の手下達のじゃない。まさか、裏切ったとか…。」
すると、着信が鳴り出した。
「あら、通知かしら。何々…!?何よこれ…。」
「どうしましたか?」
「妖怪の森の方の手下達が全滅!」
それを聞いた手下が騒ぎ出した。
「お黙り!こんな所で騒いでたら、紳士として情けないわよ!」
「す、すみません…。」
手下らは謝った。すると、一人の手下がエマの元へ駆けつけて来た。
「エマ様大変です!庭園の方で三人の犠牲者が出ました!」
「何ですって!?」
エマ達は急いで庭園へ駆けつけると、手下三人の遺体が横たわっていた。
「銃で撃たれたのね…。許せないわ…。こうなったら手下達、やった奴をとっ捕まえてここへ引きづり出しなさい!」
「イエッサー!」
手下らは手下三人を殺害した犯人を探しに屋敷の中へ。
「(さあ、私の怒りを買った愚か者よ…、覚悟しなさい…!)」

その頃輝は、屋敷の中を捜索するが、何故か屋根の裏にいた。
「(どうやら奴らめ、動き出したとはな…。だが、暗とルークが無事でいればいいんだが…。)」
すると、誰かが通る気配を感じた。
「(間違いない、犯罪グループの手下だ。『妖眼千里』を使って正解だったな。)」
輝は、コーデックで暗に連絡をとった。
「こちら輝だ。暗、ルーク、大丈夫か?」
『大丈夫です兄様、ですが、ルークと離れてしまって、何処かに隠れていますが、兄様は無事ですか?』
暗が問いかけると、
「ああ、たった今犯罪グループの数を確認している為屋根の裏にて待機中だ。」
輝は答えた。
『それは良かったです。でも、なんか足音が段々聞こえるのですが。』
その時だった。
『おい貴様か!そこの女!』
『兄様、きゃぁぁぁ!』
すると、コーデックが切られた。
「暗、応答せよ!ダメだったか…!」
輝は屋根の裏から出ると、ルークがいた。
「輝殿、ここにいたでござるか。」
「ルーク、暗が奴らに捕らわれた。行くぞ!」
「わかったでござる。」
輝とルークは、庭園へ急いで向かった。

その頃庭園では、暗が犯罪グループの手下らに捕らわれていた。
「よくやったわ手下達。」
「おお!ありがとうございます。エマ様からのありがたき御言葉を頂き、光栄です。」
「あら良かったわ。さて、貴方が私の部下達の命を奪ったのね?」
すると暗は、
「離せ!私ではない!」
「嘘つけ!やったのはお前だな!」
「違う!私はルークと共にいただけだ!」
すると、エマは
「あら残念、貴方しかいなかったわ。」
「そうだぞ!他に誰がいると思ってるんだ!」
手下の一人が暗に平手打ちした。
「い…痛い…。」
「それにしても貴方、女なのに男の性格だわ。手下達、脱がしておやり。」
「イエッサー!」
「ちょっ!何をする!」
手下達は暗が着ている戦闘服を脱がせようとした。
「何をするんだ!変態!」
「あら言っちゃったわね。」
「し、しまった!」
そして等々、暗は戦闘服を脱がされてしまい、下着姿になってしまった。
「あらやだ~。」
「ちょっ、調子に乗るな!」
暗の顔が真っ赤になった。
「でも、男の性格じゃ女じゃないわね。まあいいわ。貴方を女の性格にしてあげるわ。」
暗はエマに眼差しを喰らう。
「きゃぁぁぁ!い、いやぁ!た、助けてお兄様!」
「あらやだぁ~、女っぽい性格になったわ。」
「わぁ~お!」
手下達は大喜び。
「(だ、駄目、このままじゃ私の性格が変わっちゃう!お兄様、助けて!)」
その時、
「そこまででござる!」
「私の妹に何をしている!」
「まあ、貴方が彼女のお兄さんかしら?でも、貴方の妹は男っぽい性格から女っぽい性格なっちゃったわ。」
すると輝が、
「私の妹の性格を変えるとは…、許さん!」
「そうでござる!女に手を触れるとはなんて無礼な!」
二人は刀を鞘から引き抜き、構えた。
「日本刀と忍者刀かしら。でも残念、貴方達二人の武器じゃ、私の武器には対抗できないわよ。」
エマはレイピアを鞘から引き抜いた。
「さあ覚悟はよろしくて!」
エマは先制で二人に斬りかかる。
「ルーク、避けるぞ!」
二人はエマからの攻撃をかわした。
「おほほほほ、避けても無駄ですわ。」
エマはレイピアを振り回しながら二人に迫り来る。
「こうなったら、『妖壁結界』!」
輝は結界を張った。だが、
「あらあら、結界を張っても無駄ですわ!」
エマはレイピアで突き刺すと、結界が破られた。そして輝は、鳩尾を刃先で刺された。
「輝殿!」
「お兄様!」
これを見た暗とルークは驚愕した。
「あらあら、等々心臓に刺さりましたわね。残念ですが、貴方の負けです。」
「輝殿が…やられたでござる。」
「お…お兄様。」
と、悔やんでいたその時、輝の手がレイピアの剣身を掴んだ。
「な…何ですってぇ!?」
「エマ…、この私を倒せたと…思ったか!」
輝は、剣身を掴んだ手で、レイピアを引き抜いた。
「血が流れてないでござる。これはたまげた!」
「お兄様が生きていたわ!」
これを見たエマは、
「心臓を刺したのに、死なないなんて!」
エマは、頭を突き刺した。
「これならどうかしら!」
「エマ、私の頭を突き刺して脳天貫通して倒せると思ったか?」
輝は、レイピアを頭から引き抜くと、エマを蹴り飛ばした。
「きゃあ!貴方、よくも私に暴力を振るったわね!」
「残念だがエマ、あんたは犯罪者だ。女だからと言って、容赦はしない。」
すると、手下達が怒り始めた。
「おい貴様!よくもエマ様を!」
「ぶちのめしてやる!」
手下達はサーベルを鞘から引き抜いた。
「ほう私に刃向かうつもりか。ルーク、頼んだ。」
「分かったでござる。」
ルークは手下達に挑発した。
「其方らの相手は拙者でござる!覚悟するでござる!」
ルークは駆け寄り、手下三人に斬りかかる。
「うごぁ!」
三人の手下はその場で倒れた。
「な、何!?」
手下達は唖然とした。
「拙者を甘く見ない方がいいでござる。」
「くっ!こうなったら、これでも喰らえ!」
一人の手下がマスケット銃を取り出し、ルークに発砲した。
「そんな鉄砲玉…、接写には効かぬでござる!」
ルークはマスケット弾を刀で真っ二つにした。
「弾が斬られただとっ!」
「其方らの武器では、この拙者を倒すことはできないでござる!だから、観念するでござる!」
ルークは刀を構えた。
「へへへ、こうなったらあれを使うか。」
すると、一人の手下がリモコンを取り出した。
「さあ、見せてやろう。貴様を倒す最強兵器をなぁ!」
ボタンを押すと手下達の姿が一変した。
「こ、これは!?」
ルークが見たのは、手下達自体が兵器だった。
『俺達は人間ではない。起動兵器だ。』
「やはりそうだったのでござるか!ならば断ち切るでござる!」
ルークは起動兵器へと化した手下一人に斬りかかった。だが、
『残念だったな、この俺様の身体を甘く見ているな。』
ルークの刀がへし折れた。
「拙者の刀が!」
『けっけっけ!俺達は超合金で出来ているから、貴様の刀なんぞへし折れるんだよ!』
『お前はこの俺達を倒せない!がはははは!!』
『がははははは!』
起動兵器と化した手下達は、ルークを馬鹿にするように笑い出した。
「(なんということでござる…!?
このままでは倒せないでござる!?)」
ルークに危機が迫ったその時、
『ぐああああ!』
『うわあああ!』
「(今の一体!?)」
「大丈夫ですか?」
そこに現れたのは、和服姿の女性と二足歩行ロボットだった。
「大丈夫でござる。其方らは一体誰でござる?」
すると彼女は答えた。
「私は『kokesi』といいます。あと、二足歩行を操縦しているのが『グランゼーラ』さんです。」
二足歩行ロボットのハッチが開き出すと、「グランゼーラ」と名乗る男性が操縦席でスタミナバーを食べていた。
「グランゼーラさん、何食べているんですか?」
「ああ、腹減ったのでスタミナバー食べてます。」
「ああもう…。」
するとルークは疑問に思った。
「済まないでござるが、グランゼーラ殿は何故、食べてるでござる?」
グランゼーラはルークからの疑問に答えた。
「ああじつは俺、大体食べることしか考えないので、常にボケっとしてます。」
「なるほど。」
「まあ、何かに集中し始めると、しっかりとした感じになりますからね。さっきロボットの敵を倒したので、一応、スタミナバーを食べてましたわ。」
すると、起動兵器と化した手下達が起き上がった。
『よくも俺達の身体を蜂の巣にしようとしたな!ポンコツ!』
グランゼーラはこの言葉を聞いた時、カチンときた。
「あのすみません。俺の作った二足歩行ロボットの事をポンコツと呼ばれちゃ、困るんですけど!」
二足歩行ロボットのハッチが閉ざされた。
「さて、俺の作った二足歩行ロボットの事を馬鹿にした貴方達には、罰を与えてやりますよ!」
二足歩行ロボットは前進すると、バルカンを放つ。バルカンは起動兵器と化した十五体の手下に命中し、爆散した。
『げっ!十五体もやられた!!』
『いやまだだ!あんなポンコツなんてボコボコにしてしまえ!』
だがグランゼーラは、
「kokesiさん、後は頼みました。」
と、後退した。
「分かりました。次は私が相手です!」
kokesiは刀を鞘から引き抜いた。
『あいつのように、へし折れるぜ!』
だがkokesiは構わず、刀で斬りかかる。
『何も起きねぇじゃん、馬鹿じゃねぇの?』
kokesiは刀を鞘に納めようと、
「残念ですが、貴方達は私に斬られました。」
と言い、最後まで納めた。そして、起動兵器と化した手下達に亀裂が入った。
『う、嘘だぁぁぁ!!』
「俺達は超合金で出来ているのにぃぃぃ!!』
『刀で斬られるなんてぇぇぇ!!』
亀裂から光が放たれ、最期は集団で爆散した。
「さすがでござる!グランゼーラ殿、kokesi殿。」
「俺は嬉しいです。」
「ありがとうございます。」
二人は御礼した。
「だが、輝殿がエマと戦闘中でござる…。済まないでござるが、輝殿と共に戦うでござる。」
「分かりました。」
「でも、貴方の刀がへし折られてますが…。」
kokesiはへし折れたルークの刀を見た。
「そういえばそうでござる。だが、輝殿が戦闘中である為、拙者の刀を治せるどころではないでござる。」
「あ、良かったらこれを。」
グランゼーラはルークに刀を渡した。
「この刀は何でござる?」
「『高周波ブレード』といいます。俺が作った刀です。良かったら使ってください。」
「ありがたく使わせて頂くでござる。」

輝は、エマと戦闘の最中だった。
「せいやぁっ!」
輝は忍者刀でエマに斬りかかる。
「無駄ですわおほほほ。」
エマはレイピアで切り交わす。
「さすが、貴方の刀は私のレイピアからの衝撃に耐えるんですわね。おほほほ。」
エマはレイピアで突き刺した。
「あんたのレイピアじゃ、この刀をへし折れる事は出来ない。」
輝は攻撃をかわした。
「やっぱり予想通りだわ。貴方の刀がへし折れないとは、なんということでしょう。おほほほ。」
「(あんな体型で剣術に優れてるとはな…。だが、タイミング良く斬りかかれば、ダメージを与えたいところだ。)」
輝は忍者刀を構えると、ダガーをナイフケースから引き抜いた。
「あらまぁ、ダガーで刃向かうつもりかしら?」
するとエマは、輝に駆け寄った。
「斬り刻んでやりますわよ!」
エマは斬りかかると、輝は忍者刀で斬り交わした。
「隙あり!」
「え!?」
輝はダガーでエマの顔に切りつけた。
「きゃぁっ!」
顔に傷がつき、傷口から血が流れ出した。
「よ…よ..よくも…、私の肌に傷をつけたわねぇ…。だから…、ここで貴方を…、バラバラにしてやるわ!!」
すると、エマの背中から腕が生えた。
「この四十八本の腕、私にとって素晴らしいわ!」
すると、四十七本のレイピアが手元に出現した。
「さあ、貴方を切り刻んであげるわ!おほほほほ!!」
「(等々、本気を出したか!)」
「輝殿、拙者らも共に戦うでござる!」
ルーク、kokesi、グランゼーラあ輝の元へ、すると、
「輝さん、無事で良かった!」
「君達、来たのか。」
「はい!恩返しとして、私達も戦います!」
「そうか、共に戦おう!」
「あらあら、大勢で来たのね。でも、貴方達がこの私を倒せると思かしら?」
「ああ、あんたをマリーアントワネットの元へ送ってやるよ。黄泉の世界へな。」
「ほう、自信あるわね。それでは行きますわよ!」
エマは輝達の方へ駆け寄った。
「私の剣術を甘く見ないでちょうだーい!」
「来るぞ!」
輝達はエマの攻撃から避けると、みぃ、ブロさん、ノダ、チョビ、leviaは銃を構えた。
「ノダさん、狙撃お願いします!」
「分かりました。」
ノダ以外の四人は銃撃を仕掛けた。
「あらあらあらまー!私に鉄砲玉でも当てようと思うかしら?だけどそんなもの、弾いてやるわ!」
エマはレイピアで銃弾を弾く。
「(さすが、レイピアで銃弾を弾くなんて、でも、友人から狙撃銃の使い方も教わったから、狙える。)」
ノダはエマに狙いを定めた。
「(さあ、撃ち抜いてやる!)」
ノダはエマの腕に狙撃した。
「あら、どこからともなく鉄砲玉が飛んでくるわ!」
エマは狙撃銃から放たれた銃弾を弾いた。
「あら、狙撃したの貴方だったのね!」
エマはノダの方へ駆け寄りながら、四十八本のレイピアを振り回す。
「そうはさせない!」
「危ないでござる!」
kokesiとルークは、刀で早々と斬り交わす。
「邪魔ですわ!」
エマは振り払った。その時、
「かかったでござる!」
「え?」
その先にいたのは、二足歩行ロボットだった。二足歩行ロボットはバルカンを放つと、エマは一瞬で気づき、レイピアで早々と弾いた。
「危なかったですわ。貴方達は野蛮ですわね。それじゃあ、終わらせてやりますわよ!」
エマがレイピアを振り回そうとした時、突然腕が動かなくなった。
「あ…あら?何故…私の腕が…?」
すると、腕にはお札が何枚も腕に貼られていた。
「そこまでよ!」
そこに現れたのは、霊夢、魔理沙、咲夜、そして妖夢だった。
「大丈夫!」
「私も来たぜ。」
「危なかったわね。」
「貴方達、私の邪魔をしないでよ!」
すると、黒い羽と白い羽が舞い、ジョマンダとヴァリスネリアが舞い降り、あずさとパステル君が現れた。
「やあ、みんな無事で良かったよ。」
「あずささん、ありがとうございます。貴方のおかげでこれで戦えます。」
妖夢は二本の刀を鞘から引き抜いた。
「貴方が『エマアントワネット』ですね。よくも、幽々子様を!」
「そうかしら?」
すると、腕に貼られていたお札が剥がれ始めた。
「こんな紙切れが貼られてちゃ、私の腕が動きませんわ。」
「お札が剥がれたわ!気をつけて!」
エマは、妖夢に駆け寄った。
「さあ、貴方の刀をもう一度へし折ってやるわ!」
エマは、レイピアを振り回しながら妖夢に駆け寄ってくる。
「(幽々子様、貴方の仇は必ず!)」
「さあ、貴方ごと切り刻んであげる!」
エマは妖夢に切りかかろうとした時だった。
「残念でしたね。貴方の剣では、私の刀をへし折れないと。」
妖夢は二本の刀を交差した。すると、四十八本のレイピアが受け止められた。
「そ、そんな!!」
「これなら私の刀をへし折ることはできませんから。」
妖夢はエマに蹴りつけた。
「ぐへぇっ!」
エマは後退すると、歯を食い縛り鋭い目で妖夢を見た。
「くっ!ここでやられる訳には!」
エマは再びレイピアを振り回しながら妖夢に駆け寄るだが、妖夢は自分から駆け寄り、エマに斬りかかる。
「妖夢の奴、自分から行くとはな。」
「流石に彼女も自分の当主の仇を取りたいからなんじゃない?」
「幽々子様の仇!」
妖夢は腕を交差し、エマに斬りかかった。そして、四十八本のレイピアの剣身が粉々になった。
「し、しまった!」
「これで貴方の負けです。」
妖夢はエマを滅多斬りにした。
「きゃぁぁぁっ!」
「斬れぬ物など、あまり無い!」
妖夢は二本の刀を鞘に納めた。
そして、エマはその場で倒れた。
「幽々子様、貴方の仇を取りました。」
すると、
「妖夢ちゃん。」
幽々子が桜の木の前で姿を現した。
「ゆ、幽々子様!う、うわあああん!」
妖夢は幽々子に抱きつくと泣き出した。
「あらあら、妖夢ちゃんよしよし。」
「良かったな妖夢。」
「これで一件落着、さあ博麗神社へ戻りましょう。」
博麗神社へ戻ろうとした時、輝は立ち止まった。
「済まないが、まだ終わっていない。」
「え?」
すると、倒された筈のエマが起き上がった。
「私を倒せたとでも…思ったのかしら?」
エマの姿が一変した。
「まさか、また戦うつもりか!?」
「ソノトオリ!コノワタシノ、シンノスガタヲミヨ!」
エマの姿はまさに、蜘蛛女だった。
「脚がレイピアになっている!」
「ソウ、ワタシハヨミガエッタオマケニ、クモオンナニナレルチカラガアタエラレタ。ダカラ、ニガサナイ!」
エマは口から糸を吐くと、逃がさないように出口を塞いだ。
「サアアナタタチ、ワタシノエジキトナリナサイ!」
「エマ、あんたの相手はこの私だ!」
「輝さん!」
すると輝は、
「ここからは私に任せてくれ。暗、大丈夫か?」
「お兄様、大丈夫です。」
暗は立ち上がった。
「おいおい、下着姿じゃないか。」
「大丈夫です。これなら動きやすいと思います。」
「そうか、ならば共に戦おう。」
「はい。」
暗はガンホルダーを拾い、装着した。
「私達も来たわよ。」
すると、何処かで声がした。
「ん、サクラ。君達も来たのか。」
「ええ、総督からの指令で、ついでに光も連れてきたわ。」
すると、桜の木の上から光が降りてきた。
「葛飾君、葛飾ちゃん、私もサクラちゃんと一緒に来たの。」
光は答えた。
「さて、あの蜘蛛女を始末するか。」
「はい、お兄様。」
輝、暗、サクラ、光は、短機関銃を手にした。
「エマ、あんたをここで倒す。覚悟しろ!」

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/06/15 (Wed) 19:05:30

するとエマは、
「アナタタチヨニンデ、コノワタシヲタオセルコトガデキルカシラ?」
エマは飛び上がった。
「避けろ!」
四人は一旦離れた。
「サア、オチルワヨ!」
エマは地面に落ちると、凄まじい衝撃が走った。
「ヨケルトハ、イイドキョウダワ!」
すると輝は短機関銃を構えた。
「喰らえ!」
銃撃を仕掛けるが、エマが脚で銃弾を弾いた。
「コンナ、テッポウダマナンカ、ハジイテヤッタワ。」
すると輝は、閃光手榴弾を取り出すと、栓を引き抜いて投げ飛ばした。閃光が放たれ、エマは混乱した。
「よし、隙が空いた!顔を狙え!」
四人はエマの顔に銃弾を仕掛けた。
「イタイ!イタイ!イタイ!」
エマは痛みを感じたのか、混乱した。
「行くぞ!」
輝は、エマに駆け寄り、持ち上げた。
「霊夢、魔理沙、私がエマを投げ飛ばす。投げ飛ばしたら止めを刺せ!」
「分かったわ!」
「おう!任せとけ!」
輝は、エマを投げ飛ばした。
「霊符『夢想封印』!」
「恋符『マスタースパーク』!」
凄まじい勢いで弾幕と光線が放たれた。
「エマ、これがあんたの命日だ!
『マリーアントワネット』の元へ行くがいい!」
等々エマは、霊夢と魔理沙のスペルを喰らった。
「ギャァァァ!コノワタシガマケルナンテ、イヤァァァ!」
最期は、断末魔と共に爆散した。
「これで四人目のリーダーを倒したでござる。」
「よし、博麗神社へ戻るぞ。」
輝達は無事に、博麗神社へ戻った。

博麗神社へ戻ると、うさ耳の少女がいた。
「あ、妖夢。」
「うどんげ、どうしてここに?」
「師匠様が、『博麗神社に行って手伝ってきなさい。』と頼まれたので、来たの。」
うどんげは答えた。
「そういうことだったんだね。」
一方、輝は暗と会話を交わしていた。
「お、お兄様。」
「暗、どうしたんだ?」
すると、
「私、性格を変えられて…。」
と、暗は恥ずかしながらも答えた。
「ああ、そういうことか。」
すると光が、
「葛飾ちゃん、性格が女の子になっちゃたね。」
「だ、だから!私の性格が女の子になった訳じゃないんだからね!」
暗は顔を真っ赤にしながらはっきりと答えた。
「(…まあいいか。)」

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/07/11 (Mon) 20:33:10

「守谷神社危機一髪」

コウスケ達は、守谷神社へ向かっており、今の所、妖怪の山を歩いている。
「結局巧は、博麗神社に残るのか。」
「ああ、メディックの役目は医療だからな。隊員だけでなく、民間人も治療しなくてはならない。」
すると、先頭で歩いているデュークが敵の気配を感じ取った。
「待て、何かがいる。」
コウスケ達はその場で待機した。
「あれは何だ?」
「分からねえ。だが、あの装備は始めて見たぜ。」
すると武正が、
「あれは特殊装備だ。」
と答えた。
「なんだと…!?」
「ああ、あの特殊装備は通常の装備よりも、かなり優れた性能を誇るようだ。」
「でも、何故奴らがそんな物を?」
すると、妖怪が犯罪グループの手下らに忍び寄る。
「おいあれって、慧音の教え子にちょっかい出した妖怪じゃねえか?」
「まさか!?」
すると、犯罪グループの手下らがそれに気づき、銃を構えた。
「誰だおめぇ?」
「やっちまえ!」
すると、犯罪グループの手下らが銃撃を妖怪に仕掛けた。
「ぐああああ!」
妖怪はその場で倒れた。
「そ…そんな馬鹿な!」
「何という恐ろしい装備なんだ…。」
すると、犯罪グループの一人がコウスケ達に気づいた。
「やばい、見つかった!」
「一旦退却!」
コウスケ達は犯罪グループから退却した。
しばらく犯罪グループから退却すると、その場で待機した。
「犯罪グループがあんな装備を身につけてたなんて驚いたぜ。」
「ああ、『legend arms』が開発した装備だ。」
「『legend arms』?それは一体何だ?」
慧音は疑問に思った。
「『legend arms』は、戦闘服や装備、軍用品を開発、販売などをしている会社なんだ。実は、特殊対策本部の装備や戦闘服、軍用品はその会社が開発したんだ。」
「へぇ、さすが外来人。」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。」
『コウスケ、俺だ。』
「明星、来ていたのか。」
『ああ、そうだ。』
明星は答えた。
『実は総督からの指令で、サクラ、光と共にここに来たんだ。一応俺は、単独で行動している。コウスケらは今どこにいるんだ?』
「妖怪の山だ。だが、犯罪グループが特殊装備を身につけている。」
コウスケは答えた。
『そうか、だったら俺に任せてくれ。今、妖怪の山にいる。』
「明星、いたのか。」
『ああ、コウスケ達より先に来たからな。それでは切るから、守谷神社で合流しよう。』
コーデックが切られると、コウスケは、
「明星から連絡が入った。」
と、伝えた。
「明星が来たのか。だが、あいつは籠手しか装備していないが、大丈夫か?」
「安心しろ、あいつには武術を習得している。『東洲斎流』でな。」

その頃明星は、妖怪の山にて犯罪グループを発見し、木の幹に飛び乗った。よく見ると、コウスケの言うとおり、特殊装備を身につけていた。
「(なるほど、奴らが特殊装備を身につけるとはな。だが、俺の『東洲斎流』には特殊装備に通用する。)」
明星は木から地面に飛び降りると、犯罪グループに、
「おい、かかって来い。」
と、挑発した。
「お前は、特殊部隊だな!」
「銃で戦わないとはいい度胸だな!」
犯罪グループは銃を構えた。だが、明星は速攻で犯罪グループの方へ突っ走る。
「ここがお前の墓場だ!」
犯罪グループは銃撃を仕掛けた。だが、明星は銃撃をかわしながら、突っ走る。
「な、何故だ!」
「当たらない…だと!?」
そして、明星は犯罪グループの一人に近づいた。
「東洲斎流『波動突き』!」
明星は、腹部に勢いよく突くと、犯罪グループの一人は吹き飛び、一本の木に直撃した。
「ひぃ、逃げろ!」
残った犯罪グループの一人が逃げようとするが、明星に追いつかれた。
「残念だが、逃げられないぞ。」
「許して下さい!」
犯罪グループの一人は土下座をしたが、
「許せるとでも思ったら大間違いだ。」
と、犯罪グループの頭を掴んだ。
「残念だが、お前を生かすことは出来ない。だから、地獄に行くがいい!」
明星は犯罪グループの頭を握り潰すと、頭蓋が砕ける音がし、血が流れる。
「(特殊装備だからとはいえ、無敵とは限らない。)」
その時、
「そこのお前動くな!」
明星は後ろを振り向くと、そこには、特殊装備を装備した犯罪グループらだった。
「ほう、お前らが特殊装備を身につけた犯罪グループか。」
「な、何故それを知っている!」
すると明星は、
「何故かって?知らねえな。」
「こ、このやろぉ!知らねえとかムカつくんだよ!!」
犯罪グループらは銃を構えた。
「そうか、ならばいいだろう。」
明星は構えた。

一方、コウスケ達は再び守谷神社へ向かう為、別のルートを歩いていた。
「特殊装備についての情報だが、どうやら、テストを実施せずに提供したそうだ。」
「何故テストを実施せずに提供を?」
慧音はコウスケに問いかけた。コウスケは慧音からの疑問について、こう答えた。
「どうやら、犯罪グループが『テストは実施しなくてもいい。性能が良ければいいものだ』という事だ。」
「マジかよ。」
すると、銃を持った男ら三人がコウスケらの前に現れた。
「誰だお前ら?」
「俺らは自警団の者だが、慧音殿に用があって来た。」
自警団と名乗る一人の男は答えた。
「人里の里に変わった所はあったか?」
慧音は人里の里の状況について問いかけると、
「それが二時間前に、箱のような物が次々と人里の里に入った模様で、中から男らが出てきました。」
するとコウスケは、自警団が言っていた言葉に気になり出した。
「それって『トラック』という乗り物じゃないか。」
「『トラック』?何ですかそれ。」
「俺らの世界にある乗り物で、宅配業者が荷物を届けるのに使う。」
コウスケの説明に自警団は驚いた。
「これは驚きました。」
「外の世界にこんな乗り物があったとは。」
「ところで気になったが、あのトラックに文字が書いてあったか?」
コウスケからの質問に自警団は答えた。
「はい、書いてありました。」
「そうか、なんて書いてあったか?」
「それが見たこともない文字でした。」
自警団はトラックに書いてある文字が分からなかったと答える。
「そうか。」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。クロウズどうした?」
『コウスケ、たった今『legend arms』のトラックが通りかかった。』
「何!?」
『どうやら、本部からの情報によると、犯罪グループは『legend arms』と手を組んでいると判明した。』
クロウズは答える。
「そうか。」
『だが会社関係者が、犯罪グループと手を組んだ覚えがなく、頼まれて提供してしまったようだ。現在のところ情報調査班は、犯罪グループが『legend arms』と関連しているか調査中だ。』
「犯罪グループが『legend arms』に頼んでいた訳か。」
『コウスケ、一旦ここで切る。守谷神社で合流しよう。』
コーデックが切られると、コウスケは、
「たった今、クロウズからの連絡で、あのトラックは『legend arms』のである事が判明した。」
と伝えた。
「そういうことか。」
「なぜ、あの会社が?」
すると、コウスケは五台のトラックが通りかかる事に気づき、隠れろという合図を出した。そしてトラックが通りかかると、コウスケは何かに気がついた。クロウズが言っていたとおり、「legend arms」のトラックだった。
「人里の里だけではなく、ここも通るとはな。」
「このままだと、守谷神社に危機が迫る。何とか食い止めなければ!」
その時だった。五台のトラックがその場で停車した。
「何が起きたんだ?」
すると、トラックから拳銃を手にした男らが出て来て、何が起きたかを確認していた。
「犯罪グループが乗っていたのか。」
すると、犯罪グループの一人が突然倒れ、そして次々とその場で倒れる。
「一体何が起きているんだ?」
「おい、あれを見ろ!」
グリムロックの声にコウスケ達はトラックの上を見た。そこには、数人の天狗が犯罪グループに攻撃を仕掛けていた。
「あれは文のところの天狗だ。」
すると、天狗がコウスケらの方へ向かって来た。
「皆さん無事でしたか!」
「文、来ていたのか。」
「はい。大天狗様からの命令により、妖怪の山へ向かっておりました。」
文は答えた。すると、コウスケは文の服装に気づく。
「文、お前の服装が変わっているが、どうしたんだ?」
「ああこれですか?これはですね『天狗装束』といって、私達天狗が着ている服装なんです。」
「なるほど。」
コウスケは納得した。すると、天狗兵が文の方に駆け寄る。
「文さん、あの箱のような物の中に武器と防具を発見しました。」
「分かりました。」
文はトラックの方へ向かった。
「俺らもいくぞ。」
コウスケ達もトラックの方へ向かう。コウスケらがトラックの中を確認すると、確かに装備が積まれていた。よく見ると、犯罪グループが身につけていた特殊装備だった。
「なるほどそういう事だったのか。」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。」
『コウスケさん、たった今偵察隊が『人里の里』にて偵察、犯罪グループが特殊部隊や特殊対策本部に対抗する為に、強化訓練が行われているという報告がありました。』
「だが訓練とはいえ、交代でやっているのか?」
『はい、どうやら交代で訓練をしているそうです。』
「そういう事か。分かった、輝達に伝える。」
『了解です。それではどうか無事を。』
コーデックが切られると、コウスケは、
「本部からの情報だが、犯罪グループが強化訓練を実施していた事が判明した。どうやら、特殊部隊と俺らのところに対抗する為に実施したそうだ。」
「それは本当か?」
「ああ、間違いなく対抗するつもりだ。」
コウスケの答えに皆呆然とした。その時、天狗兵達が気配を感じ取り、警戒するよう槍を構えた。
「文、彼女達が槍を構え始めたが、槍を構えた先に気配があったのか?」
「はい、恐らく何かが近づいてくると思います。」
すると、人の姿が見えてきて、
「そこの怪しい者止まれ!」
と、警告した。
「いや待て、そいつは犯罪グループの一員ではない。」
「え?」
「明星だろ?どうだったか犯罪グループとの戦闘は?」
すると明星は、
「ああ、奴らを生きて帰らぬようにしてやった。」
と、答えた。
「さすが東洲斎流だ。」
「あ、あのすみませんでした!」
彼女達は明星に謝った。
「大丈夫だ。まあいざという時には、生きて帰らぬようにしてやるが、女には手を出したくないんでな。」
「これで明星と合流したし、守谷神社へ向かおうとしよう。」
コウスケ達はは明星と合流したところで、再び守谷神社へ向かった。

その頃スナイパーのクロウズは、犯罪グループの三人を発見し、狙撃の体制に入っていた。
「(犯罪グループが特殊装備を身につけていたとはな。)」
すると、犯罪グループの一人が何やらポーチから何かを取り出した。それを見たクロウズはスコープから目を離し双眼鏡を取り出して覗き込むと、犯罪グループの一人が煙草を咥えていた。
「(ポーチから取り出したのは煙草か。だったら火を点けてやろう。)」
クロウズは狙撃銃を構えスコープを覗き込み、犯罪グループの一人が咥えている煙草に風向きに気をつけながら標準を合わせ、息を止めた。
「(さあ、じっくりと味わうがいい。)」
クロウズは引き金を引き、銃口から銃弾が放たれると、風の抵抗を受け、煙草に命中した。すると、煙草が燃え上がり、犯罪グループの一人が燃え上がった煙草を地面に叩き落し、踏みつけて消火した。
「(どうやら、味わったみたいだな。だがここからは、煙草じゃなくて地獄を味わうがいい。)」
クロウズはボルトを引き、再びスコープを覗き込む。
「(近くにドラム缶があるな。)」
クロウズはドラム缶に標準を合わせた。
「(喰らうがいい。)」
クロウズはドラム缶を狙い撃つと、凄まじく爆発した。近くにいた犯罪グループの三人は爆発に巻き込まれ、吹き飛んだ。
「(よし、明星から逃げた残り三人を始末した。)」
クロウズは、守谷神社へ向かった。アレックス、ウィグル、圭介
は現在のところクロウズの指示の元、博麗神社で待機していた。

一方コウスケ達は明星と合流した後、守谷神社に到着した。
「ここが守谷神社か。ん、人が多くいるな。」
よく見ると、大勢の人が守谷神社に集まっていた。
「あ、慧音さんに妹紅さん!」
「ん、早苗か。」
早苗という少女がコウスケ達の前に現れた。
「貴方達は外の世界から来たんですか?」
早苗は興奮しながら問いかけた。
「あ、ああ。」
「そうなんですね!外の世界で携帯電話とか自動車とか進化していますか?」
「ああ、携帯電話がスマホに進化したが、自動車は新たに電気自動車が開発されているからな。」
「凄いですね!」
すると、後ろから声がした。
「おーい早苗、そんなに興奮してたら駄目だよ。」
「そうだよ。神奈子が言ってるよ。」
「神奈子様、諏訪子様、すみません。」
「全く早苗ったら外の世界って聞くと、すぐこうなっちゃうんだから。」
諏訪子はやれやれと思った。するとコウスケは、早苗に疑問を問いかけた。
「済まないが早苗、なぜこんなに大勢の人がいるんだ?」
「はい実は、外の世界からやってきた武装集団が人里を占領されてしまいまして、人里の皆さんがこちらに避難して来たのです。」
と早苗は答えた。
「そういう事だったのか…。だが、博麗神社にも人里の住民らが避難してるけどな。」
「え、霊夢さんの所もですか?」
「ああ、どうやら慧音が住民らと共に避難させたらしい。」
「そうだったんですね。それは良かった…。」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。」
『緊急連絡、妖怪の山にて犯罪グループを確認、守谷神社へ接近中!』
「奴らが来る!今現在、妖怪の山付近にて確認した。戦闘体制に入るぞ。」
コウスケらは鳥居の前に駆け寄った。
「グリムロックと武正は石段の前で銃撃を、ケインとロットは、俺とこの場で待機し、二人が石段を上がったら、銃撃を仕掛けてくれ。タッカー、デュークは援護を。」
「おう!」
「ここで食い止めて見せる!」
すると慧音が、
「私は妹紅と共に人里の者らを守る。」
「いざという時に私も行くからな。」
「ああ!」

数時間後、博麗神社で輝達は休憩していた。
「今のところ犯罪グループのリーダー四人を排除した。残り六人だが、本部から『犯罪グループが、特殊部隊と特殊対策本部に対抗できるよう、強化訓練を実施。』したと言う報告が入った。」
「まさか、犯罪グループの手下らが強化されるという事?」
「そういう事だサクラ。」
すると、霊夢がお茶を輝達の元へ持ってきた。
「さすがに奴らがこれ以上強化すると、私達が手に終えなくなるわ。」
「ああ、だがこんな時の為に、強化された奴らに対抗できる手段がある。」
輝は手段について説明する。
「私には『妖』の力を秘めており、妖術などが使え、暗は『魔』の力を秘めており、魔術が使える。」
「なるほどね。貴方と貴方の妹は妖怪と悪魔なのね。」
霊夢は納得した。
「いや、私が半人妖怪で暗が半人悪魔だ。」
「え、そうだったの!?」
「そうよ。一応、輝と暗は双子で、最初は生き別れたけれど、ダークブレイズとの決着で再会したのよ。」
サクラは輝と暗について説明した。
「ところで暗はどこに行ったんだ?」
「お、お兄様。私はここにいます。」
「そこにいたか。」
暗は霊夢からお茶を受け取ると、輝の隣に座った。
「お兄様、私はこのままの性格なのでしょうか?」
「ああ、本当の性格があの蜘蛛女によって消失したからな。調べによれば彼女は、人の性格を変えて、変えられた性格は消失させる事ができるという事だ。」
輝は答えた。
「葛飾ちゃんが女の子という感じになったから、私は嬉しいよ。」
「だ、だから、私が女の子という感じになった訳じゃないんだから!」
「(二回目のツンデレ…。)」
その時、
「もしもし、私は貴方の後ろにいるの。」
と、声がした。
「誰だ?」
輝は後ろを振り向くとそこには、帽子を被った少女がいた。
「えへへ、驚いたでしょ?」
「そうか?」
「あ、こいしちゃん!」
フランがこいしという少女を呼んだ。
「あ、フランちゃん。」
「こいしちゃん来たんだね。」
「うん。」
すると輝は、こいしに問いかける。
「済まないが、何処から来た?」
「あの穴から出てきたの。」
「こいしちゃんはね、地底の世界に住んでいるの。」
フランは答えた。
「よくあの穴から出てくるとは。」
その時、コーデックが鳴り出した。
「こちら輝。コウスケどうした?」
『輝、そっちの方は終わったか?』
「ああ、こちらは犯罪グループの四人目のリーダーを排除し終えて、博麗神社にいるが、どうした?」
『今、守谷神社で奴らとの戦闘中だ!だが奴らは、特殊装備を身につけてやがる!』
「特殊装備…まさか!?分かった、今から援護に向かう。」
輝はコーデックを切ると暗達に、
「コウスケ達が犯罪グループとの戦闘中で苦戦している。守谷神社へ行くぞ!」
と伝えると、暗達は準備に取り掛かった。
「霊夢、コウスケからの援護要請が入ったので、守谷神社へ向かう。」
「分かったわ。」
「輝さん、私達も行きます。」
「みぃ達もか。よし共に戦おう。」
「はい。」
輝達は援護へ向かう為、守谷神社へ向かった。

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/07/11 (Mon) 20:50:02

石段前で、二人は気を引き締める。
「奴らが来るぜ。」
「ああ、いざとなった時は、神社へ駆け上がるぞ。」
その時、グリムロックは武正の後ろの向こうに、武装集団がこちらへ向かって来る事に気が付いた。
「武正、お前の後ろに犯罪グループがいるぞ!」
「ん?」
武正は後ろを振り向くと、グリムロックが言っていたとおり、犯罪グループらしき武装集団がいた。
「おっと、気がついたら奴らがこちらに向かってくるぞ。」
「ああ、撃ちまくれ!」
二人は機関銃を構えると、犯罪グループの手下らに銃撃を仕掛けた。
「蜂の巣になりやがれ!」
「オラオラオラ!」
だが、犯罪グループの手下らの装備の影響か、全く通じていない。
「何故だ!何故当たらない!」
「おい、後ろからも来るぞ!」
グリムロックは後ろを振り向くと、今度は別の方向からこちらに向かってくる犯罪グループの手下らが、
「マジかよ!」
「このままでは挟み撃ちされる!一旦、石段を上がるぞ!」
二人は石段を駆け上がり、神社へ向かった。
「どうなってんだこれ!挟み撃ちするつもりか!」
「恐らく、奴らも特殊装備を身につけてたか。」
二人は無事神社に着くと、
「おい、奴らが来たぞ!」
と、伝えた。
「等々来たな。」
「気をつけろ。奴らは特殊装備を身につけている。銃撃を仕掛けても、全く通用しない。」
「どうやら、頭を狙った方がいいな。」
コウスケが石段の下を見るとそこには、石段を駆け上がって来る犯罪グループの手下らの姿があった。
「奴らが来た!一斉射撃だ!」
コウスケの指示のもと、ケイン、ロットはコウスケの所へ駆け寄った。
「頭を狙え。」
「オーケー。」
三人は銃撃を仕掛けると、犯罪グループの頭部に命中した。だが頭部を撃たれても、犯罪グループの手下らは駆け上がる。
「頭もダメだったか。」
すると、犯罪グループの手下らが突然、飛び始めた。
「空飛んで神社を襲う気か!?」
「こうなったら撃ち落せ!」
コウスケ達は銃撃を仕掛けるが、避ける動きが早々としており、なかなか命中しない。
「(なんという装備だ…。このままでは終わるのか?)」
その時だった。
「こうなったら俺が出る!」
デュークが飛び出し、地面を蹴って跳ぶと、犯罪グループの手下一人の後ろに回りこむと、ナイフを手に襲いかかる。
「な、何をするっ!!」
「喰らえ!」
デュークはナイフで切りつけた。
「ぐあっ!」
犯罪グループの一人がその場で倒れた。
「どうやら、後ろが隙だらけだったな。」
「さすがだデューク。」
すると、犯罪グループが銃撃を仕掛けた。
「避けろ!」
コウスケ達は銃撃をかわすと、コウスケは閃光手榴弾を取り出し、栓を引き抜いて投げ飛ばし、コウスケ達は伏せた。閃光が放たれ、犯罪グループの手下らは混乱した。
「隙あり!」
デュークは犯罪グループの手下ら十人を切りつけると、タッカーにバトンタッチした。
「見せてやろう。俺の銃の腕前を!」
ホルスターから二丁の拳銃を取り出し、犯罪グループの手下一人に駆け寄り、背後へ回り込んで発砲、犯罪グループの手下一人はその場で倒れると、タッカーは残りの犯罪グループの手下らを次々と銃で発砲した。そして、残りの犯罪グループの手下らはその場で倒れた。
「デューク、タッカーやるな。」
「ああ、どうやら後ろが弱点だ。」
「でもよ後ろだと、閃光手榴弾の効き目時間が限られてるからな。どうやったら早く攻撃すればいいんだ?」
すると武正が、
「どうやらアローンから聞いた事があるが、特殊装備には後ろだけでなく唯一の弱点があるんだ。それは、エネルギーだ。特殊装備は効果を使用する度に、エネルギーを消費する。エネルギー残量が無くなれば、装備の効果が切れて使えなくなり無力化する。犯罪グループは『legend arms』からの説明を聞かなかったから、特殊装備にエネルギーがあったことに気づいてないかもしれない。」
「なるほど。」
武正の意見に皆、関心した。
すると、またもや犯罪グループの手下らが石段を駆け上がってくる。
「よし、俺が奴らをおびき出す。お前らは特殊装備のエネルギー残量が無くなったら、銃撃を仕掛けろ。」
「了解。」
コウスケは、犯罪グループらに、
「かかって来い!」
と、挑発すると、犯罪グループはコウスケに銃撃を仕掛けた。
「おっと、危ない!」
コウスケは銃撃をかわすと、走り出した。
「さすがだコウスケ、奴らの特殊装備のエネルギー残量が段々減って行くぞ。」
「まさか、その作戦を思いつくとはな。」
そして等々、特殊装備のエネルギー残量が無くなり、効果が無力化した。
「しまった!!」
「う、動けない…!」
これを見たコウスケは、
「今だ!」
と叫び、ケインとロットは銃を構えた。
「行くぜ!」
コウスケ以外の四人は銃撃を仕掛けた。犯罪グループらは、特殊装備が無力化してる為動けず、銃撃を喰らった。犯罪グループらはその場で倒れると、四人は銃撃を止めた。
「これで守谷神社を守ることができた。避難して来た人里の住民に犠牲者は出なかったな。」
その時、その場で倒れていた筈の犯罪グループが起き上がり、目の色が変化した。
「な、何!?」
「銃撃を喰らって倒れた筈だ!」
すると、コーデックが鳴り出した。
「コウスケだが、アローン、奴らが蘇った。一体何が起きているんだ?」
コウスケは犯罪グループが蘇った件について問いかけると、アローンは、
『ああ、どうやらあの特殊装備にAIが搭載されていたからなんだ。』
「なんだと!?」
『情報調査班からの話によれば、特殊装備に搭載されたAIには、死に至った人間の肉体を自動的に動き出すことができる。』
アローンは、特殊装備に搭載された機能について答えた。
「AIか。だがどうやって特殊装備のAI機能の活動を停止させるんだ?」
『それが、AI機能の性能が優れすぎて、手に負えない状況に陥ったんだ。『legend arms』に問い合わせたけど、企業秘密だったので、AI機能の活動停止が出来ないんだ。』
「となれば、耐久戦になるな…。」
コウスケらが危機に陥った時だった。
「待たせて済まない。」
声の主はコウスケ達の援護の為に駆けつけてきた輝だった。だがそれだけではない、暗、サクラ、光、そしてみぃ、ブロさん、ノダ、チョビ、leviaも駆けつけてきたのだ。
「どうやら、特殊装備の事で困ってるな。よし、いいだろう。とっておきのあれで葬り去ってやろう。」
「お兄様?」
輝は柄を掴むと、目を閉じて気を集中させる。そして、
「行くぞ、奥義…『妖の滅多斬り』!!」
輝は目を見開き、忍者刀を鞘から引き抜くと、凄まじい勢いで滅多斬る。そして、
「私は『不可能を可能にする男』、私に『不可能』は…ない!」
輝は強くはっきりと言いながら、忍者刀を納めると、特殊装備を身につけた犯罪グループらが爆散した。
「す、すげぇ!」
「奴らを一撃で!?」
これを見たコウスケ達は驚きの歓声をあげた。
「これでなんとか無事だったな。ここで避難している人里の住民達を、博麗神社に移そう。」
「そうするか。」
輝達は、人里の住民達と共に博麗神社へ戻ることにした。
「(これで一件落着だな。)」

「大変です!白玉楼にてエマ様がやられ、守谷神社へ奇襲しに行った皆がやられました。」
偵察がボスに報告した。
「強化訓練で強くなった手下達がやられ、それにエマまで…、一体誰がやった?」
ボスは問いかける。
「輝という者です。奴は特殊対策本部の二つのクラスを持ち、戦闘能力が優れ、半人妖怪なんです」
「輝だと?だが何故彼がやったんだ?」
「はい、実は妖術で皆を滅多斬って倒したからなんです。」
するとボスは、
「面白い、ならば輝という男を捕らえて、地霊殿に連れて行け。ついでに、この写真に写っている例の二人も捕らえろ。」
と、手下らに命令を下した。
「了解です!」
手下らは敬礼し、命令通りに取り掛かった。
「さてと、うさちゃぁ~ん仕事でちゅよぉ~。」
「はぁ~い?」
バニーガールの格好をした男が返事をした。
「待っててねぇ~。輝というおもちゃを王子様達が取りにいくからねぇ~。」





Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/08/16 (Tue) 00:38:46

「炎丘」

輝は、妖怪の森でトレーニングをしていた。妖怪の森にはもう、犯罪グループらしき人影はない。特殊部隊が一人残らず犯罪グループを排除したからである。こうして妖怪達は安心して過ごせるようになった。
「(コウスケから聞いた話によれば、犯罪グループらが強化訓練を行ったようだが、あくまでも油断は禁物だ。)」
すると、輝は気配を感じ取ったのか後ろを振り向いた。だが誰もいない。
「(気のせいか…。)」
そう思い、トレーニングを続けていた時、何かが背中に刺さった。
「痛っ!なんだ今の…。」
と、輝は倒れた。
「なんで…倒れたんだ?なんか…眠い…。」
意識が遠くなっていき、やがて輝は眠ってしまった。すると、武装した三人の男が、眠っている輝に近づいてきた。
「例の奴だな。」
「よし、お方の所へ連れて行くぞ。」
男は輝を持ち上げ肩に担ぐと、何処かへ行ってしまった。だが目撃者がいた。
「大変なのだー。輝君が連れ去られたのだー!」
ルーミアは急いで博麗神社へ向かった。

その頃とある世界で、双子の兄妹が街中を走り回っていた。
「姉ちゃん!」
「何処にいるんだ!」
すると饅頭らしきものが、二人に声をかけた。
「こっちは見つかったか?」
「魔理沙さん、駄目でした。」
「姉ちゃんがよく行く店の店員に聞いたんですが、来ていないと言っていました。」
と、双子の兄妹は答えた。
「うp主は一体何処に行ったんだ?」
その時、何処かで女性の悲鳴が聞こえた。それと同時に銃声が鳴り響く。
「テロリストだ!」
「逃げろ!」
向こうで、人々がテロリストから逃げているのが見えた。
「テロリストって?」
「あい、やばい逃げるぞ!」
「え?ちょっと、ユート!?」
あいとユートが逃げようとしていたその時、二人の前に武装した男らが現れ、二人を捕らえた。
「あい!ユート!」
魔理沙が駆け寄ろうとした時、
「残念だが、ここが貴様の墓場だ!」
と、男は魔理沙に銃を向けた。

「うp主、何処なの?」
饅頭らしきものは街中を走り回っていた。
「(おかしいわね。いつもは家にいるのに…。)」
すると、気味が悪い感触がした。
「な、何よ?」
そこに魔理沙がで倒れていた。
「れ…霊夢…。あいと…ユートが…、テロリストに連れ去られた…。」
「魔理沙!大丈夫!?」
「大丈夫じゃないぜ…。このままだと…、二人が…。」
魔理沙は銃で撃たれたのか、動けない。
「やばいわね…。一旦永琳の所へ治療しに行くしかないわ。」

その頃幻想郷で、ルーミアは輝が武装した男らによって連れ去られたと霊夢達に報告した。
「何ですって!?」
「そーなのだー、輝君が連れ去られたのだー!」
ルーミアの言葉に皆は驚愕した。すると、ヘリが飛んで来て、神社の前に着陸した。
「お前らか。」
ヘリから降りてきたのは、特殊対策本部の19人の隊員と隊長だった。
「はい、総督からの指令により、増援に参りました。」
隊長は答えた。
「なるほどな。」
「おや、暗さんどうしたんすか?」
隊員が尋ねる。
「それがな。武装した男らによって輝が連れ去られたんだ。」
「て、輝さんが!?」
「おいマジかよ!?」
「ああ、どうやらルーミアが妖怪の森で目撃したらしい。」
コウスケは答えた。
「妖怪の森は確か、犯罪グループが全滅したんじゃ…。」
「それが、犯罪グループではない奴らが輝を連れさらったようで、人里の住人らの話によれば、罪を犯した罪人がいたらしい。この場所と守谷神社に避難した時に置いていったようだ。恐らく、犯罪グループらと手を組んだ可能性が高い。なんとしても奴らを止めなければならない。」
「でもよ、奴らを止めるにはどうすりゃいいんだ?」
すると、自警団の男が
「奴らの事は俺らが知っています。奴らはかつて、里から遠く離れた集落に住んでいたそうで、人々はそれを『反逆集落』と呼んでいました。奴らは人を攫ったり、人を襲ったり、物を盗んだりしていたそうで、住人らは困っていました。ところが外の世界から、ある二人の男がやってきたおかげで、奴らを捕らえる事ができました。」
「その二人とは一体誰の事なんだ?」
コウスケはその二人について問いかける。
「確か、レーガンさんと闇影さんです。」
自警団の男が答えると、コウスケは、
「まさかレーガンって、総督の事じゃないか!?」
と、驚愕した。
「知っているんですか?」
「ああ、総督と闇影はかつて、アメリカ軍特殊潜入部隊に所属していた。だが闇影はある何者かにより暴走し、それ以降行方不明になっていた。だが、俺達が輝をアメリカで保護した時、彼は『闇影研究所で闇影によって三年間眠らされた。』と言っていた。」
「闇影さんは今は生きているんですか?」
「残念だが、輝に遺言を伝えて亡くなった。あの時の決戦で輝が闇
影を倒してな。」
コウスケは答えると、自警団の男は悲しい表情になった。
「そうだったんですか…。」
すると、バスケットを持った少女が階段を駆け上がって来て、霊夢達の所に来た。
「霊夢!」
「メディスン、どうしたのよ?」
「それが、無名の丘が焼け野原になってしまったの!」
メディスンは答えた。
「なんですって!?」
「朝起きて鈴蘭を摘みに無名の丘へ行ったら、焼け野原になっていたの…。」
「一体誰がこんな事を…。」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。」
『お前の仲間はこの我らが預かった。返して欲しければ、三時間内に地霊殿に来い。ただし、制限時間内に来なければ、彼の命はない。』
と、連絡が途絶えた。
「どうすればいいんだ…。」
すると、みぃがある提案を出した。
「私達が輝さんを助けに行きます!」
「本当か!?」
「はい、私達は輝さんに助けられたので、恩返しとして、輝さんを助けたいです。」
みぃは答えると、ブロさんが、
「俺もみぃさんの言うとおり、助けてあげたいと思います。」
「そうか、いいだろう。」
すると、スキマが開き出した。
「おーい!うp主。」
「ん?この声は、魔理沙?」
隙間から出てきたのは、二体の饅頭だった。
「ここにいたのね良かった。」
「心配してたんだぜ。」
するとそのスキマから、ゴリラと亀が出て来た。
「おう、ここにいたか。」
「うp主無事で良かったぜ!」
「ゴリラと亀まで来たんだね。でも、なぜここが分かったの?」
すると霊夢が、
「それよりうp主大変よ!」
「あぃとユートが武装した男らによって連れ去られたんだぜ!」
「え、あぃとユートが連れ去られた!?」
みぃは驚愕した。するとゴリラが、
「俺達が駆けつけてきた時、奴らは車に乗って逃走したようだが、ナンバーは覚えている。何しろ、猿と同じだからな。」
「どうやら、手下らが奴らを追跡したが、奴らからの銃撃を喰らってしまった。」
「そうだったんだね…。でも、あぃとユートを連れ去らった男らとは誰なんだろう?」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。」
『コウスケ、私だ。』
声の主は総督のレーガンだった。
「総督、俺に連絡するとは珍しいです。一体何の要件で?」
するとレーガンは、
『どうやら、彼女の双子の兄妹を誘拐した奴らの正体が判明した。』
「奴らの正体?」
『ああ、情報調査班からの報告によれば、正体は『革命戦線』。高校生らが集う犯罪組織。彼らは学校で途轍もない問題を起こして施設に収容された高校生達だった。彼らは施設で労働し、監視される生活送っていた。だがある夜、彼らの暴動が起きて、看守や職員らは彼らに殺害された。やがて彼らは施設から脱獄したそうだ。』
レーガンは答えた。
「まさか、犯罪グループと関連しているのでは?」
と、コウスケは革命戦線が犯罪グループと関連しているかと聞くと、
『ああ、どうやら関連していたよ。だが気をつけたまえ。彼らも犯罪グループと関連したおかげで、強化訓練を取り組んだ事により強くなっている。』
と、レーガンは答えた。
『コウスケ、輝と彼女の双子の兄妹の救出の件については、彼女らに任せてくれ。コウスケ達は無名の丘で起きた異変を解決することを頼んだ。』
「了解です総督。それでは失礼します。」
コウスケはコーデックを切った。
「コウスケ、一旦手分けして行動するか?」
「ああ、輝と彼女の双子の兄妹の救出は、彼女らに任せる。」
「そうか。」
こうして二手に分かれ、みぃ、ブロさん、ノダ、チョビ、levia、kokesi、グランゼーラ、ゴリラ、亀が地霊殿へ、コウスケ、ケイン、ロット、巧、19人の隊員と隊長は無名の丘へ向かうことになった。
「そういえば貴方達、こんな装備で大丈夫かしら?」
霊夢の言葉にみぃ達は、
「そういえば、私にも本当の武器を持っていましたね。」
「そういえば本当だ。」
すると紫が、
「どうやら貴方達五人は、本当の武器を持っていたわね。」
すると、五人の手元に武器が出現した。
「これが貴方達の本当の武器ね。」
五人の手元にはそれぞれ、刀、銃、二本の剣、弓、槍を持っていた。
「そういえばkokesiさんとグランゼーラさんは武器を持っていたんですね。」
「はい、私はみぃさんと同じ刀で、グランゼーラさんは武器やロボットを作って、それで戦います。」
kokesiは答えた。
「一応、暗とサクラと光は、うどんげと共に永遠亭へ向かってくれ。」
「了解。」
「うどんげ、案内頼んだわよ。」
「はい。」
暗、サクラ、光は、うどんげと共に永遠亭へ向かった。
「俺らスナイパーとアレックスは、二手に分かれて援護をするぜ。」
「それじゃお先に。」
クロウズとアレックスは地底世界に入り、ウィグルと圭介は無名の丘へのルートで待機するため、先に向かった。
「それじゃ行くか。」
そして、コウスケ班とみぃ班に分かれ、それぞれの目的地へ向かうのであった。

「(…ん、ここは一体…。)」
輝は目覚めた。
「(確か、妖怪の森でトレーニングをしていた筈だったのだが、何故ここで寝てたんだ。いや待てよ、どうやら何かが背中に刺さって眠らされて、ここに運ばれたということなのか?)」
だが輝は気づいた。よく見ると手足が枷で固定されていた。
「(身動きが取れないだと…。)」
すると、扉が開き出した。
「お目覚めね私のお・も・ちゃ。」
バニーガールの格好をした男が、部屋に入ってきただがよく見ると、男なのにバニーガールの格好をしていた。
「貴方が、エマを倒したといわれる男ね。でもイイ男じゃない。」
「そうだが、なぜ私を『イイ男』と呼ぶ?」
すると男は答えた。
「スリムな体型の男を見ると、つい言っちゃうの。ウフ。」
「済まないが、なぜ私眠らせてをここに運び出した?」
「あら、さっき言ったじゃない?貴方がエマを倒したからよ輝。」
すると輝は、
「何故私の名前を!?」
と、驚愕した。
「ボスから聞いたわ。」
男は答えた。
「さて話はさて置き、これから貴方は、私のお・も・ちゃよ。」
すると扉が開き、男らが入ってきた。
「彼らは、人里の里で捕らわれていた『反逆集落』の住人達。貴方をここへ運び出したのは、彼らだったのよ。ウフフ。」
すると、男らがは輝に近寄った。
「さあ、彼の身包みを剥がしなさい。ただし、パンツだけは履かせておきなさい。」
男らは、固定されている枷の鍵をはずし、輝が着ている戦闘服を脱がす。
「な、なにをする!?や、やめろ!!」
抵抗した輝だが、麻酔を打たれて力が抜けて、輝は眠ってしまった。
「(フフフ、がっちりしたと思ったら、やっぱり予測どおり美体だわ。しかもメンズブラをつけていたとはね。でも、彼の身包みを剥がしたのは、彼の秘密を暴いてやるからなのよ、だから、肉体的と精神的の苦痛を与えてやりたいわ。別の意味でね。フフフ。)」
男らは、ぐったりした輝を運び出し、部屋を後にした。

一方コウスケらは、無名の丘へ向かっていた。
「メディスンから聞いた話だと、無名の丘は焼け野原となっていた。だが犯罪グループの中で火を扱えるとしたら、『バーナ・コーロ』という男に違いない。」
「『バーナ・コーロ』か。奴は放火魔だったのか?」
ケインは「バーナ・コーロ」問いかける。
「ああ、奴は国際指名手配されている男で、建造物の放火、放火殺人という罪を持つ。」
コウスケは答えた。
「コウスケさん、なぜ知ってるんです?」
「ああ、情報調査班から聞いたことあるんだ。」
「なるほど。」
するとコウスケが、前方に何かの気配を感じ取った。コウスケはケインらその場で止まるよう、合図した。
「待て、奴らがいる。」
コウスケは双眼鏡を取り出し、それで覗き込んだ。
「どうやらここでも特殊装備を身につけた奴らがいるのか…。だがアローンが開発した『対特殊装備用手榴弾』なら奴を倒せる。」
コウスケは、対特殊装備用手榴弾を取り出し、特殊装備を身につけた犯罪グループらに投げつけた。センサーが作動し爆発すると、犯罪グループら身につけていた特殊装備が木っ端微塵になった。
「特殊装備が木っ端微塵になったぞ!?」
「ああ、特殊装備にしか通用しない手榴弾だ。アローンが作ってくれたおかげで、丸腰状態の敵を楽に倒せるからな。」
コウスケらは銃を構え、丸腰状態の犯罪グループらに銃撃を仕掛けると、一人残らず犯罪グループらを一掃した。
「うまくいったな。」
「ああ、この調子でいくぞ!」
コウスケらは道を歩いて行く。すると、特殊装備を身につけた犯罪グループらを発見した。
「あれは『軽量型特殊装備』、スピードを重視した特殊装備か。」
軽量型特殊装備を身につけた犯罪グループらはコウスケらに気づき、駆け寄ってくる。
「こっちに来るぞ!」
コウスケらは、駆け寄ってくる犯罪グループらから避けると、コウスケは小銃を構え、銃撃を仕掛けた。だが犯罪グループらはそれをかわした。
「(さすが『軽量型特殊装備』、銃撃をかわすとは、だがこれならどうだ!)」
コウスケは、スモークグレネードを取り出し、栓を引き抜いて投げ飛ばす。地面に落ちた時、煙幕が放出されると、犯罪グループらは煙幕を吸い込んでしまい、咳き込んだ。
「煙幕でスピードを低下させた。暗視ゴーグルを着けて、銃撃を仕掛けるぞ!」
コウスケは暗視ゴーグルを装着し銃を構え、銃撃を仕掛けた。犯罪グループらは、スピードが低下したのか銃撃を喰らい、その場で倒れた。
「上手くいったな。」
「ああ、アローンから聞いた話によれば、『重量型』『軽量型』『狙撃型』『飛行型』『水中型』『防御型』の六種類の特殊装備がある。あの時の守谷神社での戦闘時、奴らが身につけていたのが『重量型』だったようだ。」
コウスケは情報発信端末を取り出すと、無名の丘までのルートを確認した。
「(どうやら二つのルートがあるのか。二手に分かれよう。)」
コウスケは情報発信端末をしまい、ケインらに伝える。
「どうやらこの先、分かれ道がある。」
「コウスケ本当か?」
「ああ、分かれ道付近で二手に分かれよう。」
コウスケらは、分かれ道付近に到着すると、二手に分かれて行動した。
「コウスケさん、俺は貴方と共に行動できて光栄です。」
「そうか、だが油断はするな。」
「はい!」

一方、特殊部隊の香川達はアローンと河童の河城にとりと共に、特殊部隊が不時着したヘリの前にいた。
「どうやらエンストの原因が分かったよ。」
にとりはエンジンに埋め込まれた鉛らしき物に指を差した。
「なんだこれ?」
アローンがルーペを取り出し、鉛らしき物を覗く。
「どうやら、銃弾だなこれ。」
「銃弾が埋め込まれていたのか。しかも潰れてる。」
するとにとりは、無線機に目をつけた。
「これはなんだ?」
「無線機だ。実は不時着の際、壊れちまってな。」
「なら任せて!」
にとりは修理器具を取り出し、無線機の修理を開始した。15分後、無線機の修理が終わった。
「これで良し。それじゃ、動かして見て。」
「ああ。」
洋介は無線機の電源を入れる。すると、
『応答してください!?聞こえますか!?』
無線からオペレーターの女性らしき声がした。
「こちらA班、現在のところ全員無事だ。」
と、香川は報告した。
『良かった…無事だったんですね。』
オペレーターの女性は喜んだ。
「ところで、他の班はどうした?」
『それが、レーダーから途絶えました。』
「何、レーダーから途絶えた!?まさか、犯罪グループにやられたのか。」
すると、女性のオペレーターは、
『もしかしたら、やられてると思われますが、幻想郷に不時着してるか 、着陸してるかと思われます。』
と、答えた。
「そうか、ならばこの幻想郷内にいるとしたら、捜索するしかない。」
『そうですか。それでは他の班が見つかる事を祈ります。』
無線が切られると、香川は、
「他の班がこの幻想郷内にいる。捜索するぞ。」
と伝えた。
「了解。」
「アローンさん、にとりさん、ありがとうございます。」
「いいんだ。僕はにとりと共に君達のヘリの修理をして置くよ。修理を終えたら連絡する。」
「分かりました。」
そういうと、香川達は他の班を捜索しに、無縁塚を後にした。

一方、明星はタッカー、ルーク、デュークと共に、妖怪の森を調査していた。
「どうやら、妖怪の森に奴らがいないな。だがここで奴らが来たとするなら、何故輝を連れさらったかだ。」
「ああ確かに、この森に住む妖怪達や妖精達に聴き込みしたところ、昔、反逆者らがここを訪れ、木を切り倒したり、ここを通る里の人間を襲って所持品を奪ったりしたそうだ。」
すると、妖精達が明星達の元にやって来た。
「すみませーん。」
「ん?」
すると、妖精の一匹が地図を持ってきた。
「この森の先に、反逆者達がかつて住んでいた集落があるのでどうぞ。」
「ありがとう。」
地図を見ると、反逆者達の集落があった。
「間違いないここだ!」
明星は地図を妖精達に渡した。
「君達ありがとう。」
「どういたしまして。」
明星達は、反逆者達の集落へ向かった。歩いてから45分かかり、集落に到着した。そこは、誰もおらず、荒らされた形跡はなかった。
「ここが反逆者達の集落か。」
「集落とはいえ、なんか奇妙だ。」
するとルークが、
「誰かがいるでござる。」
と、気配を感じ取った。
「ルークどうしたんだ?」
「あそこの家屋の陰に誰かがいるでござる。」
するとデュークは、
「ああ任せておけ。怪しい奴だったら、ナイフで突きつけてやるからよ。」
デュークは、その家屋の陰に近づくが、誰もいなかった。
「ルークいなかったぜ。」
「もしかしたら、俺らを敵だと思ってたから逃げたんじゃないか?」
「ああ確かに。だが俺達が敵だと思われるのは、どうやら犯罪グループと見間違えてしまうからじゃないか。」
タッカーの意見に、
「確かにそうだ。」
と、三人は思った。
「仕方ない、手分けして俺らを見た奴を探そう。」
明星達は、手分けして捜索する事にした。
明星は家屋の中を確認するが、誰もいないようだ。
「(次々と家屋を確認したが、何処にもいないな。)」
すると、囲炉裏にデジタルカメラが落ちていた。
「(何故こんなところに?)」
電源を入れると、「SDカードが挿入されていません」というのが表示された。
「(SDカードが挿入されていないという事は証拠隠滅か?だが、何処かにあるはずだ。)」
明星はSDカードを探る為、囲炉裏を調べたが、見つからなかった。
「(どうやら持ち去ったみたいだな。)」
明星は家屋を出ると、目の前に男性がいた。
「そこのお前、何をしてるんだ?」
すると、男性は逃げ出した。
「あ、待て!」
明星は男性を追いかけた。
「ん、誰だあれ?」
タッカーはこちらへ向かってくる男性を見ると、その後ろに明星が追ってきた。
「タッカー、こいつを捕まえてくれ!」
「おう、任せておけ。」
タッカーは男性を捕まえるが、男性はそれを振り切り、右に逃げた。
「しまった!」
男性は一生懸命に走るが、突如、デュークが現れ、デュークは投網で男性を捕まえた。
「でかしたデューク。」
「ハンターアイテムを持っていたんだぜ。」
すると男性は、
「ごめんなさい!俺は奴らの仲間じゃないんだ!」
「どういうことだ?」
するとルークが、
「彼は生存者でござる。」
「生存者だったのか。」
すると、生存者である男性は、
「俺は二日前に、大学のサークル仲間と共にこの世界に来たんだ。そしたら武装集団に捕まってしまって、この場所で監禁されたんだ。だが、一人はなんとか逃げることができたんだ。」
男性は答えた。
「大学のサークルか。そういえば気になったんだが、このデジカメはお前のか?」
明星は家屋の囲炉裏で発見したデジタルカメラを見せると、
「このデジカメって、大倉のじゃないか。しかも、SDカードを抜いて逃げるとはな。」
「大倉という男なら俺の仲間が見つけて保護してるが、お前のサークル仲間は?」
「ああ、蔵に監禁されてるんだ。俺は尋問の為、家屋にいたんだ。」
男性はサークル仲間が監禁されている蔵へ案内した。
「鍵は奴らが持っているんだが、何処かへ行ってしまってな…。」
すると明星が、
「俺に任せてくれ。」
と、扉の前に立つ。
「行くぞ!」
明星は扉を蹴り破るとそこには、腕を縛られ椅子に座られたサークル仲間だった。
「無事で良かったな!今助けてやる。」
明星は腕を縛っている紐を解く。
「ありがとうございます!助かりました。」
「それは良かった。一旦安全な所へ。」
明星達は、救出したサークル仲間と共に、博麗神社へ戻った。

博麗神社に戻った明星達、すると大倉が、
「みんな無事で良かった!」
と、喜んだ。
「大倉お前のデジカメ。」
「川滝ありがとう。」
川滝と名乗る男性は大倉にデジタルカメラを渡した。
「大倉、SDカードは無事か?」
「ああ、無事だよ。」
すると明星が、
「なぜSDカードを持っていたんだ?」
と、問いかけた。
「実は俺が世界の街並みを撮る為に、中国へ行ったんだ。そしたら怪しげな男二人組を見かけたんだ。後を追ったらアジトを見つけた。これを国家警察に提供しようと、デジカメで撮ったんだ。そしたら、気づかれてしまって、俺は速攻で一目散に逃げた。」
「どうりで、犯罪グループのアジトの写真がこのSDカードに入っているのか。一応、デジカメに差し込んで見せてくれないか。」
「いいよ。」
大倉はSDカードをデジタルカメラに差し込み電源を入れた。すると、大倉が撮影した犯罪グループのアジトの写真があった。
「これが奴らのアジトか。」
「ああ、俺が大学二年の時に撮ったんだ。一応、国家警察に提供したよ。」
「そうか。国家警察に提供したという事は、奴らが転々とアジトを移転した訳か。」
その時、あずさが博麗神社に戻ってきた。
「やあ、戻ってきたよ!」
そういうと、あずさは鞄から写真を取り出した。
「魔法カメラで無名の丘と地霊殿を撮ってきたよ。そしたらね、無名の丘で、オイルタンクを背負った大男とバニーガールの格好をした男がいたよ。」
「おい…なんかバニーガールの格好をした男がいたっていったよな…。」
「確かになんか嫌な予感がするぜ…。」
するとルークが、
「輝殿が地霊殿に連れ去られたならば、まずいでござる!」
「ああ確かに、彼女達だけでも奴はかなり手強いから、俺達も援護に向かうぞ。」
「うん、そうだね。」
明星達は援護の為、地霊殿へ向かうことにした。
「霊夢、留守を頼んだ。」
「ええ、任せなさい。」

一方コウスケは、隊長と隊員達と共に行動していた。コウスケはレーダーを確認しながら、犯罪グループがいるか警戒する。
「(レーダーには、犯罪グループらしき反応はないな。だがいざという時に、銃撃はしかけるべきだ。)」
コウスケはコーデックの電源を点け、ケインに連絡する。
『こちらケイン。』
「ケイン、そちらは大丈夫か?」
『ああ、大丈夫だ。コウスケはどうだ?』
「こちらはレーダーで確認したが、敵の反応なし。」
『そうか。それじゃ気をつけてくれ。』
「ああ。」
コウスケはコーデックの電源を切ると、再びレーダーを確認する。その時レーダーが反応し始めた。
「(犯罪グループか?それにしても一人だ。)」
コウスケは隊長と隊員達に「待て」と合図すると、コウスケは銃を構え待ち伏せる。
すると、レーダーの赤い点はコウスケ達に近づいてくる。
「来るぞ。」
だがコウスケ達の前に現れたのは、犯罪グループの一人ではなかった。よく見ると、桃色の髪に宝石の羽根を生やした少女だった。よく見ると、フランと似ている。
「きゃっ!?恐い!!」
「待ってくれ、俺達は悪者ではない。」
「そうなんですか?良かった…。私は『Heavdeath』といいます。レーバさんが行方不明になっていて、捜しているんですが…。見ませんでした?」
するとコウスケは、
「レーバとは誰の事だ?」
と、問いかける。
「leviaさんの事です。」
「そういえばleviaなら、みぃ達と共に、地霊殿に行ったんだ。」
「そうだったんですね。ありがとうございます。今からそこへ向かいます!」
Heavdeathと名乗る少女は、みぃ達の所へ行く為、地霊殿へ向かった。
「コウスケさん、危なかったですね。」
「ああ、撃つところだったな。だが、いつどこで現れるか分からないからな。」
コウスケ達は道を進んでいくと、そこに犯罪グループがいた。
「軽量型か。」
コウスケがスモークグレネードを使おうとした時、軽量型特殊装備を身につけた犯罪グループの一人が手裏剣を投げ、スモークグレネードに直撃した為、コウスケの手元で、煙幕が放出した。
「(しまった!?)」
犯罪グループは忍者刀を鞘から引き抜くと、コウスケ達に襲いかかった。
「(なんてことだ!)」
その時、轟くような音が鳴り響き、何かが煙幕を引き裂いた。すると、犯罪グループの一人が頭を撃ち抜かれ、その場で倒れた。
「(何だったんだ?)」
すると犯罪グループは、誰が仲間を射殺したか混乱していた。
「一体何が起きたか知らないが、全員銃を構えろ!」
コウスケ達は銃を構え、犯罪グループに銃撃を仕掛ける。犯罪グループは混乱状態に陥っていた為、銃撃を避ける事ができず、その場で倒れた。
「コウスケさん、一体誰が撃ってきたんですかね?」
「さあな。だがウィグルと圭介が、煙幕を引き裂く弾薬は使っていない。もしかしたら、通りすがりの誰かが狙撃したんだろう。」
その頃別の場所では、
「(危なかったな。もし俺がいなかったら、命落とすところだったな。)」
男は立ち上がり、狙撃銃を担げると、端末を取り出してマップを確認した。
「(どうやら、無名の丘までまだ距離がありそうだ。仕方ない、援護してあげるよ。)」
男は端末をしまい、別の場所へ移動した。

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/08/16 (Tue) 00:40:40

その頃ケイン達は、コウスケ達とは別のルートを進んでいた。
「このルートは犯罪グループが出やすいルートだが、こっちにはメディックの巧がいる。」
因みにケイン達のルートは、コウスケとは違い、木々に囲まれており、犯罪グループが出やすい。その為、いざという時に、メディックの巧がいるのだ。
「どうやら木々に囲まれたルートを通ってると、犯罪グループの狙撃手が何処かで狙い撃とうとしているから、気をつけて進んで行くぞ。」
すると隊員の一人が、他の隊員の背中に赤い点があった事に気づいた。
「おい、なんか狙われてるんじゃん!」
「え!?」
それに気づいた隊員が、
「狙撃手がいます!伏せて!」
と言い、ケイン達は地面に伏せた。そして何処から共なく銃弾は木に命中、そして木は倒れた。
「まさか狙撃手がいたとはな…。それに、木をなぎ倒すほどの威力を誇る狙撃銃を使うとはな…。」
ケインはコーデックで、ウィグルに連絡した。
「ウィグル聞こえるか?」
『ああ聞こえるが、どうした?」
「狙撃手がいるので、奴を狙撃してくれ。こちらには狙撃銃を持っていないからな。」
『ああ、任せておけ。』
コーデックの電源を切ると、ケインは、ロットに伝えた。
「俺が囮になる。なので、ウィグルが来るまで、俺の援護を任せた。」
「おう、任せておけ。」
ロットは了解すると、ケインは囮になる為、移動した。
「他の狙撃手もいるので、気をつけながら援護しろ。」
「了解!」
隊員らは、他の狙撃手に警戒しながら援護をする。ロットは他の狙撃手を見つけだす為、ドローンをバッグから取り出した。
「(何処かにいるはずだ。)」
ロットはドローンを飛ばし、タブレット端末式のコントローラーで操作した。
「(この周辺に潜む狙撃手は、ウィグルと圭介を除いて15体、どうやら、あれを使う時がきた。)」
ロットはドローンを戻すと、バッグにしまい、コーデックの電源を
入れた。
「こちらロット、この周辺の犯罪グループの狙撃手15体をミサイル攻撃での排除を要請する。」
『了解、ミサイル攻撃を要請します。』
一方、幻想郷の3000mの上空にて、特殊対策本部の戦闘機5機が飛来した。戦闘機はミサイル攻撃を開始し、計15本のミサイルを放つ。ミサイルはそれぞれ犯罪グループの狙撃手の方へ飛んで行く。
その頃、犯罪グループの15体の狙撃手達は、それぞれ通りかかるケイン達を狙撃する為、待ち伏せで潜んでいた。
「(legend arms社製の特殊装備の性能はどんな物か楽しみだぜ。早く来いよ特殊対策本部め!)」
するとミサイルは、犯罪グループの狙撃手一人に直撃し、爆散した。それだけではない。次々と他の狙撃手にもミサイルが直撃、やがて一人残らず、犯罪グループの狙撃手達は全滅した。
一方ケインは、
「(今のはミサイル攻撃!?一体誰が?)」
「俺だよケイン。」
「ロット、お前がやったのか凄えな。」
「ああ、この周辺にいる狙撃手達は全滅させておいたぜ。」
と、ロットはどやっとした顔で、犯罪グループの狙撃手を全滅させた事を述べる。
「すごいですよ。アローンさんから教わったおかげで、特殊装備を身につけた犯罪グループを倒せるなんて。」
「アローンからなんか教わったのか?」
するとロットは、
「ああ、『いざという時、ストリークを使用してくれ。』と、教わってな。」
「なるほどな。」
と、ケインは納得した。
「これで犯罪グループの狙撃手がいなくなった事だし、行こうか。」
ケイン達は再び歩き出した。しばらくすると、無名の丘に到着した。辺り一面焼け野原だった。
「メディスンが言っていた事は本当だったんだな。」
「おいあれを見ろ!」
ロットが指差す方向に、オイルタンクを背負った大男が突っ立っていた。
「どうやらあの大男が『バーナ・コーロ』だ。」
すると、バーナ・コーロという大男はケイン達を見て近づいてきた。
「お前らは何者だ。」
「俺達は特殊対策本部の者だ。お前が『バーナ・コーロ』だな?」
「そうだ。」
「お前は国際指名手配されている。だがここで生かす訳にはいかない!お前をここで排除する!」
ケイン達は銃を構えると、バーナ・コーロは、
「いい度胸だ。お前ら全員バーベキューにしてやる。」
と言い、火炎放射機を構えた。
「俺達をバーベキューにしたけりゃ、かかってくるんだな!」
すると、バーナ・コーロは火炎を放射した。
「避けろ!」
ケイン達は、火炎から避ける。
「がははは、この俺様が放つ火炎からお前らは避けられん!」
バーナ・コーロは火炎を放射しながら、ケイン達に近づく。
「こうなったら、これでも喰らえ!」
ケインはスモークグレネードを取り出し、栓を抜いて投げた。煙幕が放出した。
「がははは、俺様に煙幕は効かんぞ!」
「しまった!ガスマスクを着けていたか!一旦、離れろ!」
ケイン達は、煙幕から離れた。
「逃げようとしても無駄だぜ!」
バーナ・コーロは煙幕を振り払う。
「ちっ!逃げやがったか!だが逃げようとしても、逃げられないけどな。」
すると上空に、特殊装備を身につけた犯罪グループの手下達が飛来した。
「『飛行型特殊装備』は、上空からの攻撃を得意とする。逃げたとしても逃げられまい。がははは!」
その時、
「そこだ撃て!」
と、何処かで声がした。そして何処からともなく銃撃音がなりだした。すると、上空を飛行する犯罪グループの手下達が一人一人ずつ、爆散した。
「な、何が起きた!?」
「バーナ・コーロそこまでだ!」
そこに現れたのは、コウスケ達だった。
「どうやら、ケイン達が先にここに着き、お前がケインと戦闘を行っていたとはな。」
「他にいたとはな、いい度胸だ!」
バーナ・コーロは火炎放射機を構え火炎を放射するが、放射されていない。
「な、何故だ!?」
「お前はガスマスクをつけてるから煙幕に通用しなかったよな?だがガスマスクは体内と目から害を防ぐ為に着けるマスク。だから、煙幕の中は見えないという事だ。そして隙をついて、パイプを切断した。」
「き、貴様!」
「今だ!オイルを撃て!」
コウスケ達は、垂れ流したオイルに銃撃を仕掛けると、発火した。
「し、しまった!?外せねば!」
だが遅かった。炎が体に燃え移り、バーナ・コーロは火達磨と化して地面に倒れ、暴れ始めた。
「グアアア!!」
やがて燃え尽きると、バーナ・コーロ炭化した焼死体となった。
「なんか、不味いバーベキューができたな。」
「ああ、確かにな。」

コウスケ達は博麗神社に戻り、メディスンに報告した。
「ありがとう。」
「ところで、鈴蘭の花はどうするんだ?」
「大丈夫、実は鈴蘭の種を持っていて、この異変を解決したら、種を蒔いて咲かすから。」
と、メディスンは答えた。
「そうかそれは良かったな。」
すると巧が、
「あれ、明星さん達は何処に?」
「明星達なら地霊殿へ行ったわよ。」
霊夢は答えた。
「そうか。でも何故行ったんだ?みぃ達が行ってる筈だが。」
「それが、あずさが魔法カメラで、こんな物を撮ったのよ。」
霊夢は二枚の写真をコウスケ達に見せた。
「これは、バーナ・コーロじゃないか。あとこれは誰だ?バニーガールの格好をした男が写ってるが…!?これはまずいな。この男が地霊殿にいるとするならば、輝が危ない!」
「ま、マジかよ!?」
「どうりで明星さん達は、地霊殿に行ったんですね…。仕方ありません僕行きます!」
巧は地霊殿に行くことを決意した。
「そうか、無事を祈るぞ巧。」
「了解です!」
巧は装備を整えると、コウスケ達に敬礼し、地霊殿へ向かった。
「(輝さん、僕は貴方を助けに行きます!どうか無事でいて下さい!)」


Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/08/28 (Sun) 22:47:53

「性格変異」

注意
一部のキャラの表現が崩壊します。

地霊殿のある部屋にて、拉致されている輝は目覚める。最初は何処かの部屋で目覚めていた。だが麻酔を打たれまた眠らされて、別の部屋へ運ばれてこの部屋で眠っていた。
戦闘服は、かつて「反逆集落」に住んでいた住人達によって脱がされた状態に。
「(なんてことだ…。脱がされた。)」
すると、腕と足に何かが繋がれている。足枷と腕枷だった。
「(こんな物、妖術で破壊してやる。)」
だが妖術で破壊しようとしたが、何も起きない。
「嘘だろ…、妖術が使えない。)」
すると、
「あの、大丈夫ですか?」
と、少女の声がした。
「ん、君は誰だ?」
「私は『古明地 さとり』、人の心を読む妖怪です。」
「『人の心を読む』か。お願いがある。足枷と腕枷を外してくれないか?」
だがさとりは、
「ごめんなさい…。実はあの机の下に隠れていて、これを外す鍵を持っていないのです。」
「そうか…。」
その時、
「あら、あなたの他にいたのね。もしかして、連れて来ちゃった?」
と、バニーガールの男が現れた。
「違う!彼女は元からいた。」
「あらまぁ、惚ける積りかしら?いいわ。貴方にはお仕置きとして、拷問してあげるわ。さあ、輝を例の場所へ連れて行きなさい。」
反逆集落の男達は部屋に入ると、輝についている足枷と腕枷を外し、輝を運び出した。
「離せ!なにをする!!」
「うるせえ!」
男は麻酔を輝の首に打ち込んだ。すると輝は、ぐったりとした。バニーガールの男はさとりに、
「残念だけど、貴方に害を加えるつもりはないわ。それに私は彼にしか興味がないわ。」
と言うと、「反逆集落」の男達と共に部屋を後にした。
「(さあこれから、拷問してやるわ。さあ、覚悟しなさい輝。)」

その頃みぃ達は、妖怪の山を歩いていた。
「こいしから聞いた話では、地底界の入口は、妖怪の山にあると言ってたけど、何処なんだろう?」
すると亀が、
「おい主、あれじゃねえか?」
と、大きな穴を見つけた。
「あれが入口なのか?」
「確かに気になりますね。」
すると、
「あ、レーバさんここにいた!」
「あれ、へヴァちゃん!?」
現れたのは、へヴァことHeavdeathだった。
「レヴァちゃんの知り合い?」
「ええ、そうだよノダちゃん。」
「レーバさん、無事で良かったデス~。」
Heavdeathはleviaに抱き着くと、
「もう、しょうがないな~。なでなで。」
leviaはHeavdeathの頭を撫でた。
「かわいい。」
「ところで、へヴァちゃんどうやってここに来たの?」
「実は、紫さんという人が教えてくれて、ここに来たのデス。ところでレーバさん達は、何故地霊殿へ?」
するとみぃが説明した。
「私達を助けてくれた輝さんが、犯罪グループに捕まって、地霊殿にいるんです。だから、輝さんを助けないと…。」
「そうだったんデスね!だったら私も協力するデス!」
「分かったよへヴァちゃん、一緒に輝さんを助けに行こう!」
するとアレックスが、木から降りてきた。
「君達まだここにいたんだな。」
「アレックスさんどうしてここに?」
「君達の為に援護に来た。犯罪グループは強化訓練を実施し、特殊装備で強化されている。君達だけでは危険なので、僕とクロウズで君達の援護に来た。」
アレックスは答える。
「君達は先に行ってくれ。僕はクロウズが来たら、行く。」
「分かりました。」
みぃ達は地底界の入口に入り、洞窟の中へ。
「流石に暗い。いつ何処から出てくるか気をつけないとね。」
すると、
『主。』
と、みぃに話しかける声がした。
「ん、闇ちゃんどうしたの。」
『ああ、どうやら武装した奴らがいる。』
「分かった闇ちゃん。」
と、みぃは止まる合図をした。
「どうしたんですか?」
「この先に何かいます。気をつけて!」
すると、特殊装備を身につけた犯罪グループが現れた。
「侵入者だ!誰一人でも通らせるな!」
「あの時戦った奴らとは違う。それに奴が装備しているのは、『legend arms』製の特殊装備じゃないですか。」
「グランさん知ってるんですか?」
「はい、特殊装備は『legend arms』社が開発した装備です。六種類ありまして、『重量型』『軽量型』『狙撃型』『飛行型』『水中型』『防御型』があります。」
グランゼーラは答えた。
「六種類の特殊装備か。こうなったら喰らえ!」
ブロさんは赤い散弾銃を構え、発砲した。赤い散弾銃から炎の弾が放たれる。だが特殊装備を身につけた犯罪グループ達は、盾を構えて、炎の弾を防いだ。
「効かない…だと!?」
「俺達に、攻撃は通用しないぞ!」
「もしかして、『防御型』?」
「leviaさん、そうだと思います。」
「だったら相手が盾なら、槍の方が有利かも。」
leviaは槍で犯罪グループに突き刺すが、硬度な盾だったのか貫通しない。
「そんな…、槍は盾を貫くはずなのに…!?」
「槍で貫くと思ったか!」
「ははは!」
犯罪グループ達が笑い始めた。
「どうやら『防御型』は、様々な武器に対して、ダメージを防ぐ事ができます。」
グランゼーラは、防御型の特殊装備について説明した。
「一体どうすれば…。」
すると、グランゼーラが服を脱ぎ、パワードスーツの格好になった。
「グランさん…?」
「俺に任せてください。」
グランゼーラの背後に武器が出現した。よく見ると、ウェポンが浮いていた。
「見せてあげます。これが俺の力を!」
背後に浮いていたウェポンが合体し始めた。すると弓に合体した。
「何をやっても無駄だぜ!」
グランゼーラは弓を構えた。
「グランさん、無理ですって!?」
するとグランゼーラは弾を放ち、盾に命中した。すると、盾は貫かれ、弾は犯罪グループの一人に命中した。
「ぐあぁっ!」
犯罪グループの一人はその場で倒れた。
「う、嘘っ!?」
「つ、貫いた!?」
これを見たみぃ達も驚いた。
「これは『オービットウェポンγ』といって、4つのモードに切り替える事ができます。最初は『スタンバイモード』で、さっき使ったのが、『アローシューターモード』です。」
グランゼーラは弓を再び構え、今度は弾を連射しつつ盾を貫いて、犯罪グループ達を撃ち抜いた。
「ぐあぁっ!」
「があぁっ!」
犯罪グループ達は次々と倒れた。
「グランさん、盾貫いて撃ち抜いたんですが、今のは?」
「『アローシューターモード』は
硬質化マナの弾を使っていて、チャージして放ったり、マシンガンのように連射ができます。物理を防ぐシールドやアーマーを貫通することができますが、魔法防御では防がれてしまうのがデメリットなんです。」
グランゼーラは答えた。
「でも、みぃさんが何故、犯罪グループの存在を知っていたんです?」
「実は私の中に闇ちゃんがいて、その気配に気づいて、私に知らせたんです。」
「え、みぃさんの中にいる闇ちゃんっていう人が!?」
「そうなんだ。確か『やみぃ』って、いってたな。」
と、亀は答える。
「でも、貴方の中にいるとしたら、みぃさんが変わるんですか?」
「はい変わります。でも、心の傷が治れば姿を現します。」
と、みぃは答えた。
「やみぃさんが一体どんな人か楽しみです。」
みぃ達は洞窟の中を進んでいると、そこに犯罪グループの5人が屯をして煙草を吸っていた。
「休憩中なのか?」
「でもチャンスかも!」ノダはしゃがみ込みながら、屯をしている犯罪グループに近づいて行く。
「ん!侵入者だ…!?」
もう遅かった、犯罪グループ達は銃を構えるどころか、ノダに先制で斬られ、その場で倒れた。
「速っ!?」
「ノダさんが一撃で五人も倒しちゃったよ!?」
ノダはみぃ達にガッツポーズをした。

旧地獄街道、ここは地底世界に存在し、地底世界の住人達が暮らす街。
今は、犯罪グループと「反逆集落」の男達によって、住人達は人質にされている。地底世界の中で力が強い鬼達は、犯罪グループに立ち向かうが対抗できず呆気なく人質にされ、武器は、犯罪グループに奪われてしまう。
現在の所、犯罪グループと「反逆集落」の男達が地底世界内を見張っていた。特に、この旧地獄街道は、見張りの数が多い。
「ほう、ここが旧地獄街道か…。」
一人の男が旧地獄街道にいた。本来ならば見つかるが、実は光学迷彩を利用して姿を隠している。彼の腕には「デュエルディスク」が着けられており、彼は腰につけてあるカードホルダーからデッキを取り出して確認する。確認を終えると、デッキをカードホルダーに納めた。
「(デッキに関しては問題なし。だが相手が誰であろうと、私のデッキは正義を象徴する。)」
そういうと彼は立ち上がり、ここを後にした。

その頃みぃ達は、洞窟の中を進んでいると、そこに武装した姿した男達がいた。
「あれは犯罪グループでしょうか?」
『主、奴らは違う。』
「え?闇ちゃん。」
『奴らは『反逆集落』の男達だ。犯罪グループと手を組んでいたようだな。』
やみぃは答える。
「闇ちゃん、『反逆集落』って?」
『ああ、どうやら数年前に人里の里で『反逆集落』の奴らが襲来し、57人の人里の住人が亡くなった。この時、幻想入りした二人がこの異変に察知したおかげで、奴らを阻止することができた。奴らは人里の警備隊によって捕らえられ、『反逆集落』は廃村した。そして、人里の住人達を救い出した二人こそ、レーガン・ナカオカと闇影鬼切だ。』
やみぃが答えると、みぃは、
「闇ちゃん知ってたんだね。私も行く前には聞いたよ。」
と、言う。
『知っていたか済まない。まあ、奴らの武器は犯罪グループのを使っている。特殊装備を身につけた犯罪グループよりは弱いが、油断はするな。』
「うん、分かった。」
そしてみぃは、
「どうやら反逆集落の者達は、犯罪グループの武器を使っています。これなら有利だと思いますが、油断は禁物です。」
と伝える。
「そうですかわかりました。」
「僕はブロさんとグランさんで、援護射撃します。」
「それじゃあ、ノダちゃんとへヴァちゃんとみぃちゃんとkokesiさんで行くか。」
「一応俺達は先に行って、行く手を阻む敵を倒して行くか。」
と、亀とゴリラは先に行ってしまった。
「あれ、亀さんとゴリラさんは?」
「行く手を阻む犯罪グループと反逆集落の者達を倒しに行ったらしいよ。」
「そうか、亀さんとゴリラさんが無事だという事を祈るしかないね。」
みぃ達は戦闘体制に入り、駆け込む。
「侵入者だ!」
反逆集落の男達は銃を構えた。
「隙あり!」
「はあぁっ!」
「喰らえ!」
みぃ、ノダ、kokesi、Heavdeathは男達に斬りかかる。
「ぐあぁっ!」
「うわぁっ!」
「スペル発動!魔槍『レヴァグニル』!」
青い炎がleviaの槍を包み、leviaは槍で青い炎を放つ。青い炎は竜に変化した。
「ぐあぁっ!」
男達は灰となった。
「コノヤロォ!」
男達は銃撃を仕掛ける。
「危ない!」
みぃとkokesiは刀で銃弾をほ弾き返す。
「みぃさん達が危ない!」
ブロさんは散弾銃を構え狙いを定め発砲した。
「うわぁ!燃える!!」
男の体が燃え上がった。
「熱い熱い熱い!!
男はもがき苦しみ、やがて炭と化した。
「やりますね。だったら僕も!」
チョビは弓を構え矢を放つと、矢が三体の龍となった。
「俺も行きます。」
グランゼーラも弓から弾を連射した。
矢と弾はそれぞれ男達に命中すると、男達はそれを喰らい倒れる。
「これで一掃したね。」
「やったね、ノダちゃん、へヴァちゃん。」
みぃ達は再び洞窟の中を進んでいくすると、橋が見えてきた。
「あれ?犯罪グループが倒れてる。」
「もしかして、あの二匹が倒したのかな?」

一方、亀とゴリラの二匹は旧地獄街道に辿り着いた。
「ここは地底世界の街なのか?」
「ああ、多分そうだ。」
二匹が歩いていると、
「おい、そこの亀とゴリラ待てや。」
と、何処かで声がした。
「誰だ!」
二匹が後ろを振り向くとそこには、チャラ男がいた。
「おい、この俺とデュエルしようや。」
「済まねえが、俺達はデュエリストじゃないんだ。」
「俺達は急いでるんだ。」
「そうか残念や…。」
その時、
「だったら私が相手になってやろう。」
と、声がした。
「ん、あんた誰や?」
「私は『光郷 遊輝』。通りすがりのデュエリストだ。」
遊輝と名乗る男は、カードホルダーからデッキを取り出し、デュエルディスクに挿入した。
「だったらいいやろ。」
チャラ男もデッキをデュエルディスクに挿入した。
「それでは始めようデュエルを。」
「デュエル!」
二人はデュエル開始の宣言した。
「まずは俺の先攻や。カードを二枚伏せ、『マシュマロン』(光/天使族/星3/攻300/守500)を守備表示で召喚や。」
チャラ男のフィールドに「マシュマロン」が召喚される。
「このカードは戦闘では破壊されない。ターンエンドや。」
チャラ男のターンが終了すると、遊輝のターンに移る。
「私のターン、ドロー。私は『J-HERO ジャスティスカウト』(地/戦士/星1/攻100/守/100)を攻撃表示で召喚。」
遊輝のフィールドに「J-HERO ジャスティスカウト」が召喚された。
「効果発動。このカードが召喚に成功した時、自分のデッキからカードを一枚ドローする。」
遊輝は効果によって、デッキからカードを一枚ドローした。
「カードを三枚伏せ、ターンを終了する。」
遊輝は自分のターンを終える。
「俺のターン、ドローやで!俺は永続トラップ『スピリットバリア』を発動や。さらに、永続魔法『マシュマロンの眼鏡』を発動や。攻撃対象はマシュマロンのみになったんや。」
「なかなかやるな。」
「まだモンスターは召喚されてないやで。『バトルフットボーラー』(炎/機械族/星4/攻1000/守2100)を守備表示。」
「バトルフットボーラー」を守備表示で召喚させると、
「これでターンエンドや。」
と、ターンを終わらせるチャラ男。
「私のターン、ドロー。私は『J-HERO ジャスティスカウト』をリリースし、『J-HERO ジャスティスペラー』(闇/魔法使い族/星5/攻1800/守2000)を召喚。」
「J-HERO ジャスティスカウト」がリリースされると、遊輝はジャスティスペラーを召喚した。
「このカードが召喚に成功した時、自分のデッキから魔法カードを二枚手札に加える。」
遊輝はデッキから魔法カードを手札に加える。
「私は装備魔法『ジャスティブレード』を発動。『J-HERO ジャスティスペラー』に装備。」
すると、「J-HERO ジャスティスペラー」の手元に「J-HERO ジャスティブレード」が装備される。
「このカードは、自分フィールド上に『J-HERO』と名のつくモンスターが存在する時、装備できる。このカードを装備したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。」
「J-HERO ジャスティスペラー」の攻撃力が上がり、2300に。
「おいマジかよ。見たこともねえモンスターじゃねえか。」
「だけどよ、『マシュマロン』と『マシュマロンの眼鏡』と『スピリットバリア』の組み合わせがなんかすごくないか?」
「確かにそうだ。だが遊輝のモンスターが攻撃をしたとしても、『マシュマロン』が攻撃対象にされてしまう。」
すると遊輝は、
「バトルフェイズ、『J-HERO ジャスティスペラー』で『バトルフットボーラー』を攻撃。」
「J-HERO ジャスティスペラー」が攻撃を仕掛ける。
「効果発動。このカードはバトルフェイズの間だけ、攻撃力が500ポイントアップする。」
「ジャスティスペラー」の攻撃力が500ポイント上がり、2800になり、「バトルフットボーラー」に攻撃するものの、「マシュマロンの眼鏡」の効果で、攻撃対象が「マシュマロン」に変更され、「J-HERO ジャスティスペラー」は「マシュマロン」を攻撃した。だが、
「残念、攻撃対象は『マシュマロン』に移ったで。言っておくけど、この組み合わせで俺は無敵なんや。」
「マシュマロン」の効果なのか、破壊されず、「スピリットバリア」の効果でチャラ男は無傷。
「J-HERO ジャスティスペラー」の攻撃力は2300に戻る。
「(流石だ。だが私のフィールドの伏せカードは、罠カードの『ジャスティサイクロン』と『ジャスティバリア』、魔法カードの『ジャスト・オブ・リターン』の三枚、どうやら、あの魔法とトラップを破壊する。使ってみるか。)」
すると遊輝は、
「トラップ発動。」
と、トラップを発動した。そのカードは「ジャスティサイクロン」。
「な、なにやつ!?」
「驚いたか!このカードは自分のライフを500ポイントを払って発動する。相手フィールド上の魔法、罠をすべて破壊する!」
「な、なんやて!?」
遊輝はライフを500ポイント払って遊輝の残りライフが3500になった。そして、カードから竜巻が放たれ、「マシュマロンの眼鏡」と「スピリットバリア」が破壊される。
「な、何故や!?」
「どうやら、『マシュマロンの眼鏡』と『スピリットバリア』があったから、無敵だと思ってたんだな。だがこのカードのおかげで、魔法と罠は破壊された。これで無敵コンボはなくなった。」
遊輝はそういうと、ターンを終える。
「なかなかやるやんけん…。だが俺様はまだ負けていないやねん!俺のターン、ドローや!」
チャラ男はデッキからカードをドローした。すると、
「来たで!『マシュマロン』と『バトルフットボーラー』を生贄に、『メタファイズ・アームド・ドラゴン』(風/幻竜族/星7/攻2800/守1000)を召喚や!」
「マシュマロン」と「バトルフットボーラー」を生贄に捧げると、「メタファイズ・アームド・ドラゴン」が召喚される。
「さらに装備魔法『一角獣のホーン』を発動し、『メタファイズ・アームド・ドラゴン』に装備して攻撃力と守備力が700ポイントアップや!」
「メタファイズ・アームド・ドラゴン」の攻撃力と守備力が700ポイント上がり、攻撃力が3500、守備力が1700に。
「行くで!『メタファイズ・アームド・ドラゴン』で、『J-HERO ジャスティスペラー』に攻撃や!」
「メタファイズ・アームド・ドラゴン」は、「J-HERO ジャスティスペラー」に攻撃を仕掛ける。
「それはどうかな?罠カード『ジャスティバリア』発動。相手モンスターの攻撃宣言時に発動する。相手モンスターの攻撃を無効にする。」
カードがバリアに変化し、「メタファイズ・アームド・ドラゴン」の攻撃を無効にする事ができた。
「なかなかやるやん。俺はターンエンドや。」
「私のターン、ドロー。」
すると、遊輝はニヤついた。
「この時を待っていた!私は『J-HERO ジャスティスラッシャー』(光/戦士族/星3/攻1200/守0)を召喚!『J-HERO ジャスティスペラー』と『J-HERO ジャスティスラッシャー』を生贄に、『J-HERO ジャスティカルパラディン』(光/戦士族/星8/攻3000/守2800)を召喚!」
「J-HERO ジャスティスペラー」と「J-HERO ジャスティスラッシャー」を生贄に捧げると、「J-HERO ジャスティカルパラディン」が召喚された。
「さらに魔法カード『ジャスティエナジー』を発動、自分フィールド上の『J-HERO』の攻撃力をエンドフェイズまで1500ポイントアップする!」
「J-HERO ジャスティカルパラディン」の攻撃力が1500上がり、攻撃力が4500になった。
「バトルフェイズ!『J-HERO ジャスティカルパラディン』で『メタファイズ・アームド・ドラゴン』に攻撃!」
「J-HERO ジャスティカルパラディン」が攻撃を仕掛ける。
「効果発動!このカードはバトルフェイズの間だけ、攻撃力が500ポイントアップする!」
「J-HERO ジャスティカルパラディン」の攻撃力が500ポイント上がり、攻撃力が5000になった。
「攻撃力が5000になったやんけん!?」
「J-HERO ジャスティカルパラディン」の攻撃により、「メタファイズ・アームド・ドラゴン」は破壊されると、攻撃表示だったのか、チャラ男は1500のダメージを受け、残りライフが2500に。バトルフェイズが終わり、「J-HERO ジャスティカルパラディン」の攻撃力が4500に戻った。チャラ男は、
「(これではまだ終わらないやで。)」
と思った時、遊輝の表情がニヤついた。
「これで終わると思わないでほしい。即効魔法『ジャスト・オブ・リターン』発動!このカードはバトルフェイズ終了時に発動し、もう一度バトルフェイズを行う事ができる!」
「なんやてぇ!」
チャラ男はびっくり仰天。
「バトルフェイズ2回目!『J-HERO ジャスティカルパラディン』、プレイヤーにダイレクトアタック!」
再びバトルフェイズが行われると、「J-HERO ジャスティカルパラディン」の攻撃力が5000になり、チャラ男に直接攻撃を仕掛ける。
「うわあっ!?」
チャラ男のライフが0になった地点で、デュエルが終了した。
「うほっ!?遊輝が勝利したぞ!」
「俺達の見たこともないカードが勝利するなんて!?」
このデュエルを見た二匹は驚いた。
「いやぁ参ったやんけ。今年の全国大会の優勝者である俺に勝つとな。」
「え!?チャラ男のお前が全国大会の優勝者だったのか!?」
「ああ、俺『管斎 翔』っていうけん。今年の全国大会で優勝したデュエリストなんや。」
翔と名乗るチャラ男は答えた。
「実はなこんなデッキではないんや。本当のデッキは犯罪グループに奪われたんや。」
「だからお前はここ幻想郷に来たのか。」
「そうなんや。だから最強コンボの構築デッキを作って、俺のデッキを取り返す為にここに来たんや。」
翔は答えた。
「そういうことだったのか。だったら私も協力しよう。」
「そうかありがとよ。ところでお前、『光郷 遊輝』と言ったな?」
「ああ。」
「よし、俺のデッキを取り返すのを協力、よろしくな。」
「ああ、よろしく!」
二人は握手しあった。
「あ、そうだ!主達がまだ来てなかったんだった。」
「そういえばなんか忘れてねえか?この状況。」
その時だった。
「動くな侵入者め!!」
遊輝達の周りには、犯罪グループと、反逆集落の男達が銃を構えていた。
「どうやら戦うつもりだな!」
「よくも俺のデッキを奪いやがって!」
「こうなったら主達が来るまで、持ちこたえるぞ!」
「ああ、なんとしてもな!」

その頃みぃ達は、反逆集落の男達を倒し、旧地獄街道に着いた。
「なんとか着いたね。」
すると、ブロさんが上を見上げるなり驚いた。
「な、ななな、何じゃこりゃぁっ!?」
「え!?」
みぃ達は上を見上げると、光輝く不死鳥が飛んでいるのが見えた。
「何あれ?」
「分からない。でも、なんか爆音が聞こえるよノダちゃん。」
「もしかして!」
みぃ達は急いで、爆音の元へ駆けつける。そこには、亀とゴリラと遊輝と翔が、犯罪グループや反逆集落の男達との戦闘を繰り広げていた。
「『正義の不死鳥』、奴らを蹴散らせ!」
「『ガーゴイルパワード』、奴らに攻撃や!」
遊輝と翔のモンスターが犯罪グループや反逆集落の男達を次々と倒して行く。
「喰らえ!ファイヤー!」
「喰らえウホッ!」
亀とゴリラも攻撃して行くと、次々と犯罪グループや反逆集落の男達を減らして行く。

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/08/28 (Sun) 22:48:49

「なんか見た事ないモンスターがいる…。」
「ノダちゃん、二人の腕につけてあるあれは何?」
「さあね、私も何なのか分からないよ。」
するとみぃが、
「あれは『デュエルディスク』といって、デュエリストがデュエルをする際に使う物なんです。」
「へえ、『デュエルディスク』ね。で、あの二人がデュエリスト?」
「はい、多分。」
すると、遊輝はみぃ達がいた事に気づいた。
「君達手伝ってくれないか!」
「え、私達の事ですか?」
「ああ、一応この数では対抗できないから、手伝って欲しいんだ!」
「分かりました!」
みぃ達も、遊輝達の援護に入る。
「スペル発動!月狐『ルナーフォックス』!」
「スペル発動!双符『ダブルブレイド』!」
「うわあぁぁぁ!」
みぃとノダの攻撃により、犯罪グループの半分を倒し、
「『ドラゴンバーンストーム』!」
「『ドラグーンの貫き』!」
「うがあぁぁぁ!」
ブロさんとチョビの連携技で残りの犯罪グループを倒した。
「残りは『反逆集落』のみ!」
すると、
「もう駄目だぁ!」
「逃げろぉ!」
と、反逆集落の男達は逃げていった。
「あ、逃げた!」
「追いかけよう!」
とみぃ達が、反逆集落の男達を追うとした時、
「君達待つんだ!」
と、声がした。
「あ、明星さん達だ。」
「済まないが、追いかけるのは危険だ。」
「え、でも輝さんが…。」
するとタッカーが、
「実はこの先は、特殊装備を身につけた犯罪グループがいるんだ。」
「特に強化版は手強い、君達だけで行くのは危険だ。」
「そうだったんですね…。でも、何故明星さん達が?」
「実は、拘束されている輝の事なんだが彼は…、『性同一性』なんだ。」
「え!?」
これを聞いたみぃ達は驚いた。
「輝はこれを気にしていないんだが、俺達は心配している。」
「そうだったんですね…。」
「ああ、もし輝殿が『バニー・ゲイム』になにかされたらヤバイのでここに駆けつけたのでござる。」
と、ルークは答える。
「『バニー・ゲイム』?その人は何者ですか?」
「ああ、奴は世界で恐れている性犯罪者で、全国指名手配されている男だ。」
「でも、輝さんは男なんじゃ…。」
「いや、あずさが魔法で調べたら、犯罪グループの誰かが輝の事を調べやがったんだ。それをバニー・ゲイムのおもちゃとして、奴らは妖怪の森でトレーニング中の輝を襲って連れ拐った。」
「もしかしたら犯罪グループは、輝さんの事を知ってるですか?」
「ああ、もしかしたらな。」
すると遊輝が、
「私も協力しようバニー・ゲイムをたおすのを。翔のデッキも地霊殿にいる奴らが奪って持ってるんだからな。」
「そうや!だから俺も行くやで!」
「そうかよろしくな。」
「ああ!」
と、遊輝と明星は手を組んだ。
「犯罪グループの下と反逆集落の奴らを倒したし。俺達は人質達を人質達を助けるか。」
「それは良いでござる。」
「それじゃあ、私達はここに残って人質助けるからね。済んだら、博麗神社に戻るよ。」
「ああ、分かった。」
明星達は、地霊殿へ向かった。

一方地霊殿のロビーでは、犯罪グループが拘束状態の輝を見張っていた。バニーガールの男は、輝のお仕置きの準備に取り掛かっている。
「(等々この時が来たわ。彼をお仕置きするのを、でも殺しはしないわ。なにしろ生かしてあげるから。)」
そして、バニーガールの男は輝の元へ。
「私に何をするつもりだ!」
「あらあらバタバタしないの。殺しはしないから。」
「殺しはしないのはともかく、何故こんなことをした!」
すると、バニーガールの男が輝に近づいた。
「さあ、お仕置きの時間よ。」
すると、バニーガールの男は、輝の背中を触れた。
「ひゃぁっ!や、やめろ!」
「あらあら、隠しても無駄よ。貴方がメンズブラをつけているとするならば、なにか隠してるわね。」
「!?」
「もしかして、『性同一性』?」
「何故わかった!?」
すると、バニーガールの男は輝の頬を舌で舐めた。
「や、やめ…、やめて!!」
「(来たわ!これが彼が隠していた例のあれだわ!)」
その時だった。
「そこまでだバニー・ゲイム!」
「あら、邪魔が入ったわね。貴方達、奴らを追い払いなさい!」」
バニー・ゲイムは、犯罪グループの手下達に攻撃指令を下す。
「タッカー!」
「おう、任せとけ!」
タッカーは二丁の拳銃をホルスターから抜き、早撃ちした。
「うわぁっ!?」
犯罪グループの手下達は、その場で倒れると、これを見たバニー・ゲイムは、
「なかなかやるわね。」
と、関心した。
「て、輝さん!?大丈夫ですか!?」
「大丈夫…。」
するとみぃは、輝の口調がおかしいことに気づいた。
「変わってる!?」
「遅かったわね。もう彼は私によって、変えられてしまったのよ心をね。」
バニー・ゲイムは答える。
「あと、貴方って狐族だっけ?」
バニー・ゲイムは指を鳴らすと、犯罪グループの手下が、黒い狐と、ピンクの狐を連れてきた。
「お姉ちゃん助けて!」
「僕達捕まっちゃったよ!」
「あぃ!ユート!」
「あらあら、貴方の妹と弟さんなの。おほほほ。」
バニー・ゲイムはみぃ達を見下すように笑った。その時、
『おい!そこのオカマ!』
と、何処かで声がした。
「あらあら何かしらこの声?」
『お前、本当に最悪だな。輝さんの心を変えるなんてよ!』
「え、闇ちゃん?」
『主、今から姿を現す。』
すると闇次元が出現し、その闇次元から、黒い狐が出て来た。
「よう、主。私も協力するからな。」
「や、闇ちゃん!」
みぃは嬉しいのか、やみぃに駆け寄って抱きついた。
「良かった闇ちゃん!」
「まあまあ、喜ぶのはいいが、落ち着け。」
「あ、ごめんごめん。」
これを見たバニー・ゲイムは、
「私の事を今…『オカマ』と呼んだわね!!」
バニー・ゲイムの怒りは頂点に達していた。その時、
「残念だが、お前には輝さんの心を変えた代償として、命を頂く。」
と手元に刀を出現させて、やみぃは、バニー・ゲイムの方へ駆け寄る。そして斬りかかり、
「オカマ…いや、バニー・ゲイム、お前の命はもう…私が頂いた!」
と、やみぃはニヤついた。
「な、なんですってぇ!ガハァッ!!」
バニー・ゲイムの身体から多量の血が噴き出し、最期は青い炎に包まれ、焼失した。
「輝、大丈夫か!?」
「明星…、私怖かったよ…。」
輝は明星に抱きついた。
「なんてことだ…。」
その時、
「輝さん!」
「巧、来てたのか。」
「はい、輝さんを助けに…って、輝さん!?」
と、巧は輝を見て驚いた。
「巧…、貴方も来たの?」
「ええ、輝さんを助けに。」
「良かった…怖かったよ…。」
すると、さとりが明星達の前に姿を現した。
「やはり彼は生まれつき持っていたんですね。」
「誰だ?」
「私は『古明地さとり』、この館の当主であって私は人の心を読むことが出来るのです。」
するとさとりは、輝を見て呟いた。
「貴方の心は今、『女』です。元に戻るには時間がかかります。少し休んで下さい。」
するとさとりは目を閉じ、輝の頭を翳す。すると、輝は目を閉じて寝込んでしまった。
「さあ、彼を永遠亭へ。」
「分かりました。いざという時に担架を持って来たので。」
明星と巧は輝を担架に乗せた。
「よし、永遠亭へ向かおう。」
「私たちも行きます。」
「そうか、だがここは俺達に任せてくれ。」
「分かりました。頼みます。」
「そうだ、さとりさんも行きますか?こいしちゃんが今博麗神社にいますけど。」
「本当ですか!?良かったあの子が無事で…。」
さとりはほっとした。
「それじゃ戻りますか。」
と、みぃ達は博麗神社へ戻った。
「お前達はどうするんだ?」
「ああ、私達も協力するよ。」
「そうか。」
すると翔が、
「あ、こいつだ!俺のカードデッキを奪った奴」
と、犯罪グループの手下一人のポーチを確認すると、カードデッキが入っていた。そのカードデッキを確認すると、
「間違いない、俺のデッキや!やったぜ!」
と、喜んだ。
「翔のカードデッキを見つけたし、そろそろ永遠亭へ行くか。」
明星、巧、遊輝、翔は地霊殿をあとにすると、永遠亭へ向かった。

その後みぃ達の援護として地底世界にいた、クロウズとアレックスによって、犯罪グループと反逆集落の男達は全滅し、ルーク、デューク、あずさによって、旧地獄街道で人質を救い出した事で、地底世界に平和が訪れた。

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/09/24 (Sat) 21:11:39


「心と性」

「(…あれ、ここはどこ…?)」
輝は目覚めると、病室のベッドで寝ていた。
「(私は一体何を?)」
すると、
「あら、目覚めたのね輝。」
と、永琳が病室に入ってきた。
「貴方は?」
「私は『八意 永琳』。私は永遠亭の医者で、姫様を守る使者よ。」
「永琳っていうんだね。」
「あら、貴方って『性同一性』だったのね。まさか変態なバニーガール男に性格を変えられてかわいそうだわ。」
「どうしてそれを?」
輝の質問に永琳は答えた。
「ええ、彼女から聞いたわ。」
すると、
「お兄様。」
と、暗が病室に入ってきた。
「暗、貴方まで。」
「お兄様、性格を変えられたんですね…。」
「うん。」
「なんてことを…。」
すると、サクラと光が、
「でも輝がこんな性格に変わると、女心が感じられるわ。」
「葛飾君かわいい。」
「べ、別に.…、性格が変異された事で…、かわいいという訳じゃないんだから!」
と、輝の顔が真っ赤になった。
「(お兄様…。)」
「師匠様、どうですか輝さんは?」
「ええ、目覚めたけど、まだ性格が治らないわ。」
「そうですか…。でも輝さんがメンズブラを着けていたなんて。」
「はい、お兄様は『性同一性』なので、気にしていなくても、着けています。」
暗は答えた。
「そうだったのね。でも珍しいわね。あ、そうだわ。先程、遊輝という男がこれを輝に渡して欲しいと言われたの。」
永琳は輝に、デュエルディスクと黒のカードケースを渡した。
「これは?」
「デュエルディスクとデッキが入ったカードケースよ。」
「何故これを私に?」
「彼から、とあるコーポレーションの社長から、特殊対策本部の男にデッキを渡してほしいと頼まれてこの世界に来たと、言ってたわ。」
永琳は答えた。
「でも、『また会おう』と言って帰って言ったわ。」
「(とあるコーポレーションの社長は何故私の事を知っていたのだろう?)」

特殊部隊は、他の班の捜索にあたっていた。
「どうだ?」
「駄目です。見当たりません。」
「一体何処にいるのやら…。」
その時、
「あ…隊長。良かった…こんなところで会えて…。」
戦闘服を着た男が、特殊部隊に近づいて行き、倒れ込んだ。
「佐渡島!無事だったか!」
「隊長、急いで佐渡島を!」
富岡兄弟は、佐渡島を担架に乗せた。
「安全な場所へ運んで移動しよう。そこで相模原は、佐渡島を手当てしてくれ。」
「了解!」
特殊部隊は担架に乗せた佐渡島を運んで、安全な場所へ移動した。だが前方に、特殊装備を身につけた犯罪グループが待ち構えていた。
「隊長、奴らです!」
「厄介な奴らめ!これでも喰らえ!」
香川は機関銃に持ち替え、特殊装備を身につけた犯罪グループに銃撃を仕掛けた。
「駄目だ!硬い!」
すると、無線通信機のアラートが鳴り出した。
「こちらA班、奴らに銃撃を仕掛けたが、ダメージが全く通ってない!」
『恐らく『防御型』です。どんな攻撃を受けても、ダメージは通りません。』
「そういう事か。弱点はあるか?」
『それが、防御に特化した装備なので、弱点がないと思われます。』
「いったいどうすれば…。」
その時、特殊装備を身につけた犯罪グループが攻撃を仕掛けてこない。
「あれ?犯罪グループの奴ら攻撃を仕掛けてきませんね。」
「まさか、防御に特化したからか?」
『その通りです。本来は警備用として使われるんです。その為、攻撃を仕掛けず、敵を取り押さえる事ができます。』
オペレーターは答えた。
「なら、奴らを倒すには一体?」
「何やってんだお前ら?」
と、何処かで声がした。
「誰だお前?」
「済まないが自己紹介はあと。」
男は、特殊装備を身につけた犯罪グループに駆け寄る。
「俺達に刃向かうつもりか?」
「馬鹿じゃないの?」
だが男は、犯罪グループの一人を持ち上げた。
「な、なにをする!!」
「なにをするかって?投げるんだよっ!」
男は、犯罪グループの一人を上に投げた。
「うわぁっ!?」
「よし、今だ!」
男は、急降下する犯罪グループの一人に殴りつけた。
「うがぁっ!うごぉっ!がはぁっ!」
「何が起きてるんだ!?」
すると、特殊装備から多量の血が噴き出し、特殊装備を身につけた犯罪グループの一人はぐたりとした。
「奴らにダメージが通らなかったのは、衝撃を地面に吸収したからだ。地面から離せば、衝撃は装備の中に伝わり、ダメージが通る。」
「どうりで、銃撃を喰らわなかったのがこれだったのか…。」
「でも、銃撃では通用しない。『防御型』の特殊装備は強い衝撃を与えなければ、ダメージが通らないんだ。」
「それじゃ、どうやってダメージを通らす事ができるんですか?」
すると佐渡島が、
「隊長、ヘリにロケットランチャーがあります…。それを使って下さい…。」
「わかった。多々良、青木ヶ原ヘリを探せ。」
「了解!」
多々良と青木ヶ原はヘリを探した。
「ロケットランチャーか。まあいい、これならダメージは通る。」
「そうか。」

みぃ達は、あぃとユートを連れて博麗神社に帰還した。
「お姉ちゃん怖かったよ。」
「助けてくれてありがとう。」
二人はみぃに抱きついた。
「良かった二人とも無事で。」
「ああ、もし間に合わなければ、大変な事になってたからな。」
「ところで輝は助かったの?」
霊夢はみぃに、輝の状況について問う。
「助けたけど、間に合わなかった…。」
「どういうことなんだぜ?」
「それが、性格を変えられて、心が女になってしまったんだ。」
みぃは答えた。
「そうだったのね…。」
「ところで気になりましたが、チルノとルーミアは何処に?」
グランゼーラはチルノとルーミアについて問う。
「そうだったわね。確か、リグルとミスティアを助けに行ったわよ。」
「え?助けに行っちゃったんですか。でも、彼女たちだけでは危ないんじゃ…。」
「それもそうわね。」
「そういえば迷いの竹林って、犯罪グループとか、反逆集落、革命戦線の奴らがいるのでしょうか?」
するとコウスケが、
「安心してくれ。実は特殊対策本部の隊員が100人体制で防衛している。」
と、答える。
「良かった。」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。」
『私だ。』
「総督、一体どんな件で俺に?」
『輝が、犯罪グループの『バニー・ゲイム』によって心を変えられたと、巧から聞いたんだが、輝はどこにいるんだ?』
レーガンは問う。
「永遠亭にいます。」
と、コウスケは答えた。
『そうか、まさか彼の性同一性を知っていたとは…。』
「まさか…情報漏洩ですか?」
『ああ、本来なら漏洩防止として、セキュリティがかかっているのだが、何者かがセキュリティを通過して、ハッキングしたそうだ。』
レーガンが答えると、コウスケは、
「それじゃまさか…犯罪グループがやったのでは?」
と、犯罪グループがやったのではないかと答える。しかしレーガンは、
『ああ、確かにそうだが、どうやら犯罪グループではなく、犯罪グループと関わっている何者かがハッキングし、犯罪グループに輝の情報を教えたそうだ。』
と、答える。
『こちらも、情報調査班が犯罪グループについての情報を調査中なので、頑張ってくれ。』
「了解。」
コーデックの電源を切ると、
「(一体誰が、輝の情報を?)」
と、思った。

一方永遠亭の病室で、暗はベッドで寝ている輝を見ていた。
「(お兄様…。)」
「まさか、こんな事になるとは…。」
「巧、お兄様を元に戻すには一体?」
暗は問う。
「恐らく、性格にを元に戻すには、時間が経ってからだと思います。」
巧は答える。
「バニー・ゲイムによって性格変異が起きたとするならば…。」
巧はスキャナカメラを取り出し、輝を分析すると、輝の頬に反応した。
「恐らく、性格変異の原因はこれですね。」
「頬に反応したという事は?」
「間違いなく舌で舐められて、性格変異が変異したのでしょう。」
巧はスプレーを取り出した。
「このスプレーは特殊なので、舌で舐められた跡を消す事ができます。」
「これでお兄様の性格が元に戻るのね。」
巧はスプレーで輝の頬にかけた。そして、スキャナカメラで確認すると、舌で舐められた跡が消えた。
「これで大丈夫です。」
「良かった…。」
暗はほっとした。
「僕は博麗神社に戻って、コウスケさんに報告しますので、失礼します。」
と、巧は病室を後にした。

「なるほどね。彼の頬に舌で舐められた跡があったから、性格変異が起きたのね。でも良かったわ。もし、頬に気づいていなかったら、あのままの性格になっていたわ。」
「はい、巧のおかげです。」
するとうどんげが、
「師匠様、輝さんが目覚めて、元の性格に戻りました。」
「うどんげ、それは良かったわ。さあ行きましょ。」
永琳と暗は病室へ向かうと、輝が元の性格に戻っていた。
「何故私がベッドの上にいたんだ?」
「お兄様、良かったです。」
「どういうことだ?」
「実は貴方、バニー・ゲイムによって性格を変異されて、ここで寝ていたのよ。」
「そういえば、妖怪の森でトレーニングしていたら奴らに襲われて、拘束されていたんだったな。」
するとサクラと光が、
「葛飾君!良かった元の性格に戻れて!」
「心配してたのよ!」
と、輝に抱きついた。
「よ、よせ!落ち着けって!?」
「でも、葛飾君の可愛いボイスは録音しておいたからね。」
と、光はボイスレコーダーを取り出した。
「いやぁぁぁっ!?」
輝は顔を赤くして、気絶した。
「あら、気絶しちゃった。てへっ。」
「てへじゃないわよ。」
「仕方ないね。巧が担架を置いて行ったから、輝を運んで博麗神社へ戻るよ。」
暗、サクラ、光は気絶した輝を担架に乗せて、博麗神社へ戻って行った。
「永琳先生、彼が元の性格に戻れて良かったですね。」
「ええ、巧君のおかげで、彼の性格を元に戻せて。」
「まあ、あの人は私達の本部に入る前は、医者でしたからね。」
隊員は答えた。
「おい、大丈夫か!?」
「どうしたのかしら?」
「まさか、敵?」
永琳と隊員が駆けつけると、そこには、戦闘服を着た隊員がいた。
「アメリカ軍の隊員が、何故ここに?」
「助けてくれ…。俺の仲間達が…奴らに…。」
と、アメリカ軍の兵士は英語で答えると、その場で力尽きた。
「う、嘘だろ!?」
「(一体何が起きてるの…?)」

その頃暗達は、輝を運んで博麗神社に到着した。
「意外と葛飾君って軽いんだね。」
「お兄様は食べても太らないの。」
「そういう体質なのね。」
するとコウスケがコーデックで連絡をとっていた。
「そうかわかった。」
「どうしたのコウスケ。」
「暗、隊員からの報告で、迷いの竹林でアメリカ軍の兵士が発見された。」
とコウスケは答えた。
「なぜアメリカ軍が?」
「ああ、今の所不明だが、仲間達の助けを求めていた。だが死亡した。」
「そんな…。」
すると、輝が再び目覚める。
「お兄様、目覚めたんですね。」
「ああ、ところでみぃの隣にいるのは誰だ?」
「ああ、そういえば輝さんは初めてだな。私は『やみぃ』。元は主の心の中にいたが、姿を現すようになった。」
「そうか。ところで黄色の薔薇の髪飾りが似合ってるな。」
「ありがとな。実はなこれ、親友の形見だ…。」
「形見?どういうことだ?」
輝は問う。
「ああ、私がギャングのボスに撃たれて倒れ、死ぬ直前に親友が自らの生命を私に与えて助けてくれた。だが生命を与えきった後、力尽きて亡き両親の元へ旅立った…。」
と、やみぃは語る。
「そんな事があったのか。」
「ああ、そして、青い薔薇と黄色の薔薇の髪飾りを遺してな。」
「そうか、だが気になったが青い薔薇は?」
「ああ、青い薔薇なら氷華族がかつて住んでいた集落の跡地に植えている。まあ何しろあの青い薔薇は永遠に枯れることがないからな。」
「そうか、あともう一つ気になった事がある。親友の名前を教えてくれないか?」
と輝は、やみぃの親友の名前について問う。
「そういえばそうだったな。彼女の名は『まぃ』。氷華族の一人娘であって、氷の力を持つ。」
やみぃは親友の名を答えた。
「『まぃ』か。他にはいたか?」
「ああ、たしか『藤崎 白夜』がいたな。」
すると輝が、
「『藤崎 白夜』、何処かで聞いた名前だ。いや、待てよ。」
「知っているのか?」
「ああ、確か私が高1の時に同じ学校の生徒であって同じ学年だったんだ。彼女は神秘的な感じであって、よく私と会話を交わしていた。」
と、輝は答えた。
「まさか輝さんの友達だったのか。」
「ところで彼女はどこに?」
「ああ、あの騒ぎが起きてから行方不明だ。だが彼女はまだ生きている。」
やみぃは答えた。
「それは良かった。だが白夜が見つかれば…。」
その時、コーデックが鳴り出した。
「こちら輝。」
『輝さん、白夜さんという女性が松原団地駅東口にて倒れこんでいる状態で発見しました。』
「白夜が見つかったのか。」
『はい、ですが、まだ目覚めなくて、いま救護室にて寝かせております。』
「そうか…。」
『あ、そうだ、実は情報調査班からの報告で関わっている人物が判明しました。『ギルティ・ギア』という男です。』
オペレーターは答える。
「奴は何者だ?」
『それが『ヴィラニー』のボスでして。』
「『ヴィラニー』だと?」
その時ユートが、
「まさか、奴ら外の世界の人間と関わっていたのか!?」
「知っているのか?」
「ああ、奴はあぃを誘拐した。そして、伯父さんたちの子供までも誘拐した悪い奴らだ。まさか奴はお姉ちゃんに倒された筈だ。」
「済まないが、ユートが言っていたヴィラニーについてだが、まさか警察も捜査していたか?」
『はい、捜査をしていたんですが、警視庁が突然、捜査を取り止めにしろという令により、打ち切られてしまいました。それがきっかけで、一人の刑事が自殺しました。』
オペレーターは答えた。
「一体その人物は誰だ?」
『『風見 正義』です。彼は警視庁の中でも、有名な刑事です。何故彼が警察官になったのか、そして何故自殺したのか、今から彼の過去を話します。』

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/10/28 (Fri) 21:20:57


「正義という刑事の過去」

彼の名は《風見 正義》。彼は優秀な刑事であり、様々な事件を捜査してきた警視庁で有名な刑事である。
そんな彼が何故、警察官になったのか?そして何故、自殺したのか?
それは彼が高校3年生の時、警察官であった父が、殉職したからだ。何故殉職したのか?それは殺人罪で逮捕され死刑判決を下された死刑囚が脱獄し、コンビニに立て籠もり、コンビニで買い物をしていた女子高生を人質にした。
正義の父を含む、20人の警察官達は、パトカーで現場へ駆け込み、ホルスターから拳銃を引き抜いた。
「こちらは警察です。人質を放しなさい!」
警察官がメガホンで死刑囚に声をかけるが、
「うるせぇ!この女がどうなってもいいのか!」
と、女子高生に包丁を突きつけた。死刑囚が持っている包丁は、レストランから奪ったもので、口封じの為、レストランの従業員や客は一人残らず殺害された。死刑囚は狂気に満ちた表情で、警察官達を脅す。
「(なんてことだ、このままでは…。こうなったら突っ込むしかない!)」
と、正義の父は警棒を引き抜いた。
「風見、何やってんだ!」
「何言ってんだ!彼女は俺が救う!うおぉぉぉ!!」
正義の父は死刑囚に向かって、突っ込んで行く。
「自分から死にゆくのか!おもしれぇな!」
と、死刑囚は女子高生を突き飛ばした。
「きゃっ!」
そして、
「ぐはっ!!」
「ギャハハハハ!」
正義の父は死刑囚に包丁で刺された。
「滅多刺しにしてやる!この自爆サツが!!」
と死刑囚は、正義の父を包丁で滅多刺しにした。
「俺が…彼女を…救ってやった…。」
と、正義の父は力尽きた。それを見た警察官の一人が、
「こ、コノヤロォ!!」
と、拳銃を構えた。
「ば、バカ!止めろ!!」
「地獄に堕ちろ!死刑囚が!!」
と、警察官の一人が発砲した。銃弾は死刑囚の頭部に命中した。
「アガァッ!」
死刑囚はその場で倒れた。
「風見!仇はとってやったぞ!」
それからというもの、女子高生は助かったが、正義の父は包丁で滅多刺しされ殉職。死刑囚は一人の警察官によって、頭部を撃ち抜かれ死亡。死刑囚を撃った一人の警察官については、5ヶ月の間停職となった。
「(父さん、俺は、父さんみたいな警察官になりたいと決めていたんだ。)」
これを決意した正義は、警察官になる為、試験に合格し、高校卒業後、警察学校に入学。警察学校で訓練や勉強に取り組み、6ヶ月後に警察官となった。そして警察官となった正義は、様々な犯罪や犯人などの捜査に取り掛かり、優秀な警察官として励まされた。そして五年後、とある事件が起きていた。
長野県の集落で35人の子供達が謎の集団によって誘拐されたようだ。だが関東地方全域でも、同じ事件が起きており、計1000人の子供達が誘拐されている。そして警視庁は、日本国内の警察署に捜査命令を下した。
風見はこの事件の捜査に取り掛かった。
「(子供達を誘拐した謎の集団か。奴らは何の目的で子供達を誘拐したのだろうか?)」それから一ヶ月経ったある日、国家警察機構から情報が提供された。
「子供達を誘拐した集団の正体は《ヴィラニー》ですか。何故国家警察機構が、警視庁に情報を?」
「風見、聞いてくれ。実は国家警察機構も《ヴィラニー》という犯罪グループを国際指名手配している。」
と、警視総監は答えた。
「だとすると奴らは、日本国内の何処かに。」
日本国内の警察署に犯罪グループの正体と、犯罪グループの捜索命令が下され、懸命な捜査が始まった。捜索から6ヶ月、ある日風見は、警視総監に呼び出され、総監室へ。
「風見、実はヴィラニーの件についてだが、取りやめとなった。」
「総監、何故取りやめに!?」
すると警視総監は、
「残念だが、《ヴィラニー》の捜索はこれにて時効とする。」
と、述べた。
《ヴィラニー》の捜査から3ヶ月経った日、誘拐された1000人の子供達は、遺体となって発見された。場所は、青木ヶ原の樹海。人の手が届かない木の上で首吊り遺体となって発見された。だがどう見てもおかしい。本来ならば、青木ヶ原の樹海は、自殺スポットなのに何故、殺人現場となったのか?それは謎である。
そのニュースを見た風見は、
「(あの時警視総監が、時効命令を下さなければ、子供達を救ったはず、それなのに何故子供達を見捨てたんだ俺は…。)」
と、後悔していた。
「(俺はもう警察官失格だ…。)」
次の日風見は、自宅の一室で遺体となって発見された。そう彼は、子供達を救えなかった代償として自殺した。

『これが彼の過去です。そして彼の死から3年後、彼の同僚が特殊対策本部に、捜査を引き継いで欲しいと依頼し、情報調査班が《ヴィラニー》を調査しています。』
「そういうことだったのか。だが気になった事がある。」
『はい?』
「どうやら警視総監が怪しいんだ。」
『確かに、警視総監がその事件の捜査を取りやめにした理由が気になりますね。』
「もしかしたら、警視庁は奴らと関連しているかもしれない。ならば国家警察機構に連絡をとってくれないか?」
と輝は、国家警察機構に連絡する事を伝えた。
『それはいいですね!問い合わせてみます。』
「ああ、頼んだ。」
と、電源を切る。
「どうでした?」
「ああ、どうやら警視庁は《ヴィラニー》と関連しているようだ。」
「まさか、犯罪グループも?」
「ああ、その可能性は高い。」
するとフランドールが、
「ねぇ、そういえば特殊部隊の叔父さんたちは?」
「そういえば、ヘリの墜落場所まで行ったきり帰ってこないが。」
すると、輝のコーデックが鳴り出した。
「こちら輝、香川どうした?」
『輝、俺らが他の班の捜索をしていたら、厄介な奴らが現れた!』
「厄介な奴らというのは、犯罪グループの事か?」
『ああ、どうやら《防御型》を身につけている。このままだと不利だ。なので来てくれ!』
と、コーデックが切れた。
「こんな事態になるとは、こうなったら行くしかないな!」
「まさか厄介な者らが現れたでござるな。」
「ああこのままだと、香川達が危ない。急いで向かうぞ!」
輝、ルーク、明星は香川達の所へ向かった。

多々良と青木ヶ原は、佐渡島からロケットランチャーがヘリにあると聞いて、ヘリを捜索していたが、いくら捜索しても見つからない。
「駄目だ。ヘリが墜落して、バラバラになってるかもしれない…。」
「そんな事言うなって!」
すると多々良が、
「あれなんか熱気を感じるな?」
「本当だ。何だろう?」
二人が熱気を感じると思われる場所へ向かうと、そこには墜落で大破したヘリがあった。
「なんて事だ!」
「おい、あれを見ろ!」
よく見ると、戦闘服を着た男が7人倒れていた。
「なんて事だ…。」
「ああ、畜生!ロケットランチャーがおしゃかになった!」
多々良は折れ曲がったロケットランチャーを発見した。
「もう駄目だ…、このままだと隊長達が…。」
その頃、香川達は特殊装備を身につけた犯罪グループと戦闘中。だが犯罪グループが身につけている特殊装備によって攻撃を喰らっても倒れないので、苦戦している。
「なんということだ。攻撃を喰らっても倒れないだと!」
「隊長、ダメです!このままだと弾薬が…。」
「こうなったら逃げるぞ!」
と香川達は、犯罪グループから逃げた。
「(逃げてどうするんだ…。まあいい、後は俺一人で奴らを倒すか。)」
男は仕方なく、一人で犯罪グループを倒すことにした。
香川達は、犯罪グループから逃げると、ここまで追ってきてないかを確認した。
「大丈夫だ。もしこのまま戦闘いたら、他の班を捜す事ができなかったな。」
「はい、でもあの男は大丈夫でしょうか?自己紹介してないですし。」
「そういえばそうだったな。まあ、後で会えればな。」

その頃、グランゼーラはノートPCで調べていた。
「(この幻想郷の何処かにデータがとれていない武器があるはず。一体何処にあるんだろう?)」
「グランさんどうです?」
「はい、kokesiさん、今調べてるのですが。」
「グランさん何か調べてるんですか?」
と、みぃはグランゼーラに尋ねる。
「はい、実はまだデータをとっていない武器を調べてまして、どうやら幻想郷内を調べてるんですが、それが見つからなくて。」
と、グランゼーラは答える。
「グランさん、そのデータをとっていない武器って?」
「はい、《コートエッジ》という武器であって、名は《グレイスラスト・ダンサー》。氷華族が残した全てのデータを元にそれを再現する為に製作された物なんです。」
「グランさんって、氷華族を知ってたんですか?」
「はい、資料館で知りまして、調べたところ、氷華族が絶滅したと知っています。」
「絶滅!?」
「はい、確か最後の氷華族がまぃさんで、資料に『団長がヴィラニーを倒した日、やみぃさんを助ける為に自らの命でやみぃさんを助け、力尽きて死亡した。』と、書かれていました。」
するとブロさんが、
「ところでグランさん、未来の世界から来た人ですか?」
と、質問する。
「いい質問ですね。はい、そうです。」
と、グランゼーラは答える。
「なるほど。」
「どうりで知っていたのは、そういうことだったか。」
「はい、あと何故俺が、《グレイスラスト・ダンサー》を調べていたのかというと、実はデータをとるはずだった武器がなくなったのです。そして調べたところ、幻想郷にあると判明し、俺はその武器を回収する為に、幻想郷に来たんです。そこでkokesiさんに会いました。」
と、グランゼーラはkokesiを見て答えた。
「なるほど、どうりで幻想郷に来たんだね。」
「leviaさん、そういうことです。」
「ところでなぜなくなったの?」
Heavdeathは誰が奪ったか尋ねる。
「それが未だに不明なんです。」

その頃、幻想郷内のとある場所で、謎の男が潜んでいた。
「(まさかボスを倒したといわれているあの黒狐の女がこの幻想郷にきていたとはな…。だが厄介なのは、グランゼーラという男だ。なにしろ俺が奪ったあの武器を回収しに来たんだろう。でも残念だったな。実はもうヴィラニーの真のアジトにあるんだぜ。幻想郷に来ても意味がなかったなグランゼーラ。)」
と、男は嘲笑う。
「ホルメタ様、たった今幻想郷内の調査が終わりました。」
「ご苦労だった。さあ、アジトへ戻って作戦会議だ。」
ホルメタと手下達はアジトへ戻る事にした。
「(待ってろよ幻想郷。ボスが蘇ったら支配してやるからな。その後、外の世界の国会議事堂をジャックして、人間達も支配してやろう。)」

輝、ルーク、明星の三人は、特殊部隊が危機的状況に陥ったと聞いて、駆けつけたが、特殊部隊の姿が見当たらず、特殊装備を身につけた犯罪グループが倒れていた。
「特殊部隊の彼らがやったのでござるか?」
「いや、香川達の他に誰かいたようだな。どうやらそいつが一人で倒したようだ。」
「だとすると、香川達は恐らく何処かへ逃げたという事か。」
すると、輝はタブレット端末を取り出し、香川達が何処へ逃げたか調べた。すると、青のマーカーが表示された。
「(まさか香川達六人か?いや、一人増えてるな。残りの二人は香川達から離れているとすると、その一人が誰か気になるな。)」
「輝、これは?」
「ああ、香川達の現在地を調べている。恐らくどこへ逃げてるかは不明だが、手分けして捜そう。」
「それはいい考えでござる。」
「よし、手分けして捜そう。」三人は香川達を手分けして捜索する事にした。
輝はタブレット端末を手に、香川達を捜索するが、多々良と青木ヶ原の二人を忘れてはならないので、まずは二人を捜索する事に。
「(二人に何が起きたんだ?)」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちら輝。」
『多々良だ。俺は青木ヶ原と共に、墜落した他の班のヘリの前にいるんだ。』
「多々良、何故そこにいるんだ?」
すると多々良が、
『実はな、隊長からの指示で奴らを倒す為にロケットランチャーを取りにヘリへ行けと、青木ヶ原と共にヘリを探したんだ。だがヘリを見つけた時は、墜落していて大破し、乗っていた他の班のメンバーは死亡したが、佐渡島は重傷を負いながら、俺らのところへ来ていたので無事だった。そして肝心なロケットランチャーは、ヘリの墜落でおしゃかになった。』
と、答えた。
「そういう事か。でも安心してくれ、今私は二人を探している。」
『本当か?ありがとよ。俺達は今、隊長達が心配になっていたんだ。』
「香川達の事を心配していたのか。そうか、待ってろ今いくからな。」
輝はタブレット端末で二人が何処にいるか確認すると、二つの青のマーカーを確認した。
「(どうやら近いな。よし、走るか。)」
輝はタブレット端末をしまい、目的地へ駆けつけると、多々良と青木ヶ原の二人の姿があった。
「二人共大丈夫か!」
「俺達は無事だ!それより、隊長達を助けてくれ。」
多々良の言葉に輝は、
「安心してくれ。たった今捜索中に、犯罪グループは倒れていたので、香川達は無事だ。」
と、答えた。
「隊長達が無事だったか。良かった!」
その後香川達は無事に見つかっり、香川達と共にいた佐渡島は、永遠亭に搬送された。
そして、ヘリの墜落で犠牲になった他の班の遺体は、幻想郷で葬らず、特殊対策本部のヘリが特殊部隊の本部へと運ばれた。

三人が博麗神社に戻ると、神社の前で皆集まっていた。
「何が起きたんだ?」
すると暗が、
「あ、お兄様。実は、神社の前に謎の箱とこの手紙が。」
暗は手紙を輝に渡す。
「何々、『虫の妖怪と雀の妖怪は我ら犯罪グループ『ヘヴィー』らが預かった。助けに行きたければ、人喰い妖怪と氷の妖精と大妖精を連れて『命蓮寺』へ来い。』か。」
「謎の箱だが、中身はなんだ。」
と、明星が開けると、謎の装置が出てきた。
「怪しいわね。こんな装置が出てくるなんて。」
「だとすると、救出しないと二人の命はないということか。よし、行くか。」
するとチルノが、
「お兄さん、等々この時だね。」
「ああ、君達の大切な友達を救出しにな。」
「うん!」
輝達は出発の準備を整えると、香川が、
「輝、俺の本部からの司令で、帰還しなければならないんだ。」
と、話した。
「帰還するのか?」
「ああ、特殊対策本部の隊員達が他の班を全員見つけたんだが、みんなヘリの墜落で犠牲になったんだ。俺の班だけでは、犯罪グループを排除するのに、人手が足りない状況になったので、帰還するよ。」
「そうか、ところでヘリはどうした?」
「ああ、アロウズとにとりのおかげで、ヘリが直った。これで帰還できるよ。」
と、香川は答える。
「良かったな。」
「ああ、それじゃまた何処かで会おうな。」
「ああ。」
準備を終えると輝は、霊夢に、
「ここを頼んだ。」
と、伝えた。
「ええ、任せて。」
「なあ、白蓮達で思い出したが、まさか大丈夫か?」
「あ、そういえば!」
霊夢は魔理沙の言葉に気づく。
「どうかしたか?」
「ええ、命蓮寺には白蓮という僧侶がいるの。さっき魔理沙が白蓮達の事で思い出したみたいだから、もし白蓮達が犯罪グループに捕らえられたら、助けてやって。」
「ああ、分かった。それじゃ、命蓮寺へ行くよ。」
「輝さん、私達も協力します。」
と、みぃが輝に協力すると伝える。
「そうか、いいだろう。」
「ありがとうございます!」
「みぃたちも協力するのか。」
「ああ、どうやら恩返しとして、共に戦うようだ。」
輝達は、博麗神社を出発し、目的地である命蓮寺へ向かう。
「(待ってろ、今助けに行くからな!)」





Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2016/12/30 (Fri) 15:39:47


「妖怪救出作戦 上」

輝達は、命蓮寺へ向かっていた。するとHeavdeathが、
「あれ、レーバさんは?」
と、leviaがいない事に気付いた。
「そういえばいないですね。」
「ああ、彼女の事だが、実はとある事情で自分の世界へ帰ったよ。」
と、輝が答える。
「事情?」
「ああ、そうだ。」
「そうですか。」
「まあ心配するな。またいつか会えると思うからな。」
すると、輝は拳銃をホルスターから引き抜く。
「輝、拳銃を替えたか?」
「ああ、ベレッタの《M92-F》に替えたんだ。ついでにプライマリーの方は《M4カービン》に替えた。」
と、輝は答えた。輝は拳銃に消音器を取り付け、ホルスターに納めた。
「ところで気になったんだが、グランゼーラの姿が変わったな。」
「はい、輝さん。俺も戦う気になったので、この姿に変わりました。」
グランゼーラは答えると、輝は、
「そういう事か。」
と、納得した。
「輝殿、目的地までのルートですが、レーダーから犯罪グループの存在を確認しました。」
隊員は犯罪グループの存在を報告した。
「どうやら、行く手を阻むつもりか。」
「ああ、こうなったら潜入とアサシンクラスはそれぞれ別行動で、行く手を阻む犯罪グループを排除し、それ以外のクラスはそのまま進め。」
「了解!」
「君達は、大丈夫か?」
と、輝はみぃ達に尋ねる。
「大丈夫です。」
「俺達なら戦えます!」
と、みぃ達は答える。
「ならばいい。」
そして、輝、暗、サクラ、光の4人は、それぞれ別行動し、コウスケ達は、命蓮寺までの道を進む事にした。

輝は、犯罪グループを捜索してると、特殊装備を身につけた犯罪グループの5人を発見した。
「(あれは《重量型》か。ならばこれで排除しよう。)」
輝は犯罪グループから遠距離で妖術を使う事にした。すると、犯罪グループの5人が突然苦しみだし、その場で倒れた。
「(これで5人を排除した。だがどんな特殊装備を身につけているかは気をつけておかないとな。)」
輝は、再び犯罪グループを捜索。すると、7人の男らを確認した。
「(あれは、犯罪グループなのか?こうなったら。)」
輝は妖術で、7人の男らが誰なのかを確認した。
「(ロゴマークから見て、犯罪グループではないようだ。だが関連している可能性が高い。)」
輝は、拳銃をホルスターから引き抜き、7人の男らの近くまで寄る。
「動くな!」
と、輝は7人の男らに銃を構えた。
「ひぃっ!」
「お願いだ!俺達を撃たないでくれ!」
7人の男らは命乞いし、撃たないで欲しいと、両手を挙げた。
「犯罪グループと関わっているな?」
「はい…、だから撃たないでくれ…。」
「そうか。よし、縛り上げてやる。」
輝は、7人の男らの身柄を拘束した。
「(どうやら、犯罪グループではない奴らもいるようだ。犯罪グループではない奴らは、拘束しておくしかないな。)」
輝は再び、捜索を続ける。
「(特殊装備を身につけた犯罪グループがいると、厄介だ。妖術で排除せねば。)」

その頃コウスケ達は、命蓮寺までのルートを進んでいた。
「このルートで犯罪グループの存在が確認されましたが、数が次々と減少して行きます。」
「どうやら、輝達が排除していったようだ。さすが、潜入とアサシンのクラスだ。」
すると、やみぃが気配を感じとった。
「気をつけろ!奴らがいる!」
「なに!?」
コウスケ達は武器を構えると、前方から囚人服を着た少年少女らが、コウスケ達の前に現れて、襲ってきた。
「よくも俺達の自由を!」
「私達の頭をどうしてくれるのよ!」
よく見ると、少年少女らの頭がつるっぱげだった。だがそれだけではない。目が狂気に満ちていた。
「奴ら、俺達を襲うつもりだ!」
「一旦引くぞ!」
コウスケ達はこの場から逃れようとするが、後方からも囚人服を着た少年少女らが現れる。
「(もはやここまでか…。輝達よ済まない。)」
その時、
「速攻魔法《ジャスティスサイクロン》。」
と、誰かが《ジャスティスサイクロン》を発動し、囚人服を着た少年少女らを吹き飛ばした。
「きゃぁぁぁ!」
「俺達の自由がぁぁぁ!」
「今のは一体?」
「大丈夫か。」
コウスケ達の前に現れたのは、遊輝だった。
「え、遊輝さん!?」
「俺も来たで。」
「管斎さんも来たんですね。」
みぃが尋ねると、
「そうや。」
と、翔は答える。
「どうしてここに?」
「ああ、このカードが教えてくれたんだ。」
遊輝は《正義の救世主~ジャスティスハート》を見せた。
「見たこともないモンスターだ。」
「このカードこそ、私のフェーバリットカードだ。」
と遊輝は答える。
「俺達を助けてくれてありがとう。」
「どういたしまして。」
「良かったら協力するか?」
コウスケが協力するかと、要請する。
「協力するよ。どうやら、命蓮寺で大変な事が起きていると、紫から聞いたんだ。」
「そうか、それじゃ宜しくな。」
「こちらも宜しく。」

その頃輝達は、犯罪グループを排除し終えて集まっていた。
「お兄様、これで排除しましたね。」
「ああ、これならコウスケ達が銃撃で、弾を消費する必要がなくなったな。それに、特殊装備を身につけた犯罪グループとの銃撃戦で、弾を多く消費してしまうと、大損害になるからな。」
「流石、IQ1000の考えをもつ輝ね。」
サクラは輝を褒めた。
「それじゃコウスケに伝えるか。」
輝がコーデックでコウスケに伝えようとした時、
「そこの男よ。この俺とデュエルしようではないか?」
と、何処かで声がした。
「誰だ?」
「俺か?俺は《ツカドキ》。」
ツカドキという男は、デュエルディスクを構えた。
「済まないが任務中だ。」
「安心しろ。君達以外は時が止まっている。これなら余裕をもってデュエルができるよ。」
「そうか。じゃあいいだろう。」
輝はリュックサックからデュエルディスクと、カードケースを取り出し、デュエルディスクを腕に装着する。
「準備ができた。」
「そうか、始めよう。」
互いに、デッキをデュエルディスクに挿入すると、デュエルディスクが起動。そして、
「「デュエル!」」
と、輝とツカドキのデュエルが始まる。
「まずは俺から行くとしよう。俺は《アックス・ドラゴニュート》(星4/闇/ドラゴン族/攻2000守0)を攻撃表示で召喚。」
ツカドキは《アックス・ドラゴニュート》を攻撃表示で召喚した。
「カードを1枚伏せ、ターンエンド。」
ツカドキはカードを1枚伏せて、ターンを終了した。(手札3枚)
「私のターン、ドロー。」
輝は、デッキからカードをドローした。
「(デュエルするのは初めてだ。だがツカドキのを見てやれば、慣れる筈だ。)私は《A-HERO スラッシュリゲイザー》(星4/地/戦士族/攻1000/守500)を召喚。」
輝は、《A-HERO スラッシュリゲイザー》を召喚した。
「(相手が攻撃するかもしれない。ならば、伏せておこう。)私は、カードを1枚伏せターンを終了する。」
輝は、カードを1枚伏せて、ターンを終了した。(手札4枚)
「(どうやら、俺のを見て学んだか。まあ初めてだろうから、まあいいか。)俺のターン、ドロー。」
ツカドキは、デッキからカードをドローする。
「(どうやら、俺が攻撃するのを予測して、カードを伏せているようだ。だがこんな事であろうかと、こちらには策略がある。)俺は《アックス・ドラゴニュート》で《A-HERO スラッシュリゲイザー》に攻撃。」
《アックス・ドラゴニュート》は《A-HERO スラッシュリゲイザー》に攻撃を仕掛ける。
「(攻撃をしたか!)トラップカード《装甲壁》を発動。」
「(やはりな。だがチェーンで阻止したいが、このターン伏せたトラップは発動できないな。)」
「《装甲壁》は相手モンスターの攻撃宣言時に発動し、そのモンスターの攻撃を無効にする。」
《アックス・ドラゴニュート》の攻撃は《装甲壁》で無効にされた。
「(初心者にしては流石だ。)《アックス・ドラゴニュート》はバトル終了後、守備表示となる。俺はターンエンド。」
ツカドキは、ターンを終了した。(手札4枚)
「私のターン、ドロー。」
輝は、デッキからカードをドローした。
「私は《A-HERO シューティングリゲイン》(星4/地/戦士族/攻1000守300)を召喚。」
輝は《シューティングリゲイン》を召喚した。
「(相手のフィールドに伏せているカードがあり、モンスターが守備表示だ。だが相手のライフを及ぶ攻撃は無いのだろうか?いや待てよ、手札にいいカードがある!)私は、《A-HERO シューティングリゲイン》で《アックス・ドラゴニュート》に攻撃。」
《A-HERO シューティングリゲイン》は《アックス・ドラゴニュート》に攻撃を仕掛けると、輝は《A-HERO シューティングリゲイン》の効果を発動した。
「効果発動!このカードが攻撃を行うダメージ計算時、デッキ、
手札の《A-HERO》ユニオンモンスターを選択し、このカードに装備する。私はデッキから《A-HERO スピアンス》を装備。バトルフェイズの間だけ、装備カードとなったモンスターの攻撃力の数値分、このカードの攻撃力がアップし、そのモンスターの効果を適用する。」
《A-HERO シューティングリゲイン》は《A-HERO スピアンス》を装備し、攻撃力が800アップした。
「そして、《A-HERO スピアンス》の効果、装備モンスターが守備表示モンスターを破壊した時、その攻撃力が相手モンスターの守備力を超えていれば、相手にその数値だけダメージを与える。」
「(何!?)」
《A-HERO シューティングリゲイン》は守備表示の《アックス・ドラゴニュート》を破壊した為、ツカドキは1800のダメージを受け、ライフが残り6200。
「続いて《A-HERO スラッシュリゲイザー》でプレイヤーに攻撃。」
《A-HERO スラッシュリゲイザー》は、ツカドキに攻撃し、ツカドキに1000ダメージをあたえて、ライフが残り5200。
「だが、まだバトルフェイズは終わらない。速攻魔法《アタックチェイン》。自分フィールドに存在するモンスターが攻撃した時、もう一度だけ攻撃ができる。」
「(もう一度攻撃を行うだと!?)」
ツカドキは驚く。
「《A-HERO スラッシュリゲイザー》でツカドキに攻撃!」
《A-HERO スラッシュリゲイザー》はツカドキにダイレクトを仕掛け、ツカドキは1000ダメージを受け、ライフが残り4200になった。
「(流石、初心者なのにデュエルに慣れてきたか。)」
「私は、カードを2枚伏せて、ターンを終了する。」
輝はカードを2枚伏せてターンを終了した。(手札1枚)
「俺のターン、ドロー。」
ツカドキはデッキからカードをドローする。
「俺は、魔法カード《死者蘇生》を発動。俺は墓地から《アックスドラゴニュート》を選択し、特殊召喚。」
ツカドキは《死者蘇生》で《アックスドラゴニュート》を墓地から特殊召喚した。
「そして俺は通常召喚を行っていないので、《アックスドラゴニュート》を召喚。」
ツカドキはもう1体の《アックスドラゴニュート》を召喚した。
「俺は、2体の《アックスドラゴニュート》をオーバーレイ、エクシーズ召喚。現れろ《時空飛竜 クロノディア》(ランク4/光/ドラゴン族・エクシーズ/攻2800守1900)。」
ツカドキは《時空飛竜 クロノディア》をエクシーズ召喚した。
「だがこれだけではない。見せてあげよう《クロノディア》のもう一つの姿を。俺は手札から《RUM ジクウノツバサ》を発動。自分フィールドに存在する《クロノディア》エクシーズモンスターを対象に、そのモンスターのランクよりも高いランクのモンスターをそのモンスターのカードの上に重ねてエクストラデッキからエクシーズ召喚する事ができる。俺はエクストラデッキから《時空神竜 クロノディア・レジェンド》を《時空飛竜 クロノディア》の上に重ねてエクシーズ召喚。現れろ《時空神竜 クロノディア・レジェンド》(ランク8/光/ドラゴン族・エクシーズ/攻3500守3000)。」
ツカドキは《RUM ジクウノツバサ》を発動し、エクストラデッキから《時空神竜 クロノディア・レジェンド》を《時空飛竜 クロノディア》の上に重ねてエクシーズ召喚した。
「《RUM ジクウノツバサ》の効果、エクシーズ召喚されたエクシーズモンスターの攻撃力は、エクシーズ素材となったモンスターの数×300ポイントアップ。《時空神竜 クロノディア・レジェンド》のエクシーズ素材3つ、攻撃力900ポイントアップ。」
《時空神竜 クロノディア・レジェンド》の攻撃力が《RUM ジクウノツバサ》の効果で900ポイントアップし、攻撃力が4400に。
「バトル《時空神竜 クロノディア・レジェンド》で《A-HERO シューティングリゲイン》に攻撃。」
《時空神竜 クロノディア・レジェンド》は《A-HERO シューティングリゲイン》に攻撃を仕掛ける。
「それはどうだ?《A-HERO スピアンス》の効果発動!装備モンスターが戦闘、効果で破壊される時、このカードをかわりに破壊する。」
「ほう、そう来たか。だがここで効果は無効にさせていただく。《時空神竜 クロノディア・レジェンド》のモンスター効果発動。このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手モンスターの効果を無効にする。」
「なに!?」
「そして、無効にされた相手モンスターは、デッキに戻される。」
「しまった!」
《時空神竜 クロノディア・レジェンド》の効果で、《A-HERO スピアンス》の効果は無効にされ、デッキに戻された。そして、《A-HERO シューティングリゲイン》は戦闘で破壊され、輝は3100ダメージを受け、残りライフが4900に。一方、《時空神竜 クロノディア・レジェンド》はエクシーズ素材を1つ取り除いた為、攻撃力が300下がり、4100になった。
「俺はターンエンド。」
ツカドキはターンを終了した。(手札2枚)
「私のターン、ドロー。」
輝はデッキからカードをドローした。
「私は《A-HERO エフェクバインダー》(星4/地/魔法使い族/攻・守500)を守備表示で召喚。」
輝は《A-HERO エフェクターバインダー》を守備表示で召喚した。
「私は、フィールドの《A-HERO スラッシュリゲイザー》と墓地の《A-HERO シューティングリゲイン》を除外し、融合召喚!現れろ!《FA-HERO ガンスライザー》(星7/地/戦士族・融合/攻2500守1500)!」
輝はフィールドの《A-HERO スラッシュリゲイザー》と墓地の《A-HERO シューティングリゲイン》を除外し、《FA-HERO ガンスライザー》を融合召喚した。
「効果発動!このカードが融合召喚成功時、デッキから《A-HERO》ユニオンモンスターを選択して装備する。私は《A-HERO レイセイザー》を選択。」
《FA-HERO ガンスライザー》の効果で、輝はデッキから《A-HERO レイセイザー》を選択し、《FA-HERO ガンスライザー》に装備した。
「《A-HERO レイセイザー》の攻撃力は1800、《FA-HERO ガンスライザー》の攻撃力がアップする!」
《FA-HERO ガンスライザー》の攻撃力が1800上がり、4300となった。
「バトル!《FA-HERO ガンスライザー》で、《時空神竜 クロノディア・レジェンド》に攻撃!」
《FA-HERO ガンスライザー》は《時空神竜 クロノディア・レジェンド》に攻撃を仕掛ける。
「どうやら攻撃を仕掛けにきたか。ならば《時空神竜 クロノディア・レジェンド》の効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除き、2つ目の効果、相手モンスターの攻撃を無効ににし、そのモンスターをデッキに戻す。」
「ならばその効果を無効にしてやる!《A-HERO エフェクターバインダー》のモンスター効果!このカードを墓地に送る事で、魔法、トラップ、モンスターの効果を無効にする!」
「どうやらそうきたか。」
輝は、フィールドの《A-HERO エフェクターバインダー》を墓地に送り、効果で《時空神竜 クロノディア・レジェンド》の効果を無効に、そして、《時空神竜 クロノディア・レジェンド》の攻撃力が300下がり、3800となった。《時空神竜 クロノディア・レジェンド》は《FA-HERO ガンスライザー》の攻撃で破壊され、ツカドキは500のダメージを受け、残りライフが3700になった。
「流石だ輝、だが今日はここまでだ。私はここでサレンダーするとしよう。また何処かで会おう。」
と、ツカドキは輝に別れを告げ、その場を離れた。
「(ツカドキ、あんたとデュエルができて楽しかった。またデュエルできるといいな。)」
すると、時が動き出した。
「あれ、私達は何を?」
「みんな大丈夫か?時が止まって、私以外みんな止まっていたけど。」
「え、そうだったの?」
「で、私達が止まっていた間、輝は何をしていたの?」
「ああ、ツカドキという男とデュエルしてたが。」
輝は腕につけてあるデュエルディスクを見せた。
「これでデュエルしていたんですね。」
「そうだ。」
「あ、そうだ。コウスケ君達は大丈夫かしら?」
「そういえばそうだったな。まあここが合流地点だから待つか。」
「そうだわね。」
輝達は、コウスケ達が合流地点に着くまで待つ事にした。

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2017/03/07 (Tue) 20:10:25


「妖怪救出作戦 下」

その頃コウスケらは、途中で合流した遊輝、翔と共に、輝達が待つ合流地点まで向かっていた。
「コウスケ殿、今のところ犯罪グループの気配はありません。」
隊員はコウスケに状況を報告すると、
「そうか、どうやら全滅のようだ。」
と、コウスケは答える。
「輝達のおかげだな。」
「ああ。」
しばらく進んで行くと、輝達の姿が見えた。
「輝達がいる。」
「おーい、輝達よ!よく頑張ったな!」
ケインが輝達に遠くから声を掛けると、輝達はそれに気づき、手を振る
「お、無事だったか!」
輝達は、コウスケの元へ掛けると、
「ああ、なんとか。」
と、コウスケは答える。
「君達も無事だったようだな。」
「ええ、ですが途中で囚人服を着た少年少女達に襲われましたが、遊輝さんと菅斎さんが助けてくれたおかげで、少年少女達を返り討ちにしました。」
と、みぃは答えた。
「君が、コードネームTERUか。まさかここで会えるとはな。」
「あんたが、遊輝か。まさか私に、デッキとデュエルディスクをプレゼントするとはな。ぜひ使わせて貰った。」
「そうか、それは良かった。で、相手は誰だった?」
遊輝は、輝に質問する
「《ツカドキ》という男だ。」
と、輝は答えた。
「《ツカドキ》…まさかマスターの知り合いか。」
「マスターの知り合いとは?」
輝は、気になり出したのか、質問をすると、
「ああツカドキは、時を司るのをテーマにした《クロノディア》デッキを使う者でね、マスターの知り合いでもある。まあ、マスター同様、《トランサー》という特別な存在なんだ。」
遊輝は答えると、輝は《トランサー》という言葉について質問する。
「《トランサー》とは特別な存在なのか?」
「ああ、マスターとツカドキは2人共人間だが、実は5人に1人の人間が《トランサー》という存在なのだ。まあ、普段は人間だが、仮の姿へと変える事もでき、変身を無効にされず、能力を無効にされない特徴。」
遊輝は、《トランサー》について答えると、
「そういう事か。」
と、輝は感心した。
「で、なんか忘れてないか?」
「あ、リグルとミスティア、あと《命蓮寺》の人達の救出だったな。これでコウスケ達と合流したから向かうとするか。」
輝達は、ここでコウスケ達と合流したので、一旦、《命蓮寺》へ向かう事を再開した。
「犯罪グループについてだが、どうやら、関連している組織がいる。」
「関連しているのは《反逆集落》《革命戦線》《ヴィラニー》の3つの組織か?」
コウスケが3つの組織を挙げる。
「いや、それら3つの組織の他に関連している組織がある。それは《コンストゥーラ》。先程、犯罪グループの排除の際に、その7人組をの身柄を拘束した。7人組が着ている戦闘服に《コンストゥーラ》のロゴマークがあった為、犯罪グループの者でなく、犯罪グループと関連している組織の者である事が分かった。」
と、輝は《コンストゥーラ》という組織が関連していると述べる。
「《コンストゥーラ》という奴らはどんな組織だ?」
ケインは、《コンストゥーラ》がどんな組織か、輝に問う。
「《コンストゥーラ》、奴らは世界で恐ろしいといわれるギャング集団。様々な罪を犯し、次々と人々を恐怖へと陥れる。警察や軍隊ですら、手に負えないギャング集団だ。」
輝は、《コンストゥーラ》について説明すると、巧が輝に、
「何故、輝さんは奴らを上手く拘束したんです?」
と、問いかける。
「私を見た瞬間に、恐怖に怯えたようだな。」
と、輝は答えた。
「そういえば私達も、《コンストゥーラ》を拘束した時に、私達が見た瞬間怯えてたわ。」
「サクラ達もか。一体どうなってるんだ?」
すると、コーデックが鳴り出した。
「こちら輝。」
『輝さん、遠隔式無人偵察機から様子を確認していました。』
「見ていたのか。」
『ええ、どうやら輝さんや暗さんとサクラさん、そして光さんには、特別な力を持っていたんです。それで、《コンストゥーラ》のギャング達が怯えていたんです。』
と、オペレーターは《コンストゥーラ》が怯えていた理由を述べる。
「そういえば、私には妖力、暗には魔力をもっていた。」
「で、私も輝と同じ力を持っていて、光も暗と同じ力を持っていたわ。」
『つまり生まれつき力を持つ者は、あらゆる敵に対抗でき、妖術や魔術が扱える訳です。』
「なるほどな。」
「どうりで輝が攻撃を受けた時に一瞬でダメージを回復したのは、彼自身が不死の力を秘めているという事か。」
「タッカー、何故それを知っている?」
デュークがタッカーに輝の事を問うと、
「ああ、ジェントルマン戦の時に、輝がダメージを回復していたところを見かけたんだ。《紅魔館》でな。」
タッカーは、輝がダメージを一瞬で回復したのを見たと答える。
「ジェントルマンとは?」
「ああ、犯罪グループの2人目の幹部で、レミリアと咲夜を拘束していた変態紳士の事だ。もし、アローンが駆けつけなかったら、あの攻撃を喰らっていた。」
「あの攻撃って?」
光は、輝が述べていたところで気になった。
「口から放つ光線だ。あの攻撃はタップダンスをしてエネルギーを蓄積しなければ、光線を放つ事が出来ない。奴はタップダンスで、エネルギーを蓄積するアンドロイドだ。」
「タップダンスでエネルギーを蓄積したのか。というか何故タップダンスなんだ?」
コウスケは、ジェントルマンが何故タップダンスでエネルギーを蓄積するのか気になった。
『ジェントルマンの足には、刺激を与える事で、エネルギーが頭部の人工脳に蓄積される。これにより、性能が上昇して、光線を放つ体制がとれる。だが、光線を放つと、蓄積されたエネルギーが全て消費され、戦闘体制がとれなくなるようだ。』
と、コーデック越しからアローンが答えた。
「アローン、聞いていたのか。」
『ああ、ドローンで君達の状況を確認していたよ。まさか、輝達が、犯罪グループを排除するとはね。』
「そこまで見ていたのか。」
『そうさ。あ、そういえば輝達がいる現在地から向かっている《命蓮寺》の門の入口に、犯罪グループが見張っているようでね。』
「犯罪グループに見張りがいるとするなら、何人いる?」
輝は、見張りの数については、問う。
『ええ2人いる。だが、正面に突破しても、中には、300人の犯罪グループが駆けつけて、蜂の巣にされる。』
アローンは、《命蓮寺》の現在の状況を説明した。
「蜂の巣だと?」
『ああ、何しろみんなミニガンを装備していて、そこに幹部がいる。』
「ミニガンか…。ミニガンとはいえ、小柄な人間は使いこなせないはずだ。もしかしたら、ムキマッチョの手下なのか?」
『確認すると、確かに鍛え上げた体をした手下が300人程いる。君達の武器では、対抗できない。何しろ、強化トレーニングを実施した時に、銃弾を弾く程度の体に鍛え上げたから。』
「銃弾を弾く程度の体か…。弱点がないとすると、どうやら私達の出番だな。」
するとアローンが、
『それはいいかもしれない!特別な力を持った4人なら、奴らには対抗できる!』
その時明星が、
「アローン、《東洲斎流》という武術を修得している俺を忘れちゃいけないな。」
『あ、そうだった!いけないいけない。』
「俺も行きます!」
と、グランゼーラは輝達と共に戦うと決意を表する。
「グランゼーラ、君も行くのか?」
「ええ、俺にも物を作るだけでなく、戦える力はあります。」
「私も戦う。ヴィラニーと手を組んでいるなら、まぃの為に戦うぜ。」
「闇ちゃん…。」
「安心しろ。うp主はコウスケ達と一緒にいてくれ。あぃとユートの為にな。」
「うん…分かった。」
みぃは、やみぃの言葉に安心し、あぃとユートに寄った。
「だったらチョビさんは、コウスケさん達と…」
すると、
「チョビさんは戦えるでしょ?」
と、何処かで声がした。
「え?咲夜さん何でここに?」
よく見ると、チョビの頭に咲夜と似た赤ん坊が乗っていた。
「チョビさんの所の咲夜さん?」
「え、嘘っ!?」
「紫さんというスキマ妖怪のおかげで、チョビさんのところへ来たんでしゅ。」
と、チョビ咲夜が答える。
「そうでしたか…。それじゃ、咲夜さんの為に、チョビさんも戦いますか。」
「さすがでしゅ。」
チョビ咲夜は、チョビが戦うと決意を表した事に感心した。
「ならば、魔理沙の為に俺も戦う。」
「ええ、私も仲間の為に戦います。」
「ブロさん、ノダさん…。」
「みぃさん、後は私と、kokesiさんで、コウスケさん達と行動しましょう。」
「ええ、分かりました。」
『よし、これで分かれたね。一応、《命蓮寺》までのルートは2つあって、裏から行くか、正面から行くかで決めて行く。輝達は正面、コウスケ達は裏から、それじゃ無事を祈るよ。』
「了解。それじゃ向かおう。」
輝達は一旦、手分けして、2つのルートで、命蓮寺へ向かった。

一方《命蓮寺》では、見張りが輝達がここへ来ると知り、一目散に幹部の元へ向かい、報告した。
「特殊対策本部だと?」
「ええ、奴らが向かっておりまして、それに、ここの者らを救出しに来るようで…。」
「狼狽えるな。まあなにしろ、特殊装備があるではないか。」
「それが…。」
手下がコソコソと幹部の耳を貸すと、
「そうか、だが安心して冷静に俺の話を聞け。」
「はい。」
「秘密兵器がある。これで奴らと戦わせる。まだ俺達の出番はまだだ。」
「そうですね。それじゃあ秘密兵器の準備に取り掛かります!」
と、手下は秘密兵器が保管されている部屋へいそいそと向かった。
「(博士が開発した秘密兵器、一体どんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。)」

その頃輝達は、正面入口の門の前に着いた。
「ここが《命蓮寺》か。霊夢の神社と比べてみると、面積はここが広い。」
「ああ、だが面積が広いとはいえ、犯罪グループの数が300人程度だと、潜入できる術はないな。」
明星の言葉に、
「ああ、だから潜入ではなく、正面突破で行けという事だな。」
「つまりそういう事。」
輝達は門の入口を潜ると、そこには犯罪グループの姿がなく、気配もない。
「いないだと…。」
「どういう事だ…。」
すると輝が、
「(暗の額に当たってる赤い点は…まさか!?)暗、危ない!」
「え、お兄様!?」
輝は、自分の妹を庇うべく、暗を突き飛ばした。すると何処からか、銃弾が輝に命中した。
「ぐぁっ!?」
「お兄様!」
「輝さん!?」
だが輝には、頭部を撃ち抜かれても、不死の力を持っていたので、無事だった。
「まさか、屋根の上から狙い撃とうとしたとはな。」
「え?」
輝以外は皆、屋根を見上げると、そこに腕を構えた男がいた。
「何故撃った?」
だが男は答えない。
「答えないようだな。どうやら問答無用で襲いかかるつもりだ。」
すると、輝の言うとおり、男は問答無用で襲いかかり、輝達はそれを回避。
「やはりな。」
輝は、忍者刀を鞘から引き抜くと、男は眼を赤く光らせる。
「(この男、人間の臭いがしない。それに妖気も感じないとすると…。)気をつけろ、奴は私達とは違った戦術で攻めるつもりだ。」
「ああ、確かに。だがここで襲ってくるなら返り討ちにしてやる!」
男は、素早い動きで輝達の方へ駆け抜け、腕を構えた。
「避けろ!」
輝達は速攻でこの場から離れると、男はそれを察知し、標準をグランゼーラに向けた。
「グラン!危ない!」
男は腕から銃撃を仕掛けると、4、5発の銃弾が放たれ、銃弾はグランゼーラに迫り来る。すると
グランゼーラは武器のモードを《メイガスロッド》に切り替えると、スペルカードを取り出した。
「行きます!スペル発動!『護符〝オービットシールド〟』!」
グランゼーラがスペルを発動した時、武器から波動が放出。男が放った銃弾は、波動の壁に当たるとぺしゃんこになり、粒子となって消滅した。
「グランが喰らわなくて済んだな。」
「もし、スペルを発動していなかったら、終わっていました。」
これを見た男は、攻撃が当たらないことに悔いが残ったのか、また眼を赤く光らせる。
「(赤く光らせるという事は、どうやら性能をあげているという事か。)気をつけろ、奴は本気で攻める。」
「ああ、だから今のうちに自分から攻めるぜ!」
デュークは、速攻で男に駆け寄ると、ダガーで切りつけようとした。その時、
「まずい!デューク、攻撃を止めるんだ!」
と、輝が危機を感じたのか、デュークに攻撃を止めるよう呼びかけた。
「え?」
デュークは輝からの呼びかけに気づくと、男は隙をついて腕を構えた。
「まずい!」
チョビは弓を構え、男に狙いを定める。
「止めろ!」
チョビは弓で矢を射ると、放たれた矢は男が構えている腕に当たったが、矢が刺さらなかった。
「え?」
男は気づいたのか、今度はチョビに腕を構えた。
「あ、まずい!」
チョビは一旦、この場から離れると、男は腕を構えるのを止め、チョビを追う。
「チョビさん…。」
チョビ咲夜は唖然とした。
「こうなったら私達に任せて下さい!」
「行くよ暗ちゃん!」
暗と光は魔術を唱えると、チョビが逃げる先の地面に魔法陣が現れ、チョビが踏み込んだ瞬間、消えた。男はそれに気がつき駆けるのを止めると、辺りを見回した。
「隙あり!」
明星は速攻で男に駆け寄ると、男は明星が追ってくると気づき、方向を変え、明星に腕を構えた。
「そうはさせない!」
明星は速攻で男に近づき、構えている方の腕を蹴り上げると、腕が外れ宙を舞う。
「よし!その腕撃ち落とす!」
ブロさんは、宙を舞う腕を撃ち落そうと、赤い散弾銃で狙いを定めた。
「そこだ!」
ブロさんは引き金を引くと、銃口から12発のBB弾と同じサイズの弾が放たれた。放たれた弾は燃え上がり、宙をを舞う腕に命中し、爆発。
「よっしゃぁっ!」
ブロさんは腕を撃ち落とす事に成功したのか、ガッツポーズ。
『ナカナカ…ヤルナ…。ダガ…ワレヲタオシタカラトイッテ…、マ…ダ…、オワ…ru…ワke…ガ…7イ…。』
男は倒れると、その場で爆散し、破片が散らばった。
「まさか、あの男がロボットだったとはな…。」
「どうりで、人間の臭いがしなかった訳だ…。」
輝達は、男がロボットだったと把握した時、
「さすが、秘密兵器を破るとはな。」
と、何処かで声がした。
「誰だ?」
輝は、声が聞こえた方へ顔を向けると、そこにはコートを来た男がミニガンを手に現れた。
「さあ、自己紹介とするか。」

その頃コウスケ達は、輝達とは別の裏ルートで命蓮寺へ向かっていた。
「何故裏ルートを?」
みぃはコウスケに、何故裏ルートへ向かうのか尋ねる。
「ああ、命蓮寺にいる人達を救出するからだ。無人偵察機で命蓮寺を偵察した所、命蓮寺の人達が監禁されている場所を特定した。」
と、コウスケは答えた。
「まさか、リグルとかみすちーも?」
「ああ、彼女達2人もそこで監禁されている。」
「そーなのかー。」
しばらく歩くと、命蓮寺の裏の入口だと思われる場所に着いた。
「ここが裏の入口?」
「ああ。」
「それにしても、裏の入口とはいえ、塀じゃないですか。」
すると、コウスケがバックパックから何かを取り出した。
「これは…フックショット?」
「そうだ。これで屋根に引っ掛けて、壁を登る。」
コウスケはフックショットを構え、屋根にフックを放ち、フックは屋根に引っかかる。コウスケは、塀を登り屋根の上へ。
「よし、俺は皆が入れるよう、入口を開ける手がかりを探す。ここで待機してくれ。」
「コウスケさん気をつけて。」
「気をつけて下さい。コウスケ殿。」
コウスケは屋根から飛び降り、命蓮寺の境内へ足を踏み入れた。
「(よし、ここからは俺1人の行動だ。裏の入口を開ける為に、レバーを探さなくては…。)」
コウスケは、裏の入口を開けるレバーを探す事にした。
コウスケが命蓮寺に、裏の入口を開けるレバーがあるのを知っているのは、無人偵察機で偵察した時だった。その無人偵察機には建物の内部を特定する為に、特殊な機能が搭載されている。
その為、コウスケがレバーの場所を知っているのである。
「(やはり、命蓮寺の中か。だが、犯罪グループが中にいるとするならば、サプレッサーを取り付ける必要がある。)」
コウスケは、小銃や拳銃に消音器を取り付け、小銃を手に、拳銃をホルスターに納めた。
「(これで敵に気づかれずに、撃つ事ができる。)」
コウスケは入口を探すと、そこに、犯罪グループの手下が、見張っていた。
「(見張りが邪魔だ…。排除しておくか。)」
コウスケは小銃を構える前に、閃光手榴弾を取り出し、栓を引き抜いて、2人の見張りに目掛けて投げる。閃光手榴弾が2人の前に落ちると、2人はそれに気づき、顔を伏せようとしたが、閃光を放出する速度が速く、2人は目をくらます。
「(よし!)」
コウスケは隙をついて、銃撃を仕掛けたことにより2人を排除した。
「(急いで中に入ろう!)」
コウスケは急いで入口前まで駆け寄る。
「(なんとか中に入る事ができる。だが中にもいるはずだ。)」
コウスケは中に入る前に閃光手榴弾を取り出し、中に投げ込んだ。
「うわぁっ!」
「(どうやら中にもいたか。ならば排除するしかない!)」
コウスケは中に入り、目をくらまして混乱する犯罪グループの手下4、5人を銃撃で早々と排除した。
「(これで排除完了。あとはレバーを引きに行くだけだ。)」
コウスケはレバーを見つける為、内部を捜索した。
「(寺の中としては、ずいぶんと廊下があるな。まあそれは当たり前か…。だが、随分と犯罪グループの手下の気配がない…。)」
コウスケはそう思いながら、部屋を1部屋ずつ捜索していく。そして最後の1部屋となった。
「(ここがなんか怪しい。)」
コウスケは戸を開けると、中が暗い部屋だった。
「(この部屋が最後だとするならば、恐らくレバーがあるはずだ。)」
コウスケは暗視ゴーグルを装着した。すると、赤いレーザー光が部屋中放っていた。
「(どうりで、侵入出来ないよう赤外線センサーを放って部屋を暗くしていたか。ならば避けて進むしかない。)」

その頃、命蓮寺の外部の裏側で、ロットが、コウスケが赤外線センサーに苦戦している事に気づき、一旦、コーデックで連絡をとった。
「コウスケ、大丈夫か?」
『ああ、どうやら赤外線センサーを避けて進んでいるが、苦戦している。』
と、コウスケは答えた。
「で、狭い?」
『ああ、進んで行くうちに、幅が狭くなって行くんだ。』
コウスケは、進んでいく度に、幅が狭くなると答える。
「これは大変だ。一旦、エンジニアを要請しておく、アローンは、兵器の整備とかしているから。」
『アローンの他にいたのか?』
「ああ、そういえばコウスケは知らなかったか…。《紺虎 絵音》という新人の女性エンジニアで、彼女は機械が好きで、まあ、具体的にいうと、《機械女子》っていうやつだ。」
と、ロットは述べる。
『なるほどな、まあ俺はこの時、任務の為いなかったからな。』
「そういえばそうだったな…。まあ、それはさておき、一旦エンジニアの出動要請するから、じっとしていてな。間違っても赤外線レーザーに触れるなよ。」
『了解。』
ロットは一旦コーデックの電源を切り、再び電源を入れて、本部に連絡した。
「こちらロット、エンジニアの出動を要請する。」
『了解。』
と、ロットは、電源を切る
「まさか、彼女が来るか…。」
「ああ、絵音ならできる!」

その頃幻想郷の上空では、特殊対策本部のヘリが飛来し、パイロットがマップ通りに、マーキングされた目的地に、ヘリで彼女を降ろす。
「どうだ絵音?」
「ええ、コウスケさん達と行動するのが初めてです。」
絵音は答えた。
「そうか、それじゃあ気をつけてくれ。」
「はい。」
絵音は武器を取り、ヘリから飛び降りる準備をした。
「それでは行ってきます!」
「おう、無事を祈る!」
絵音はヘリから飛び降りて、空気の抵抗を受けながら地上へ投下して行き、上空850mでパラシュートを展開させると、空気の抵抗を大きくさせ、制御しながら、投下して行く。
「(場所は《命蓮寺》。恐らく、コウスケ先輩は、一人で行動しているんですね。)」
そして、ゆっくりと地上へ着地すると、端末を取り出して現在地を確認した。
「(《無縁塚》ここからだと、《命蓮寺》までの距離は遠い。近道を探さないと。)」
絵音は近道を端末で確認すると、
「(あった。この近道なら《命蓮寺》まで辿り着く。)」
と、端末をしまい、コウスケ達がいる《命蓮寺》へ近道で向かうことにした。
「(気をつけて進まなければ、このルートには、犯罪グループが巡回している。)」
絵音は、犯罪グループがこのルートを巡回している事に気付いたか、小銃を手にルートを進む。すると、犯罪グループの手下を3人見つけ、一旦、草むらに隠れる。
「(あれは《特殊装備》!やはり、この子の出番ね。)」
絵音は、バックパックから鼠を取り出した。絵音が取り出したのは、ただの鼠ではない。《マウスデコイ》という、動くデコイである。まず鼠の目を対象物に向ける。鼠の目には、対象物のところまで向かう為に、特殊カメラが搭載されており、1度見た対象物を捉える事ができる。それが判明すると、対象物のところまで向かうのだ。絵音は鼠の目を犯罪グループの手下1人に向けると、鼠はそれを捉え、速攻で犯罪グループの手下1人の方へ向かう。
「(うまくいくかしら…?)」
その頃、犯罪グループの手下3人は、巡回している最中、鼠がこちらへ向かって来る事に気づく。
「おい、あの鼠こっちへ向かってこねぇか?」
「マジかよ。」
「なんか可愛いな。」
1人手下は、こちらへ向かう鼠に近づいた。すると、その鼠は跳び上がり、1人の手下の手に飛び乗る。
「おお!これはいい!」
「おい、よせって!」
「それ敵の罠だったら大変だぜ!」
すると、1人の手下は、
「いいじゃないか。可愛いんだし。」
と、構わず鼠を撫でようとした。その時、鼠が爆発し、1人の手下が身につけていた《特殊装備》が粉砕した。
「うわあっ!」
「ああ、言わん凝っちゃねぇ…!」
それを見ていた絵音は、
「(隙が空いてる!今!)」
絵音は立ち上がり、犯罪グループの手下3人の方へ駆け寄る。
「(弱点が見えた!)」
と、絵音は小銃を構えると、単発で銃撃を仕掛ける。放たれた銃弾は、犯罪グループの手下3人の弱点に命中し、犯罪グループの手下3人はその場で倒れた。
彼女が使用する《G36》は、小銃の中で、命中精度に優れ、威力がやや高い。だが《M4》より射弾速がやや遅め。
「(流石にこの《G36》は狙撃仕様の方が突撃仕様よりいいかも。でも、そんな事している場合じゃないわね。)」
と、いそいそと、命蓮寺へ向かうのだった。
「(でも、《マウスデコイ》のおかげで、犯罪グループの特殊装備を粉砕する事ができたわ。やっぱり学んで正解だったわね。)」

その頃輝達は、ロボットを倒した後、ミニガンを手にした男が現れた。
「俺の名は《砲蓮装》。中国のマフィアに所属していたボス…いやリーダーの一人。」
砲蓮装という男は、自分の名を挙げると、
「《砲蓮装》…、どうやら国際手配されているマフィア。等々会ったようだな。」
「ほう、俺を知っているとは…。だが、俺を知った以上、ここで生きて帰らせる訳には行かない。」
と、ミニガンを輝達の方へ向けた。
「さあ、ここで散るがいい。」
砲蓮装のミニガンの銃身が回転し、銃弾を放った。
「避けろ!」
輝達は、ミニガンから放たれる銃弾を回避。
「(なんておぞましい武器を…。)」
「輝さん、私に任せて!」
ノダが砲蓮装の方へ駆け寄ると、
「俺に刃向かおうと、無駄だ!」
と、ミニガンをノダの方へ向けようとしたが、ミニガンの反動が大きい故に、向けるのが遅かった。
「しまった!ミニガンの反動が大きい事を忘れていた!」
これに気づいた砲蓮装、だが駆け寄ってくるノダから攻撃を喰らい、砲蓮装はダメージを受ける。
「ぐあぁっ!」
砲蓮装は、攻撃によるダメージで倒れこむ。
「よし!」
「己ぇ!よくも、この俺に傷をつけるとは!!」
砲蓮装は起き上がると、ミニガンを投げ捨て、今度は、ロケットランチャーを取り出した。
「さあ、木っ端微塵になるがいい!」
砲蓮装は、ミサイル弾を放つ。
「そうはさせねぇぜ!」
やみぃは紫色の札を取り出した。
「あ、あれは!?」
「スペルカード!?」
ノダとブロさんはやみぃがスペルカードを持っている事に驚く。
「ああ、紫のおかげで、私にもスペルカードが使えるようになった。」
やみぃは目を閉じ、精神を集中させる。そして、
「スペル発動!『闇剣「ダークソード」』。」
スペルカードが闇を放ち、やみぃの刀に秘められた。
「行くぜ!」
やみぃは、ミサイル弾の方へ駆け寄った。
「やみぃさん!?」
「え!?」
これを見たチョビとグランゼーラは驚く。
「そこだ!」
やみぃは、そのタイミングでミサイル弾を斬り裂き、ミサイル弾は真っ二つになり爆破。
「なに!ミサイル弾を斬り裂いただと!?」
これを見た砲蓮装は、ロケットランチャーを投げ捨てる。
「己ぇ…よくも!」
「ほう、マフィアのボスにしては、流石に弱くないか?」
輝の発言に砲蓮装が、
「この俺が弱い?な、なんだとぉぉぉっ!!貴様ぁぁぁっ!今なんて言ったぁぁぁっ!!」
「ああ、弱くないかって言ったよ。」
すると、
「貴様ぁ!この俺が弱いと言いやがってぇぇぇっ!!」
砲蓮装は怒り出した。
「輝さん…。」
「まずいですよ!」
「安心しろ。なにしろ奴は特殊装備を身につけて、強いと見せかけている。」
輝がそういうと、砲蓮装はコートのポケットから、リモコンを取り出した。
「覚悟しろ!貴様の言う通り、特殊装備を身につける!だが下部達が身につけている特殊装備とは違う!」
「なに!」
砲蓮装はリモコンのスイッチを押すと、何処からともなく、謎の物体が飛んで来た。
「マジかよ…。」
これを見たデューク唖然とした。
「見せてやろう…。これが俺の究極特殊装備を…。」
砲蓮蓮はコートを脱ぎ捨てる。
「なに!?パワードスーツ!?」
「さっきのは攻撃を喰らったが、このパワードスーツのおかげで、ダメージを受けたと見せかけたのだ。」
そして、究極特殊装備と思われる謎の物体は砲蓮蓮を纏う。
「見たか…。これが俺の究極特殊装備…、《ムテキ》!!」
「《ムテキ》だと…!?」

その頃絵音は、いそいそと《命蓮寺》へ向かうが、近道なのに対し、辿り着けない。
「(おかしいな…。近道の筈なのに…。)」
そう悩んでいるうちに、何処かで声がした。
「絵音!」
絵音は、アローンの声に気づき、後ろを振り向いた。そこには、ジープを運転するアローンが、向かってくる。
「アローンさん、どうしてここに来たんです?」
「ああ、絵音が迷うかもしれないと、ロットから頼まれて、ここまでジープで来た。」
アローンは理由を述べると、絵音は納得した。
「そういうことでしたか。」
「今は時間がない。絵音、乗るんだ。」
「はい!」
絵音はジープに乗り込み、2人を乗せたジープは《命蓮寺》へ向かうべく、走り出した。
「アローンさん、輝さん達は?」
「輝達なら、二手に分かれてルートを進んだ。輝側は正門、コウスケ達は裏の方へ向かった。」
と、アローンは答えた。
「輝さん達が無事だといいのですが…。」
「ああ、コウスケ側は大丈夫だ。だが問題は輝側だ。」
「え?」
「現在の状況だと、犯罪グループのリーダーの一人と戦闘を行っている。たった今、犯罪グループのリーダーが究極特殊装備を身につけた。」
「どうしてそれが分かるんです?」
絵音は尋ねると、
「ああ、無人偵察機がその状況を捉えたからだ。」
と、アローンは答えた。
「君も知っているはずだ。後輩だからといって、分からないとか思わずに、しっかりと覚えた方がいい。」
「はい。」
しばらくすると、命蓮寺が見えていき、そこにロット達が待機していた。
「ん、あれはロット達か。おーい!」
アローンの呼び声に気づいたロットは、
「アローン!絵音!」
と、ロットは呼び返す。2人を乗せたジープは、ロット達の前で停車すると、絵音はジープから降りた。
「ロットさん、コウスケさんが危機的状況になっている事は聞きました。赤外線センサーに触れると、特殊装備に搭載された緊急信号が作動し、特殊装備を身につけた犯罪グループがコウスケさんの元へ駆けつけしまうという事ですね。ならばお任せください。」
と、絵音はバックパックからノートPCと、小型ラジコンカーを取りだした。
「これはなんだ?」
「これですか?これはですね、《遠隔操作式プログラミングカー》といって、遠隔でラジコンカーを操作し、トラップの解除するアイテムです。ステルス機能、サイレント機能、ナイトヴィジョン機能が搭載されています。」
と、絵音は説明すると、
「なるほどそういう為に使うアイテムか。」
と、ロットは納得した。
「それじゃ今からトラップ解除に取り掛かります。」
絵音は、ノートPCでプログラミングカーを操作した。プログラミングカーが動きだし、塀を飛び越えた。
「さて、ステルスを起動しますか。」
絵音はステルス機能を起動させると、塀の向こうでプログラミングカーが透明に。
「これなら敵に見つからず、コウスケさんのところまで行けます。」
絵音は、プログラミングカーをコウスケの元へ走らせると、犯罪グループの手下2人を発見した。
「犯罪グループの手下を2人確認しました。」
「本当か!?」
「ええ、その2人の間に戸があるので分析します。」
絵音は、サーチスキャン機能を起動させて内部を分析した。すると、大勢の人々が監禁されていた。
「なに!?」
「恐らく奴らは、命蓮寺の人や避難しにきた人々らを監禁したというのか!!」
「これはまずいです!早くコウスケさんの元へ向かって、報告しなければ!」
絵音は、急いでプログラミングカーを走らせて、コウスケの元へ向かう。
「たった今《命蓮寺》の内部に侵入しました。ですが、犯罪グループの手下の気配がありません。」
「そうか。これはチャンスかもしれない。」
そして何とかコウスケのいる一室
に辿り着くと、そこには赤外線センサーに触れないよう、バランスをとって持ちこたえているコウスケがいた。
「コウスケさんが大変な事に!急いでトラップを解除しなくては!」
絵音は、赤外線センサーを解除する為、プログラミングモードに切り替えると、早速キーを打ち込み、画面に打ち込んだ文字がが入力されていく。
「まだかかるか?」
「ええ、私の場合は約10分でかかります。」
絵音は答えると、残り半分まで入力されて行く。
「約10分にしては、打ち込みが早い。」
「さすがエンジニア。」
そして10分も経たない内に、トラップ解除のプログラミングが完了し、赤外線センサーは消えた。
「やりました!」
「良かったな。後はコウスケがレバーを引いてこの塀を開くだけだ。」
「その前に、コウスケに報告しなければ。」

Re: Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2017/03/07 (Tue) 20:11:29

その頃コウスケは、絵音のおかげでなんとか、赤外線センサーのトラップが解除されたことに気づき、ホッとした。
「危なかったな…。もしそれに触れたら、蜂の巣にされてたな。」
コウスケはレバーを引いた。するとコーデックが鳴り出した。
「こちらコウスケ。」
『コウスケさん!ありがとうございます。塀が開きました。』
「そうか。それじゃ合流しよう。」
『その前に、今大変な事がありまして、《命蓮寺》の人達が、蔵に監禁されてまして。』
絵音は説明すると、
「それは大変だ。その場所を教えてくれ。」
「ええ。」
と、プログラミングカーはコウスケを蔵まで誘導する。
内部を出てプログラミングカーについて行くと、プログラミングカーが建物の陰で停まった。
「(間違いない。だが奴らがいる可能性がある。)」
コウスケは警戒したか、閃光手榴弾を取り出し、様子を伺う。すると、犯罪グループの手下2人が見張っていたが、特殊装備を身につけていなかった。
「(これはチャンス!)」
コウスケは栓を引き抜き閃光手榴弾を投げた。
「うわぁっ!!」
2人の手下は閃光を喰らって混乱し、コウスケはナイフを取り出して、1人の手下にめがけて投げ飛ばした。
「がぁっ!!」
頭部にナイフが突き刺さり1人の手下はその場に倒れる。その瞬間、コウスケは拳銃を素早くホルスターから引き抜いて発砲。銃弾が放たれ、もう1人の手下は頭部を撃たれてその場で倒れた。
「よし!」
蔵まで駆け寄り、戸を蹴破ると、そこには、避難した人里の里の住民達と、命蓮寺の住民達が監禁されていた。
「無事で良かった。」
その後、裏から命蓮寺の内部に潜入する事ができたロット達が、蔵まで辿り着き、監禁された人達を救出する事ができた。監禁されたリグルとミスティアも救出され、ルーミア、チルノは嬉しさのあまりに泣いた。
「うわぁーん!リグルが無事で良かったー!」
「無事なのだぁー!」
「ルーミアとチルノも助けに来たんだね。」
「ああ、死ぬかと思ったわ。」
だがここで終わったわけではない。なぜなら、正面から潜入した輝達が幹部である砲蓮装と戦闘中である。
「輝達が今戦闘中であるならば、俺達も援護するしかない!」
「ああ、急いで輝達の元へ!」
コウスケ、ケイン、ロットの3人は急いで輝達の元へ向かった。

砲蓮装が身につけた《ムテキ》という究極特殊装備を見た輝達は、唖然とした。
「これで、俺様は無敵の存在。いくら喰らったとしても倒れはせん。」
「なんて最悪な装備だ…。《ムテキ》とはいえ、どこが無敵なのか全然わからないじゃねえか…。」
デュークの発言に、
「どこが無敵かって?そりゃ戦えば分かる。」
と、砲蓮装は刀を引き抜いた。
「刀を引き抜いたか。ならば…「ここは私に任せてくれ輝さん。」
と、輝の前に出たのは、やみぃだった。
「相手が刀なら、こっちも刀だ。」
と、やみぃの手元に刀が出現した。
「ほう、小娘が相手か。だが俺様の刀は小娘よりも違うのだよ。」
と、男は刀を振り回すと、やみぃはそれをかわす。
「そんな刀で私を斬りつけようとしても無駄だぜ。」
だが砲蓮装はニヤッとした。
「無駄?それがどうした?」
「ん?」
その時、塀が崩壊した。
「な、なんだと…!?」
これを見たやみぃは唖然とした。
「だから言っただろう。『俺様の刀は小娘よりも違うのだよ。』とな!」
「まさか、《高周波ブレード》か!?」
「ご名答!そう、この刀こそどんな壁でも断つ事ができる《高周波ブレード》だよ!はっはっは!」
砲蓮装が笑いだすと、
「な…何だ…これは…!?」
「足が…動けない…。」
「どうなってるの…!?」
「嘘…。」
突然、輝、暗、サクラ、光の4人が動けなくなった。
「て、輝さん!?」
これを見たグランゼーラは、輝に近づこうとした。すると、
「うわっ!なんかバチッときた!?」
と、静電気が起こり、近づけなかった。
「はっはっは!俺様の究極特殊装備には、妖力や魔力を持つ人間に対抗できるよう、高周波を放っているのだ。だから足止めさせた。」
「なに!?」
「そして助けに行こうとしても、静電気が発生し、誰も近づける事すら不可能なのだ!はっはっは!」
砲蓮装は、勝ち誇るような笑いで
誰も刃向かう事はできないと、宣告した。
「…おい、砲蓮装。」
「ん?俺様に文句があるのか?それとも、俺様の究極特殊装備に文句があるのか?言ってみろ?」
するとグランゼーラは、
「文句?誰もそんな事言ってる訳ねぇだろぉ!!」
と、《オービットウェポン》を【ダブルブレードモード】に切り替えて構えた。
「よくも…輝さん達を!!」
グランゼーラは本気になったのか、耳と尻尾が生えてきた。
「グランさんに耳と尻尾が!?」
「それに、狐の耳と狐の尻尾が生えてきてる。」
グランゼーラを見た時、やみぃが、
「(何故、狐の耳と尻尾が?まさかグランは、狐族なのか?)」
と、気になり出した。
「覚悟しろ!そのうちお前は、俺によって八つ裂きにされてるぜ。」
「八つ裂き?ほう面白い。ならば、返り討ちにしてやる!」
砲蓮装がグランゼーラに殴りかかると、グランゼーラは素早くそれを回避。
「なに!?」
「砲蓮装、俺はここだ!」
「なっ!?」
砲蓮装は上を見上げると、グランゼーラがブレードを振りかぶっていた。
「まずい!?」
砲蓮装は高周波ブレードで凌いだ。
「なかなかやるな砲蓮装。お前名前は大砲と関係するのに、剣の腕があるとはな。」
「当たり前だ。俺様の究極特殊装備には、全ての武器が扱えるよう、武器のデータが構築されている。だから腕があるんだ!」」
砲蓮装は振り払うと、グランゼーラはバク転しながら地面に着地。
「どうだ?俺様の究極特殊装備は無敵だと言ったはずだ。」
「無敵?そうか無敵なら俺が力を尽くして、お前の無敵を打破してやるぜ!」
と、グランゼーラはブレードで砲蓮装に斬りかかる。装甲が硬く、斬り裂く事はできなかったが、攻撃の反動で砲蓮装は後ろに下がる。
「ぐっ!」
「グランさん。」
と、ノダが尋ねた。
「なんだい?ノダさん。」
「私も戦いますよ。」
「貴方だけでは俺達がここにいる意味がないだけです。」
「グランさん、後はチョビさん達に任せて、足止めされている輝さん達を見て下さい。」
ノダ、ブロさん、チョビの3人がグランゼーラに伝えると、
「そうか、それじゃ頼みましたよ。」
と、3人に砲蓮装の相手を任せた。
「砲蓮装。よくも輝さん達を!」
「お前にはこの俺達が相手だ!」
「覚悟して下さい!」
3人は戦闘体制に入ると、
「ほう、俺様に刃向かうつもりのようだな!だったら、お前らを木っ端微塵にしてやる!」
と、高周波ブレードを構えた。
「まずは私から!」」
ノダが砲蓮装に駆け寄ると、2枚のカードを取り出した。
「行きます!スペル発動!『紅符「スカーレットブレイド」』『青符「ブルーソード」』!」
ノダがスペルを2つ唱えると、2本の剣の刃がそれぞれ赤と青に変わる。
「はあっ!」
ノダが砲蓮装に斬りかかろうとした時、
「2本の剣で、お前に何ができる!」
と、砲蓮装がノダに殴りかかる。だが、ノダはそれをかわし、砲蓮装に斬りかかる。だが究極特殊装備を身につけていた為、ダメージが与えられず、攻撃が弾かれる。
「(駄目だったわ…。究極特殊装備を纏っているから、ダメージを吸収するのか。)」
「だったら俺に任せて下さい!」
ブロさんは赤い散弾銃を構える。
「そんな鉄砲玉は俺様に通用しないぜ!」
「それはどうだ?」
ブロさんは、赤い散弾銃を1発撃ち込むと、12発の弾が散らばって発火し、砲蓮装に命中した。
「次はチョビさんの弓攻撃!」
チョビは弓を構えた。
「そんな鎧、貫く!」
チョビは矢を射ると、矢は光の速さで放たれ、砲蓮装に命中した。
「よし、これなら貫通ダメージを与えたはず!」
だが、砲蓮装は倒れなかった。
「なに!?」
「残念だったな!俺様が無敵と言ったはずだって、言ってるだろ?それなのになぜ攻撃して来たんだ?」
「倒れないって…。」
「おいマジかよ…。」
デュークとやみぃは、砲蓮装が倒れないと唖然した。
「お前らこの程度か?もっと暴れまくりたいと思えば、足りないじゃねぇか!だったら、お前ら諸共消してやるよ。」
砲蓮装は、高周波ブレードを投げ捨てた。
「それじゃあ、お前らには強制的に《legend arms》の工場に作らせた最強兵器で、塵と化してやろう。」
砲蓮装は、大きなコンテナに寄り、指紋認証でロックを解除した。中に入っていたのは、砲蓮装の言うとおり、例の兵器だった。
「こいつの名は《ヘルカノン》。地獄のレールガンだ。これを喰らった者は塵となるのだ!」
「《legend arms》にこんなものを開発させたのか…。なんて事だ…。」
「そう、お前ら邪魔者を消す為に、こんなものを用意したのだよ。」
砲蓮装は《ヘルカノン》を装備すると、起動音が鳴り出した。
「忘れてた事を言うが、もうすでに、エネルギーは満タンの状態になっている。これでお前らを葬り去ることができるぜ。」
砲蓮装は、グランゼーラ達に照準を合わせた。
「(まずい!今の状態だとここで立ち上がる事ができない…!なんとしても立ち上がりたいが、奴の究極特殊装備から放つ周波で立ち上がれなくなっている…。このままではグラン達が!?)」
「(お兄様が危機的状況に陥っている…。私達も立ち上がりたいけど…、動けない…。)」
「これで終わりだ。あばよ邪魔者よ!!」
砲蓮装が《ヘルカノン》を放とうとした時だった。
「砲蓮装!覚悟しろ!」
と、何処かで声がした。
「な、誰だ!?」
砲蓮装が目を話した瞬間、何かがぶち当たるような音がした。
「なんだ…!?ど、どういうことだ!?」
砲蓮装が《ヘルカノン》を見た時、スパークしている事に気づいた。よく見ると、大きな穴が空いていた。
「今だ!撃て!!」
声の主は、撃てと合図すると、何処からともなく、銃撃が仕掛けられる。
「こんな鉄砲玉で、俺様に刃向かおうとでも思ったか!!」
「それはどうかしら!」
すると、究極特殊装備にヒビが入った。
「なにぃっ!?俺様の究極特殊装備にヒビが入っただと!!」
そして、究極特殊装備が粉砕した。
「どうやら驚いたわね。究極特殊装備の弱点を。」
そこに現れたのは、絵音だった。
「絵音!来たのか。」
「ええ輝さん。貴方達が危機的状況に陥っているという事で来ました。」
「そうか。ところで今究極特殊装備が粉砕したが、あれはなんだ?」
輝は、絵音に問いかけると、
「あれは私が開発した。《特殊徹甲弾》といって、特殊装備や究極特殊装備を粉砕する為に開発したのです。」
絵音は答えた。
「なるほどな。」
「あ、そうそう、奴の究極特殊装備が破壊したので、周波が解けます。」
輝、暗、サクラ、光は立ち上がると、確かに立ち上がれるようになった。
「よし、これで戦える!」
「ありがとう、絵音。」
「どういたしまして先輩。」
すると砲蓮装が、
「己ぇ…、よくも俺様の…大事な装備を…、壊したな…!!ならば…、お前ら諸共…、命蓮寺ごと…消してやる!!」
すると砲蓮装は、コートの中から注射器を取り出した。
「ま、まずい!それはまさか!?」
砲蓮装は首に打ち込むと、目が真っ赤になり身体が変異した。
「見タカ!コレガ俺様ノ、最強ノ姿ダ!」
「砲蓮装の奴、等々人間じゃなくなって来たな。」
「輝さん無事でしたか!」
「お、君達来たか!」
みぃ、heavdeath、kokesiが輝の所へ駆けよって来た。
「輝さん、あれは一体!?」
「ああ、どうやら究極特殊装備が破壊された事に頭に来たのか、本気を出したみたいでな。」
輝は答えると、
「こうなったら、私たちも戦います!」
と、みぃは戦うと誓った。
「そうか、だが奴は、人間を辞める程の姿へと変異し、人間とは違った強力な力を持つ事ができる強壮剤を打ち込んでいる。」
「もしそれを喰らえば…?」
「生きて帰れなくなることだ。だから、気を引き締めて戦おう。」
「はい。」
輝は立ち上がると、落ちていた高周波ブレードを拾う。
「(まだ使えるな。ならばこの刀を使わせてもらおう。)」
と、高周波ブレードを構えた。
「砲蓮装、あんたをここで倒す。いざ、尋常に…参る!」
砲蓮装との決戦が始まるのであった。

Re: ワールズエンドファンタジア - teruki☆legend

2017/11/19 (Sun) 19:28:28

「真の力 上」

「サア貴様ラ、俺様ノ怒リヲ思イ知ッテ、ココデ散ルガイイ!」
砲蓮装は、輝達に襲いかかる。
「気をつけろ!自ら打ち込んだ強壮剤によって、奴は今まで以上より強力な力で、攻撃を仕掛けて来るぞ!」
輝達は、その場から離れると、砲蓮装からの攻撃を回避する事が出来た。
「クッ!俺様ノ攻撃ヲ、避ケヤガッテ!!ナラバ、避ケレナイヨウニシテヤル!!」
砲蓮装は地面を蹴り、飛び跳ねると、地面に急降下して行く。
「振動で足止めさせるつもりか!」
「ならば、私の魔術で弾き飛ばしてやるわ!」
暗は魔術を唱えると、魔法陣が砲蓮装の着地地点に出現した。
「魔法陣デ、俺様ヲ止メヨウト俺様ニハ効カン!」
だが着地した時、砲蓮装はトランポリンのように跳ね飛ばされた。
「流石だ暗、奴を《トランポリンの魔法》で跳ね飛ばすとはな。」
輝は暗が唱えた魔術に感心すると、
「ええ、もしこの魔術を唱えていなかったら、足止めされて、隙を突かれてやられるところでした。」
と、暗は応えた。
跳ね飛ばされた砲蓮装は、寺に激突した。すると、砲蓮装が激突したおかげで、寺が崩壊した。
「グヌヌ……、俺様ノ攻撃ヲ回避スルトハ……!ダガ、俺様ハコンナ程度ハ、倒レ……」
すると、砲蓮装が吹っ飛ばされた。
「グハァッ!!」
「砲蓮装が吹き飛ばされたが、一体誰が?」
「輝さん達、私も戦います。」
そこに現れたのは、犯罪グループによって拘束され、蔵に監禁されていた白蓮だった。
「私達の寺が、破壊された事に気付き、マッハでここに来ました。」
白蓮は訳を話すと、
「そうか、破壊されたという事は、その衝撃波を感じてここに来た訳か。」
と、輝は把握した。
一方、白蓮に吹っ飛ばされた砲蓮装は命蓮寺から、五百メートル離れたところで倒れていた。
「(何ダ……アノ女ハ……?俺様ヲ簡単ニ吹ッ飛バストハ……。ダガ、俺様ハコンナ程度デハ、倒セナイト。)」
砲蓮装は起き上がると、自然治癒により、傷1つも残さず、回復して行く。
「(倍返シニシテヤル!)」
と、砲連装は命蓮寺へ向かった。
その頃輝達は、砲蓮装がいない内に秘密兵器の準備を整えていた。
「奴がここへ来る前に、秘密兵器を仕掛けなくてはならない。」
「ああ、何しろ奴が強壮剤を打ち込んだせいで、怪物へと変貌しているからな。ところで、秘密兵器とは一体なんだ?」
明星は秘密兵器について尋ねる。
「ああ、これらの事か?これは《ショックターレット》という、対怪物用の秘密兵器だ。十万Vの電撃を怪物に放つ事で、怪物は足止めされる。」
輝は説明すると、
「なるほど、十万Vの電撃で、奴を足止めする事が、できるのか。」
と、明星は納得した。
「今の所、奴が飛ばされた方向に、百台を設置した。これなら奴が襲って来た時に、電撃を放つ事が出来る。」
すると、隊員の一人が何か気配を感じ取った。
「(この気配は、まさか!?)輝殿。」
「どうした?」
「何かが、こちらに向かって来る気配を感じました。」
と、輝に砲蓮装が向かって来る事を報告。
「本当か?」
輝は《ショックターレット》が仕掛けられた所へ駆け寄ると、しゃがみ込んで目を閉じ、手を地面につけた。
「(確かに、何かが近づいて来る気配だ。)奴が来る。」
すると、地面が揺れる。
「この揺れは、奴が来るのか!」
「ああ、間違いなくな。奴が来る前に戦闘態勢に入るぞ。」
輝の指示のもと、戦闘態勢に入ると、砲蓮装が命蓮寺の方向に向かって来るのが見えた。すると、仕掛けていた《ショックターレット》が作動し始め、チャージをし始めた。
「《ショックターレット》が作動した。あとはチャージを済ませておけば、電撃を放つだろう。その間に戦闘準備は心がけた方がいい。」
輝達が戦闘準備を整えている間にチャージが終わり、《ショックターレット》は、迫り来る砲蓮装を標準に定めた。
「よし、奴が射程範囲に入ってたら、電撃を放つぞ。」
砲蓮装が射程範囲に入った時、《ショックターレット》は一斉に電撃を放つ。
「グガガガガッ」
砲蓮装は電撃によって痺れると、その場で倒れた。
「よし!これで奴を怯ませた。今の内に反撃を仕掛けるぞ!」
輝達が反撃を仕掛けた時だった。
「そうはさせるか!」
と、何処かで怒鳴り声がした。
「ん、なんだ!?」
輝は何処かで声がした事に気づくと、何処からともなく、特殊装備を纏う犯罪グループの手下達が、現れた。
「砲蓮装様に手出しする奴らはここで排除してやる!」
犯罪グループの手下達は、小銃を構えた。
「(私達が砲蓮装に反撃を仕掛けようとすれば、奴らが三百人体制で現れるとはな。)砲蓮装の相手は私に任せてくれ。」
と、輝は明星に伝えると、
「ああ、奴らは俺たちでなんとかする。」
明星は、犯罪グループの相手を引き受けた。
「よし、戦闘開始だ!」
輝は、犯罪グループの手下の相手を明星達に任せると、砲蓮装を相手に反撃を仕掛ける。
「行くぞ!」
輝は高周波ブレードで、砲蓮装の腹部を突き刺した。
「ガァァッ!グアァッ!」
砲蓮装は輝に腹部を突き刺されたか、唸りだした。
「まだまだ!」
腹部に突き刺した高周波ブレードを引き抜き、今度は斬りかかる。
「グオォッ!」
砲蓮装はもがき苦しみ、切りかかってくる輝を薙ぎ払うが、
「危ない!」
と、輝は薙ぎ払いをかわした。
「(ダメージを回復したか!)ならば、これでも喰らえ!」
輝は、閃光手榴弾を砲蓮装になげつけた。だが、
「俺様ニ刃向カオウト、無駄ダト言ッタラ、無駄ダァッ!」
砲蓮装は閃光手榴弾をうまく受け止め、握り潰した。
「何!?」
「コンナモン、俺様ニハ効カンワ!!」
「(閃光手榴弾を、握り潰しただと!?)」
すると砲蓮装は、閃光手榴弾を握り潰した拳で輝を叩きつける。
「まずい!」
輝は、その場を離れると、砲蓮装は拳を地面に打つける。凄まじい衝撃と共に、握り潰した閃光手榴弾の眩しい光が放たれた。
「うおっ!?」
輝は、眩しい光から顔を隠すと、
「コレデ俺様ノ攻撃ハ避ケレマイ。」
砲蓮装は隙をついて、輝を拳で殴りつけると、輝は速攻で回避した。
「(危なかったな。ここで身動きが取れなかったら、奴の攻撃を喰らうところだったな。)」
輝は高周波ブレードを構え、体制を整える。
「己ェ、俺様ノ攻撃ヲカワストワナ……。ダガ俺ハ、オ前ガ攻撃ヲ受ケルマデ、殴リ続ケル!」
と、砲蓮装は輝に駆け寄る。
「己ガ、俺様ノ攻撃ヲカワシタ事ハ認メヨウ。ダガ、コレ以上俺様カラノ攻撃ハカワセン!」
砲蓮装は地面を蹴り飛び跳ねる。
「サア!カワス事モ不可能ナ攻撃ヲ喰ラウガイイ!!」
砲蓮装は輝に目掛けて、急降下した。
「(まずい!このままでは……。)」
その時だった。
「そうはさせません!《北星の大盾使い》よ、彼を護りなさい!」
何処からか声がし、輝の目の前に、色彩の大盾を持った戦士が姿を現した。
『彼に手出しはさせない!』
大盾を持った戦士は、砲蓮装の攻撃を防ぎ、輝を護った。
『大丈夫か?』
「ああ、あんたが護ってくれたから、ダメージを受けずに済んだよ。ところで、あんたの主は何処に入るんだ?」
すると、
「あなたの後ろにいます。」
と、緑のライン模様のボディースーツを纏い、フードのついた白のマントを羽織った男が、輝の後ろにいた。手には、水晶の杖を持っていた。
「うおっ!あんただったのか。」
「ええ、貴方が攻撃を喰らいそうだったところ、助けてあげました。」
と、男は答える。
「そうか。ところであんたは誰何だ?」
すると砲蓮装が、
「ナラバ、ブチノメス!」
と、殴りかかる。
「話は後です。攻撃を避けましょう。」
二人は、砲蓮装からの攻撃をかわすと、男は一枚のカードを取り出した。
「《北星の英雄 スターライト》よ、姿を現しなさい!」
色彩のマントを羽織り、色彩の鎧を纏い、色彩の剣と盾をそれぞれ持った戦士が姿を現した。
「さあ、スターライトよ、奴に攻撃しなさい。」
『承知した。』
スターライトは、砲蓮装に駆け寄ると、色彩の剣で斬りかかる。
『せいやぁっ!』
「己ェ、コノ俺様ニ刃向カウヨウダナ?ナラ、オメェヲ、叩キ落シテヤル!!」
砲蓮装は、スターライトを叩き落とそうとしたが、スターライトが色彩の剣で、迫り来る砲連装の腕を断つ。
「グアァァァッ!!俺様ノ腕ガァァァッ!!」
砲蓮装は断たれた腕を抱えると、輝はその隙に、ホルスターから拳銃を引き抜いて、砲蓮装の頭部に、二、三発発砲した。
「ウガァァァッ!!俺様ノ頭ガァァァッ!!」
砲蓮装はその場でひっくり返る。
「流石ですね。隙をついての発砲を。」
「ああ、特殊対策本部で訓練したおかげさ。」

その頃明星達は、三百人体制で現れた特殊装備を纏う犯罪グループの手下達と戦闘中だが、
「なんて奴らだ……。弱点を突いた筈なのに倒れないだと……。」
と、手下達が纏う特殊装備のおかげで、ダメージを与えられず、苦戦していた。だが、
「みんなに力を!《エンハンド》!!」
「行きます!《パワーテイム》!!」
と、暗と光が唱えた魔術により、明星達に力が加わった。
「おお!俺達に力を与えてくれたおかげで、漲ってきたぁっ!」
「これなら奴らを倒せるぞ!」
と、隊員達は、力が漲ったのか手下達に銃撃を仕掛ける。
「オラァッ!!」
「行くぜぇっ!!」
漲った力が小銃に伝わり、威力を増していく。銃撃の威力に、特殊装備の耐久性が低下していく。
「な、何故だぁっ!!」
「俺達の特殊装備がぁっ!」
手下達は耐久性が低下していく事に驚き、やがて隊員達による銃撃で、特殊装備は大破した。
「ぎゃぁっ!!」
「うごぁっ!!」
手下達は銃撃を喰らい倒れた。
「(どうやら、補助効果を得た者が銃撃を仕掛けても、特殊装備を大破する事は可能だったか。)」
明星はそう思いながら、手下達を殴りつけ、蹴りを喰らわせる。
「明星、私も協力する。」
「サクラ、お前も妖術が扱えるなら、奴らを倒せるぞ。」
するとサクラは、
「ええ、でも妖術はまだ使わないわ。」
と、応えた。
「そうか、ならいざという時に使ってくれ。」
「分かったわ。」
と、サクラは短機関銃で手下達に銃撃を仕掛ける。
「(なら、先祖代々継いできた《東洲斎流》で、奴らを薙ぎ倒すとするか。)行くぞ!《東洲斎流〝天翔緋劉〟》!」
と、明星は、手下一人に蹴りかかると、特殊装備が粉砕し、手下の鳩尾に直撃すると、手下は口から血を吐いた。
「グハァッ!」
手下一人はその場で倒れた。
「誰からでもかかって来な!」
明星は、手下達に挑発すると、
「こ、このヤロォッ!」
と、銃撃を仕掛けたが、明星は銃撃を交わしていきながら、手下達に近づいて行く。
「(な、何故だ!?マシンガン程度の弾を避ける事は不可能の筈「はい、残念!」
と、既に明星が手下一人の顔を殴りつけ、その隣にいた手下にも蹴りつけた。
「あ……ああ……あああ………!?」
それを見ていた手下達は恐怖を感じたのか、明星から逃げようとしたが、逃げた先に、やみぃとみぃの二人が待ち構えていた。
「おい……お前らどこへ行くつもりだ?」
「まさか……逃げるつもりですか?」
やみぃは妖刀を手に、みぃは闇のオーラが漂う料理を持っていた。
「ま、マジかよ……。」
「こっちに逃げるぞ!」
と、右に逃げるが、
「おいおい……さっきの勢いはどうしたんだ?」
今でもキレ状態のグランも、待ち構えていた。
「そ、そんな馬鹿な!?」
「こうなったら、左だぁっ!」
左に逃げようとするが、その先にクッキーが地面に突き刺さる。
「あらあら、どこへ逃げるのかな~?」
スペルカードを持つHeavdeathが、手下達の前に姿を現わす。
「に、逃げられない!?」
「こ、こうなったら!」
と、手下の一人が何かを取り出した。
「逃げるが勝ちだぁっ!」
と、歯で栓を引き抜き、地面に叩き落とす。すると、モクモクと煙幕が立ちこもる。
「な!?煙幕だと!?」
やみぃは、煙幕が立ちこもった事に気づく。
「まずい!奴らが逃げてしまう!」
手下達が逃げる事を知るグランゼーラ。
「あばよ!」
と、手下達は煙幕が立ちこもる中、逃げて行った。
「逃したか……。なんて奴らだ。」
コウスケは仕方なく通信機を取り出し、アローンと命蓮寺周辺の外壁で待機している絵音に応答する。
「済まない、奴らを逃した。ドローンで奴らを捜索してくれ。発見次第、俺達は奴らを追う。」
と、ドローンで手下達を捜索してほしいと頼んだ。
『分かりました。』
それを引き受けた絵音は、止めているジープへ駆け寄り、アタッシュケースからドローンを取り出し、ノートPCで起動させる。
「奴らは俺達に任せてくれ。君達は輝の援護を。」
「分かりました。」
と、みぃ達はコウスケから輝の援護を引き受けた。
『コウスケさん準備ができました。』
と、通信機から準備ができたと、絵音はコウスケに伝えた。
「よし、動かせるか?」
『はい、動かせます。これより手下達を捜索します。』
絵音はドローンを動かす為、キーボードでコマンドを入力すると、プロペラが回りはじめ、ドローンが離陸した。
『それでは、捜索を開始します。』
ドローンは手下達の捜索を開始し、飛んで行った。

《オラシオン邸》、《リアルワールド》にはないこの邸は、別次元に存在し、3つの邸が存在する。
幻想郷から帰還したleviaは、《ミカエル邸》に訪れる。何故彼女が帰還したのかというと、6時間前の事であった。

「ねぇ霊夢。」
「あらlevia、どうしたの?」
leviaに呼び掛けられた霊夢は、要件を尋ねる。
「一応、自分の世界に帰るよ。」
leviaは、自分の世界に帰ると応えると、
「え、もう帰っちゃうの?」
と、霊夢はleviaの発言に驚くが、
「いや、姉ちゃんを呼ぶ為に一度帰るだけ。」
と、leviaは応えた。
「そうなのね。今、紫呼ぶから待っててね。」
と、霊夢は紫を呼ぶ。
「あら霊夢。」
「紫、彼女が元の世界へ仲間を呼びに戻るから、スキマで彼女の世界へ行ってほしい。」
と、紫は、
「いいわよ。」
と、引き受けた。

ということがあった為、自分の世界へ戻り、仲間を呼びに行く訳である。
「さあて、姉ちゃん入るかなぁ~。」
と、ルンルン気分でスキップするleviaは、仲間がいる《ミカエル邸》へ向かう。
《ミカエル邸》に着くと、そこに銀髪の長い髪の少女がいた。彼女こそがこの邸の主である。
「(あ、姉ちゃんったら、お茶してるね。驚かしてあげよう。)」
と、leviaはそろりそろりと、少女の背後に忍び足で寄る。
「(せーの。)姉ちゃーん!」
と、leviaは少女に声をかけた。すると少女は、背後からleviaが呼んでいたことに驚き、飲んでいた紅茶を吹いしまった。
「ちょっとレーバったら、いきなり驚かさないでよ!紅茶吹いたじゃない!」
少女はleviaに注意すると、
「あ、ゴメン姉ちゃん……。」
と、leviaは謝る。
「まあ、いいわ。貴方が無事で何よりだわ。それよりレーバ、最近見てないと思ったけど、どこに行ってたの?ヘヴァちゃん探してたわよ?」
少女からの質問に、
「《幻想郷》というところよ。」
と、leviaは応えた。
「《幻想郷》ね。でもあそこは忘れ去られた世界でしょ?」
「ええ、姉ちゃんにも協力して欲しいから一旦ここへ戻って、呼びに来たの。」
と、leviaは答えた。
「そういう事ね。分かった、私も協力する。」
と、少女は協力する事にした。
「それじゃ、紫が待っているから行こう。」
2人は《ミカエル邸》を出て、紫がいる広場へ向かった。

一方、輝達2人は、砲蓮装と戦闘の最中であった。
「己ェ……俺様ノ頭ヲ撃チヤガッタナ……。ダガ……俺様ノ頭ヲ撃ッタトシテモ……、俺様ハマダ…戦エル!!」
砲蓮装は起き上がると、頭部の銃槍が自然に消えた。
「まだ、戦うつもりか?残念だが、あんたは私によって倒される運命だ。」
と、輝は拳銃をホルスターに納め、高周波ブレードの刃先を砲蓮装に向ける。
「ソレガドウシタ?俺様ガ貴様ラに倒サレルト言ウノカ?良イダロウ。ナラバ、コノ俺様ヲ倒シテミロ。ナニシロ、俺様ニハ隠サレタ真ノ力ガアル。」
砲蓮装の言葉に、
「《真の力》か。まさかあんたがその力を発揮するのか?」
と、輝は疑った。だがそれは、嘘ではなかった。
「行クゾ……ウオオオォォォッ!!」
すると、砲蓮装の叫びと共に、瓦礫や遺体、そして脱ぎ捨てられた特殊装備が宙に浮き、砲蓮装の周りを覆う。
「何!?」
「見タカ……!!コレガ……俺様ノ……真ノ力……ダアアアァァァッ!!」
周りを覆う瓦礫や遺体、特殊装備が砲蓮装を纏うと、やがてそれは、残骸の怪物となった。
「(これが《真の力》だと言うのか?だが、周りの物を引き寄せて、鎧を作り出したとすると、ダメージが通らない。ならば破壊するしかない。)」
と、輝は拳銃で二、三発発砲し、銃弾が砲蓮装の身体に当たるが、
「弾かれただと!?」
と、輝は銃弾が弾かれた事に気付いた。
「コレガ俺様ノ《真ノ力》、貴様ノ攻撃ナンゾ効カヌ。」
と、砲蓮装は攻撃が効かないと宣告する。
「恐らく、特殊装備が影響しています。攻撃を仕掛けても、特殊装備による出力で、攻撃を弾かれたとすると、出力を0にするしかないようです。」
「つまり、出力を0にする手段があると言うのか。ならここは攻撃せずに、動き回るしかない。」
「それはいいアイデアです。」
2人は一旦、攻撃せず、動き回る事にした。
「ホウ、俺様ヲ混乱サセル為ニチョコマカト動キ回ッタカ。ダガ、ソンナ程度ジャ、俺様ヲ倒ス事ハデキンゾ。」
砲蓮装は2人に目掛けて殴りこんだ。



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2017/07/04 (Tue) 20:13:08

(投稿者により削除されました)

Re: てるスマコラボ小説ep1 幽霊遊園地の謎 - teruki☆legend

2017/07/04 (Tue) 22:39:29

なんかホラーな部分があってスリルを感じる。
特に、レビューした人達が次々と亡くなっていったり、まるでゾンビのような店員が出て来たりというところがなんか不思議だと思う。
次回はどんな展開があるのだろうか?

Re: てるスマコラボ小説ep1 幽霊遊園地の謎 - teruki☆legend

2017/07/20 (Thu) 00:58:55

等々、眼鏡男の正体が明らかになってきたか。あの前回の茶菓子と同じく、今度はチョコレートで少年が……。魔法のスイーツ自体が怪しいな。
あの液体はまさか……。

Re: てるスマコラボ小説ep1 幽霊遊園地の謎 - teruki☆legend

2017/09/19 (Tue) 21:34:19

龍西に金属の物が効かないとは、かなり手強いようだ……。
金属に頼らない攻撃だとすると、金属にとっての弱点があるのだろうか?
屋敷の仕掛け、なんかややこしさがある……。

てるスマ3 来世の輪廻少女 - teruki☆legend

2016/10/13 (Thu) 00:24:28


第四話「雷無の悲しき真実」

TERUとANはベッドで寝ていた。そのTERUの隣では吹雪も寝ていた。実はあの時、
「TERUさん…、今日一緒に寝てもいいでしょうか?」
と、吹雪がTERUに一緒に寝てもいいかと言っていたのだ。
「ああ、いいけど。」
と、TERUが答えると、
「あ、ありがとうございます!」
と、喜んでいた。
その頃、部屋の外では、睦月や夕立、如月が覗いていた。
「吹雪ちゃんいいな。」
「なんかずるいっぽい。」
「え?」
「やっぱり吹雪ちゃんだけずるいっぽいから、私達も一緒に寝たいっぽい!」
と夕立が部屋に入った。
「TERUさん私も一緒に寝たいっぽい!」
「…ん、なんだ…って!?うわあぁっ!」
TERUが目覚めると、夕立が飛び出してきて、TERUに飛びかかった。
「…あれ、兄様どうしました…って!?え、夕立ちゃん!?」
「あ、ANさん。吹雪ちゃんだけずるいから、私も来たっぽい。ところで、TERUさんは?」
「ゆ…夕立。私はここだ…。」
「え、TERUさん!?」
夕立は、TERUが夕立の下敷きになっている事に気づいた。
「…うーん、あれ?夕立ちゃんがなんでここに?」
「ぽ…ぽっぉぉぉぃ!」
夕立は白目を向いて倒れた。
「ゆ、夕立ちゃん!?」
「(やれやれ…。)」

五時間前の東京では、デュエルディスクを腕につけた若者達三人がいた。
「噂によれば、あるアプリが原因で、トラブルが起きる事例があったようだ。」
「ああ、最近は利用禁止になっている所もあれば、警察が駆けつける回数が多ければ、事故も多いしな。」
「まあ、何しろこっちは仕事で巡回しているからな。都庁からの依頼でね。」
すると、若者の一人が気配を感じ取った。
「なんか彼処に、学生達がいるじゃん。しかもこんな時間帯に。」
「あ、本当だ。」
「よし、補導するか。」
若者達三人は学生達の所へ近寄った。
「おいお前ら何してんだよ!」
「今何時だと思ってるんだ!」
すると学生達は、
「うるせぇ!俺達はポケモンを集めてんだよ!」
「邪魔すんじゃねぇ!」
と、反抗した。すると、若者の一人が、
「お前ら何処から来たんだ?」
「はあ?てめぇ、しつけぇんだよ!」
と、学生は頭にきたのか、唾を若者達三人に吐き飛ばした。
「うわっ!汚ねっ!」
「ちくしょうこうなったら!」
若者達三人はホルダーからデッキを取り出し、デュエルディスクに挿入した。
「おいお前ら!学生のくせに人の言う事すら聞かないのか!」
「こうなったらデュエルで成敗してやる!」
五時間後、若者達三人は遺体となって発見された。そう、荒川の河川敷で。
「まさか、ここで殺害されたのか。」
すると、
「いいえ、目撃者からの証言によれば、不審らしき三人組を目撃したらしいです。」
と、捜査官Aは答える。
「一体どこで殺害されたんだ?」
「警部、電話です。」
捜査官Bが警部に携帯を渡す。
「もしもし。」
『父さん、私だ。』
「遊輝か。現場にいるので、連絡するのは困るんだが…。」
『ああ済まない。実は、目撃者がいてな、どうやら学生らしき三人組が真夜中に、うろちょろ歩いてるのを目撃したそうだ。』
と、遊輝は答えた。
「ああ、こんな時に連絡したのは、そういう事か。でも遊輝、今どこにいるんだ?」
遊輝の父は遊輝の現在地を問う。
「東京都庁。三人の若者が殺害された所にいる。 」
遊輝は答えた。
「東京都庁か。まさか…。」
『犯人達は、三人の遺体を運ぶのに、車を利用して三人の遺体を運んだわけだ。』
「車で運んだのか。だが三人の遺体を駐車場まで運ぼうとすれば、通りかかった通行人に、気づかれるんじゃないか?」
『簡単にいえば、もう一人共犯者がいる。その一人が車に乗っているという事だ。そして不審らしき三人組の一人が一人の共犯者に連絡し、東京都庁まで向かわせて、三人の遺体を車に乗せて、荒川まで運んだという事になる。』
と、遊輝は答える。
「なるほど、だが共犯者が車に乗っているとすると、不審らしき三人組とは一体?」
すると、捜査官Cが警部に、
「警部、海馬コーポレーションの海馬社長が来ております。」
と、警部に伝える。
「済まない、海馬社長が来たので、後で連絡する。」
『分かった。』
と、警部は通話を切る。
「光郷警部、三人のデュエリストが殺害されたと聞いてここに来た。」
「はい、私の息子から、殺害された場所を、教えてくれたみたいです。」
「そうか、だが殺害された件についてだが、どうやら最近流行っているポケモンをゲットするアプリが原因らしいな。」
「ポケモンをゲットするアプリですか?」
「ああ、モクバから聞いたが、『ポケモンリアルゲッターズ』というアプリだ。最近、流行ったらしい。だが事故や事件が多発している。」
と、海馬は答える。
「だとすると、問題は時間帯だ。ところで鑑識A、この三人の死亡推定時刻は?」
「はい、今日の午前0時15分です。」
と、鑑識Aは答えた。
「午前0時15分か。昨日は日曜日だとすると、今日の午前0時15分に殺害された事になるのか。」
「警部、そういえば俺もやっているんで知っている噂があるんですけど。」
「やっているのか。」
「はい、確か午前0時になると、イベントが発生します。」
「そのイベントとは?」
「はい、謎のポケモンが出現するんです。ゲットできますが、午前6時になると消えてしまいます。」
と、捜査官Cは答える。
「謎のポケモンか…。」
「はい、どうやら図鑑には載ってなく、名前がないポケモンなんです。」

その頃、てるスマ本部のカフェでTERUは珈琲を飲みながら、タブレット端末で、ニュースを見ていた。
「(荒川で三人の遺体が発見されたのか…。)」
「ところでTERUはスマホとかタブレットを持ってるんだろ?」
と、ジャックは問う。
「ああ、どちらも持っているが、どうした?」
「TERUってさ、ゲームとかやるの?」
「やらないな。」
と、TERUは答える。
「そうか…。最近さ、『ポケモンリアルゲッターズ』というアプリでさ、問題が起きたらしいんだ?」
「問題?」
「ああ例えば、男性がスマホを操作しながら運転で事故を起こして逮捕された事とか、歩きスマホで交通事故にあったり、リアルロケット団にせっかくゲットしたポケモンが奪われるという問題が相次いで起きている事さ。」
「まあ、やらないがな。」
すると、レーガンがカフェに来た。
「珍しいな大佐、ここに来るなんて。」
「ああ、君に用があって来たのだ。」
と、レーガンはアタッシュケースをテーブルに置いた。
「これは?」
「ああ、君に使って欲しいと、海馬コーポレーションからの依頼が来たんだ。」
「海馬コーポレーション、デュエルモンスターズ関連の会社か。」
「そうだ。」
と、レーガンはアタッシュケースを開けると、中に入っていたのは、デュエルディスクとカードだった。
「実は、荒川で三人の遺体が発見されたのを、君は知っているか?」
「ああ、ネットニュースで見させてもらった。」
「そうか、実は今回のミッションについてだが。」
とレーガンは出入り口の方に顔を向けると、雷無がやってきた。
「雷無もミッションに参加するのか。」
「ああ実は、悪夢を見たらしく、どうやら今回のミッションと関係があるんだ。だから今回は君と彼が参加することになる。」
と、レーガンは答えた。
「分かった。で、デッキについてだが、テーマは?」
「ああ、そうだったな。君のデッキは『A-HERO』だ。」
「武装の英雄か。私にぴったりだ。」
TERUは関心した。
「そうか。是非使ってくれたまえ。」

その頃遊輝は、新宿区内で聴き込み調査をしていた。
「(三人組の学生が深夜に、何の目的でここに来たんだ?)」
すると、
「あれぇ?おかしいなぁ。幻のポケモンが出るはずなのに…。」
と、一人に女性がスマホを片手に何かを探していた。
「(誰だあれ?)」
仕方なく遊輝はその女性に話しかける。
「すみませんが、何を探してるんですか?」
「ええ、あたいは噂を聞いてアメリカから日本に来たもんで、幻ポケモンを探してんですよ。」
「噂のポケモン?」
「ええ、確か『ミリュア』という幻のポケモンですや。」
「そうですか、あ、そうだ。実は聴き込み調査をしているんですが、ここで殺人事件が起きまして、何か知っている事ってありますか?」
するとアメリカンな女性は、
「うーん、見てませんねー。あれ、もしかしたら、三人組の若者を見かけたんだけど、確か腕に何かつけていたみたいね。」
と、答えた。
「(まさか、三人組の若者を見かけたのか。でも何故三人組の若者が?)そうですか、それじゃ何か分かったら、こちらまで連絡を下さい。」
と、遊輝は名刺をアメリカンな女性に渡した。
「はい。」
と、女性はスマホを片手に「ミリュア」という幻のポケモンを探す。
「(『ミリュア』、幻のポケモンか。まさか三人組の学生はこれを探していたのか。でも何故幻のポケモンを?)」

その頃輝は、自室でデッキを確認していた。
「(なるほど、これが私にぴったりなデッキなのか。)」
「兄様、これってデュエルモンスターズじゃないですか。私も大佐から貰いまして。」
「ANも貰ったのか。何デッキだ?」
「『小悪魔デッキ』です。」
ANは答えた。
「ハックション!あれ私、噂されたかな?」
「小悪魔、大丈夫よ。さとりから聞けば、ANのデッキ名だから。」
「そうだったんですね。そういえばパチュリー様、何をなされてるんです?」
小悪魔は魔法陣を見て問う。
「ええ、あの時私達が戦った、あの沈没船についてだけど、どうやら艦娘化できるみたいだから、魔法を唱えてるの。」
パチュリーは答えた。
「『アンデッドゴージャスシップ』ですね。」
「そうよ。あら、始まるわ。」
すると、魔法陣が光出した。
「来るわよ。」
「はい。」
そして、魔法陣から横たわる少女の姿が出現した。
「小悪魔、成功だわ!」
「やりましたねパチュリー様。」
「…ん?私…どうしてここに?海の底で眠ってたのに。」
「目覚めたようね。貴方はアンデッドメアに寄生されて、アンデッドになってたのよ。それに彼に倒された後、海の底で眠ってたわ。」
「え、貴方は誰?」
少女は問う。
「私はパチュリー、図書館の魔女よ。こっちが小悪魔、『こあ』って呼んでるわ。貴方は名も無い少女、だから私が名付けてあげる。貴方の名は『イサナ』。」
「ありがとうパチュリー。」
イサナは礼を言うと、
「いいのよイサナ。」
と、パチュリーは答える。

その頃東京では、大勢の人が『リアルポケモンゲッターズ』というアプリでポケモンを探していた。だが東京の他に、埼玉、神奈川、千葉、茨城、群馬、栃木でも大勢の人がポケモンを探しており、まさに関東はポケモンの世界になっていた。他の地方でも同じく、アプリでポケモンを探す大勢の人もいる。だが相次いでトラブルも起こるが、みんなこれにハマって、自分のやるべき事を忘れている。
「(へっへっへ!これでこの国はもうすぐポケモンワールドになるだろう。そして将来ポケモン達は、リアルに実体化してくだろう。)」

Re: Re: てるスマ3 来世の輪廻少女 - teruki☆legend

2016/10/13 (Thu) 20:27:00

A-HEROの「A」は、「アームズ」です。

Re: てるスマ3 来世の輪廻少女 - teruki☆legend

2016/12/14 (Wed) 20:40:09


TERUはデッキを確認し終えると、デッキケースにデッキをしまう。すると、15枚のカードが入っていた。
「これは何だ?」
「これは《サイドデッキ》ですね。《メインデッキ》のカードを替えるのに必要なデッキです。」
と、ANは答える。
「AN、知ってるのか?」
「はい、大佐から教わりました。」
「そうか。」
「兄様、それなら試しに、デュエルでもします?大佐から、『任務の前に試しにデュエルでもしたらどうだ。』と言われてまして。」
「そういえばそうだな。自分のデッキで試しにデュエルでもするか。」
2人はバトルフィールドで、デュエルをする事に。
「それじゃ行くぞ。」
「はい、兄様。」
「「デュエル!」」
TERUとANのデュエルが始まった。
「まずは私から行きます。私は《魔神アークマキナ》(星4/闇/悪魔族/攻0・守2100)を守備表示で召喚します。」
ANは《魔神アークマキナ》を守備表示で召喚した。
「私はターンを終了します。」
ANはカードをセットせずに、ターンを終了した。(手札4枚)
「次は私だ。私のターン、ドロー。」
TERUはデッキからカードをドローズした。
「私は《A-HERO スラッシュリゲイザー》(星4/地/戦士族/攻1500・守1100)を攻撃表示で召喚。」
TERUは《A-HERO スラッシュリゲイザー》を攻撃表示で召喚した。
「(《魔神アークマキナ》の守備力は2100。どうやら《A-HERO スラッシュリゲイザー》の攻撃力では、攻撃をする事ができない。)
私はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
TERUはカードを1枚伏せて、ターンを終了した。(手札4枚)
「私のターン、ドロー。」
ANはデッキからカードドローすると、ANは微笑んだ。
「兄様、ごめんなさい。」
「え?」
「私は、手札の悪魔族モンスター1体と、《魔神アークマキナ》を墓地へ送り、効果発動を発動します。」
「なに!?」
TERUはANが効果を発動したことに、驚く。
「手札とフィールドの悪魔族モンスターをそれぞれ墓地に送り、このカードを特殊召喚します。私は手札から《ダークネス・ネオスフィア》(星10/闇/悪魔族/攻4000・守4000)を特殊召喚します。」
ANは手札から悪魔族モンスター1体と《魔神アークマキナ》をそれぞれ墓地に送り、《ダークネス・ネオスフィア》を特殊召喚した。
「バトルフェイズに入ります。《ダークネス・ネオスフィア》で《A-HERO スラッシュリゲイザー》に攻撃!」
《ダークネス・ネオスフィア》が《A-HERO スラッシュリゲイザー》に攻撃した時だった。
「トラップカード《アームズアップ》を発動。自分フィールドの《A-HERO》モンスターが、攻撃対象にされた時、手札から《A-HERO》ユニオンモンスター1体を選択し、そのモンスターに装備する。私は《A-HERO シルド》を選択し、《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備。」
TERUは《A-HERO シルド》を選択し、《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備させる。
「そして《A-HERO シルド》のモンスター効果。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、このカードを代わりに破壊する。」
《A-HERO シルド》が《A-HERO スラッシュリゲイザー》を庇い、《ダークネス・ネオスフィア》の攻撃を受けて破壊された。
「流石です。まさか、ユニオンモンスターが、装備モンスターを庇うとは。」
「そうか。」
「ならば、カードを1枚伏せて、ターンを終了します。」
ANはカードを1枚伏せて、ターンを終了した。(手札2枚)
「私のターン、ドロー。」
TERUはカードをドローすると、
「(このカードを引き当てたという事は、あのモンスターを召喚できる。)私は、魔法カード《戦士の生還》を発動。私は《A-HERO シルド》を墓地から手札に加える。」
TERUは墓地から、《A-HERO シルド》を手札に加えた。
「私は《A-HERO シルド》(星3/地/戦士族・ユニオン/攻0守3000)を守備表示で召喚。」
TERUは、《A-HERO シルド》を守備表示で召喚した。
「さらに、《A-HERO》モンスターが2体以上存在する時、このカードを特殊召喚。《A-HERO メイラー》(星5/地/戦士族・ユニオン/攻・守2000)。」
TERUは、《A-HERO メイラー》を、モンスター効果で特殊召喚した。
「(兄様がモンスターを特殊召喚した。だが、私の《ダークネス・ネオスフィア》の攻撃力をまだ上回っていない。)」
「私は、《A-HERO シルド》を《A-HERO メイラー》に装備し、《A-HERO シルド》のモンスター効果発動。装備モンスターは1ターンに1度だけ戦闘、効果では、破壊されない。」
TERUは《A-HERO シルド》を《A-HERO メイラー》に装備させる。
「私はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
TERUは、ターンを終了した。(2枚)
「私のターン、ドロー。」
ANはデッキからカードをドローした。
「私は装備魔法《双剣~デビルズスレイズ》を発動します。悪魔族モンスターに装備し、攻撃力を1000ポイントダウン。」
ANは《双剣~デビルズスレイズ》を《ダークネス・ネオスフィア》に装備させ、攻撃力が1000ポイントダウンし、攻撃力が3000に。
「《双剣~デビルズスレイズ》の効果、装備モンスターは2回攻撃ができます。《ダークネス・ネオスフィア》で《A-HERO メイラー》に攻撃。」
《ダークネス・ネオスフィア》が《A-HERO メイラー》に攻撃するが、《A-HERO シルド》の効果で塞がれる。
「2回目の攻撃。」
2回目の攻撃で、《A-HERO メイラー》に攻撃した時、
「トラップカード《装甲壁》を発動。相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃を無効にする。」
と、《装甲壁》で攻撃を塞がれる。
「私はターンを終了します。」
ANはターンを終了した。(手札2枚)
「私のターン、ドロー。」
TERUはデッキから、カードをドローした。
「(どうやらこれで揃ったな。)私は《A-HERO ソドストロン》(星4/地/戦士族・ユニオン/攻1000守500)を攻撃表示で召喚。」
TERUは《A-HERO ソドストロン》を攻撃表示で召喚した。
「そして、《A-HERO メイラー》に装備されている《A-HERO シルド》を特殊召喚。」
《A-HERO メイラー》に装備されている《A-HERO シルド》を特殊召喚した。
「(これであのモンスターを呼び出せる!)
私はこれら3体を除外して融合。現れろ!《FA-HERO スタンダード・ナイト》(星8/地/戦士族・融合/攻2500守2000)!」
TERUは3体のモンスターを除外して融合し、《FA-HERO スタンダード・ナイト》を融合召喚した。
「(除外して融合!まさか最初からそれを召喚するために。)」
「《FA-HERO スタンダード・ナイト》の効果、融合召喚成功時、このカードはユニオンモンスターとして扱う事ができる。1ターンに1度だけ、自分フィールドに存在する《A-HERO》モンスターを対象に、このカードを装備カードとして扱い、そのモンスターに装備する。私は《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備し、装備モンスターの攻撃力と守備力は装備カードとなったモンスターの攻撃力と守備力の数値分アップする。」
《FA-HERO スタンダード・ナイト》の効果により、《A-HERO スラッシュリゲイザー》の攻撃力と守備力が上がり、攻撃力が3500、守備力が3100になった。
「(融合モンスターがユニオンとなって、モンスターに装備した!?)」
「バトル!《A-HERO スラッシュリゲイザー》で、《ダークネス・ネオスフィア》に攻撃!」
《A-HERO スラッシュリゲイザー》は《ダークネス・ネオスフィア》に攻撃を仕掛け、《ダークネス・ネオスフィア》は攻撃を受けて破壊され、ANは500ポイントのダメージを受けて、残り7500のライフに。
「だがバトルは終わらない。私は速攻魔法《アタックチェイン》を発動!モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、もう一度だけ、攻撃ができる。」
「(兄様が、デュエルモンスターに慣れてきた!?)」
「《A-HERO スラッシュリゲイザー》で、ダイレクトアタック!」
《A-HERO スラッシュリゲイザー》はANに直接攻撃を仕掛け、ANは3500ポイントのダメージを受け、残り4000となった。
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド。」
TERUは、カードを1枚伏せてターンを終了した。(手札0)
「私のターン…」
その時だった。
『緊急事態発生!緊急事態発生!直ちに集会室に集合して下さい!』
と、緊急事態発生のアナウンスが流れた。
「どうやら、緊急事態のようだ。デュエルを中断しよう。」
「はい。(兄様とデュエルができて、良かった。)」
2人は集会室へ向かった。

その頃遊輝は、新宿区内を調査していた。だが手掛かりとなるものが見つからない。
「(手掛かりが掴めないな。)」
遊輝が唸っていると、一人の男が遊輝の元へ寄り、尋ねた。
「どうやら、お困りの様ですね?」
「ん、あんたは?」
「私は《teruki》。この世界の人間でもあり、創造神です。」
「創造神か…。私はな、事件の手掛かりを探してるんだが…。」
「若者3人が荒川で遺体となって発見されたんですね?」
と、terukiは答える。
「何故それを知っているんだ?」
「プロトから聞きました。どうやら《ポケモンリアルゲッターズ》というアプリが原因らしいですね。」
「なんだ?そのアプリとは。」
遊輝は問う。
「ポケモンをゲットするアプリであって、最近、流行しているようです。しかし、運転しながらのプレイと歩きながらのプレイで事故が多発したり、リアルロケット団によってポケモンが奪われるという事例があったようです。」
terukiは答える。
「なんてアプリだ!それだから、大変な事が起きているんだ!」
「まあまあ、落ち着いて下さい。」
「済まない…。」
「あと、このアプリを作ったのは《アクティビティリアリティ》という会社で、運動になるアプリを開発しているようです。良かったら、その会社を捜査したらどうです?」
「それもそうだな。その会社へ捜査に行くとしよう。」
「それじゃ私がその場所まで一緒に行きましょうか。」
2人は《アクティビティリアリティ》というアプリ開発会社へ向かった。

「なあプロト、terukiは一体何処に行ったんだ?」
「どうやらマスターは、新宿区に行ったようだコクエン。」
「新宿区か。まさか今日やっていたニュースのあれで新宿区に行ったのか。そういう事だったのか。」
コクエンは納得した。
「だが《ポケモンリアルゲッターズ》というアプリで気になる事があるので、よければ《アクティビティリアリティ》という会社へ調査に向かうとしよう。」
「ああ、そうするか。」
コクエンとプロトは《アクティビティリアリティ》へ調査に向かった。

「どうやら、邪魔者4人が《アクティビティリアリティ》へ向かうそうだな。ポケモン達よ、邪魔者4人を蹴散らしに行け。」

Re: てるスマ3 来世の輪廻少女 - teruki☆legend

2017/07/21 (Fri) 18:22:04

集会室にて、ルシフェルは、TERU達にミッションの内容を説明していた。
「話をしよう。これは、今回のミッションについての内容だが、特殊なミッションだ。最近、とあるアプリの影響で、トラブルが相次いで起きているようだ。」
「まさか《リアルポケモンゲッターズ》の事か?」
するとルシフェルは、
「TERU、流石だよ。彼の言う通り、《リアルポケモンゲッターズ》が配信開始されてから、1日でトラブルが起きている。このアプリを入れたユーザー達は、そのアプリを開発した会社に苦情を入れたそうだ。」
と、ルシフェルは問題となっているアプリについて述べる。
「つまり、今回のミッションからすると、私とANだけの様だな。」
「勿論だ。何しろ、人類がポケモンを傷つけてしまえば、違反になると言う事だ。ただ、ある物で、ポケモンを退治する事は認められている様だ。」
「それが、私とANが大佐から貰ったと言われる《デッキ》と《デュエルディスク》と言う事か。」
TERUは、二つのアイテムをルシフェルに見せる。
「そう言う事だが、何故それが分かったんだ?」
ルシフェルは、TERUに尋ねると、
「ああ、この二つが私とANに渡ったとすると、今回のミッションは二人で行動する予想がついていたからだ。」
と、TERUは答えた。
「予想通りだな。今回のミッションはTERUとANで行動する事だ。まさに君は勘づいていたようだね。」
「ああ、このデッキで、ミッションを遂行させる!」
すると、レーガンが、
「済まない。ANに伝えておかなくてはならない事があったな。」
「え?」
レーガンは、アタッシュケースをANに渡した。
「大佐、これは一体?」
ANは尋ねると、
「実は、君がTERUとデュエルした時に使ったデッキだが、あれはミッション用では無くてな。このケースに入っているのが、ミッションで使用するデッキなんだ。」
「え、そうだったんですか!」
ANは、ケースを開けた。中にはデッキが入っており、よく見ると、動物の耳と尻尾を生やした少女のイラストが描かれていた。
「か、可愛い!」
ANは、カードのイラストの魅力に引きつけられた。
「大佐、このカテゴリは一体何だ?」
TERUは尋ねると、レーガンは答える。
「《ケモノウィッチーズ》という《ケモノ》の《魔法少女》テーマにしたカテゴリだ。」
「《ケモノ》の《魔法少女》か。どうりでANが魅力に引きつけられたのか。」
「はい、子供幼い時にアニメを観ていました。」
ANは答えた。
「ほう、ANが意外な事を言うとはね。まあいい、それじゃあ話を戻そう。今回二人には、《リアルポケモンゲッターズ》を開発した会社《アクティビティリアリティ》へ向かってほしい。それには理由がある。今日の午前に、三人の男性が遺体となって発見されたニュースがあっただろう?その会社へ向かい、原因を追求してほしい。」
「原因か。よし、追求してやる!三人が殺害された原因をな。」
「ええ、兄様となら、解決できると思います!」
二人の言葉に、
「よし、それではミッションを開始する。君達二人の無事を祈る。」
今、ミッションが始まるのであった。

その頃、terukiと遊輝は 《アクティビティリアリティ》に辿り着いた。
「ここが、例のアプリを開発した会社か。」
「ええ、ですが、私の推測としては、敵が待ち構えている可能性が高いです。」
「ああ、敵が待ち構えているなら、返り討ちにしてやるしかないな。」
二人は、《アクテビティリアリティ》のビルに入る。そこには、受付嬢がいた。
「こちらは《アクテビティリアリティ》でございます。」
「どんな要件でこちらへ?」
すると遊輝は、
「《ポケモンリアルゲッターズ》の開発チームに用があってここに来た。」
すると、
「生憎ですが、それはご遠慮下さい。」
と、一人の受付嬢は断った。
「何故断る?」
するともう一人の受付嬢が、
「それも生憎ですが、お教えいただく事はありませんので、ご引き取りお願い致します。」
と、もう一人の受付嬢は、二人を帰らすように言う。
「何故、あんた達は私達を帰すつもりなんだ?」
「ええ、確かにおかしいです。もしかしたら、何隠している可能性が高そうです。」
すると、一人の受付嬢が、
「何を言っても無駄です。ご引き取りお願い致します。」
と、また二人を帰らすように言った。
「もし、ご引き取りお願い頂けなければ、あなた方二人の命を頂戴し、ご引き取りさせる必要がございます。」
「なので……お覚悟はよろしくて!」
すると、二人の受付嬢がスイッチを押すと、アラートが鳴り出した。
「それでは。」
「御機嫌よう。」
二人の受付嬢は何処かへ行ってしまった。
「しまった!あの受付嬢め!」
「遊輝、気をつけて。敵がくるかもしれないので戦闘態勢に入りましょう。」
その時、二人の前に敵が現れる。
「あれはまさか!」
「ポケモン!?」
現れたのは、ポケモンだった。
「《ポケモンリアルゲッターズ》のポケモンですね。何故、実体化したのでしょう?」
「ああ、だが、ここで奴らにやられる訳には行かないな。」
と、二人はデュエルディスクを構えた。
『ヨクゾ、来タ様ダナァ。邪魔者メ。』
スピーカーから男の声がした。
「誰です?」
『我ガ名ハ《S》。偉大ナルポケモンマスターダ。』
Sと名乗る男は答えた。
「何!?」
『我ガ最強ノポケモン達ガ今、オ前ヲ襲ウ。《アーボック》、《ウツボット》、《ゲンガー》、《ギャラドス》ヨ、ソノ二人ヲ始末シロ!』
四体のポケモンが、二人に攻撃を仕掛けた。
「ならば、《北星の大盾使い》で攻撃を防いでやります。」
terukiは、《北星の大盾使い》のガードをデュエルディスクにセットすると、色彩の大盾を持った戦士が姿を現した。
『マスター達に手出しはさせない!』
大盾を構え、四体のポケモンの攻撃から二人を護る戦士、大盾から放つ色彩の波動により、四体のポケモンの攻撃は弾かれた。
『大丈夫かマスター?』
「ええ、貴方のおかげで助かりました。」
「だが、奴らはまだ攻撃を仕掛けてくるはずだ。気をつけてくれ。」
遊輝は、青の鎧を装備し、聖剣と盾を持った戦士のイラストが描かれたカードをデュエルディスクにセットすると、モンスターが姿を現す。
「パラディン、奴らを始末しろ。」
『了解だマスター。』
パラディンは、四体のポケモンに攻撃を仕掛ける。
その内の一体である《アーボック》が、攻撃を仕掛けてくるパラディンを、尾で叩き落とすが、盾でふさがれ、弾き返され、アーボックはパラディンに聖剣で斬られ、消滅した。
それに続き、ウツボットやギャラドスも斬られ、消滅。残るはゲンガーのみだった。
「(あのポケモンはゴーストタイプの様ですね。)なら、私に任せなさい。」
terukiは一枚のカードを、デュエルディスクにセットした。
「(一体、何が始まるんだ?)」
すると、何処からともなく、光の剣が降って来た。
「(光の剣だと!?しかも、建物のビルの中で降ってくるだと!?)」
光の剣は、ゲンガーに突き刺さり、ゲンガーは消滅した。
「まさか、光の剣がゲンガーに効くとはな。」
「ええ、ゴーストタイプですので。」
それをモニターで見た《S》は、
「(我が最強のポケモン達がやられたか。だが、我には最強の下部達が居るではないか。ならば、下部達に任せるとしよう。)」

その頃、コクエンとプロトロイドは、《アクテビティリアリティ》に辿り着いた。
「おい、あれってマスターじゃねえか。」
「マスターの他にもう一人いるが、一体何かあったのか?」
二人は、terukiと遊輝の元へ駆け寄り、建物内へ入った。
「マスター、大丈夫か!」
「ええ、無事です。先程、《ポケモンリアルゲッターズ》のポケモンと戦闘を行なっていたところです。」
と、terukiは答える。
「そうか。ところで、マスターの隣にいる男は誰だ?」
コクエンは尋ねる。
「私の事か?そうだったな。私は《光郷 遊輝》だ。警察官の息子で、デュエリストだ。」
「そういえば、貴方の名前を聞いてないですね。遊輝というのですか。」
「ああ、それと二人は誰だ?」
遊輝は、コクエンと、プロトロイドに尋ねる。
「俺は《コクエン》。こいつが《プロトロイド》だ。俺は黒炎竜の半人で、プロトはアンドロイドだ。」
と、コクエンは答えた。
「なるほどな。黒炎竜の半人とアンドロイドか。まさか《リアルワールド》にいるとは、驚いたよ。」
遊輝は感心すると、
「ええ、コクエンは《竜の渓谷》で出会い、プロトロイドは、私が開発したアンドロイドですから。それはそうと、ここに来たならば、手分けして開発チームの部屋を探し出しましょう。このままだと、世界が大変な事になりますからね。」
と、terukiは述べる。
「世界が大変な事とは?」
「ええ、ですが、話は後です。」

その頃、TERUとANは、二人で《アクテビティリアリティ》へ向かっていた。だが、本部からは距離が遠いので、バイクで行く事にした。
「《リアリティアクテビティ》、スポーツ系のアプリを開発する会社のようだが、《リアルポケモンゲッターズ》を開発したとはな。それに、いつから配信されたんだ?」
TERUは尋ねると、
「確かに、いつから配信されたのかは不明ですが、今の所、調査チームがそのアプリについて調べています。」
と、ANは答えた。
「そうか。(しかし、あの会社は何故、そんなアプリを開発したんだ?)」
しばらくすると、今回のミッションの目的地であるビルが見えて来た。
「兄様、見えて来ました。」
「ああ、あれが《アクテビティリアリティ》だ。」
二人は、《アクテビティリアリティ》に着くと、バイクを降りた。
「どうもおかしい。」
「どうしました兄様?」
「周りに人がいない。それに、さっきここへ向かう途中、人の気配を感じないんだ。」
と、TERUは向かう途中に人の気配を感じない事に気付いた。
「確かに本当ですね。」
「これはもしかしたら、この会社が怪しい。AN、行くぞ!」
「はい。」
二人は建物の内部に入ると、中は誰もおらず、受付嬢もいなかった。
「誰もいないだと……。」
「ええ、確かに。一体、何があったのでしょうか?」
「なら、二手に分かれて、この会社の関係者を探そう。」
二人は一旦、二手に分かれて、会社の関係者を探す事にした。

その頃てるスマ本部基地では、警察と協力し、荒川で遺体となって発見された三人の捜査を行なっていた。
「まさか、あのアプリが原因で、殺人事件が起こるとはな……。」
「ああ確かに、かずきの言う通り、今回のミッションでTERUとANだけが、その会社へ向かったとすると、恐らくあの会社で何が起きたのかは予想できる。」
と、バートが述べると、
「間違いなくあのアプリが原因かもしれないな。なにしろ、最近になってから、ユーザー達が幻のポケモンを探しているな。」
「リン、幻のポケモンとは一体?」
バートはリンに尋ねると、
「ああ、これを見て欲しい。」
と、封筒を取り出した。
「この中に、幻のポケモンを目撃したと思われる写真が入っている。」
リンは、封筒を開け、写真の束を取り出した。
「これが、その目撃写真だ。」
よく見ると、見た事もないポケモンが写っていた。
「このポケモンは何なんだ?」
かずきは、写真に写るポケモンについて問う。
「ああ、どうやらこのポケモンは、《ミリュア》というポケモンだが、最近、このポケモンが現れたおかげで、ユーザー達が夜遅くに
なっても、探し続けているようだ。」
と、リンは答える。
「だとすると、そのポケモンが、今回の原因の一つだな。」
「ああ、だがそれだけではない。他にも原因がある。」
リンは、資料を取り出した。
「これは何だ?」
「この資料は、《アクテビティリアリティ》についての資料で、調べたところ、その会社との関連性の高い人物がいるという事が分かった。」
「な、何!?」
リンの言葉に皆驚くと、リンは写真を取り出した。
「それが、この写真に写る男だ。」
リンは、写真を見せると、
「ん?この人物は……まさか!?」

その頃雷無は、ソファーに座っていた。
「ピカァ、ピカピィ、ピカァ……。(よりによって、あの夢を見る事になるなんて……。)」
「まさかのまさかだな。」
すると、ルシフェルが現れた。
「ピ、ピカァ!?(マ、マスター!?)」
雷無はソファーからひっくり返る。
「おっと、大丈夫か?」
「 ピ、ピカァ……。(だ、大丈夫……。)」
雷無は起き上がる。
「そうか、まさかあの少年を思い出してしまったか。」
「ピカピーピカァ。(思い出してまうんだ。夢の中で。)」
と、雷無は答える。
「そういう事か。(まさか、雷無が夢で見た少年が出てくるとは、これはまずい事になったようだ。あのポケモンマスターを目指していた少年が夢出てくるなんてね。)」

一台の車が森の中に入っていき、しばらくして、駐車場で停めた。
「おいおいどうすんだよ……。」
「俺達、やっちまったよ。」
車に乗っていた少年達は、後悔していた。そう、殺人をしてしまったからだ。
「このまま逃げるのもあれだし……、自首しようよ……。」
「馬鹿っ!何言ってんだよ!自首したら、俺らの人生が終わりじゃないか!!」
自首しようと言う少年Aを、少年Bが止める。
「だが、あいつらが俺達の邪魔をしたから、ああなるんだ。」
「だよな。俺達は、幻のポケモン《ミリュアを探してんだし、俺達は邪魔されたくないから、追っ払ってるんだよ。」
「で……でも、僕達は人を三人も殺害しちゃったんだから、もう……自首した方がいいんじゃないかな……?」
少年は恐れているのか、二人に自首を奨めるが、
「はぁ?!何言ってんだオメェ!!三人も殺害したと言うと、俺達が死刑になるじゃねぇか!!」
と、いきなり少年Bが怒鳴り出した。
「おい、落ち着けって!こいつの言う通りだ!死刑になってしまうかもしれないが、ここは自首した方がいいぜ。」
少年Cは、少年Bを落ち着かせる。
「こいつの味方になるつもりかよ!と言うか、自首したくもねぇよ!!そんなに自首したきゃ、勝手にしろよ!俺は逃げるからな!!」
と、少年Bは車から降りて、何処かへ走って行ってしまった。
「ど……どうしよう……。B君を怒らせちゃった……。」
「いや、お前は悪くない。何しろあいつが悪いんだ。あいつがいきなり、幻のポケモンを見つけに行くと、行ってきたからな。」
少年Cは少年Aを慰める。
「で、後はBの兄さんが来るまで、待つしかないな。何しろ、自販機で飲み物買いに行っているからな。そしたら、Bの事を話そう。」
「うん……。」
少年Aと少年Cは、少年Bの兄が戻って来るまで、待つ事にした。
その頃少年Bは、警察に捕まりたくないと、全力で逃げていた。
「(俺は認めねぇからな!!俺にはやりてぇ事がまだあるからな!!家に着いたら、オンラインゲームでもして、忘れてしまえばいい!!)」
だが、少年Bに悲劇が起こるのであった。そう、警察に捕まりたくない恐怖に怯えた末路なのだ。
「今カラ、君ヲ楽ニシテヤルヨ……。」
そして、少年の断末魔が森の中に響き渡るのであった。

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2017/03/27 (Mon) 18:28:46

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Re: てるスマコラボデュエル デュエル訓練編 - teruki☆legend

2017/05/23 (Tue) 22:35:27

トライデントを由来とした《FA-HERO》か。まさか、《アームズ・ギフト》で0にしつつ、装備した《ソドストロン》の効果で攻撃力が上のテコードを破壊して相手のライフを0にしたのか。
次回はカニヘルがANにリベンジするのか。
どっちが勝つか、期待している。

Re: てるスマコラボデュエル デュエル訓練編 - teruki☆legend

2017/05/30 (Tue) 23:37:04

ANの暴れっぷりが、ぱねぇ……。
カオスジャイアントは私にとって、恐ろしい一枚です。何しろ効果が使え無くなるのが、恐ろしい……。
次回のアヤカシと明星のデュエル、どっちが勝つか気になる。

Re: Re: てるスマコラボデュエル デュエル訓練編 - teruki☆legend

2017/06/08 (Thu) 07:07:07

明星……、さっきの本気はなんだったんだろうか……。
ハートアースドラゴンの攻撃力が66000という高火力。
ヘルテントーチというのは、ヘル・テンペストとトーチゴーレムを構築したデッキという事か。
次回のデュエルの結末がいかに気になる。

Re: てるスマコラボデュエル デュエル訓練編 - teruki☆legend

2017/06/23 (Fri) 20:00:55

龍の顎の五色の玉が出たとすると、残りの《NA-HERO》は、鉢と子安貝を元にした二体か。
ゲキリンに乗っ取られてしまったか……。TERU、無事でいてくれ……。

Re: てるスマコラボデュエル デュエル訓練編 - teruki☆legend

2017/06/29 (Thu) 22:34:23

鉢と子安貝が出たとすると、これで「五つの難題」が揃った訳か。
優勝商品の無料券が波乱を起こすというのは、どういう意味があるのだろうか?
デュエル回が終わったとすると、次はミリタリーの回か。
次回はどんな敵が待ち受けているのだろうか?

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2017/03/24 (Fri) 21:20:45

(投稿者により削除されました)

Re: ボムスマ特別編 死なない狐怪人 - teruki☆legend

2017/03/25 (Sat) 18:38:53

ルシフェルの能力でコヴァーリの不死身を対処したのか。
ムカディウス、カニヘル、クロットがてるスマの一員となったか。
次回に期待

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2017/03/09 (Thu) 16:24:10

(投稿者により削除されました)

Re: A-HERO 資料 - teruki☆legend

2017/03/10 (Fri) 20:50:14

一応不明だったモンスターのステータスができました。

《A-HERO スピアンス》
星3/守備力1100

《A-HERO ランサーリゲイト》
効果
①このカードが守備表示モンスターに攻撃した場合、その守備力を攻撃力が越えた分だけ戦闘ダメージを与える。
②このカードが直接攻撃で相手にダメージを与えた時、相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。

《A-HERO ゴルドソド》
ユニオン・効果モンスター
星4/光/戦士族/攻2000・守0
「A-HERO ゴルドソド」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)1ターンに1度、以下の効果から1つを選んで発動できる。
●自分フィールドの「A-HERO」モンスター1体を対象とし、表側守備表示のこのカードを装備カード扱いとしてそのカードに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2)装備モンスターの攻撃力は、このカードの元々の攻撃力の数値分アップする。
(3)装備モンスターが相手モンスターを破壊した時、デッキからカードを1枚ドローし、もしそれが「A-HERO」ユニオンモンスターだった場合、このカードを破壊し、そのモンスターを装備カードとしてこのカードを装備していたモンスターに装備する。ターン終了時、この効果で装備したカードはデッキに戻される。

《A-HERO シルバシルド》
ユニオン・効果モンスター
星4/光/戦士族/攻0・守2000
「A-HERO シルバシルド」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)1ターンに1度、以下の効果から1つを選んで発動できる。
●自分フィールドの「A-HERO」モンスター1体を対象とし、表側守備表示のこのカードを装備カード扱いとしてそのカードに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2)装備モンスターの攻撃力は、このカードの元々の攻撃力の数値分アップする。
(3)装備モンスターが相手モンスターの攻撃を受けた時、自分はデッキからカード1枚ドローし、もしそれが、トラップカードだった場合、このカードを破壊し、その効果を発動することができる。

投稿者削除 - (削除)

2016/12/29 (Thu) 10:59:30

(投稿者により削除されました)

Re: ボムスマコラボデュエル 謎の3枚のカードを追え - teruki☆legend

2016/12/29 (Thu) 17:27:53

メタルフォーゼ強っ!?
TERUが見たカードはなんだったんだろう?
次回の新たに開発されたカードがどんなのか期待してます。

Re: Re: ボムスマコラボデュエル 謎の3枚のカードを追え - teruki☆legend

2017/01/07 (Sat) 19:37:30

カードに魂が宿るというところで、あの世界で1枚にしかないカード《偉大なる戦士 タイラー》で思い出した。あのカードは特殊召喚できない効果なので、墓地に送られたら蘇生できない。だが《創世の預言者》の効果を利用して、手札に加えれば、召喚ができる。
特に、《トロイホース》は1体で2体分の生贄召喚ができる。
ANが使用した【魔界劇団】デッキは面白いな。ビッグスターが台本を読んで、楽屋に移動してのところは面白い。
TERUの【ドラゴン族】デッキというのは、どんな物なのか気になるな。

Re: Re: ボムスマコラボデュエル 謎の3枚のカードを追え - teruki☆legend

2017/01/22 (Sun) 10:12:39

あの時の3枚のカードの正体って、《真竜皇》だったのか。
負けると発火、石化、液状化する現象、なんか《オレイカルコスの結界》のやつで、敗者は魂を抜かれるのと同じ。
《水晶機巧-シトリィ》、あるボーカロイドに似ているな。

Re: Re: ボムスマコラボデュエル 謎の3枚のカードを追え - teruki☆legend

2017/02/13 (Mon) 23:50:32

《NA-HERO》エクシーズモンスターが出たか。
SRと十二獣と壊獣を構築したデッキは恐ろしい…。特に《妨げられた壊獣の眠り》でモンスター全てを破壊する効果が、でも《オリハルク》が破壊され墓地に送られた時の効果で、クロットの《ジズキエル》を破壊したのが凄い。
次回の新たなエクシーズモンスターが気になる。

Re: ボムスマコラボデュエル 謎の3枚のカードを追え - teruki☆legend

2017/02/25 (Sat) 23:40:17

へヴァさんコラボの小説で登場した《A-HEROグングニー》がでてきましたか。
《A-HERO グングニー》の名前の由来は、北欧神話の主神《オーディン》が持つ槍《グングニル》が由来なんです。これで思いついたんですよ。他にもいろいろと考えています。
「プロト」…。いまごろプロトロイドは噂されてくしゃみ。(アンドロイドなので、くしゃみはしない。)
マスタールール4が対応になると、儀式やアドバイスが有利になりそうですね。
次回の2体目のNA-HEROはどんな奴なのか?

Re: Re: ボムスマコラボデュエル 謎の3枚のカードを追え - teruki☆legend

2017/03/04 (Sat) 08:20:41

「タマノエ」の次は「ヒネズミ」。「フィールドの全てのモンスターを炎属性にする効果」と、「手札の《A-HERO》モンスターを装備することが出来る効果」があるのか。
ここでてるスマコラボデュエル回が終わりか。マスタールール4が施工するまで楽しみ。

teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2016/11/11 (Fri) 00:38:55


「遊戯王~正義の決闘者 コラボ特別編」



「悪夢と復讐」

ここは《リアルワールド》。この世界では人間達が住んでいる。
この世界では《デュエルモンスターズ》というゲームが流行しており、子供から大人までもがデュエルを楽しんでいる。
この世界では最近、異変が起きており、人間達は恐れていた。だが勇気あるデュエリスト達が立ち上がり、異変に立ち向かう事で、人間達はデュエリスト達を「正義の決闘者」と呼んでいる。
そしてここ日本でも、「正義の決闘者」いた。彼の名は《光郷 遊輝》。彼の父は警察官であり、彼は警察と協力している。本来ならば学生であるが、彼は特別だ。
「なあ遊輝。」
「どうした?山田。」
山田が尋ねると、遊輝は返事を返す。
「最近俺の所で、異変が起きてんだよ。」
「何の異変だ?」
と、遊輝は異変の内容について尋ねる。
「それがな、黒尽くめの男が現れてな、俺ら人間達にデュエルを仕掛けるんだよ。それに挑んだ隣の家の人が、デュエルで負けて突然倒れたんだよ。病院に運ばれた後、もうとっくに冷たくなったんだ。」
「なに!?」
遊輝はその内容を聞いて、驚愕する。
「まさか現れないよな?死にたくねぇ~。」
その時だった。
「きゃあっ!」
と、何処かで女性の悲鳴がした。
「悲鳴がしたぞ!」
「一旦行くぞ!」
二人は、悲鳴があがった所へ向かうと、そこには腰を抜かして立ち上がれない女性と、黒尽くめの男がいた。
「た…助けて…。」
女性はその場で倒れた。
「誰だ!?」
遊輝は尋ねると、男は答える。
「俺の名は《夜巳 内斗》。俺はお前ら人間共が嫌いだ。」
すると次元が出現し、内斗と名乗る男はその次元に入った。
「あばよ。人間共め。」
内斗が次元に入ると、次元は閉じた。
「逃げられたか…。」
「ああ、どうやら追うのは無理そうだ。」

ここは《オラシオン邸》。この屋敷は、《リアルワールド》には無い世界に存在する。庭園で、一人の少女が椅子に座ってお菓子を食べていた。
「わぁー、このクッキーは、美味しいな。燐華も食べる?」
「うん、へヴァちゃん。私も食べる。」
燐華という少女はへヴァからクッキーをもらうと、それを食べた。
「美味しい。」
「よかったぁ。」
彼女の名は《Heavdeath》。彼女は、この《オラシオン邸》の住人である。そして《古明地 燐華》も彼女と同じ住人である。
「あれ?」
「どうしたのへヴァちゃん?」
「なんか人の気配を感じたんだけど…。」
「まあ気のせいだよ。気のせい。」
すると、
「すみません。」
と、声がした。
「え?」
二人が後ろを振り向くと、そこに一人の男性がいた。
「貴方は?」
Heavdeathが尋ねると、男性は答えた。
「私ですか?私は《teruki》といいます。実は、この屋敷に用がありまして。」
すると、terukiと名乗る男性が気配を感じ取った。
「出てきなさい!逃げても無駄です!」
「え?」
「terukiさん何を?」
すると、
「ちぇっ!見つかった!」
と、男が出てきた。
「誰なんですかあの人?」
「奴は、悪のデュエリストです。どうやら、貴方達の屋敷を偵察していたそうです。」
と、terukiは答えた。
「こうなったらデュエルで、邪魔者を蹴散らしてやる!」
と、男は何かを構えた。
「何あれ?」
「あれは《デュエルディスク》といって、《デュエルモンスターズ》をプレイするのに必要な物です。」
terukiが答えると、デュエルディスクを構えた。
「それじゃあ!行くぜ!」
「デュエル!」
デュエルが開始されると、男は先攻をとる。
「俺のターン!俺は、《ゴブリン突撃部隊》(星4/地/戦士族/攻2300/守0)を攻撃表示で召喚する。」
男は《ゴブリン突撃部隊》を召喚した。
「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ!」
男のターンが終わると、次はterukiのターンとなる。
「私のターン、ドロー。私は手札から魔法カード、《おろかな埋葬》を発動。デッキからモンスター1体を墓地へ送る。」
terukiはデッキを取り出し、墓地へ送るモンスターを選択した。
「私は《コドモドラゴン》を墓地へ。そして《コドモドラゴン》の効果発動。このカードが墓地へ送られた時、手札からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。現れよ、《フェルグラントドラゴン》(星8/光/ドラゴン族/攻2800/守2800)!」
terukiは《フェルグラントドラゴン》を手札から特殊召喚した。
「《コドモドラゴン》の効果、このカードが効果を発動したこのターン、バトルフェイズを行なう事ができない。だがこのカードだけは、発動する。フィールド魔法《竜の渓谷》発動。」
terukiは《竜の渓谷》を発動した。
「1ターンに1度、手札のカードを一枚墓地へ送り、以下の二つの効果から選択する。私は、手札から《巨神竜フェルグラント》を墓地へ送り、デッキから《アークブレイブドラゴン》を墓地へ送る。」
terukiは手札とデッキから、ドラゴン族モンスター1体をそれぞれ墓地へ送る。
「私はターンエンド。」
terukiのターンが終わる。terukiの手札は二枚となっていた。
「(どうやら、やつの手札は二枚。一気に最上級モンスターを召喚するとは、だが、こちらには最強モンスターを召喚するカードがある。)俺のターンドロー!」
するとterukiが、効果を発動した。
「《アークブレイブドラゴン》の効果発動。このカードが墓地へ送られた時、墓地に存在するレベル7・8のドラゴン族モンスターを、次の相手のターンのスタンバイフェイズ時に特殊召喚する。私は《巨神竜フェルグラント》(星8/光/ドラゴン族/攻2800/守2800)を特殊召喚。」
《巨神竜フェルグラント》が特殊召喚され、男は驚愕した。
「な、何ぃ!」
「このカードが墓地から特殊召喚した時、相手フィールドのモンスター1体を選択し、そのモンスターを除外する。」
すると、《ゴブリン突撃部隊》が除外された。
「しまった俺様のモンスターが!?」
「このカードの攻撃力は、除外された相手モンスターのレベル、ランク1つにつき、100ポイントアップする。」
《巨神竜フェルグラント》の攻撃力が2800から3200になった。
「え?400上がったけど。」
「どうやら、相手モンスターのレベルが4だったからだ。」
と、誰かが説明した。
「貴方は?」
「ああ、私は《輝》。特殊対策本部の者で、デュエリストでもある。君達が、《Heavdeath》と《燐華》か?」
「はい、そうですけど。」
と、Heavdeathは答える。
「実は《teruki》の事についてだが、彼にはもう一つの姿があるんだ。」

一方のところ、遊輝と山田は夜巳を逃した事で、後悔していた。
「犠牲者が出てしまったな…。」
「ああ、このままだとこの街だけでなく、全世界にまで…。」
すると、
「どうしたんだい?そんなに後悔して。」
「誰だ!?」
「驚いて済まない。僕は《真保呂 幻》。君達と同じデュエリストさ。ところで後悔していたのは何故?」
と、幻は尋ねる。
「ああ実はな、私と山田は途轍もないものを見てしまったんだ。」
「途轍もないもの?まさか、《夜巳 内斗》の事かい?」
「何故、あんたが奴を知っている!?」
遊輝が問いかけると、幻はある事を述べた。
「僕が《夜巳 内斗》の事を知っている理由を話すけど、悲しい過去を知る事になるけど?」
「大丈夫だ。」
「ああ、俺もだ。」
「そうか話すよ。実は彼と僕は親友なんだ。」
と、幻は内斗が自分の親友だと明かした。
「あんたの親友だと…。」
「ああ、実は彼には途轍もない過去によって、自分と同じ人間達を嫌っている。」
「まさか…学校での虐め?」
と、山田は尋ねる。
「そう、あと家庭での虐待。そして、教師からの体罰、彼は誰にも助けてくれない存在だった。だが虐め、虐待、体罰だけではない。街の人間達も彼を嫌うようになり、彼は等々、忘れ去られた人間となった。」
と、幻は答える。
「そういうことがあったのか…。」
「ええ、そして僕は彼を見て、可哀想だと思い、僕は彼に救いの手を差し伸べた。そしたら彼は僕を見て、笑みを浮かんだ。そうこれが彼と親友になったきっかけ。」
「なるほどな。で、それからどうなったんだ?」
と、遊輝は尋ねる。
「ああ、それからどうなったかって?実は、彼に不幸が訪れたんだ…。彼を嫌った人間達が、ある物で彼を襲った。」
「ある物?それはなんだ?」
「君達デュエリストなら知っている《デュエルモンスターズ》で。」
と、幻は答えた。
「《デュエルモンスターズ》…だと…!?」
「そう、何年か前に《海馬コーポレーション》が開発した。《ソリッドビジョン》が実装され、人々は《デュエルモンスターズ》を楽しんでいた。だが突然、彼を虐めていた一部の人間がそれを悪用して、彼を襲った。」
と、幻は答えた。すると遊輝は、質問する。
「一応気になったが、《海馬コーポレーション》はそれを知っていたのか?」
「ああ知っていた。特に《海馬 瀬戸》は、お怒りになった。《武藤 遊戯》もファラオの力で解決するはずだったんだけど…、アテムというファラオが遊戯とのデュエルで負けて永遠の眠りにつき、そして、ファラオの魂が秘められていた千年のパズルは遊戯によって、王家の墓に納めてしまった為、彼にファラオの力は使えなくなった。」
「そんな…。」
山田は真実を知ってショックを受ける。
「だから、《海馬コーポレーション》はと警視庁と協力し、彼を襲う人間達に対抗した。だが悪用する人間達には対抗できなかった。なにしろ、ワンキルや効果で発生するコンボのデッキを組んでいたから、このままでは対抗できなかったので、ルールを守る世界各国のデュエリスト達も彼を助けるのに加わった。けど、それも叶わなかった…。」
幻は答えた。すると、一枚のカードを取り出した。
「これは?」
「ああ、《悲壮の少年》だよ。彼は、このカードを僕に託した。そう、彼は人間達を嫌うようになり、等々彼は悪夢に包まれた。」
「悪夢に包まれたという事は?」
遊輝が尋ねると、幻は、
「そう、彼は《悪夢のゲーム》で人間達を復讐する事にした。」
「《悪夢のゲーム》だと!?」
「そのゲームで彼に負けた人間は死ぬ。そう、復讐のデュエルで。」
幻は答えた。すると、遊輝のスマホの着信が鳴り出し、遊輝はポケットからスマホを取り出した。
「もしもし。」
『遊輝、俺だ。』
「竜か。ところで何の用だ?」
遊輝は要件について問いかける。
『ああ、俺もあの男について、気になった事がある。《夜巳 内斗》だが、どうやら彼は悪魔に育てられた人間である事があった。』
「悪魔だと…。」
『ああ、彼の母が人間、父が悪魔だ。』
竜は答えた。
「悪魔と人間のハーフなのか?」
『ああ、間違いなくそうだ。本来人間が悪魔と結ぶ事は禁じられている。彼の両親は罰を犯した。』
「だから夜巳は、悪魔の子と思われたのか…。」
『ああ、人間達は彼を虐めたりした。それを知った両親は、彼を人間の失敗作だと思い、虐待した。』
「人間の失敗作だと…。」
遊輝は唖然とした。すると幻が、
「ちょっと僕に代わって。」
と、声をかける。遊輝は幻にスマホを渡した。
「もしもし、竜君に聞きたい事があるんだけど、何故それを知ってるんだい?」
『ああ、俺の元に一通の手紙が来たんだ。宛先は不明だったものの、一枚のカードが入っていた。そのカードを見た時、俺に助けを求めていた。だが俺の他にも手紙が届いているはずだ。よければ、遊輝と圭太に伝えてくれ。』
「分かった。」
幻は遊輝と圭太に尋ねる。
「君達の元に手紙とか来なかった?」
「そういえば来てたな。」
「俺も。」
二人は封筒を取り出した。
「まだ開けてないな。」
「中身がなんなのか気になるな。」
二人は封筒を開けると、中に手紙と一枚のカードが出て来た。
「カードと手紙が入っていたか。」
「手紙に何が書いてあるんだ?」
二人は手紙を読む。

その頃《オラシオン邸》の庭園で、terukiは男とのデュエルの最中
だった。現時点で二人のライフはまだ8000ポイント。terukiのフィールドには、《フェルグラントドラゴン》と《巨神竜フェルグラント》の2体。男のフィールドには、1枚の伏せカードのみ。今の所、男のターンである。
「俺のモンスターが、除外されるとはな。だが俺にはまだチャンスがある。俺は手札より、儀式魔法
《ゼラの儀式》を発動!俺は手札の《ゴブリン突撃部隊》2体を生贄に、《ゼラ》(星8/闇/悪魔族・儀式/攻2800/守2300)を儀式召喚!」
男は、手札の《ゴブリン突撃部隊》を2枚墓地へ送り、手札から《ゼラ》を儀式召喚した。
「俺は、ターンエンド。」
男は手札が0枚になったので、ターンを終える。
「私のターン、ドロー。」
terukiはデッキからカードをドローした。
「(お!これはいいのが出ましたね。)私は手札より《竜の霊廟》を発動。デッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送る。私は、《青眼の白竜》を墓地へ送る。」
terukiはデッキから、《青眼の白竜》を墓地へ送った。
「そして、墓地へ送ったモンスターが通常モンスターだった時、もう一度、デッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送る。《太古の白石》を墓地へ。」
terukiは再びデッキから、《太古の白石》を墓地へ送った。
「バトルフェイズ、《フェルグラントドラゴン》で《ゼラ》に攻撃。」
《フェルグラントドラゴン》は《ゼラ》に攻撃を仕掛けた。
「そうはさせねぇ!トラップカード、《聖なるバリア -ミラーフォース-》を発動!相手モンスターの攻撃宣言時に発動し、相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスター全てを破壊する!」
《聖なるバリア -ミラーフォース-》の効果により、terukiの《フェルグラントドラゴン》と《巨神竜フェルグラント》が破壊された。
「(流石だ。私のエースモンスターを破壊するとは、ですが、私のエースモンスターに本当の力を持っていると。)私は、《太古の白石》の効果を発動する。このカードが墓地へ送られた時、デッキから《ブルーアイズ》モンスター1体を特殊召喚する。私は《青眼の白竜》(星8/光/ドラゴン族/攻3000/守2500)を特殊召喚。」
terukiは《太古の白石》の効果で、《青眼の白竜》をデッキから特殊召喚した。
「出たな!通常モンスターの中でも、最強クラスとも言えるモンスター。」
「そうです。なので私はターンエンド。」
terukiのターンが終わると、手札は前の自分のターン同様、2枚だった。
「terukiさん、手札がさっきのターンと同じです。」
「何か策をたててるな…。」
男のターンに入ると、男はデッキからカードを一枚ドローした。
「(これはいい奴を引き当てた。)俺は魔法カード《平等の宝札》を発動!」
男は、魔法カード《平等の宝札》を発動した。
「お互いのプレイヤーは、手札が6枚になるよう、デッキからカードをドローする。」
terukiと男は、それぞれ手札が6枚になるようデッキからカードをドローした。
「そして、ドローした枚数につき、1000ポイントのライフを払う。俺は6枚ドローしたので、ライフを6000ポイント払う事になる。」
互いのライフが払われ、terukiは4枚ドローしたので、ライフを4000ポイント払い、残りライフが4000ポイントに、男は6枚ドローしたので、ライフを6000ポイント払ったので残りライフが2000ポイントになった。
「等々ライフが減りましたね。」
「ああ、だがこれは男の策略だな。」
「策略?」
「すなわち、あのカードを使うつもりだ。」

teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2016/11/11 (Fri) 00:40:42


terukiは何かに気がついた。
「貴方のライフが私よりも低いという事は、まさか!?」
「よく俺の策略に気づいたな!そうだ!あのカードを使うんだぜ!」
男は手札から一枚取り出した。
「これが俺の策略だ!装備魔法《巨大化》発動!自分のライフが、相手よりも低い時、装備モンスターの元々の攻撃力を倍にした数値となる。すなわち、こういう事だ!」
《ゼラ》が巨大化し、攻撃力が2800から5600になった。
「まさか、あの時わざとライフを低くしたのは、《巨大化》で攻撃力を倍にする為…。」
「そうだ。だがまだ攻撃はしない。俺はカードを2枚伏せ、ターンを終えるぜ!」
男のターンがを終えると、次はterukiのターンになる。
「私のターン、ドロー。」
terukiはデッキからカードをドローした。
「(このカードなら、いざという時に使えるかも。)私は、カードを1枚伏せ、《太古の白石》の2つ目の効果発動。墓地に存在するこのカードを除外し、《ブルーアイズ》モンスターを墓地から手札に加える。私は《青眼の白竜》を手札に加える。」
terukiは《青眼の白竜》を墓地から手札に加えた。
「(どうやら私の手札には、《青眼の白竜》2体、《オッドアイズ・フュージョン》、《青眼の光竜》、《受け継がれる力》、《死者蘇生》、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》がある。これならあのモンスターを召喚できる!)私は魔法カード《オッドアイズ・フュージョン》を発動する。」
terukiは魔法カード《オッドアイズ・フュージョン》を発動した。
「あれは!?」
「ああ、等々あのモンスターを召喚するようだな!」
terukiは《オッドアイズ・フュージョン》について説明する。
「このカードは、ドラゴン族融合モンスターを融合召喚する事ができる融合カードです。実は、《竜の霊廟》を発動し、《青眼の白竜》と《太古の白石》を墓地に送り、エンドフェイズ時に効果で《青眼の白竜》を特殊召喚、そして、あなたが発動した《平等の宝札》のおかげで、ドローしたカードの中に《青眼の白竜》がいた事により、今の私のターンで《太古の白石》を効果で除外して、《青眼の白竜》を墓地から手札に加える事ができた。そして今、手札に2体の《青眼の白竜》、フィールドの《青眼の白竜》が揃ったことで、あの融合モンスターを融合召喚する事ができる!私は、手札から2体の《青眼の白竜》と、フィールドの《青眼の白竜》1体を融合素材として墓地に送り、《青眼の究極竜》(星12/光/ドラゴン族・融合/攻4500/守3800)を融合召喚!」
terukiは手札の《青眼の白竜》2体とフィールドの《青眼の白竜》1体を墓地に送って、融合モンスター《青眼の究極竜》を融合召喚した。
「攻撃力4500か。だが俺の《ゼラ》の攻撃力を上回っていないぜ。」
「そうです。ですが次のターンで貴方は最後となります。私は《青眼の究極竜》をリリースする事で効果発動。《青眼の究極竜》をリリースした時、《青眼の光竜》(星10/光/ドラゴン族/攻3000/守2500)を特殊召喚。」
terukiは《青眼の究極竜》をリリースして、《青眼の光竜》を特殊召喚した。
「《青眼の究極竜》をリリースしての特殊召喚だと!?」
「そして効果を発動、このカードの攻撃力は、墓地のドラゴン族の数300ポイントアップする。私の墓地に存在するドラゴン族は7体、なので攻撃力2100アップ。」
《青眼の光竜》の攻撃力が3000から5100になった。
「そして《竜の渓谷》の効果で、手札の《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を墓地に送り、デッキから《真紅眼の飛竜》を墓地へ送る。」
terukiは《竜の渓谷》の効果で手札の《レッドレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を墓地に送り、デッキから《真紅眼の飛竜》を墓地に送った。
「これで2体のドラゴン族モンスターが墓地に送られたので、《青眼の光竜》の攻撃力が600ポイント追加としてアップ。」
《青眼の光竜》の攻撃力が5700になる。
「これで私はターンエンド。」
terukiのターンが終わる。
「俺のターン、ドロー!(まさか、バトルフェイズも行わないで、ターンを終えるとはな。しかも、俺の《ゼラ》の攻撃力が上回ったか。だが俺の手札に、そいつの攻撃力を上回るカードがあったぜ。)俺はトラップカード、《レベル・リチューナー》を発動!《ゼラ》のレベルを2つ下げる。」
《ゼラ》のレベルが2つ下がった事により、レベル8からレベル6になった。
「そして俺は、装備魔法《リチュアルウェポン》を発動。フィールド上に存在するレベル6の儀式モンスターに装備、装備モンスターの攻撃力は1500ポイントアップする。」
《ゼラ》の攻撃力が5600から7100になった。
「これで終わりだ!《ゼラ》で《青眼の光竜》に攻撃!」
《ゼラ》は《青眼の光竜》に攻撃し、《青眼の光竜》は破壊された。モンスターが攻撃表示だった為、terukiは1400ダメージを受け、残りライフが2600に下がった。
「これで俺はターンエンドだ。」
男のターンが終わり、terukiのターンになった。
「これで最後です。私のラストターン、ドロー!」
すると、terukiは何かを引き当てた。
「(この時を待ってました!)私は、トラップカード《リビングデッドの呼び声》を発動。このカードは自分の墓地に存在するモンスターを1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。私は《フェルグラントドラゴン》を選択し、墓地から表側攻撃表示で特殊召喚。」
terukiは《フェルグラントドラゴン》を《リビングデッドの呼び声》の効果で、墓地から表側攻撃表示で特殊召喚した。
「効果発動!このカードが墓地から特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択する。墓地の《青眼の究極竜》を選択し、このカードの攻撃力は、選択したモンスターのレベル1つにつき、200ポイントアップする。《青眼の究極竜》のレベルは12、攻撃力2400ポイントアップ。」
《フェルグラントドラゴン》の攻撃力が5200になった。
「な、何故だ!?最初は効果を発動しなかったぞ!?」
するとterukiは、《フェルグラントドラゴン》について説明した。
「あの時《フェルグラントドラゴン》を召喚して、貴方が発動した《聖なるバリア -ミラーフォース-》で破壊した意味は分かりますよね?」
「まさか!?」
「そう、このカードはフィールド上から墓地に送られて、墓地から特殊召喚しないと、効果が発動しないんです。《コドモドラゴン》の効果で手札から特殊召喚しても、効果が発動できないということになります。」
「《フェルグラントドラゴン》の効果を発動させる為に、《聖なるバリア -ミラーフォース-》で破壊させたのか!ちくしょぉっ!」
男は後悔した。
「さらに、魔法カード《復活の福音》を発動。墓地のドラゴン族モンスター1体を選択し、フィールド上に特殊召喚する。《青眼の光竜》を墓地から特殊召喚!」
terukiは《復活の福音》で墓地から《青眼の光竜》を特殊召喚した。特殊召喚した《青眼の光竜》の攻撃力は《フェルグラントドラゴン》が召喚されて300ポイント減り、5400ポイントとなった。
「そしてさらに、魔法カード《受け継がれる力》を発動。自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し墓地へ送る。《青眼の光竜》を選択し、墓地へ送る。」
terukiは《青眼の光竜》を選択して、墓地に送った。
「フィールド上に存在するモンスターの攻撃力は、この効果で墓地に送ったモンスターの攻撃力の数値分アップする。」
《フェルグラントドラゴン》の攻撃力が《受け継がれる力》の効果で墓地に送られた《青眼の光竜》の攻撃力によってアップし、攻撃力10600となった。
「攻撃力が10600だと!?」
男は《フェルグラントドラゴン》の攻撃力に、唖然とした。
「バトルフェイズ、《フェルグラントドラゴン》で《ゼラ》に攻撃!そして、手札の《オネスト》を墓地に送り効果発動!自分攻撃モンスターの攻撃力は、ダメージ計算時、攻撃対象に選択されたモンスターの攻撃力の数値分アップする。」
「ば、馬鹿なぁっ!?」
《フェルグラントドラゴン》の攻撃力が《ゼラ》の攻撃力分アップし、攻撃力17700になった。そして《フェルグラントドラゴン》の攻撃により、《ゼラ》は破壊され、男は10600のダメージを受け、残りライフが0になった。
「俺が、負けたぁっ!!」
「残念ですが、貴方の負けです。でも貴方が召喚した《ゼラ》のレベルを2つ下げての《リチュアルウェポン》の組み合わせはいいです。」
「ありがとよ。お前ならあのお方を助けてくれるヒーローかもしれない。」
「どういう事です?」
terukiが尋ねると、男は述べた。
「あのお方について話してやる。あれは5年前の事だった。」

続く。

teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2016/11/29 (Tue) 20:00:25

「戦慄のデッキ」

その頃《リアルワールド》で、遊輝と山田は手紙を読んでいた。
「『正義の決闘者達に告ぐ。一人の男が闇に服従され、人間らを恐れるようになった。彼を助けるには、とあるデュエリストに、この手紙と共に入っている一枚のカードを渡して欲しい。そのカードは7枚あり、7人の元に届いている。7枚のカードが揃えば《伝説の英雄》が召喚できる。《伝説の英雄》のカードはとあるデュエリストが持っているので、そのカードをとあるデュエリストに渡して欲しい。』か。誰がこの手紙を書いたのかは不明だが、7枚のカードが揃えば、《伝説の英雄》が召喚できるのか。」
「それよりこれ見ろよ。《北星の賢者 グリーンノヴァ》というカード。遊輝の方にもあるんじゃねぇの?」
「ああ、どうやら私のは《北星の賢者 レッドノヴァ》だ。」
すると幻が、
「もしかしてそのカードって、《teruki》さんに渡すんじゃないかな?」
「《teruki》?誰だそれ?」
「彼はデュエルで解決する人で、《デュエルモンスターズ》を悪用する人達をデュエルで成敗した人なんだ。」
と、幻は答える。
「デュエルで解決する男か。」
「ええ、でもそれだけではないんだ。ある噂によると…」
すると、
「おい、済まねぇが《teruki》を
見なかったか?」
と、誰かが遊輝達に声をかけた。
「どうした…って、え!?翼が生えてる!?」
「それに尻尾まであるじゃんか!?」
「驚いて済まないな。俺は《コクエン》、黒き竜人だ。それと今別行動で探しているが、《プロトロイド》は《teruki》が作ったアンドロイドだ。」
と、コクエンという竜人は答えた。
「君が話しかけた時に、僕の話が途切れたけど、君は《teruki》の知り合い?」
「ああ、知り合いというか、共に住んでいて、仲間だ。」
「なるほどね。」
と、幻は納得した。
「ところで《teruki》というデュエルで解決する男を探していたけど、どうしたんだよ?」
「あ、そうだったな。俺とプロトロイドが《teruki》を探していたのは、今日の早朝の事だったんだが、リビングにいったら、いなくてよ。テーブルに置き手紙があったんだ。そしたら、置き手紙を読むと、意味わかんない暗号が書かれていたんだ。」
コクエンは置き手紙を遊輝達に見せた。
「『0141326112712191483*1493750533411133*031123851333936245414203411232*3244227133』か。この答えは『私は、今からデュエルモンスターズを悪用する人達を退治してきます。』だな。恐らく、《デュエルモンスターズ》を悪用する人を退治しに、早朝に家を出たんだろう。」
「なるほどな。だがなぜ分かったんだ?」
「ああ《ポケベル》方式で読んでいたからさ。*は゛と゜のようだ。」
「なるほどな。でもなんかおかしいんだよな。いつもは俺達が起きている時間帯に出かけるのに、なんか今日は、早朝に出たんだよな。」
すると、携帯が鳴り出した。
「あ、俺だ。もしもし。」
『コクエン、マスターはこの世界にいない。もしかしたら別世界に行った。』
「え!?別世界だと!?」
『ああ、どうやら《オラシオン邸》にいる筈だ。』
「《オラシオン邸》なんだそれ?」
「どうしたコクエン。」
「ああ、どうやらプロトから電話があって、terukiが《オラシオン邸》という所にいるようだ。」
コクエンは答えた。
「《オラシオン邸》?見たこともないな場所だ。」
その時、
『コクエン、《オラシオン邸》にて、不審人物が出現する可能性あり。』
「不審人物だと!?一体誰なんだ?」
『どうやら、悪夢に包まれた人間のようだ。直ちにマスターのいる《オラシオン邸》へ向かって欲しい。私は先に向かう。』
「おい、《オラシオン邸》ってどこだよ!わかんねぇよ!」
だが通話が途切れた。
「どうすりゃいいんだよ…。」
すると幻が、
「僕に任せて。僕なら《オラシオン邸》がある世界へ行ける方法を、知ってるよ。」
幻はそれを言うと、一枚のカードを取り出した。
「魔法カード《世界をかける幻想の時空》。」
すると、時空が出現した。
「これでterukiが今いる世界へ行けるよ。」
「でも竜は?」
その時、
「俺も忘れるな。」
「竜、いつの間に!?」
「実にいうと、お前達が公園に集まってるから分かるんだ。ところで、この黒竜のような奴は誰だ?」
「俺か?コクエンっていうんだぜ。まあ、terukiがいなくて探したら、《オラシオン邸》にいるってプロトが言うからな。」
「そうか。」
「それじゃ揃ったね。時空に入って。」
遊輝達が時空に入ると、時空は一瞬にして閉じた。すると、誰かが公園の木の上で、遊輝達が時空に入っていた所を見ていた。
「どうやら別世界へ向かうつもりか。まあいい、なにしろ内斗という奴隷が逃げたお陰で、5年間も捜したんだぞ。何としても、奴らを始末して、内斗を捕まえなければ…。」

その頃別世界で、terukiは男の話を聞いていた。
「5年前、俺はショップデュエルに参加する為、カードショップに向かっていた。すると彼が息をぜえぜえとしながら走っていた。だが彼は横っ腹を抱えていたんだ。俺は『大丈夫か?』と声をかけた。すると彼は『俺を助けてくれ。』と、苦しみながら俺に言った。」
「それが貴方と貴方のお方の出会いだったんですね。」
「そうだ。俺はカードショップの店長や、正当なデュエリスト達と共に、彼を助けてやった。そして、《デュエルモンスターズ》を教えてあげた。だが彼を狙う不当な奴らのお陰で、男とカードショップを守った正当なデュエリストはデュエルに敗れて死に、店長は殺害され、ショップに売ってあったカードは、レアリティー関係なく全て盗まれた。だが金は無事だった。警察は奴らを捜索したが、結局見つからず、店はなくなった。そう、俺がいつも通っていたカードショップはなくなってしまった。」
男は涙を流して答えると、terukiは男に質問する。
「ところで、貴方とお方はこの時どうしてました?」
「ああ、俺の家にいたんだ。なんとか俺の家は無事だった。でもここを襲われると危険だったので、俺は親に告げ、彼と共に家を出た。」
男は答える。
「無事だったんですね良かった。」
「それから俺は、信頼できる仲間達と共に、彼を守る為に、組織を作った。」
「仲間達がいたんですか?」
「ああ、今は手分けして悪用する奴らを退治しに、それぞれ分かれてるけどな。」
「あ、そうだ。何故ここにいたんです?」
すると男は、
「そうだったな。実は俺がこの場所にいたのは、彼を狙う奴らが、この世界に逃げたのを見かけて、跡を追っていたんだ。だが、この二人がいたことに気付き、見つからないように潜んでいたんだ。」
「その奴らがこの世界に逃げたとすると…」
「どうやら俺達の事か?」
と、誰かの声がした。
「誰ですか!?」
「俺達を追跡していた奴がいたとはな。まあいい生かしておけぬようにしてやるぜ。」
と、二人組の男が現れた。
「お前らか!」
「ああ、そうだぜ。まあ何しろ俺達の跡を追っていたお前を消してやろうとしてたんだぜ。あと、お前がそこの紳士ぶっているやつとのデュエルを拝見させて貰った。今から俺達を追っていたお前を消してやるよ。デュエルでね。」
二人組の男は、デュエルディスクを構えた。その時、
「そうはさせないな。」
「お前なんなんだよ!」
「お前の相手なんてしねぇぞ!」
二人組の男は、強く批判した。
「残念だが、あんた達の相手は私とterukiが相手だ。」
と、輝はデュエルディスクにデッキを挿入して構えると、
「teruki、デッキを替えた方がいい。奴らはデュエルを見ていたからな。」
と、terukiにデッキを替えるようと伝えた。
「分かりました。ならばこのデッキで。」
terukiはデュエルディスクからデッキを抜き、別のデッキに差し替えると、デュエルディスクを構えた。
「気をつけてくれ!奴らのデッキはワンキルや効果によって発生するコンボのデッキだ。」
「ああ、ならば先攻を頂くとしよう。」
「いいだろう。だが先攻をとったら、ドローは出来ないからな!」
「「デュエル!」」
今、タッグデュエルが始まる。
「私の先攻、私は裏側守備表示でモンスターをセット。カードを2枚伏せ、ターンエンド。」
輝のターンが終わると、次は右側の男のターン。
「俺のターン、ドロー!俺はカードを1枚伏せ、《戦慄のジャイラ》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を攻撃表示で召喚!」
右側の男は《戦慄のジャイラ》を攻撃表示で召喚した。
「俺はターンエンド。」
「私のターンドロー。私は《D3》を召喚。」
terukiは、《D3》を召喚した。
「効果発動、このカードがフィールド上に存在する時、ルール上、《D-HERO》として扱う。手札2枚を墓地に送り、送った枚数だけ、デッキ、手札、墓地から《D3》を特殊召喚する。」
terukiは手札を2枚墓地に送り、デッキから《D3》を2体特殊召喚した。
「そして、このカードが効果を発動した時、このターン自分は《D-HERO》しか特殊召喚できない。ですが、ここで私のターンは終わっていません。」
terukiは自分のターンが終わっていないと告げる。
「どういう意味だ?」
「そう、《D3》を3体リリースする事で、《D-HERO ドグマガイ》(星8/闇/戦士族/攻2800/守2400)を特殊召喚します!」
terukiは《D3》を3体リリースしたことにより、デッキから《D-HERO ドグマガイ》を特殊召喚した。
「で、でやがったなこの野郎!」
「いきなり上級モンスターを!」
「私はカードを1枚伏せ、ターンエンドです。」
terukiのターンが終わる。
「terukiさん、凄いね。」
「うん、いきなり強いモンスターを召喚するなんて。」
このデュエルを見ていた二人は感心した。
「(どうやら、一気に上級モンスターが出ると厄介だ。ならばあれを使うしかない。)おい、借りるぜ。」
「ああ、いいぞ。」
「俺のターン、ドロー!」
と、左側の男がデッキからカードをドローをした時、
「《D-HERO ドグマガイ》の効果発動!」
と、terukiがモンスターの効果を発動した。
「おい!いきなり俺のターンに入るのに、お前が効果発動するなんて卑怯じゃねぇか!」
「そうだ!そうだ!」
「どうやら貴方達には、このモンスターの効果を知らないようですね?」
「あたりめぇだ!」
「仕方ないですね。このカードがこの方法で特殊召喚に成功した時、相手はスタンバイフェイズ時に、ライフが半分になる。すなわち、タッグデュエルなので、貴方のライフが半分になり、貴方の残りライフは4000です。」
と、terukiが答えると、左側の男のライフが半分になり、残り4000ポイントのライフになった。
「畜生、ここで負けたくねぇ!こうなったら、俺はトラップカード《グラヴィティ・バインド- 超重力の網》を発動!」
すると、《D-HERO ドグマガイ》が怯み出した。
「まさか、レベル4以上のモンスターを攻撃させないつもりですね?」
「そう、その通り!どうやら上級モンスターをいきなり出したのが間違いだったな。後、俺のライフを減らした事もな。」
と、左側の男は嘲笑う。
「俺は、《戦慄のジャイラ》を攻撃表示で召喚。」
左側の男は、右側の男と同じモンスターを召喚した。
「そして効果発動!このカードの他に同名モンスターがフィールド上に存在する時、このカードと同名モンスターをリリースし、デッキから《戦慄のジャイロベイル》(星10/闇/悪魔族/攻・守?)を特殊召喚する。」
2体の《戦慄のジャイラ》がリリースされ、左側の男は《戦慄のジャイロベイル》を特殊召喚した。
「だが、俺だけではかわいそうだから、魔法カード《コピーモンスター》で、《戦慄のジャイロベイル》をコピーし、このカードをモンスターカードとして特殊召喚するぜ。」
男は、《コピーモンスター》で《戦慄のジャイロベイル》のコピー1体を、右側の男のフィールドに特殊召喚した。
「おお、俺の所にもお前が召喚したモンスターがいるじゃん!コピーだけど、いいか。」
「《コピーモンスター》で特殊召喚したモンスターは、レベル、属性、種族、攻撃力、守備力が同じになる。」
《コピーモンスター》のレベル、属性、種族、攻撃力、守備力が、《戦慄のジャイロベイル》と同じになった。
「このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドに存在するモンスターの攻撃力と守備力は0となる。そしてこのカードの攻撃力は、この効果で0にした相手モンスターの攻撃力と守備力の数値なる。」
「何!?」
《戦慄のジャイロベイル》の効果によって《D-HERO ドグマガイ》の攻撃力と守備力が0になり、《戦慄のジャイロベイル》の攻撃力と守備力が《D-HERO ドグマガイ》の数値になった。
「そして、《コピーモンスター》の攻撃力と守備力も《戦慄のジャイロベイル》の効果を適用する事により、その数値となる。」
《コピーモンスター》も《戦慄のジャイロベイル》と同じになった。
「攻撃力が3400で守備力が2400に!?」
「これで、最期にしてやるぜ!
《戦慄のジャイロベイル》で、《D-HERO ドグマガイ》を攻撃!」
《戦慄のジャイロベイル》が《D-HERO ドグマガイ》に攻撃した。
「言っておくが、《戦慄のジャイロベイル》はモンスター、魔法、トラップの効果は受けないから、攻撃はできるんだぜ!」
「そうはさせるか!トラップカード《装甲壁》を発動!相手モンスターの攻撃宣言時に発動する。その攻撃を無効にする。」
輝はトラップカードを発動して、攻撃を免れようとしたが、トラップの効果を受けない効果を持っていた為、《D-HERO ドグマガイ》は戦闘で破壊された。そしてterukiは、3400の戦闘ダメージを受け、残り4600に。
「だから言っただろ!こいつはトラップの効果を受けないってな!俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」
左側の男のターンがおわる。
「私のターン、ドロー。」
輝がデッキからカードをドローした時、
「(どうやらナイスタイミングのようだな。これなら、あのカードを破壊する事ができるな。)私は、《A-HERO スラッシュリゲイザー》(星4/地/戦士族/攻1500守1100)を攻撃表示で召喚。」
輝は《A-HERO スラッシュリゲイザー》を攻撃表示で召喚した。
「見たこともねぇモンスターを召喚したぞ。」
「ああ、だが奴のモンスターのレベルは4だ。《グラヴィティ・バインド- 超重力の網》はレベル4以上のモンスターは攻撃ができない。だが俺のモンスターの攻撃力が上。だから奴は無力だ。」
すると、
「どうやら《A-HERO》の事を、あんた達は気づいていないようだな。」
「!?」
「私は、裏守備表示モンスターを反転召喚し、《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備する。」
裏側守備表示のモンスターが表側守備表示に反転召喚され、《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備した。
「《A-HERO ソドストロン》このカードが召喚、反転召喚に成功した時、自分フィールド上に《A-HERO スラッシュリゲイザー》が存在する時、そのモンスターに装備する。そして、《A-HERO スラッシュリゲイザー》の効果発動。1ターンに一度、相手フィールド上に存在するカードを1枚選択し、破壊する。」
「おい待て!こいつはモンスターの効果を受けないんだぜ!」
「残念だが、破壊するのはモンスターじゃない。トラップの方だ。」
「なにぃぃぃ!?」
《A-HERO スラッシュリゲイザー》の効果で《グラヴィティ・バインド- 超重力の網》は破壊された。
「これで攻撃ができる。《A-HERO スラッシュリゲイザー》で、《戦慄のジャイロベイル》に攻撃。」
「お前から死にに行くのか!」
「馬鹿じゃねぇの!」
すると、《戦慄のジャイロベイル》が破壊された。
「なにぃぃぃ!」
「こんな下級モンスターに破壊されただとぉぉぉ!」
「どうやら、《A-HERO ソドストロン》の効果を見ていないようだな。装備モンスターの攻撃宣言時、攻撃対象となった相手モンスターの攻撃力がそのモンスターよりも高い時、その数値を無視して破壊できる。すなわち『大は小を兼ねる』っていう事。」
「畜生!俺のモンスターが!!」
左側の男のライフが3100になった。
「忘れてた事をいうが、《A-HERO ソドストロン》が《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備した時、このカードの攻撃力分の数値だけ、装備モンスターの攻撃力がアップする。すなわち、《A-HERO ソドストロン》の攻撃力は1000、《A-HERO スラッシュリゲイザー》の攻撃力は2500となる。」
「流石です。下級モンスターが上級モンスターを破壊するとは。」
「だがここで、ターンを終わらせるわけにはいかないな。魔法カード《英雄蘇生》を発動。自分の墓地に《HERO》モンスター1体を対象に、そのモンスターの召喚条件を無視して特殊召喚する。terukiの墓地から《D-HERO ドグマガイ》を特殊召喚。」
《英雄蘇生》の効果でterukiの墓地から《D-HERO ドグマガイ》を召喚条件を無視して特殊召喚した。
「ありがとうございます。」
「ああ、なにしろあんたのモンスターが破壊されたら、あのモンスターを召喚できないからな。私はターンエンド。」
輝のターンが終わると、右側の男のターンとなる。
「俺のターン、ドロー!」
だが、ドローしたカードが外れたのか、
「ちっ!ターンエンド。」
と、舌打ちして、ターンを終了した。
「私のターン、ドロー。(これは!?)私は《切り込み隊長》(星3/地/戦士族/攻1200守1000)を召喚。効果、このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の戦士族モンスターを特殊召喚する。私は、《バルキリーナイト》(星4/炎/戦士族/攻1900守1200》を特殊召喚。」
terukiは《バルキリーナイト》を《切り込み隊長》の効果で特殊召喚した。
「《バルキリーナイト》がフィールド上に存在する限り、相手はこのカード以外の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できません。《切り込み隊長》も同じです。」
「なにぃぃぃ!?」
「私は、バトルフェイズを行います。《D-HERO ドグマガイ》で左側のプレイヤーにダイレクトアタック!」
《D-HERO ドグマガイ》は、左側の男にダイレクトアタックを仕掛け、左側の男は3400ダメージを受け、左側の男のライフが0になった。
「うわぁぁぁ!」
左側の男は、デュエルに敗北すると、跡形もなく爆散した。
「うわっ!俺の仲間が!!よくも…俺の仲間を!」
「まだバトルフェイズは終わってません。《切り込み隊長》でプレイヤーにダイレクトアタック!」
「何いってんだ!俺の所にモンスターいるってのに、ダイレクトアタックかよ!馬鹿じゃねぇの!」
すると輝が、
「あんたの方が何言ってんだ?《コピーモンスター》の効果を見て見たらどうだ?」
「え?嘘っぉぉぉ!?そのモンスターが破壊されると、このカードが破壊されるだとぉぉぉ!?」
驚いている間に、右側の男は《切り込み隊長》のダイレクトアタックを喰らい、1200ダメージを受け、残りライフが6800に。
「《バルキリーナイト》でダイレクトアタック!」
「うわぁぁぁ!」
《バルキリーナイト》のダイレクトアタックで1900ダメージを受け、残りライフが4900になった。
「一気に4900に追い詰めた!?」
「凄い!」
「私はターンエンド。」
terukiのターンが終わると、右側の男のターンとなり、デッキからカードをドローした。
「(で、出たぁ!これなら奴に対抗できる。)」
「(まさかこの表情は…、何かを引き当てた表情。)」
「どうやら見破ったようだな。俺が何を引き当てたか教えてやろう。俺は《死者蘇生》を発動!俺は《戦慄のジャイロベイル》を墓地から復活させるぜ!」
《戦慄のジャイロベイル》が《死者蘇生》により墓地から特殊召喚した。
「敗北した味方プレイヤーのモンスターは特殊召喚出来ないのに、何故!?」
「はっはっは!お前ら馬鹿じゃねぇの?タッグデュエルだからよ!はっはっは!」
右側の男は二人を馬鹿にするように笑う。
「それじゃ、《D-HERO ドグマガイ》の攻撃力と守備力を頂くぜ。」
《D-HERO ドグマガイ》の攻撃力と守備力が再び0に。
「それじゃバトル!《戦慄のジャイロベイル》で《D-HERO ドグマガイ》に攻撃!」
《戦慄のジャイロベイル》が《ドグマガイ》に攻撃を仕掛けた時、輝が、
「そうはさせないな。《A-HERO スラッシュリゲイザー》を身代わりにする。そして、《A-HERO ソドストロン》の効果、装備モンスターが戦闘、効果で破壊される時時、代わりにこのカードを破壊する。」
《A-HERO スラッシュリゲイザー》が《D-HERO ドグマガイ》を庇い、《A-HERO ソドストロン》が代わりに破壊された。
「畜生!邪魔された!ターンエンド!」
右側の男のターンが終わると、次は輝のターンに。
「私のターンドロー。(この時がきたようだ。)私は《A-HERO アクスピア》(星4/地/戦士族/攻1700守900)を守備表示で召喚。」
輝は《A-HERO アクスピア》を守備表示で召喚した。
「そして、このカードを《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備し、《A-HERO スラッシュリゲイザー》の攻撃力をこのカードの攻撃力分アップする。」
《A-HERO スラッシュリゲイザー》の攻撃力が《A-HERO アクスピア》の攻撃力の1700ポイントアップし、3200になった。
「《A-HERO アクスピア》で《戦慄のジャイロベイル》に攻撃。」
《A-HERO アクスピア》は《戦慄のジャイロベイル》に攻撃する。
「攻撃力が高いモンスターを攻撃して何の意味があるんだコノヤロ!」
「何の意味があるんだって?そりゃ見ればわかるさ。」
すると、《A-HERO スラッシュリゲイザー》の攻撃力が4000になった。
「なにぃぃぃ!?」
「《A-HERO アクスピア》を《A-HERO スラッシュリゲイザー》に装備する事で、《A-HERO スラッシュリゲイザー》が相手モンスターを攻撃したダメージ計算時に攻撃力が800ポイントアップする事で、攻撃力が4000になったという事。」
《戦慄のジャイロベイル》は破壊され、右側の男は600ダメージを受け、ライフが4300に。
「どうやらこの程度か。だがまだバトルフェイズを終わらせるわけには行かない。私は手札1枚をコストに墓地へ送ることで、《A-HERO アクスピア》を特殊召喚する。」
輝は手札を一枚墓地に送り、《A-HERO アクスピア》を特殊召喚した。
「《A-HERO アクスピア》でダイレクトアタック!」
「うがぁっ!」
《A-HERO アクスピア》からのダイレクトアタックにより、右側の男は1700ダメージを受け、3600のライフに。
「まだその程度だな。カードを1枚伏せターンエンド。」
輝のターンが終わり、右側のターンとなった。

teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2016/11/29 (Tue) 20:01:40

「俺のターンドロー!」
すると、右側の男の表情がニヤつき、terukiと輝は右側の男の表情に気がついた。
「(あの表情は間違いなく。)」
「(ああ、何かを引き当てたようだな。)」
「どうやら俺様の勝ちだな。俺は魔法カード《戦慄の目覚め》を発動。俺はデッキから《戦慄》モンスターを任意の数だけ手札に加える。俺は《戦慄》モンスターを6体手札に加える。」
男はデッキから《戦慄》のモンスターカードを手札に加えた。
「そして速攻魔法。《戦慄の一斉召喚》を発動し、手札の《戦慄》モンスターを特殊召喚する。」
右側の男は《戦慄のビルズ》(星5/闇/悪魔族/攻1900守1500)2体と、《戦慄のクナン》(星3/闇/悪魔族/攻1000守500)2体、《戦慄のヴァルサドール》(星8/闇/悪魔族/攻2900守1000)1体を特殊召喚した。
「一斉召喚!?」
Heavdeathは一斉召喚をしたモンスターを見て驚く。
「まさかこれって…。」
「ああ燐華、どうやらこの一斉召喚こそが、効果によって発生するコンボが成り立つようだ。」
「え?」
すると、
「まだ終わらねぇぜ。《戦慄のヴァルサドール》の効果、このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、このカード以外のモンスターの数だけ1枚ドローする。4体いるから4枚ドローだぜ!」
右側の男はデッキから4枚ドローし、手札に加える。
「そしてこれらをリリースし、俺は《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》(星12/闇/ドラゴン族/攻・守4000)を特殊召喚だ!」
右側の男は全てのモンスターをリリースし、《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》を特殊召喚した。
「攻撃力と守備力が4000!?」
「一斉召喚したということは、上級…いや、最上級モンスターを召喚する為…。」
「そうさ!あと、効果発動。このカードの攻撃力は墓地に存在する《戦慄》モンスターの数1000ポイントアップする。」
「なに!」
「墓地の《戦慄》モンスターは8体、攻撃力8000ポイントアップだぜ!」
《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》の攻撃力が8000ポイントアップし、攻撃力が12000に。
「これでてめぇらの最期だ!《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》で《D-HERO ドグマガイ》を攻撃!」
《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》は《D-HERO ドグマガイ》に攻撃を仕掛ける。
「さあ、消えろぉっ!」
その時だった。
「どうやらあんたは伏せカードに気づかない馬鹿だな。攻撃力が高いからと言って、デュエルで勝つとは、大間違いだな。」
「!?」
「リバースカード《攻撃の無力化》を発動。攻撃を向こうにし、バトルフェイズを終わらせる。」
「なに!?」
モンスターの攻撃は《攻撃の無力化》で攻撃を塞がれ、右側の男のバトルフェイズが終了した。
「ち、畜生ぉぉぉぉぉっ!!」
「どうやら、悔しくてターンを終えたようだな。teruki、止めは任せた。」
輝は、terukiに右側の男の止めを任せる。
「分かりました。ラストターン、ドロー!どうやらこれがあなたの最期です。私は3体のモンスターをリリースし、《D-HERO BlooD》(星8/闇/戦士族/攻1900守600)を特殊召喚!」
terukiは《切り込み隊長》、《バルキリーナイト》、《D-HERO ドグマガイ》をリリースして、《D-HERO BlooD》を特殊召喚した。
「《D-HERO BlooD》は自分フィールドに存在するモンスター3体をリリースする事で特殊召喚します。そして効果発動!1ターンに1度、相手フィールドに存在するモンスター1体を対象に、装備カードとしてこのカードに装備します。私は《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》を《D-HERO BlooD》に装備。《D-HERO BlooD》の攻撃力は装備カードとなったモンスターの攻撃力の半分アップ。《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》の攻撃力は12000。半分の数値で6000ポイントアップ。」
《D-HERO BlooD》の攻撃力が6000ポイントアップし、攻撃力が7900になった。
「お、俺のモンスターが吸収された!!」
「行きます!《D-HERO BlooD》で、プレイヤーにダイレクトアタック!」
「うわぁぁぁ!!」
右側の男は《D-HERO BlooD》のダイレクトアタックで止めを刺され、ライフが0となった。
「うわぁぁぁ!俺がここで死ぬなんて嫌だぁぁぁ!」
右側の男は跡形もなく爆散し、デュエルディスクは破壊され、カードは炎に焼かれて、燃え尽きた。
「やったぁ!terukiさん達が勝った!」
「オラシオン邸がめちゃくちゃにされてたら、大変な事になってたよ。」
Heavdeathと燐華は大喜び。
「(流石、ヒーローだ!これなら彼を助けてくれるかもしれない!)」
すると、
「teruki無事だったか!」
「おや、コクエン。よく私の居場所が分かりましたね。」
「ああ、プロトが教えてくれたんだよ。あ、そうだ!teruki、今大変なことが起きているので、急いで駆けつけたんだが…。」
「大丈夫です。先程、2人組の男とデュエルして倒しましたからご安心を。」
するとプロトが、
「マスター、奴らの事ではない。悪夢に包まれた人間が《オラシオン邸》に近づいている。」
「なに!?」
その時、
「どうやら俺がここに来たという事は、まさか俺を追っているようだな。」
「その声は!?」
すると次元が出現し、《夜巳 内斗》が出てきた。
「どうやら俺とデュエルがしたいようだな。いいだろう。」
内斗はデュエルディスクを構えた。
「燐華、こうなったら倒そう!」
「うん!」
2人はスペルカードを取り出した。
「「スペル発動!」」
だが何も起こらなかった。
「え!?」
「スペカが使えない!?」
「残念だったな!俺の悪夢でスペカとやらを使用不可能にしてやったんだよ!」
内斗は嘲笑う。するとterukiは2つのアタッシュケースを取り出した。
「これは?」
「はい、実は今回の時の為にと、用意しました。」
terukiが2つのアタッシュケースを開けると、構築されたデッキと、デュエルディスクが入っていた。
「これは、貴方達2人がスペカを使えない時の為に用意した物です。良かったらお使い下さい。」
「ありがとうございます!」
2人はterukiにお礼を言うと、デュエルディスクを腕に装着した。
「ほう、まさか俺とデュエルがしたいのか?いいだろう。」
「どうやら私も加わるとするか。」
遊輝も内斗のデュエルに加わろうと、デュエルディスクを作動させる。
「ほう、3人で俺に刃向かうつもりか。いいだろう。」
その時、
「内斗!」
「真保呂、何故お前が…。」
「君は、奴らに操られている。だからもう止めるんだ。」
「真保呂…。」
すると、
『内斗…何をやっておるのだ…!お前の目的は…、人間達を…復讐するんだろ?』
「や、止めろ!」
内斗が突然、頭を抱えながら、怒鳴り怒鳴り出した。
「内斗!」
「どうやら彼の中に何かがいるようです!」
「なんだって!?」
すると、内斗の様子が変化した。
「さあ始めよう!人間共め!闇のゲームを!!」
「気をつけて下さい!彼は何かに取り憑かれています。」
「わかりました!へヴァちゃん行くよ!」
「うん!」
「内斗、助けてやる。」
「「デュエル!」」

Re: teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2016/12/25 (Sun) 17:24:25

「悪夢のデュエル」

「まずは俺から先攻を頂く。俺はフィールド魔法《悪夢の摩天楼》を発動。」
内斗はフィールド魔法《悪夢の摩天楼》を発動し、悪夢に包まれた高層ビルが出現し、オラシオン邸は悪夢に包まれた高層ビルに囲まれた。
「《オラシオン邸》が!?」
「お前らの大切な邸が、悪夢に包まれた高層ビルに囲まれたようだな。お前らが負ければ、悪夢の摩天楼の住人となり、オラシオン邸は悪夢によって滅びる。俺は《NR マッドクラウン》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を攻撃表示で召喚。」
内斗は《NR マッドクラウン》を攻撃表示で召喚した。
「あれは何だ!?」
「私達が見たこともないモンスターを召喚したとは…。」
「《悪夢の摩天楼》の効果発動、《NR》モンスターが召喚、反転召喚、特殊召喚に成功した時、デッキから《NR》モンスターをランダムに手札に加える。」
内斗は《悪夢の摩天楼》の効果で、デッキからモンスターをランダムに手札に加えた。
「俺はターンエンド。」
内斗のターンが終わる。(手札4枚)
「私が行くとしよう。私のターン、ドロー。」
遊輝はデッキからカードをドローする。
「私は《J-HERO ジャスティスカウト》(星1/地/戦士族/攻・守100)を攻撃表示で召喚。」
遊輝は《J-HERO ジャスティスカウト》を攻撃表示で召喚した。
「効果発動。このカードが召喚に成功した時、デッキからカードを1枚ドローする。」
遊輝はデッキからカードを1枚ドローし、手札に加えた。
「私はカードを2枚伏せて、ターンを終了する。」
遊輝のターンが終わる。(手札4枚)
「俺のターン、ドロー。」
内斗はデッキからカードをドローすると、
「(奴らに、悪夢の恐怖を味わせてやろう。)」
と、心の中で企む。
「俺は《NR ブラックポッド》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を攻撃表示で召喚。」
内斗は《NR ブラックポッド》を攻撃表示で召喚した。
「そしてまた、《NR》モンスターが召喚された事で、《悪夢の摩天楼》の効果発動。デッキから《NR》モンスターを手札に加える。」
《悪夢の摩天楼》の効果により、内斗はデッキから、モンスターを手札に加えた。
「そして俺は、これら2体のモンスターでオーバーネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ!《ジャッジメント・ナイトメア》(ランク1/闇/悪魔族・エクシーズ/攻0守4000)!」
内斗は2体のモンスターをエクシーズ素材とし、《ジャッジメント・ナイトメア》をエクシーズ召喚した。
「なに!?ランク1で守備力4000!?」
「驚いたようだな。だが効果は発動しないぜ。ターンエンド。」
内斗はターンを終了した。(手札5枚)
「私のターン、ドロー。」Heavdeathのターンとなり、デッキからカードをドローした。
「(terukiさんが私の為に構築してくれたデッキ、ありがたく使わせてもらうね。)私は《ピースイーツ マカローズ》(星1/地/植物族/攻500守1000)を召喚。」
Heavdeathは《ピースイーツ マカローズ》を召喚した。
「(守備表示にするの忘れてた。でも効果があるからこのまま。)私はターンエンド。」
Heavdeathのターンが終了した。(手札5枚)
「(なにも伏せずにターンを終えるとはな。まあいい。)
俺のターン、ドロー!」
内斗がデッキからカードをドローした時だった。
「(お、これは運がいいな。)俺は、相手フィールドのモンスター2体を生贄に、《溶岩魔神 ラヴァゴーレム》(星8/炎/悪魔族/攻3000守1000)を特殊召喚!」
「なに!?」
内斗は《J-HERO ジャスティスカウト》、《ピースイーツ マカローズ》を生贄に《溶岩魔神 ラヴァゴーレム》を特殊召喚した。
「どうやらお前らは、2体のモンスターをフィールドに存在させてしまった為、こんなモンスターを呼び出してしまったのだ!」
「何を言っている!」
「そうよ!召喚した貴方が呼び出したんだから!」
遊輝と燐華は反論する。
「知らねぇよ!俺の事を見下した人間共め!俺は通常召喚をまだ行っていないので、《NR サイコ・ブレイン》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を召喚。そして《悪夢の摩天楼》の効果で、《NR》モンスターをデッキから手札に加える。だがまだ召喚は続く。俺は永続魔法《悪夢の塔》を発動!」
内斗は《悪夢の塔》を発動した。
「このカードは、1ターンに1度しか発動しない。俺は(1)の効果を発動!俺のライフを1000ポイント払い、デッキから《NR》モンスターを特殊召喚する。」
内斗は効果で、ライフを1000ポイント払うと、
「俺は《NR アウトサイダーグロウ》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を特殊召喚!」
と、内斗は《NR アウトサイダーグロウ》を特殊召喚し、残りライフ7000となる。
「そして2体のモンスターでオーバーネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ!《ジャッジメント・ナイトメア》!」
内斗は2体目の《ジャッジメント・ナイトメア》をエクシーズ召喚した。
「2体目を召喚した!?」
「ああそうだ。だがこいつも効果は発動しない。ターンエンド。」
内斗はターンを終了した。(手札3枚)
「私のターン、ドロー。」
燐華はデッキからカードをドローした。すると内斗が、
「スタンバイフェイズ時、お前には1000ポイントのダメージを受けてもらう。」
と発言し、燐華は《溶岩魔神ラヴァゴーレム》の効果で、1000ポイントのダメージを受ける。
「きゃあっ!」
「燐華!?」
「ははは、ざまぁみろぉ!」
内斗は、燐華の事を嘲笑う。
「よくも私にダメージを…!だったら、こいつを墓地送りにしてやるわ!」
「じゃあやってみろよぉ!」
「私は《切り込み隊長》(星3/地/戦士族/攻1200守1000)を召喚!」
燐華は《切り込み隊長》を召喚した。
「さらに効果!このカードの召喚成功時、手札からレベル4以下の戦士族モンスター1体を、特殊召喚する!私は《終末の騎士》(星4/闇/戦士族/攻1400守1200)を特殊召喚!」
燐華は《切り込み隊長》の効果で、《終末の騎士》を特殊召喚した。
「そんなんで何ができるんだよ。」
「簡単よ!貴方が特殊召喚した《溶岩魔神ラヴァゴーレム》を墓地送りにする事をね。」
「なんだと!?」
「私は3体のモンスターをリリースし、《D-HERO BlooD》(星8/闇/戦士族/攻1900守600)を特殊召喚!」
燐華は《切り込み隊長》《終末の騎士》《溶岩魔神ラヴァゴーレム》をリリースし、《D-HERO BlooD》を特殊召喚した。
「効果発動を発動したいけど、相手モンスターの攻撃力が0なので、効果は発動しないわ。私はカードを1枚セットし、ターンを終了するわ。」
燐華はカードを1枚伏せて、ターンを終了した。(手札2枚)
「俺のターン、ドロー!」
内斗はデッキからカードをドローする。
「俺は《NR デスゴイル》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を召喚。」
内斗は《NR デスゴイル》を召喚した。
「俺は《悪夢の摩天楼》の効果で《NR》モンスターを手札に加え、そして《悪夢の塔》の効果でライフを1000払い、《NR カオスイーター》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を特殊召喚!」
内斗は《NR カオスイーター》を《悪夢の塔》の効果で特殊召喚し、残りライフが6000となった。
「俺は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ!《ジャッジメント・ナイトメア》!」
内斗は、3体目の《ジャッジメント・ナイトメア》をエクシーズ召喚した。
「これで奴を呼び出せる供物が揃った!俺は3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!《キング・オブ・ナイトメア》(ランク1/闇/悪魔族・エクシーズ/攻・守5000)!」
内斗は《キング・オブ・ナイトメア》をエクシーズ召喚した。
「なに!?攻守5000のモンスターをエクシーズ召喚しただと!?」
「それに、エクシーズ素材が9つ。」
「どうりで、効果を発動しなかったのね。」
「そう正解。だから死のプレゼントをやる。言っておくが、デュエルでライフが0になった時、俺以外3人は悪夢に引きずり込まれる。」
内斗は答える。
「俺は、《キング・オブ・ナイトメア》の効果発動。このカードのエクシーズ素材を3つ取り除き、相手フィールドに存在するモンスターの攻撃力を0にする!俺は、《D-HERO BlooD》の攻撃力を0に!」
《D-HERO BlooD》の攻撃力が《キング・オブ・ナイトメア》の効果で0となった。
「私のモンスターの攻撃力が0になっちゃった!」
「バトル!《キング・オブ・ナイトメア》で《D-HERO BlooD》に攻撃!」
《キング・オブ・ナイトメア》は《D-HERO BlooD》に攻撃を仕掛ける。
「それはどうかな!トラップ発動!《ヒーロー見参》!相手モンスターの攻撃宣言時、私の手札の中から相手は、どちらかを選択する。」
「ならば2番目のカードだ。」
すると、遊輝の表情が笑む。
「どうやらあんたは《J-HERO ジャスティカルパラディン》を選んだようだ。」
「なに!」
「《ヒーロー見参》の効果で《J-HERO ジャスティカルパラディン》を特殊召喚!」
輝は《ヒーロー見参》の効果で《J-HERO ジャスティカルパラディン》を特殊召喚した。
「だが、モンスターを召喚した事で意味あんのか?」
《キング・オブ・ナイトメア》は《D-HERO BlooD》を破壊し、燐華は5000ポイントのダメージを受け、残り3000に。
「きゃあ!」
「燐華!」
「ははははは!愚かな人間共め!俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド。」
内斗はカードを2枚伏せてターンを終了する。(手札1枚)
「よくも…燐華を…!私のターン、ドロー!」
Heavdeathがデッキからカードをドローした。
「(これで助けてあげる!)私はフィールド魔法《平和なお菓子の王国》を発動!」
Heavdeathが《平和なお菓子の王国》を発動したことにより、建物が崩壊して行く。
「しまった!俺の摩天楼が!!」
それと同時に、《悪夢の塔》も崩壊し始めた。
「貴方なんかに、オラシオン邸を悪夢の摩天楼にさせない!私は《ピースイーツ ゼリリース》(星4/光/魔法使い族/攻1600守1000)を召喚!」
Heavdeathは《ピースイーツ ゼリリース》を召喚した。
「そして、《ピースイーツ ゼリリース》の効果、このカードは《ピースイーツ》モンスターの生贄召喚にこのカード1枚で2体分で生贄召喚ができる。私は《ピースイーツ ゼリリース》を生贄に《ピースイーツ クレープリンス》(星8/光/戦士族/攻2800守2500)を生贄召喚!」
Heavdeathは《ピースイーツ ゼリリース》を生贄に捧げ、《ピースイーツ クレープリンス》を生贄召喚した。
「さらに、フィールド魔法《平和なお菓子の王国》の効果で、《ピースイーツ クレープリンス》をリリースし、《ピースイーツ ケーキング》(星10/光/戦士族/攻・守4000)を特殊召喚!」
Heavdeathは《平和なお菓子の王国》の効果で《ピースイーツ クレープリンス》をリリースし、《ピースイーツ ケーキング》を特殊召喚した。
「一気に上級モンスターを召喚しやがった!」
「《ピースイーツ ケーキング》は効果が3つあって、3つ目の効果は1ターンに1度だけ、でも1つ目と2つ目の効果は使わせてもらうわ。」
「なんだと…。」
「まず1つ目の効果は、このカードが特殊召喚成功時、相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力を0にする事。」
《キング・オブ・ナイトメア》の攻撃力が0になった。
「なにぃっ!」
「次に2つ目の効果、このカードの攻撃力は、この効果で攻撃力を0にした。モンスターの数×500ポイントアップ。」
《ピースイーツ ケーキング》の攻撃力が500ポイントアップし、4500に。
「そして、永続魔法《ケーキタワー》を発動。《ピースイーツ ケーキング》がフィールドに存在する時、そのモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。」
《ケーキタワー》の効果で、《ピースイーツ ケーキング》の攻撃力が1000ポイントアップし、5500となった。
「いくわよ!《ピースイーツ ケーキング》で《キング・オブ・ナイトメア》を攻撃!燐華に傷をつけた悪夢の王、お覚悟はよろしくて!」
《ピースイーツ ケーキング》は《キング・オブ・ナイトメア》に攻撃を仕掛けた。
「そうはさせるか!トラップ《ナイトメアバリア》!」
「残念だけど、《ピースイーツ ケーキング》の3つ目の効果を発動させてもらうわ。相手が魔法、トラップ、モンスターの効果を発動した時、手札を1枚墓地に送る事で、それを無効にし破壊するわ。」
「なにぃぃぃっ!」
《ピースイーツ ケーキング》の効果で、《ナイトメアバリア》は無効にされ破壊される。そして、《キング・オブ・ナイトメア》は攻撃を受けた。
「やったわ!」
だが、
「残念だったな!《キング・オブ・ナイトメア》がなんなのか忘れているようだな!」
「え!?」
Heavdeath達は驚愕した。
「《キング・オブ・ナイトメア》はエクシーズモンスター、エクシーズ素材を3つ取り除く事で、相手モンスターの攻撃力を0にしたのさ!」
「え、でも自分のターンにしか…。」
「馬鹿め!こいつは相手のターンでも発動できるんだよ!」
「え、そんな!」
「あ、そうそう。お前のモンスター攻撃を止まらないから。」
「え?わぁぁぁっ!」
攻撃力0の《ピースイーツ ケーキング》が攻撃を仕掛けた時、《キング・オブ・ナイトメア》が元の攻撃力に戻った為、《ピースイーツ ケーキング》は返り討ちで破壊され、5000ポイントの戦闘ダメージを受け、ライフが3000に。
「いや~、墓地に存在していた《ジャッジメント・ナイトメア》を除外したおかげで、ケーキの王の効果を無効にしたおかげで、俺のモンスターが元通りだ。」
「そ、そんな…!」
「さてと、復讐でもしますか。速攻魔法《悪夢のプレゼント》を発動。このカードは相手のターンでも発動できる。自分フィールド上の《NR》モンスターを対象に発動。」
すると遊輝が、
「あんたのフィールドに《NR》がいないようだな。」
と言った時、
「《キング・オブ・ナイトメア》はルール上《NR》となる。」
と、答えた。」
「なにっ!」
「相手に、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える。つまり、《ピースイーツ ケーキング》で、俺のモンスターを破壊しようとしたHeavdeath、お前だ!」
「きゃぁぁぁ!!」
Heavdeathは《悪夢のプレゼント》の効果で《キング・オブ・ナイトメア》の攻撃力分のダメージを受け、ライフが0に。
「ごめんね…燐華…。」
「へ、へヴァちゃぁぁぁん!!」
Heavdeathは光となって消滅した。
「よくも…へヴァちゃんを…!」
燐華は悔む。
「おっと、Heavdeathが倒れたから、次は俺のターンだ。俺のターン、ドロー!」
内斗はデッキからカードをドローした。
「《悪夢の摩天楼》と《悪夢の塔》がなくなったから困ったな。こうなったら、あれを使うか。」
「(あれとは一体?)」
「俺は《キング・オブ・ナイトメア》のエクシーズ素材を取り除き、《J-HERO ジャスティカルパラディン》の攻撃力を0にする。」
「なに!」
《キング・オブ・ナイトメア》の効果で《J-HERO ジャスティカルパラディン》の攻撃力が0になった。
「だがこれだけでは終わらない!《キング・オブ・ナイトメア》、もう一つの効果発動!このカードのエクシーズ素材がなくなった事で、このカード1枚でエクストラデッキから、同ランク・同属性エクシーズモンスターをエクシーズ召喚できる!」
「なに!1体でエクシーズ召喚!」
「俺は《キング・オブ・ナイトメア》をオーバーレイ!現れろ!《リベンジョン・ドラグーン》(ランク1/闇/ドラゴン族・エクシーズ/攻・守?)!」
内斗は、《リベンジョン・ドラグーン》をエクシーズ召喚した。
「さらに俺は、永続魔法《悪夢の服従結界》を発動!このカードはフィールド上の《NR》モンスター1体を対象に、そのモンスターの攻撃力と守備力は800ポイントアップ。そして、《リベンジョン・ドラグーン》の効果、このカードの攻撃力と守備力は墓地に存在する《NR》モンスター1種類につき、700ポイントアップする!俺の墓地に存在する《NR》モンスターは8種類、攻撃力と守備力が5600アップ!」
《リベンジョン・ドラグーン》の攻撃力と守備力が5600アップし、《悪夢の服従結界》の効果で攻撃力が800アップし、攻撃力6400と守備力5600となった。
「これで終わりにしてやる!俺は《リベンジョン・ドラグーン》で燐華にダイレクトアタック!燐華!これがお前の最期だ!」
《リベンジョン・ドラグーン》が燐華にダイレクトアタックで止めを刺す。
「い、いやぁぁぁ!!」
「ははははは!」
すると遊輝が、
「どうやらあんたは、私が伏せているカードを忘れているな。」
「なに!」
「トラップ《ジャスティシフト》!相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃対象を変更する事ができる!」
「なに!攻撃対象を変更するだと!」
「私は燐華への攻撃を、《J-HERO ジャスティカルパラディン》に変更する!」
《リベンジョン・ドラグーン》の攻撃対象が《J-HERO ジャスティカルパラディン》に変更される。

Re: teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2016/12/25 (Sun) 17:26:01

「そして、《ジャスティカルパラディン》の効果、このカードが攻撃対象となった時、そのモンスターの攻撃力をバトルフェイズの間だけ半分にする!」
「なに!半分だと!」
《リベンジョン・ドラグーン》の攻撃力が半分となり、《J-HERO ジャスティカルパラディン》は破壊されると思ったが、《キング・オブ・ナイトメア》がエクシーズ素材として墓地に送られた為、攻撃力が元に戻り、3000に。だが《J-HERO ジャスティカルパラディン》は戦闘では破壊されない効果を持っていた為、遊輝は200ダメージを受け、ライフが7800となった。バトルフェイズが終了すると、《リベンジョン・ドラグーン》の攻撃力が元に戻り。
「ちくしょう!俺はターンエンド。」
内斗はターンを終了した。(手札1枚)
「(彼女の仇は討つ!)私のターン、ドロー!」
遊輝はデッキからカードをドローした。
「(この時を待っていた!)私は速攻魔法《ジャスティカル・オーバー・リミット》を発動!自分フィールド上のレベル8《J-HERO》モンスターを対象に発動する。そのモンスターをリリースし、デッキ又は手札から《正義》モンスターを特殊召喚する!私は《J-HERO ジャスティカルパラディン》をリリースし、《正義の不死鳥》(レベル10/光/鳥獣族/攻・守0)を特殊召喚!」
遊輝は《J-HERO ジャスティカルパラディン》をリリースし、《正義の不死鳥》を特殊召喚した。
「攻撃力と守備力0のモンスターを召喚して何の意味があるんだ?」
すると遊輝は、
「何の意味があるって?それじゃあ、見せてあげよう。このモンスターの効果を、《正義の不死鳥》で《リベンジョン・ドラグーン》に攻撃!」
《正義の不死鳥》が《リベンジョン・ドラグーン》に攻撃するが、攻撃力6400の《リベンジョン・ドラグーン》には敵わない。
「おいお前、自分から死にに行くのか?馬鹿じゃねぇの?」
すると遊輝が、
「一応言っておくが、不死鳥に死はない。」
と、はっきりと強く言う。
「死はないって、どういう事だ!」
「つまりこういう事。」
《リベンジョン・ドラグーン》がフィールドに存在せず、《正義の不死鳥》だけが存在していた。
「な、何故だ!?俺のモンスターがいない!まさか!?」
「そう、《正義の不死鳥》の効果で、あんたのモンスターは破壊されたからだ。」
「破壊されただと…!?」
内斗は唖然とした。
「《正義の不死鳥》は、攻撃力の高いモンスターと戦闘を行う時、そのモンスターを破壊する事ができる。」
「なにぃぃぃ!?」
「そして、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。」
「な、なんだとぉっ!?」
《正義の不死鳥》の効果で内斗は、破壊された《リベンジョン・ドラグーン》の攻撃力6400のダメージを受け、ライフが0となった。
「ま、負けただと!?だが俺は、認めねぇっ!!」
すると、
『内斗、もういいんだ。お前はもう負けたんだ。』
「何故俺を止める!」
『彼らはお前を助けたんだ。だから俺は、彼らの前に姿を表す。』
すると、内斗の身体から白いもやが出てきた。そう、竜の形をしたもやが。
「内斗の身体から白いもやが!?」
「それに竜のような物が!?」
『お前達か。内斗を助けたのは?』
「ああ、そうだ。ところであんたは?」
『俺は《ダークナイト・ドラグーン》。内斗に救いの手を述べさせる為に、内斗を人間達にデュエル仕掛けさせた竜の化身だ。』
と、《ダークナイト・ドラグーン》は答えた。
「あんただったのか…。」
「一体何故人間達を悪夢へ誘う事をしたんです?」
すると、《ダークナイト・ドラグーン》は答えた。
『俺は奴らによって服従された。』
「〝奴ら〟とは?」
『《ハルバルト帝国》だ。俺は元々、竜の渓谷で過ごしていた名前の無い普通のドラゴンだった。だが、そんな渓谷に《ハルバルト帝国》が襲ってきて、大切な家族や友を失った。奴らは俺に、悪夢の力を与えられ、俺は悪夢の竜となった。』
「〝悪夢の竜〟か…。」
『俺は、どうしても人間達を襲いたくなかった。だから、悪夢の力を止めようとした。だがそれはできなかった…。悪夢の力を止めてしまえば、俺は、悪夢と共に消滅する…。』
「消滅するだと!?」
「ああ、俺もだ…。俺の本当の両親はもういない。俺は悪魔に育てられた…。」
すると竜が、
「あれ?俺が話したことが違うようだな?調べた所だと、『内斗は悪夢と人間に育てられた』という事になってるはずだ。」
「まさか!?竜、お前が電話で話していた時に読んでいた資料を持っているか?」
「ああ、持っている筈だ…って、白紙だと!?」
「なに!?」
「資料を持っていた筈だ…。」
するとプロトが、
「どうやら、内斗の真実を隠す為に作られた偽の資料だ。恐らく、内斗と悪夢の竜が、真実を話した為、白紙になってしまったようだ。」
その時、
『ソノ通リ。』
『我ガ仕組ンダ罠ダッタノダヨ。』
「誰だ!?」
遊輝達は、デュエルディスクを構えた。
『我ラハ《ハルバルト帝国》。』
『今カラオ前達ニハ、我ガ下部達トデュエルヲシテモラウ。』
闇次元が出現し、黒尽くめの男二人と、ワイルドな男が出てきた。
「ひゃははは!俺様登場!」
『下部達ヨ、頼ンダゾ。』
「お任せ下さい!」
闇次元が閉ざされた。
「おいお前ら!この俺達とデュエルしろ!」
「望むところだ!」
「へヴァちゃんの為に戦う!」
すると、《ダークナイト・ドラグーン》が、
「その前に、燐華と言ったな?」
「ええ、そうだけど?」
「君の大切な人を悪夢へと誘せてしまったお詫びに蘇らせてあげよう。」
《ダークナイト・ドラグーン》は内斗とのデュエルで消滅したHeavdeathを蘇らせた。
「…あれ?私は一体…?」
「へヴァちゃん!良かった!」
燐華はHeavdeathを抱きかかえる。
「え、燐華!?」
「Heavdeath、貴方は、内斗にやられて悪夢へと誘われていたのです。でも、悪夢の竜が貴方を蘇らせたのですよ。」
「terukiさん、そうだったんですね。」
「Heavdeath、どうやら内斗と悪夢の竜を服従した《ハルバルト帝国》が現れたようですが、戦えますか?」
「ええ、戦えます。」
と、Heavdeathは答えた。
「そうですか。ならば私は仮の姿で戦いますか。」
「え?」
「本当は人間ですが、私には仮の姿があります。」
すると、terukiの身体が光だした。
「な!?terukiの姿が!?」
「ああ!terukiは本当は人間だが、仮の姿へと変化するんだぜ!」
terukiは仮の姿がへと変化した。
「これが私の仮の姿。」
「す、すげぇぇぇ!」
「青の髪に歪な翼、目が黄色と紫のオッドアイ、これがterukiの仮の姿か!?」
「私と同じオッドアイ、でも色は違うけど。」
「あら本当、へヴァちゃんとterukiさん同じだわ。」
すると、ワイルドな男が
「くっ!あの男め!姿を変えやがったか!!ならば俺の相手は、オッドアイの2人と、内斗貴様らだ!」
「どうやら私と彼女と内斗が相手ですか。ですが、内斗は悪夢の竜の力でデュエルしてたので、輝に変更します。」
「変更したか、まあいいだろう。おいお前ら2人、他の奴とデュエルしやがれ。」
ワイルドな男は2人の下部に指示を下すと、2人の下部は二手に分かれた。
「そこのお前ら、俺が相手だ!」
1人の下部は、遊輝と燐華を相手に、もう1人の下部はコクエンとプロトを相手にした。
「燐華、どうやらまた共にデュエルする事になったな。」
「ええ、遊輝さんとなら戦えます!」
「どうやら俺達二人でのタッグを組む事になるとはな。」
「ああ、だが奴らは一体どんなデッキでデュエルを仕掛けるのだろうか?」
「さあ、デュエルを始めよう!」
「「デュエル」」
今、デュエルが始まる。

Re: teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2017/01/22 (Sun) 13:51:13


「北星の英雄」

「先攻は俺様が貰うぜ!俺はフィールド魔法《イビルグロウズガーデン》を発動!」
ワイルドな男はフィールド魔法《イビルグロウズガーデン》を発動した。すると庭園が、不気味な庭園へとなり、屋敷が廃墟と化した。
「あ、私達の屋敷が!」
Heavdeathは庭園と屋敷がフィールド魔法によって変わり果ててくのを見て、ショックを受けた。
「そうか、可愛子ちゃん達の屋敷だったのか。まあいいや、俺にはそんな屋敷はお似合いじゃないからな。」
「よくも、私達の屋敷を!」
「まあ、そんな怒るなって。まだ俺様はモンスターとか召喚してないからさ。それじゃ俺様は《イビルデッド スタチュー》(星2/闇/アンデッド族/攻100守2500)を守備表示で召喚するぜ。」
ワイルドな男は《イビルデッド スタチュー》を守備表示で召喚した。すると、ワイルドな男はニヤッとして、何かを企んでいた。
「実はな、こいつには召喚・特殊召喚成功時に効果があるんだぜ。こいつが召喚に成功した時、自分フィールドにフィールド魔法《イビルグロウズガーデン》が存在する場合、デッキ、または手札から、同名モンスターを2体まで特殊召喚ができるんだぜ!」
「なに!?」
「俺様はデッキから《イビルデッド スタチュー》を2体特殊召喚だ!」
ワイルドな男は《イビルデッド スタチュー》の効果で、デッキから同名モンスター2体を特殊召喚した。
「(一気に守備力2500のモンスターを!)」
「(まさかこの為に、オラシオンを…。)」
「俺様はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」
ワイルドな男はカードを1枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ33枚、手札2枚)
「私のターン、ドロー。」
terukiはデッキからカードをドローした。
「(私のデッキは仮の姿にならないと、使うことができないデッキ。だから、この世界を救う!)私は永続魔法《北星の大結界》を発動します。」
terukiは永続魔法《北星の大結界》を発動した。
「このカードは発動後、相手の魔法、トラップの効果を無効になります。なので、フィールド魔法《イビルグロウズガーデン》の効果は無効になります。」
「なに!」
「私は《北星の賢者》(星1/光/魔法使い族/攻・守0)を守備表示で召喚します。」
terukiは《北星の賢者》を守備表示で召喚した。 すると、《北星の賢者》を召喚したのか、何処からともなく光に包まれたカードが、《北星の賢者》のカードに吸い込まれて行く。
「マスターterukiに渡すカードが、光となって、吸い込まれていくぞ!」
「まさか、あのカードが!」
「(7枚のカードが揃った事で、光に包まれたカードは《北星の賢者》に伝わり、真の力を発揮します!)」
そして、攻撃力と守備力が1000ポイントアップした。
「なに!攻撃力と守備力が上がっただと!?」
「永続魔法《北星の大結界》の第2の効果は、自分フィールド上に《北星》モンスターが召喚、特殊召喚、反転召喚に成功した時、そのモンスターの攻撃力と守備力は、1000ポイントアップします。そして第3の効果、そのモンスターは相手のターン終了時まで、戦闘・効果では破壊されません。」
「ちくしょう!厄介な永続魔法だ!」
「ですが第三の効果は、1ターンに1度だけにしか、発動できないのです。なので私はカードを1枚伏せて、ターンを終了します。」
terukiはカードを1枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ34枚、手札4枚)
「私のターン、ドロー。」
輝はデッキからカードをドローした。
「私は《A-HERO ランサーリゲイト》(星4/地/戦士族/攻1800守1400)を攻撃表示で召喚。」
輝は《A-HERO ランサーリゲイト》を攻撃表示で召喚した。
「そしてさらに、フィールド上に《A-HERO》モンスターが存在する時に効果発動。このモンスターを特殊召喚する。《A-HERO ドリラン》(星3/地/戦士族・ユニオン/攻1000守600)。」
輝は効果で、手札から《A-HERO ドリラン》を特殊召喚した。
「モンスターを特殊召喚しただと!?」
「そう、《A-HERO ドリラン》は《A-HERO》モンスターがフィールド上に存在する時に特殊召喚できる効果を持つ。さらに、特殊召喚した《A-HERO ドリラン》で、《A-HERO ランサーリゲイト》に装備し、装備モンスターの攻撃力と守備力が、装備したモンスターの攻撃力と守備力の数値分アップする!」
「なにぃぃぃ!?」
《A-HERO ランサーリゲイト》の攻撃力と守備力が、装備した《A-HERO ドリラン》の数値分アップし、攻撃力2800、守備力2000になった。
「バトル!《A-HERO ランサーリゲイト》で《イビルデッドスタチュー》に攻撃!」
《A-HERO ランサーリゲイト》が《イビルデッド スタチュー》に攻撃を仕掛けた。するとワイルドな男は、伏せていたカードに目をつけた。
「(おっと、こいつがなかったらあいつを召喚できねぇな。)
トラップカード《イービルシールド》発動だぜ!相手の攻撃宣言時、自分フィールドの《イビルデッド》モンスターへの攻撃を無効にしてやる!」
「なに!?」
《イービルシールド》の効果で、《A-HERO ランサーリゲイト》の攻撃が無効に。
「(どうやら攻撃を塞がれたか…。)私はカードを1枚伏せて、ターンエンド。」
輝は、カードを1枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ34枚、手札3枚)
「私のターン、ドロー。」
Heavdeathはデッキからカードをドローした。
「(私達の屋敷をこんな風にするなんて許さない!)私は《ピースイーツ マフィーネ》(星3/光/獣族/攻900守600)を攻撃表示で召喚!」
Heavdeathは《ピースイーツ マフィーネ》を攻撃表示で召喚した。
「効果発動!このカードが召喚に成功した時、デッキからレベル4以下の《ピースイーツ》モンスターを手札に加える。私は《ピースイーツ 団子ブリン》を手札に加える。」
Heavdeathは《ピースイーツ マフィーネ》の効果で、デッキから《ピースイーツ 団子ブリン》を手札に加えた。
「私はターンエンド。」
Heavdeathはターンを終了した。(デッキ33枚、手札6枚)
「(等々、俺様のターンが来たぜ!)俺様のターン、ドロー!」
ワイルドな男はデッキからカードをドローすると、ドヤっとした表情になった。
「(きたきたきたぁぁぁ!これで俺様の最強確定ぃぃぃ!)」
「(この表情、まさに何かを引き当てたみたいです…。)」
terukiは、ワイルドな男の表情を見て、未来が見える事を察知した。
「俺様は、《イビルデッド スタチュー》3体を墓地に送り、効果発動だぜ!フィールド上の《イビルデッド》モンスター3体を墓地に送る事で、《イビルデッド グランザム》(星10/闇/アンデッド族/攻3800/守3300)を特殊召喚だ!」
「なに!?」
ワイルドな男は、《イビルデッド スタチュー》3体を墓地に送り、手札から《イビルデッド グランザム》を自身の効果で特殊召喚した。
「見せてやろう。これが俺様の最強のモンスターを!効果発動!このカードが特殊召喚に、成功した時、フィールド上の魔法、トラップを全て破壊するぜ!」
「なに!?」
《イビルデッド グランザム》の効果で、フィールド上全ての魔法、トラップが破壊される。《北星の大結界》が破壊された為、《北星の賢者》の攻撃力と守備力が元に戻り、《A-HERO ランサーリゲイト》に装備していた《A-HERO ドリラン》は装備カード扱いだった為破壊され《A-HERO ランサーリゲイト》も攻撃力と守備力が元に戻ってしまった。だがしかし、《イビルグロウズガーデン》が破壊されない。
「何故だ!何故あんたのフィールド魔法が破壊されない!?」
「忘れていたようだな。《イビルグロウズガーデン》は《イビルデッド》モンスターの効果を受けない。そして、《イビルデッド グランザム》のモンスター効果で、こいつの攻撃力は破壊した魔法、トラップの数×200アップするぜ。今破壊した魔法、トラップは4枚、これで攻撃力が800アップだ!」
《イビルデッド グランザム》の効果で、攻撃力が800ポイントアップし、攻撃力が4600となった。
「ほう、なかなかやりますね。貴方のモンスターの効果で、《北星の大結界》を破壊してくれてありがとうございます。」
「おっ!敵なのにお礼をいうのかよ。面白れぇな。」
ワイルドな男が感心すると、terukiは微笑む。
「ええ、実はそのカードが破壊された時、私にとってのフェーバリットが召喚できるんですよ。」
「フェーバリット…はっ!まさか!?」
ワイルドな男はterukiの一言に気がついた。
「私は《北星の大結界》の第四の効果を発動します!このカードがフィールドから離れた時、デッキ・手札から、《北星の英雄 スターライト》を特殊召喚します!」
「な、なにぃぃぃ!?」
terukiは《イビルデッド グランザム》の効果で破壊された《北星の大結界》の効果で、デッキから《北星の英雄 スターライト》を特殊召喚した。
「ほう、これがマスターterukiのフェーバリットか。」
「輝かしくて綺麗だわ。」
輝とHeavdeathは《北星の英雄 スターライト》に魅了された。
「よくも、俺様を騙したな!」
「騙される方がいけないのですから、貴方から言われる筋合いはございません。」
「ちっ!紳士ぶりやがって!!ターンエンドだ!」
ワイルドな男はターンを終了した。(デッキ32枚、手札2枚)
「それでは私のターン、ドロー。」
terukiはデッキからカードをドローした。
「私は《北星の英雄 スターライト》の効果を発動します。1ターンに1度、相手フィールドのカードを選択します。選択したカードは、このターンのエンドフェイズまで無効になります。」
「なに!?」
《北星の英雄 スターライト》の効果で、《イビルデッド グランザム》の効果が無効になり、攻撃力が3800に。
「そして、《北星の賢者》の効果を発動します。1ターンに1度、デッキ1番上を三枚めくり確認します。その中に、魔法カードがあった場合、それを手札に加え、その他のカードは墓地へ送ります。」
terukiはデッキから1番上のカードを3枚めくり確認する。その3枚は《北星の銃士》、《北星の戦車》、《手札断殺》だった。
「(《手札断殺》ですか。今私の手札にモンスターカードは2枚、これはいいカードです!)私はこの3枚の中に魔法カード《手札断殺》があった為、手札に加えます。そして、残り2枚のモンスターカードは墓地へ送ります。」
terukiは《手札抹殺》を手札に加え、残り2枚のモンスターカードは墓地へ。terukiは手札に加えた魔法カード《手札抹殺》を発動する。
「私は手札に加えた《手札抹殺》を発動します。互いのプレイヤーは手札から2枚のカードを墓地に送り、デッキからカード2枚ドローします。」
《手札抹殺》の効果で、4人は手札にあるカードを2枚選択した。
「(《北星の精霊》と《北星の見習い者》を墓地へ送りますか。《北星の精霊》が手札にあったおかげで、墓地へ送られた時の効果が発動できます。)」
「(ほう、マスターterukiがあのカードを発動したか。《A-HERO ゴルドソド》と《A-HERO シルバシルド》が手札にあったから、それを墓地に送るか。)」
「(《ピースイーツ 団子ブリン》と
《ピースイーツ シュークリボー》を墓地に送ろうかな?)」
すると、
『シュークリー。』
「(え、《シュークリボー》?どうしたの?)」
『シュークリークリー。』
「(そうだね。やっぱり《ハーフシュガー》を墓地に送ろうかな。)」
「(なに!?俺の手札から2枚を墓地に送ろっていうのか!ていうかふざけんな!!俺の手札の《イビルデッドサークル》と《イビルデッドサンクチュアリ》を墓地に送ろっていうのか!ちきしょぉぉぉっ!!)」
4人は手札からカードを2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローした。
「(どうやら、これら2枚で引き当てるとは、今日は調子がいい。)私は、墓地に送られた《北星の精霊》の効果を発動します。墓地に存在する《北星》と名のつく魔法、トラップカードを手札に加えます。私はトラップカード《北星壁》を手札に加えます。」
terukiは《北星の精霊》の効果で、墓地から《北星壁》を手札に加えた。
「私はカードを3枚伏せ、ターンを終了します。」
terukiはカードを3枚伏せてターンを終了した。(デッキ28枚、手札2枚)terukiがターンを終了した為、《イビルデッド グランザム》の攻撃力が4600に戻った。
「私のターン、ドロー。」
輝はデッキからカードをドローした。
「私は、《A-HERO グングニー》(星4/闇/悪魔族・ユニオン/攻2000守0)を攻撃表示で召喚。」
輝は《A-HERO グングニー》を攻撃表示で召喚した。
「《A-HERO グングニー》は1ターンに1度、自分フィールドの《A-HERO》モンスターに装備する事ができる。私は《A-HERO グングニー》を《A-HERO ランサーリゲイト》に装備し、《A-HERO ランサーリゲイト》の攻撃力は2000ポイントアップするが、《A-HERO グングニー》の守備力は0である為、守備力は変わらない。」
《A-HERO ランサーリゲイト》は《A-HERO グングニー》を装備した事により、2000ポイントアップし、攻撃力が3800に。
「バトル!《A-HERO ランサーリゲイト》で、《イビルデッド グランザム》に攻撃!」
《A-HERO ランサーリゲイト》は《イビルデッド グランザム》に攻撃を仕掛けるが、攻撃力が《イビルデッド グランザム》が上だったが、
「《A-HERO グングニー》の効果発動!1ターンに1度、装備モンスターがバトルを行った時、攻撃対象となった相手モンスターの攻撃力は0!」
「なにぃぃぃ!!」
《A-HERO グングニー》の効果で、《イビルデッド グランザム》の攻撃力が0となり、《イビルデッド グランザム》は破壊され、ワイルドな男は3800のダメージを受け、残りライフが4200になった。
「わあ、輝さん凄いな!」
「まさか、グングニーの効果で、相手モンスターの攻撃力を0にするとは。」
「私はカードを、3枚伏せてターンエンド。」
輝は、カードを3枚伏せてターンを終了した。(デッキ30枚、手札0枚)
「私のターン、ドロー。」
Heavdeathはデッキからカードをドローした。
「(内斗とのデュエルのようにはならないわ!)私は手札から永続魔法《魔法のオーブン》を発動。私は1ターンに1度だけ、《ピースイーツ》モンスターを対象にそのモンスターを墓地へ送るわ。私のフィールド《ピースイーツ マフィーネ》を墓地へ、そしてそのモンスターのレベルより高いレベルのモンスターをデッキから特殊召喚するわ。私は《ピースイーツ クレープリンス》(星8/光/戦士族/攻2800守2500)をデッキから特殊召喚。」
Heavdeathは《魔法のオーブン》の効果で《ピースイーツ マフィーネ》を墓地に送り、デッキから《ピースイーツ クレープリンス》を特殊召喚した。
「そして、《ピースイーツ クレープリンス》は、手札に《ピースイーツ プリンセス》がある時、そのモンスターを守備表示で特殊召喚するわ。行きなさい!《ピースイーツ プリンセス》(星8/光/魔法使い族/攻0/守2800)
Heavdeathは《ピースイーツ クレープリンス》の効果で《ピースイーツ プリンセス》を守備表示で特殊召喚した。
「これでピースイーツの王子と姫が揃ったわ!行くわよ!フィールド魔法《平和なお菓子の王国》を発動!自分フィールドに《ピースイーツ クレープリンス》、《ピースイーツ プリンセス》が存在する時、それぞれを墓地に送る事で、デッキから《ピースイーツ ケーキング》、《ピースイーツ アイスクイーン》を特殊召喚するわ!行きなさい!《ピースイーツ ケーキング》(星10/光/戦士族/攻・守4000)、《ピースイーツ アイスクイーン》(星10/光/魔法使い族/攻・守0)!」
Heavdeathは、《平和なお菓子の王国》の効果で、《ピースイーツ クレープリンス》と《ピースイーツ プリンセス》を墓地に送り、デッキから《ピースイーツ ケーキング》、《ピースイーツ アイスクイーン》を特殊召喚した。
「だけど、相手フィールドにモンスターはいないので、1つ目と2つ目の効果は発動できない。でも永続魔法《ケーキタワー》を発動させてもらうわ。自分フィールドの《ピースイーツ ケーキング》を対象に、そのモンスターの攻撃力は1000ポイントアップ。」
Heavdeathは永続魔法《ケーキタワー》を発動し、《ピースイーツ ケーキング》の攻撃力が1000ポイントアップし、攻撃力が5000となった。
「バトルよ!《ピースイーツ ケーキング》でダイレクトアタック!」
《ピースイーツ ケーキング》は、ワイルドな男にダイレクトアタックを仕掛ける。だがワイルドな男は、
「そうはさせるか!《イビルグロウズガーデン》の効果発動!相手モンスターの攻撃宣言時、俺様は墓地に存在する《イビルデッド》モンスター1体を除外する事で、その攻撃を無効にし、相手攻撃モンスターを破壊だ!」
男は、《イビルグロウズガーデン》の効果を発動した。すると、Heavdeathは、
「破壊させないわ!《ピースイーツ アイスクイーン》の効果、このカードが存在する限り、《ピースイーツ ケーキング》は、魔法、トラップ、モンスターの効果では破壊されないわ!」
《ピースイーツ アイスクイーン》の効果を発動して、《ピースイーツ ケーキング》が《イビルグロウズガーデン》の効果で破壊されるのを免れた。
「(攻撃は無効にされたけど、なんとか《ケーキング》が破壊されるのは免れたわ。でも、油断は禁物。)私はカードを2枚伏せてターンエンド。」
Heavdeathは、カードを2枚伏せてターンを終了した。(デッキ27枚、手札1枚)
「(あー、あぶねぇー。もし俺が《イビルグロウズガーデン》の効果を発動しなかったら、終わるところだったな。)俺様のターン、ドロー!)」
ワイルドな男は、デッキからカードをドローした。

Re: teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2017/01/22 (Sun) 13:52:18

「(等々、このカードを引き当てる事ができたぞ!覚悟するがいい。)」

遊輝と燐華は、黒尽くめの男を相手に、デュエルをする事に。
「「デュエル!」」
デュエルが始まると、男の先攻となった。
「俺のターン、俺は《戦慄のジャイラ》(星1/闇/悪魔族/攻・守0)を攻撃表示で召喚。」
黒尽くめの男は、《戦慄のジャイラ》を攻撃表示で召喚した。
「《戦慄》モンスターがまた出たようだ。どうやら下部が使うデッキのようだな。」
「よく分かったようだな。俺ら下部には《戦慄》デッキ、幹部には《イビルデッド》デッキを使う。なにしろ、《イビルデッド》は《戦慄》よりも強いのだ。俺はカードを4枚伏せ、ターンエンドだ。」
黒尽くめの男は、カードを4枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ35枚、手札0枚)
「(一気に4枚も伏せたか。だが油断はするな。)私のターン、ドロー。」
遊輝は、デッキからカードをドローした。
「私は、《J-HERO ジャスティスラッシャー》(星3/光/戦士族/攻1300守900)を攻撃表示で召喚。」
遊輝は、《J-HERO ジャスティスラッシャー》を攻撃表示で召喚した。
「そして、自分フィールドに《J-HERO》モンスターが存在する時、手札から特殊召喚できる。現れろ!《J-HERO ジャスティスピリット》(星5/光/戦士族/攻・守0)!」
モンスター効果で、遊輝は手札から《J-HERO ジャスティスピリット》を特殊召喚した。
「(この調子で、生贄召喚ができる。だが奴の攻撃で破壊されなけらばな。)私はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
遊輝は、カードを1枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ34枚、手札3枚)
「(遊輝さんが、モンスターを1ターンで2体も召喚するなんて、私も頑張らなきゃ。)私のターン、ドロー。」
燐華は、デッキからカードをドローした。
「(これを引き当てたなら、遊輝さんのように、1ターンで、何体も召喚できるわ。)私は、《切り込み隊長》(星3/地/戦士族/攻1200守1000)を攻撃表示で召喚するわ。」
燐華は《切り込み隊長》を攻撃表示で召喚した。
「効果発動、このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の戦士族モンスターを特殊召喚するわ。《終末の騎士》(星4/闇/戦士族/攻1400守1200)を特殊召喚!」
《切り込み隊長》の効果で、燐華は《終末の騎士》を特殊召喚した。
「そして、《終末の騎士》の効果発動、このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから、闇属性モンスターを墓地に送る。私は、《D-HERO BlooD》を墓地へ、私は、カードを1枚伏せて、ターンを終了するわ。」
燐華はカードを1枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ33枚、手札3枚)
「俺のターン、ドロー。」
黒尽くめの男は、デッキからカードをドローした。
「俺は、手札から魔法カード《戦慄の宝札》を発動。自分のデッキからカードを3枚ドローし、ドローした3枚の中から、1枚を手札に加え、残りの2枚をデッキの1番下に戻す。」
《戦慄の宝札》の効果で、黒尽くめの男は、デッキからカードを3枚ドローした。
「俺は《戦慄のジャイラ》を選択。残りの2枚をデッキの1番下に戻す。」
黒尽くめの男は、《戦慄のジャイラ》を手札に加え、残りの2枚は
デッキの1番下に戻した。
「そして、《戦慄の宝札》で手札に加えた《戦慄のジャイラ》を召喚し、効果発動!このカード以外の《戦慄のジャイラ》が存在する時、俺のメインフェイズにそのカードとこのカードをリリースする事で、俺は《戦慄のジャイロベイル》(星10/闇/悪魔族/攻・守?)を特殊召喚!」
黒尽くめの男は、《戦慄のジャイラ》の効果で、《戦慄のジャイラ》2体をリリースし、《戦慄のジャイロベイル》を特殊召喚した。
「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールドに存在する全てのモンスターの攻撃力と守備力を0にし、このカードの攻撃力と守備力は、変化した合計の数値だけ攻撃力と守備力がアップする。」
「攻撃力と守備力を0にして、モンスターの攻撃力と守備力が上がるだと!?」
《戦慄のジャイロベイル》の効果で、《J-HERO ジャスティスラッシャー》と《切り込み隊長》、《終末の騎士》の攻撃力と守備力が0になり、《戦慄のジャイロベイル》の攻撃力と守備力が変化した数値の合計の数値分アップ。これで、《戦慄のジャイロベイル》の攻撃力は3900、守備力が3100になった。
「バトルフェイズ!《戦慄のジャイロベイル》で《J-HERO ジャスティスラッシャー》に攻撃!」
《戦慄のジャイロベイル》は《J-HERO ジャスティスラッシャー》に攻撃を仕掛ける。
「残念だったわね!《切り込み隊長》がいる限り、他の戦士族モンスターを攻撃対象にする事はできない!」
「だが攻撃は受けてもらう!」
「そうはさせない!トラップカード《攻撃の無力化》を発動!」
燐華はトラップカード《攻撃の無力化》を発動し、《戦慄のジャイロベイル》の攻撃を無効にした。
「(あのカードは、攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了するカードか。《戦慄のジャイロベイル》の効果は、このカードの対象となる魔法、トラップの発動を無効にして破壊する効果だったな。)俺は、ターンエンドだ。」
黒尽くめの男は、ターンを終了した。(デッキ33枚、手札0)
「私のターン、ドロー。」
遊輝は、デッキからカードをドローした。
「私は、《J-HERO ジャスティスラッシャー》と《J-HERO ジャスティスピリット》を生贄に、《J-HERO ジャスティカルパラディン》(星8/光/戦士族/攻3000守2800)を攻撃表示で召喚!」
遊輝は、《J-HERO ジャスティスラッシャー》と《J-HERO ジャスティスピリット》を生贄に、《J-HERO ジャスティカルパラディン》を攻撃表示で召喚した。
「そして、《J-HERO ジャスティスピリット》の効果発動!このカードが墓地に送られた時、デッキから《J-HERO》モンスターを手札に加える。私は、デッキから《J-HERO ジャスティカルナイト》を手札に加える。」
《J-HERO ジャスティスピリット》の効果で、遊輝はデッキから《J-HERO ジャスティカルナイト》を手札に加えた。
「そして、《J-HERO ジャスティスピリット》の効果、墓地のこのカードを除外する事で、手札から《J-HERO》モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する!私は、先ほど手札に加えた《J-HERO ジャスティカルナイト》(星8/光/戦士族/攻2800守2500)を召喚条件!」
遊輝は、墓地の《J-HERO ジャスティスピリット》の効果を発動し除外、効果で、《J-HERO ジャスティカルナイト》を手札から召喚条件を無視して特殊召喚した。
「《J-HERO ジャスティカルナイト》のモンスター効果を発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールドに存在する全てのモンスターの効果を無効にする事ができる。」
《J-HERO ジャスティカルナイト》の効果で《戦慄のジャイロベイル》の効果が無効になり、攻撃力と守備力が0に、そして、効果で攻撃力と守備力を0にされた《切り込み隊長》と《終末の騎士》の攻撃力と守備力が戻った。
「効果を無効にされたか。」
「さあ、覚悟しろ。バトルフェイズ、《J-HERO ジャスティカルパラディン》で、《戦慄のジャイロベイル》に攻撃!」
《J-HERO ジャスティカルパラディン》は《戦慄のジャイロベイル》に攻撃を仕掛ける。
「ここからが《J-HERO》の見せ所だ。効果発動!このカードがバトルフェイズを行ったダメージ計算時、このカードの攻撃力は、バトルフェイズの間だけ、500ポイントアップする!」
「なんだと!?」
《J-HERO ジャスティカルパラディン》の攻撃力が500ポイントアップし、攻撃力が3500となり、《戦慄のジャイロベイル》は破壊され、男は3500ダメージを受け、残りライフが4500に。
「そして《J-HERO ジャスティカルナイト》の効果、このカードが戦闘でモンスターを破壊した時、デッキから、レベル8《J-HERO》モンスターを手札に加える。私は、《J-HERO ジャスティカルガイム》を手札に加える。」
遊輝は、《J-HERO ジャスティカルナイト》の効果で、デッキから《J-HERO ジャスティカルガイム》を手札に加えた。
「《J-HERO ジャスティカルナイト》でダイレクトアタック!」
《J-HERO ジャスティカルナイト》の攻撃力が500ポイントアップし、黒尽くめの男に攻撃を仕掛け、男は3300のダメージを受け、残りライフが1200に。
「(ここで奴を追い詰めた。だが油断は禁物だ。)私は、カードを2枚伏せてターンエンド(デッキ31枚、手札2枚)
「私のターン、ドロー。」
燐華は、デッキからカードをドローした。
「私は、魔法カード《戦士の生還》を発動。墓地から戦士族モンスターを手札に加える。」
燐華は、《戦士の生還》で墓地の《D-HERO BlooD》を手札に加える。
「そして、《闇魔界の戦士 ダークソード》(星4/闇/戦士族/攻1800守1500)を攻撃表示で召喚。」
燐華は、《闇魔界の戦士 ダークソード》を攻撃表示で召喚した。
「行くわよ!私は、3体のモンスターを墓地に送り効果発動!自分フィールドの3体のモンスターを墓地に送る事で、手札から特殊召喚する!現れなさい!《D-HERO BlooD》(星8/闇/戦士族/攻1900守600)!」
燐華は、フィールドの3体のモンスターを墓地に送り、《D-HERO BlooD》を特殊召喚した。
「召喚したか。だがこのモンスターは、俺の場にモンスターがいなければ、意味ないんだぜ。」
「よく分かったわね。でも、効果発動しないわ!私は手札から、《融合》を発動し、フィールドの《D-HERO BlooD》と、手札の《D-HERO ドグマガイ》を融合し、エクストラデッキから、融合モンスターを融合召喚!現れなさい!《Dragoon DenD》(星10/闇/戦士族・融合/攻・守3000)!」
燐華は、フィールドの《D-HERO BlooD》と手札の《D-HERO ドグマガイ》を融合し、《Dragoon DenD》を融合召喚した。
「これで止めよ!《Dragoon DenD》でダイレクトアタック!」
《Dragoon DenD》が黒尽くめの男に、ダイレクトアタックを仕掛けた。
「うわぁぁぁぁぁ…っと、よくぞかかったようだな!」
「え!?」
黒尽くめの男の言葉に、燐華は驚く。
「どうやら、俺が4枚のカードを伏せたのを忘れてたようだな。リバースカード《ドレインシールド》を発動!相手モンスターの攻撃宣言時、その攻撃を無効にし、バトルを行ったモンスターの攻撃力分、ライフを回復する。だが、それだけでは少ない。速攻魔法《バイヒール》を発動!このカードは、ライフを回復する効果を持つカードを発動した時、発動可能。自分のライフを回復する数値が倍になる!それにより、《Dragoon DenD》の攻撃力は3000。それを倍にして6000、俺は6000ポイントライフを回復!」
男は、最初にトラップカード《ドレインシールド》を発動し、その次に魔法カード《バイヒール》を発動し、《Dragoon DenD》の攻撃力3000ポイントを、倍にして6000ポイント回復し、ライフが7200に。
「そ、そんな…。」
「俺のフィールドを見てないからこうなるんだよ。」
黒尽くめの男は、燐華を見て嘲笑う。
「ならば、ターンエンド。」
燐華は、ターンを終了した。(デッキ32枚、手札0)
「おやおや、俺のライフが回復しちゃったよー?どうしたーん?その程度ー?」
黒尽くめの男は、燐華を煽る。
「(この私を、煽るなんて…!!こうなったら…あれ?そうか…、使えないんだったわ…。)」
「(燐華を煽るとは…!何というやつだ!!許さん!!そんな奴は、警察官の息子であるこの私が、執行してやる!!)」
遊輝は、燐華を煽る黒尽くめの男に怒りを沸かす。
「それじゃぁ、いくぞ。俺のターン、ドロー。」
男は、デッキからカードをドローした。
「(出たよ。出たでた!)それじゃぁ、行くぜ!俺は、魔法カード《強欲な壺》を発動だぜ!」
「(なに!?禁止カードを使っただと!?)」
遊輝は、黒尽くめの男が禁止カードである《強欲な壺》を発動した事に驚愕した。
「俺はデッキからカードを2枚ドロー!おお!こいつが出たぜ!俺は魔法カード《平等の宝札》を発動!互いのプレイヤーは手札が6枚になるまで、デッキからカードをドロー。ドローした枚数1枚につき、1000ポイントライフを払う。」
《平等の宝札》の効果で3人は、手札が6枚になるまで、デッキからカードをドローした。遊輝は4枚ドローで4000ポイントライフを払い、残りライフが4000、燐華は6枚ドローで6000ポイントライフを払い、残りライフが2000、黒尽くめの男は5枚ドローで5000ポイントライフを払い、残りライフが2200になった。
「よくも、俺のモンスターを破壊してくれたな!覚悟しやがれ!俺は魔法カード《戦慄の目覚め》を発動!俺は、デッキから任意の数まで《戦慄》モンスターを手札に加える!俺は《戦慄》モンスターを7体手札に加える!」
黒尽くめの男は、《戦慄の目覚め》の効果で、デッキから《戦慄》モンスターを7体手札に加えた。だが手札が12枚あるので、黒尽くめの男のエンドフェイズ時には、手札の枚数宣言により、手札を6枚にしなければならない。だが黒尽くめの男は、
「俺は手札から速攻魔法《戦慄の一斉召喚》を発動!手札から《戦慄》モンスターを可能な限り特殊召喚する!」
男は、《戦慄の目覚め》で手札に加えていた《戦慄のビルズ》(星5/闇/悪魔族/攻1900守1500)、《戦慄のクナン》(星3/闇/悪魔族/攻1000守500)、《戦慄のヴァルサドール》(星8/闇/悪魔族/攻2900守1000)、《戦慄のガムラ》(星6/闇/悪魔族/攻1800守2000)、《戦慄のケヴィー》(星2/闇/悪魔族/攻・守0)を特殊召喚した。黒尽くめの男の手札は6枚に減るが、
「そして、特殊召喚した《戦慄のヴァルサドール》の効果発動。このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、このカード以外の《戦慄》モンスターの数だけ、デッキからカードをドローする。俺のフィールドに《戦慄のヴァルサドール》以外のモンスターは4体、俺はデッキからカードを4枚ドロー!」
《戦慄のヴァルサドール》の効果でデッキからカードを4枚ドローした為、黒尽くめの男の手札は10枚。
「あいつら、なんで《戦慄のビルズ》と《戦慄のクナン》の効果を発動しなかったんだよ。それだから負けるんじゃねぇのか。」
「あいつらとは?」
「ええ、さっきterukiさんと輝さんが、デュエルで相手にした男2人の事です。男は《戦慄の一斉召喚》で、クナン2体と、ビルズ2体、ヴァルサドールを召喚していました。」
「そういうことか。」
「まずは、《戦慄のビルズ》のモンスター効果発動!1ターンに1度、デッキ1番上をめくり、それがモンスターカードだった場合、そのモンスターの攻撃力分の数値だけ、自分のライフを回復する。」
黒尽くめの男は、《戦慄のビルズ》の効果で、デッキ1番上をめくる。
「でたぁっ!モンスターカード《戦慄のダウラ》!それに攻撃力2800!」
黒尽くめの男のライフが2800ポイント回復し、残りライフが6000に、そして、《戦慄のダウラ》を手札に加えた。
「さらに、《戦慄のクナン》の効果発動!1ターンに1度、手札を1枚墓地に送り、デッキからレベル5以上の《戦慄》モンスターを手札に加える。俺は《戦慄のビルズ》の効果で手札に加えた《戦慄ダウラ》を墓地に送り、デッキからレベル12《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》を手札に加える。」
《戦慄のクナン》の効果で、《戦慄のビルズ》の効果で手札に加えていた《戦慄のダウラ》を墓地に送り、デッキからレベル12《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》を手札に加えた。
「それじゃぁっ!いくぞ!俺は5体のモンスターを墓地に送り、効果発動、俺は手札から、《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》(星12/闇/ドラゴン族/攻・守4000)を特殊召喚!」
黒尽くめの男は、フィールドのモンスター5体を墓地に送り、《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》を自身の効果で特殊召喚した。
「そして!《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》の攻撃力は、墓地の《戦慄》モンスターの数×1000ポイントアップ!俺の墓地の《戦慄》モンスターは9体、攻撃力9000アップ!」
《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》の効果で、自身の攻撃力が9000ポイントアップし、攻撃力が13000に。
「攻撃力13000!?」
「あはははは!見たか!これが俺の最強モンスター!そして、墓地に送られた《戦慄のガムラ》の効果、このカードが墓地に送られた時、相手はこのターン、モンスターの効果を発動できない。」
「なに!?」
「まだだ!《戦慄のケヴィー》の効果、このカードが墓地に送られた時、このターン相手に与える、戦闘・効果ダメージを倍にする!」
「倍にするだと!?」
「これで終わりにしてやる!俺は《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》で《Dragoon DenD》に攻撃!さあ、ここがお前の墓場だ!」
「いやぁぁぁぁぁ!!」

コクエンとプロトロイドは、黒尽くめの男を相手に、デュエルをする事に。
「「デュエル!」」
「まずは俺から、俺は魔法カード、《強欲な壺》を発動!」
黒尽くめの男は、禁止カードである《強欲な壺》を発動した。
「おい!禁止カードを発動するんじゃねぇよ!ルールを守れ!」
「はあ?ルール?知らねぇよバーカ!!」
「なんだとぉっ!」
黒尽くめの男の発言に、コクエンは腹が立った。
「コクエン、落ち着け。そこで腹を立てるとデュエルにならない。」
「そうだったな。ならば、あいつをデュエルで地獄に落としてやる!」
「(コクエン、まさに鬼だ。)」
「おっと気を取り直して、俺はデッキからカードを2枚ドロー。」
男は《強欲な壺》の効果で、デッキからカードを2枚ドローした。
「俺はフィールド魔法《戦慄城》を発動!」
黒尽くめの男は、フィールド魔法《戦慄城》を発動した。
「俺は、《戦慄のタドゥリー》(星2/闇/悪魔族/攻500守500)を攻撃表示で召喚。」
黒尽くめの男は、《戦慄のタドゥリー》を攻撃表示で召喚した。すると突然、《戦慄のタドゥリー》の攻撃力と守備力が1500に上がった。
「な!攻撃力と守備力が1000ポイント上がっただと!おい、イカサマしてんじゃねぇか!!」
コクエンは、黒尽くめの男を批判した。
「イカサマ?はあ?何言ってんの?《戦慄城》の効果で攻撃力と守備力が1000ポイントアップしたんだよ。レベル4以下の《戦慄》モンスターをね。バカじゃねぇの?」
黒尽くめの男は、コクエンを煽る。
「ちくしょぉぉぉっ!このやろぉぉぉ!!」
コクエンは、黒尽くめの男に煽られた事から、怒りを爆発した。
「(どうやら奴は、コクエンを怒らせたようだ。何としてもコクエンの気を落ち着かせなければ。)コクエン、落ち着け。これ以上怒ってはいけない。」
プロトロイドは、コクエンの怒りを抑えようとするが、
「済まねぇがプロトロイド、俺は禁止カードを使った事と俺を煽った奴に、怒ってるんだ!落ち着いてはいられねぇ!」
「(どうやらダメだったか。)」
「それじゃ、俺はカードを3枚伏せて、ターンエンド。」
黒尽くめの男は、ターンを終了した。(デッキ33枚、手札1枚)
「あぁっ!もう頭にきたぜ!!俺のターン…」
「おぉっと!そうはさせるか。カウンタートラップ《引けない戦慄》を発動。このカードは相手のドローフェイズ時に発動できる。相手は俺のエンドフェイズまで、ドローする事ができなぁーい。」
「な、なんだとぉぉぉ!?」
「残念だったな!わっはっはっはぁー!」
黒尽くめの男は、馬鹿にするような笑いで、コクエンを煽る。
「ちくしょう!こうなったら俺は、《フレアブラックリザード》(星2/炎/ドラゴン族/攻700守300)を攻撃表示で召喚!」
コクエンは、《フレアブラックリザード》を攻撃表示で召喚した。
「攻撃力700のモンスターを召喚して何の意味があるんだ?馬鹿じゃねぇの?」
「知るか!てめぇが禁止カードを使った事と俺を煽った事で、てめぇの事で腹立ってんだよ!俺は装備魔法《漆黒の炎》を発動!自分フィールドの《フレアブラック》モンスターに装備、装備モンスターの攻撃力が800ポイントアップ!」
コクエンは《漆黒の炎》を《フレアブラックリザード》に装備して、攻撃力が800ポイントアップし、攻撃力が1500となった。
「バトル!《フレアブラックリザード》で《戦慄のタドゥリー》に攻撃!」
《フレアブラックリザード》は《戦慄のタドゥリー》に攻撃を仕掛ける。だが黒尽くめの男がニヤリとした表情で、
「トラップ《戦慄の大壁》を発動!」
と、トラップ《戦慄の大壁》を発動し、《戦慄のタドゥリー》を破壊しようとする《フレアブラックリザード》の攻撃を無効にした。
「なに!?」
「《戦慄の大壁》は、相手の攻撃宣言時に発動でき、その攻撃を無効にする事ができる。」
「くっ!塞がれた!」
「残念だったな。まあ、装備モンスターは、《戦慄城》の対象にならなかったから、もし俺が伏せカードをセットしていなかったら、大変だったなぁ?さあ!エンドフェイズを宣言しな!」
「ちっ!エンドフェイズ、俺はターンエンド!」
コクエンは舌を打つと、エンドフェイズを宣言し、ターンを終了した。(デッキ35枚、手札3枚)
「(いいぞ!もっと怒れ!)」
「(この男、何かを企んでいる。なんとしても、食い止めなければ。)我のターン、ドロー。」
プロトロイドはデッキからカードをドローした。
「我は、《プログライム デスクトプス》(星4/光/機械族/攻1700守1400)を攻撃表示で召喚。」
プロトロイドは、《プログライム デスクトプス》を攻撃表示で召喚した。
「はいはぁい、《戦慄城》の効果で、攻撃力1000ポイント以上の相手モンスターの攻撃力が1000ポイントダウンする!」
だがプロトロイドは、
「残念だが、《プログライム》モンスターに効果は通用しない。そして、効果でも破壊されない。」
と、発言する。
「なにぃっ!」
「《プログライム デスクトプス》は、相手の魔法、トラップ、モンスターの効果は受けず、破壊されない。全て破壊する効果も通用しない。」
「なにぃっ!」
《プログライム デスクトプス》の効果に、黒尽くめの男は驚愕した。
「そして、自分フィールドに、《プログライム》が存在する時、このカードを手札から特殊召喚することができる。現れよ《プログライム ノートパーソン》(星3/光/機械族/攻900守500)。」
プロトロイド俺は、《プログライム ノートパーソン》を自身の効果で特殊召喚した。
「《プログライム ノートパーソン》の効果発動。自分フィールドに、《プログライム デスクトプス》が存在する時、このカードのレベルは4となる。」
《プログライム ノートパーソン》は効果で、《プログライム デスクトプス》と同じ、レベル4となった。
「そして、この2体でオーバーレイ。エクシーズ召喚、現れよ《プログライム クロスロードエネミー》(ランク4/光/機械族・エクシーズ/攻・守0)。」
プロトロイドは、フィールドの2体のモンスターのオーバーレイで、《プログライム クロスロードエネミー》をエクシーズ召喚した。
「エクシーズ召喚しやがったし、ていうか攻守0じゃん!チョー!ウケるー!」
「私のモンスターを馬鹿にしないで頂きたい。効果発動。このカードのエクシーズ素材を一つ取り除くことで、相手フィールドのモンスターを対象に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力の倍の数値だけ、相手にダメージを与える。つまり、相手フィールドのモンスターの、元々の攻撃力は500、その倍の数値で、そなたには1000ポイントのダメージを受けて頂きたい。」
「なにぃっ!?うがぁぁぁっ!」
黒尽くめの男は、《プログライム クロスロードエネミー》の効果で、1000ポイントのダメージを受け、残りライフが7000に。
「だがこれでは、全く足りないと予測したので、メインフェイズ2、速攻魔法《ランクブラスト》を発動し、自分フィールドのエクシーズモンスターを墓地に送り、墓地に送ったエクシーズモンスターのランク1つにつき、600ポイントのダメージを受けて頂きたい。私は《プログライム クロスロードエネミー》を墓地に送り、ランク4で2400ダメージ。」
「って、これもかよ!うがぁぁぁっ!!」
黒尽くめの男は、《ランクブラスト》の効果で、2400ダメージを受け、残りライフが4600に。
「これで私は、カードを2枚伏せて、ターンを終了する。」
プロトロイドは、カードを2枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ34枚、手札1枚)
「(このままでは俺がやられる…!)俺のターン、ドロー!」
黒尽くめの男が、デッキからカードを引いた時、奇跡は起こった。
「(おお、このカードは。)俺は、《戦慄のカントゥーラ》(星4/闇/悪魔族/攻1900守1000》を攻撃表示で召喚!」
黒尽くめの男は《戦慄のカントゥーラ》を攻撃表示で召喚した。
「そして、《戦慄城》の効果で《戦慄のカントゥーラ》の攻撃力と守備力が1000ポイントアップ!」
《戦慄城》の効果で、《戦慄のカントゥーラ》の攻撃力と守備力が、1000ポイントアップし、攻撃力2900と守備力2000になった。
「見たか!これが《戦慄城》の恐怖だ!わーはっはっはー!!それじゃぁ、バトルフェイズ!《戦慄のカントゥーラ》で《フレアブラックリザード》に攻撃!」
バトルフェイズに入り、《戦慄のカントゥーラは、《フレアブラックリザード》に攻撃を仕掛ける。
「そうはさせない。トラップ《プログラミングメイル》発動。自分フィールドのモンスターを対象とし、このターン戦闘、効果では破壊されない。」
《プログラミングメイル》のおかげで、《フレアブラックリザード》は、戦闘での破壊を免れた。
「ちっ!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」
黒尽くめの男は、カードを1枚伏せて、ターンを終了した。(デッキ32枚、手札1枚)
「(等々、俺のターンが来たか!さっきのお返ししてやる!)俺のターン!ドロー!!」
コクエンは、デッキからカードをドローした。
「さあ、覚悟しろ!この戯け野郎!!」
「え?」
「俺は、《フレアブラックリザード》を墓地に送り、効果発動!手札から、特殊召喚!行け!《フレアブラックワイバーン》(星6/炎/ドラゴン族/攻2300守1900)!」
コクエンは、《フレアブラックリザード》の効果で、手札から《フレアブラックワイバーン》を特殊召喚した。
「効果発動!特殊召喚成功時、てめぇのフィールドのカードを1枚破壊してやる!俺は、《戦慄城》を破壊!」
「え?そんなぁ!?」
《フレアブラックワイバーン》の効果で、《戦慄城》は破壊され、城は瓦礫と化した。
「やぁーい!俺の事煽ったから、ざまぁっみろぉっ!!」
だが、黒尽くめの男はニヤリとした。
「馬鹿だねぇお前。《戦慄城》が破壊されると何が起きるか知らないくせによぉ?」
「はぁ?知るかよ?」
「見せてやろう。《戦慄城》を破壊した者への恐怖を。」

Re: teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2017/01/22 (Sun) 13:53:12

その頃teruki達3人は、ワイルドな男とデュエルの最中だった。
「俺様は、《イビルデッド デストロイ》(星4/闇/アンデッド族/攻1800守1200)を攻撃表示で召喚。」
ワイルドな男は、《イビルデッド デストロイ》を攻撃表示で召喚した。
「そして、《イビルデッド デストロイ》の効果で、《イビルグロウズガーデン》が存在する時に、デッキ、または手札から同名モンスターを2体まで特殊召喚!」
ワイルドな男は、《イビルデッド デストロイ》の効果で、デッキから同名モンスターを2体特殊召喚した。
「これで、第2の供物が揃った!俺様は、3体のモンスターを墓地に送り、手札から《イビルデッド テラーズ》(星11/闇/アンデッド族/攻4500守4000)を特殊召喚!」
ワイルドな男は、3体の《イビルデッド デストロイ》を墓地に送り、《イビルデッド テラーズ》を自身の効果で特殊召喚した。
「(レベル11で攻撃力4500!?)」
「どうやら、驚いたようだな。見せてやろうこいつの効果を。このカードの特殊召喚成功時、俺様は手札が7枚になるまで、デッキからカードをドローする。そして、ドローしたカードの中に、魔法、トラップがあった時、このカードの攻撃力は、魔法、トラップ1枚につき、300ポイントアップする。」
ワイルドな男は、デッキからカードをドローした。
「俺様は6枚ドローで、ドローしたカードのうち、魔法3枚とトラップ0枚で攻撃力900ポイントアップ!」
《イビルデッド テラーズ》の攻撃力が、900ポイントアップし、攻撃力が5400に。
「そして2つ目の効果、1ターンに1度、デッキからカードを1枚ドローし、ドローしたカードが魔法カードだった場合、墓地の魔法カードを全てデッキに戻し、その後シャッフルする。」
ワイルドな男は、デッキからカードを1枚ドローした。ドローしたカードは、魔法カード《フォース》だった。
「俺様は、魔法カードを引き当てた!なので、墓地の魔法カードを全てデッキに戻すぜ!」
ワイルドな男は、魔法カードを引き当てたので、墓地の魔法カードを全てデッキに戻し、シャッフルした。
「(やはり、何か企んでいるようですが、恐らく最上級モンスターを特殊召喚する為の、必要なカード何でしょうか?)」
「どうやら、俺様の状況を読んだようだな!俺様は《イビルグロウズガーデン》の効果を発動!《自分フィールドに存在する《イビルデッド テラーズ》を墓地に送る事で、手札から《イビルデッド デストラクトドラゴン》を特殊召喚する事ができる!俺様は、《イビルデッド テラーズ》を墓地に送り、《イビルデッド デストラクトドラゴン》(星12/闇/アンデッド族/攻・守5000)を特殊召喚!」
ワイルドな男は、《イビルグロウズガーデン》の効果で、フィールドの《イビルデッド テラーズ》を墓地に送り、《イビルデッド デストラクトドラゴン》を手札から特殊召喚した。
「見たか!これが《イビルデッド》デッキ最上級モンスター!」
「(《イビルデッド テラーズ》は、《イビルデッド デストラクトドラゴン》に必要とされるモンスターだったんですね。どうりで、《イビルデッド グランザム》の特殊召喚成功時の効果やHeavdeathがフィールド魔法を発動しても、《イビルグロウズガーデン》が破壊されないという強力なカード。一体どう破壊すれば…?)」
「それではいくぞ!このカードは戦闘では破壊されず、魔法、トラップ、モンスターの効果では破壊されない!」
「なに!?」
「破壊されないって!?」
「第1の効果!このカードの特殊召喚成功時、相手フィールドの全てのモンスターは、攻撃力が0となる!」
teruki達のフィールドのモンスターの攻撃力が0に。
「しまった!攻撃力が0にされた!?」
「お前らは俺様に負けて、ハルバルト帝国に連れてやるからよ!だから、終わりにしてやる!!俺様は、バトルフェイズに入り、《イビルデッド デストラクトドラゴン》で、《ピースイーツ アイスクイーン》に攻撃!」
《イビルデッド デストラクトドラゴン》は《ピースイーツ アイスクイーン》に攻撃を仕掛けた。
「ならば、攻撃対象を《A-HERO ランサーリゲイト》に変更する!」
《A-HERO ランサーリゲイト》は、《ピースイーツ アイスクイーン》を庇い、《イビルデッド デストラクトドラゴン》の攻撃対象となった。
「装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する!」
《A-HERO グングニー》は、《イビルデッド デストラクトドラゴン》の攻撃を受けて破壊されたが、遊輝はダメージを受けずに済んだ。
「ちっ!攻撃を塞がれたか!だが、こいつには第2の効果がある!このカードが相手モンスターを破壊した時、墓地から《イビルデッド》モンスター1体を特殊召喚する。俺様は、《イビルデッド デストロイ》を特殊召喚!」
ワイルドな男は、《イビルデッド デストラクトドラゴン》の効果で、《イビルデッド デストロイ》を特殊召喚した。
「そして、特殊召喚したモンスターの攻撃力は、エンドフェイズ時まで、1000ポイントアップする!」
《イビルデッド デストロイ》の攻撃力が1000ポイントアップし、攻撃力が2800になった。
「(これでもう1度攻撃ができる!)《イビルデッド デストロイ》で、《ピースイーツ アイスクイーン》に攻撃!」
《イビルデッド デストロイ》は、《ピースイーツ アイスクイーン》に攻撃を仕掛ける。
「破壊させないわ!トラップカード《ゼリーウォール》!相手モンスターの攻撃宣言時、その攻撃を無効にして破壊するわ!」
「な、なにぃっ!?」
《イビルデッド デストロイ》の攻撃は、《ゼリーウォール》によって塞がれ、《イビルデッド デストロイ》は破壊された。すると、
「うがぁっ!」
ワイルドな男が1800ポイントのダメージを受け、残りライフ2400に。
「な、何故だ!?何故、ダメージを受けた!?」
「何故かって?《ゼリーウォール》の効果には、モンスターの破壊の他に、破壊されたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える効果を持ってるの。だから貴方は、ダメージを受けたのよ。」
Heavdeathは答えた。
「ち、ちくしょぉぉぉっ!!」
「あと私からも言いたい事があります。貴方は何故、Heavdeathのモンスターばかりを狙っていたのです?」
terukiはワイルドな男に、Heavdeathのモンスターばかりを狙っていたのか尋ねた。
「はあ?知るかよ?お前らからの質問に答える気はねぇよ。」
「そうですか。ですが、貴方にはこれが最期となります。覚悟して下さい。」
「ちっ!ターンエンドだ。」
ワイルドな男は手札が7枚あった為、1枚のカードを墓地に送って、ターンを終了した。(デッキ24枚、手札6枚)
「(どうやら、《イビルデッド デストラクトドラゴン》は相手モンスターの戦闘、魔法、トラップ、モンスターの効果では破壊されないとすると…そういえば、《Sin》シリーズで思い出しました!)私のターン、ドロー!」
terukiは、デッキからカードをドローした。
「(この時を待っていました!)私は、《北星の弓使い》(星4/光/戦士族/攻1400守700)を、攻撃表示で召喚します。」
terukiは、《北星の弓使い》を攻撃表示で召喚した。
「そして、《北星の弓使い》の効果を発動します。相手フィールドのカードを1枚選択します。私は、《イビルグロウズガーデン》を選択します。」
terukiは、《イビルグロウズガーデン》を選択した。
「おいおい、《イビルグロウズガーデン》はどんな効果でも破壊されないんだって行ってるだろ?」
「それはどうですかね?さあ、弓使いよ、そのカードを居抜きなさい!」
『分かりましたマスター。』
「え?喋った!?」
「(どうやら、私の他に精霊と話せる人間がいたか。)」
《北星の弓使い》は、フィールド魔法《イビルグロウズガーデン》を射抜いた。すると、《イビルグロウズガーデン》が崩壊し、やがて、《オラシオン邸》の庭園に戻った。
「な、なにぃ!?《イビルグロウズガーデン》は、破壊されないはずだ!」
「どうやら、モンスター効果で破壊できるようです。あと、貴方の最強のモンスターを見て見なさい。」
「え?」
ワイルドな男は、《イビルデッド デストラクトドラゴン》を見た。《イビルデッド デストラクトドラゴン》がもがき苦しみ、やがて爆散した。
「そ、そんなぁっ!!」
「《イビルデッド デストラクトドラゴン》は、《イビルグロウズガーデン》が存在しなければ、破壊される効果があります。なので私は、《北星の弓使い》で《イビルグロウズガーデン》を破壊したからです。」
「ちくしょぉぉぉっ!!」
《イビルデッド デストラクトドラゴン》が破壊された為、teruki達のフィールドのモンスターの攻撃力が戻った。
「さて、攻撃力が戻った事ですし、止め行きましょうか。」
「や、やめてくれぇぇぇっ!!」
「バトルフェイズ!《北星の英雄 スターライト》でプレイヤーにダイレクトアタック!」
「びゃぁぁぁっ!!」
ワイルドな男は、《北星の英雄 スターライト》からのダイレクトアタックを喰らい、2500ダメージ。ライフが0となり、ワイルドな男はデュエルに敗れると、
「俺様が…デュエルで…負けるなんて…!!う…うわぁぁぁぁぁっ!!」
と、断末魔をあげ、最期は爆散した。
「やったぁ!」
Heavdeathが喜ぶと、terukiは
「まさか、あのモンスターの破壊方法を思いついたおかげで、デュエルに勝利する事ができました。」
と、述べる。
「もしかして。《Sin》というテーマだろ?」
「よく分かりましたね。ですが、遊輝と燐華、コクエンとプロトロイドがデュエルまだデュエル中です。輝とHeavdeathは、遊輝と燐華を、私は、コクエンとプロトロイドの方を見てきますので、お願いします。」
「ああ、分かった。」
「燐華が無事だといいんですが…。」

その頃遊輝と燐華は、黒尽くめの男と、デュエルの最中であり、黒尽くめの男のターンのバトルフェイズに、黒尽くめの男のモンスター《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》が、《Dragoon DenD》に攻撃を仕掛けていた。それを見た遊輝は、
「(そうはさせない!)トラップ《ジャスティシフト》!《J-HERO ジャスティカルパラディン》、《Dragoon DenD》を護れ!」
『ああ、分かった。』
《J-HERO ジャスティカルパラディン》が《Dragoon DenD》を護る。
「《J-HERO ジャスティカルパラディン》の効果発動!このカードが攻撃対象となった時、相手攻撃モンスターの攻撃力を、バトルフェイズの間だけ、半分にする!」
《J-HERO ジャスティカルパラディン》の効果で、《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》の攻撃力が13000から7500となった。
「だがこいつは、攻撃力が低いだろうと、戦闘では破壊されない。でも、ダメージは受けると見せかけて、手札の《ジャストガードナー》を墓地に送り、効果発動。このターン、自分が受ける戦闘ダメージを0にする!」
「ば、馬鹿な!!」
《J-HERO ジャスティカルパラディン》は、《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》の攻撃を受けるが、戦闘では破壊されない為、フィールドに残ったまま。そして、手札の《ジャストガードナー》を墓地に送り、効果で戦闘ダメージを0にした。
「(戦闘では破壊されないモンスターを攻撃対象にし、手札のカードを墓地に送って、ダメージ0にするコンボだと!?だが、俺のモンスターの攻撃力は13000。お前らなんかには及ばねぇな。)俺はターンエンドだ!」
黒尽くめの男は、手札が10枚だった為、4枚のカードを墓地に送り、ターンを終了した。(デッキ16枚、手札6枚)
「(ここで終止符をうつ!)私のターン、ドロー!」
遊輝は、デッキからカードをドローした。
「(この時を待っていた!)私は、速攻魔法《サモンジャスト》を発動!ライフを1000ポイント払い、レベル7以上の《J-HERO》モンスター1体を手札から特殊召喚する事が、できる!私は、レベル8《J-HERO ジャスティカルガイム》(星8/光/戦士族/攻2500/守2300)を特殊召喚!」
遊輝は、ライフを1000ポイント払い、手札から《J-HERO ジャスティカルガイム》を特殊召喚、遊輝の残りライフは3000。
「《ジャスティカルガイム》のモンスター効果、このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体を選択する事で、その相手モンスターを破壊する。」
「な、なに!?」
《J-HERO ジャスティカルガイム》の効果で、《戦慄の邪神竜 デストラクションダークサイド》は破壊される。
「そして、この3体が揃った時、私は手札から、速攻魔法《ジャスティカルオーバーリミット》を発動!」
遊輝は、速攻魔法《ジャスティカルオーバーリミット》を発動した。
「な、なんだそれぇっ!?」
「このカードこそ、3人の英雄を進化させる唯一のカード。自分フィールドのレベル8《J-HERO》モンスターを対象に発動する!そのモンスターを墓地に送ることで、デッキまたは手札から、《正義》モンスターを特殊召喚する事ができる!私は、《J-HERO ジャスティカルパラディン》、《J-HERO ジャスティカルナイト》、《J-HERO ジャスティカルガイム》を墓地に送り、《正義の不死鳥》(星10/光/鳥獣族/攻・守0)、《正義の竜》(星10/光/ドラゴン族/攻・守3500)、《正義の皇帝》(星10/光/戦士族/攻4000守3500)を特殊召喚!」
遊輝は、《ジャスティカルオーバーリミット》の効果で、《J-HERO ジャスティカルパラディン》、《J-HERO ジャスティカルナイト》、《J-HERO ジャスティカルガイム》を墓地に送り、デッキから、《正義の不死鳥》、《正義の竜》《正義の皇帝》を特殊召喚した。
「おい!何故3体も出したんだよ!?ていうか、1体だけだろ!!馬鹿じゃねぇの!!」
「残念だが、《ジャスティカルオーバーリミット》にはもう一つの効果がある。フィールドにレベル8の《J-HERO》が1体以上存在する場合、それらモンスターを墓地に送って、墓地に送ったモンスターの数だけ《正義》モンスターを特殊召喚する事ができるのだ。つまり、1体だけではなく、2、3体を対象にして墓地に送って、特殊召喚する事も可能だ。」
「そんなのありかよぉぉぉっ!!」
「《正義の皇帝》の効果発動!このターンのエンドフェイズまで、自分は手札が3枚になるよう、デッキからカードをドローする。」
遊輝は、《正義の皇帝》の効果で、デッキからカードを3枚ドローした。
「そして、これら3体のモンスターを墓地に送る事で、《正義の救世主 ジャスティスハート》(星12/光/戦士族/攻・守?)を特殊召喚!」
遊輝は、《正義の不死鳥》、《正義の竜》、《正義の皇帝》を墓地に送り、手札から《正義の救世主 ジャスティスハート》を特殊召喚した。
「(一気に、3体のモンスターを墓地に送って、特殊召喚かよ!ていうか、攻守何もないじゃん!)」
「《正義の救世主 ジャスティスハート》の効果発動!このカードの
元々の攻撃力と守備力は、墓地に存在する《J-HERO》モンスターの攻撃力と守備力を半分に計算したその数値となる!このカードの攻撃力が4400で守備力が4400となり、これで攻守とも同じになる!」
《正義の救世主 ジャスティスハート》の攻撃力と守備力がどちらとも同じく、4400に。
「これで終わりだ!《正義の救世主 ジャスティスハート》でダイレクトアタック!」
《正義の救世主 ジャスティスハート》は、黒尽くめの男にダイレクトアタックを仕掛ける。
「そして、墓地の《正義の竜》の効果、自分フィールドのモンスターが攻撃を行った場合、このカードを除外する事で、そのモンスターの攻撃力を倍にする!」
「なにぃっ!!」
墓地の《正義の竜》を除外すると、《正義の救世主 ジャスティスハート》は、効果によって攻撃力が倍になり、攻撃力が8800に。
「攻撃力が8800だと!?」
黒尽くめの男が驚くと、《正義の救世主 ジャスティスハート》からのダイレクトアタックを喰らい、ライフが0に。
「この俺が…デュエルで…敗れただと…!?」
すると遊輝は、黒尽くめの男に、
「あんたは燐華を煽った。だがそれだけではない。あんたはデュエル時に、ルールに反する行為を犯した。それは、禁止カードを使ったことだ。」
と、一言を述べ、黒尽くめの男は爆散した。
「執行完了。」
「遊輝さん、私を守ってくれてありがとうございます。」
「ああ、君が危機に陥ってたからな。なにしろ、私は、警察官の息子だからな。」
「え、警察官の息子だったんですか!?」
燐華は遊輝が警察官の息子だと知って、驚く。
「驚かして済まない。なにしろ警視庁に刑事だからな。」

その頃、コクエンとプロトロイドは、黒尽くめの男とデュエルの最中であった。
「《戦慄城》が破壊された時、デッキから《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》を特殊召喚する事ができる!現れろ!《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》(星12/闇/悪魔族/攻・守0)!」
黒尽くめの男は、《戦慄城》が破壊された時の効果で、《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》を特殊召喚した。だが攻撃力と守備力は0。
「(攻撃力と守備力0のモンスターを召喚しやがった。だが攻守0じゃねえか。)いくぞ!《フレアブラックワイバーン》で、《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》を攻撃!」
《フレアブラックワイバーン》は《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》に攻撃を仕掛けた時、黒尽くめの男が、
「馬鹿め!《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》のモンスター効果発動!ライフを1000ポイント払う事で、このカードが攻撃対象となった時、その攻撃を無効にし、そのモンスターを破壊するぜ!」
突然、《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》の効果を発動し出した。
男は、ライフを1000ポイント払い、残りライフ3600となった。
「な、なんだと!?」
モンスターの効果に驚くコクエン。《フレアブラックワイバーン》は《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》の効果で、破壊された。
「俺のモンスターの攻撃力0だからと言って、攻撃して来るなんて馬鹿な野郎だぜ!」
黒尽くめの男は、コクエンが「馬鹿な野郎」だと煽るが、コクエンは、
「(くっ!黒炎竜の俺が『馬鹿な野郎』だと!)」
と、悔やんでいた。
「(これはまずい事になった。《フレアブラックワイバーン》が破壊され、コクエンはショックを受けている。)」
「おっと!忘れてた事を言うぜ。俺のモンスターには、魔法、トラップ、モンスターの効果では破壊されないんだぜ。破壊したけりゃ、戦闘で破壊してみろよ!ひゃははは!!」
黒尽くめの男は、コクエンとプロトロイドに挑発した。
「(戦闘か。だが戦闘で破壊しようと、攻撃モンスターが破壊されるだけ…いや待て、その効果は確か…。)」
「(もうダメだっ!これ以上制御できねぇっ!)俺はターンエンド!」
コクエンは、ターンを終了した。(デッキ34枚、手札3枚)
「(どうやら巨人の効果を打破する方法が分かった。)ワレのターン、ドロー。」
プロトロイドは、デッキからカードをドローした。
「(このカードを引き当てるとは。)私は、魔法カード《時限手札》を発動。手札が7枚になるよう、デッキからドローし、このターンのエンドフェイズまで、手札を全て墓地に送る。」
プロトロイドは、《時限手札》の効果で、手札7枚にした。
「(よし、準備が整った!)相手のフィールドにモンスターが存在し、自分のフィールドにモンスターが存在しない時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。手札から《プログライム スリーディプリンタンク》(星5/光/機械族/攻・守0)を特殊召喚。」
プロトロイドは、《プログライム スリーディプリンタンク》を自身の効果で、手札から特殊召喚した。
「さらに、フィールド上に《プログライム》モンスターが存在する時、手札から特殊召喚する。《プログライム カラプリンタンク》(星5/光/機械族/攻・守0)を特殊召喚。」
プロトロイドはまたもや、《プログライム カラプリンタンク》を自身の効果で、手札から特殊召喚した。
「なんじゃそりゃぁぁぁ!?」
黒尽くめの男は、プロトロイドが2回の特殊召喚をした事に驚く。
「通常召喚をまだ行っていない為、《プログライム トナレンジャー》(星4/光/戦士族/攻・守1500)を攻撃表示で召喚。」
プロトロイドは、《プログライム トナレンジャー》を攻撃表示で召喚した。
「そして、《プログライム カラプリンタンク》がフィールドに存在する時、《プログライム トナレンジャー》は搭乗する!」
「搭乗だと!?」
トナーの戦隊がカラープリンターの戦車に搭乗した。
「そして、《プログライム カラプリンタンク》の攻撃力と守備力は3000となる。」
「なにぃっ!?」
《プログライム トナレンジャー》が搭乗した為、《プログライム カラプリンタンク》の攻撃力と守備力が3000となった。
「だがここで終わる訳ではない。魔法カード《復元されしプログラミング》を発動。自分または相手の墓地のモンスターを1体選択し、召喚条件を無視して特殊召喚する!」
プロトロイドは、魔法カード《復元されしプログラミング》を発動した。
「召喚条件無視で特殊召喚だと!!」
「ワレは、コクエンの墓地から《フレアブラックワイバーン》を選択し、コクエンのフィールドにて特殊召喚!」
プロトロイドは、コクエンの墓地から、《フレアブラックワイバーン》を召喚条件を無視して、コクエンのフィールドに特殊召喚した。するとコクエンが、
「まさか、俺のモンスターを蘇らせてくれたのか?ありがとなプロト!」
「ああ、其方には、召喚しなければならないモンスターがいる。そして、速攻魔法《書き換えられた道》を発動、ライフを800ポイント払う事で、次の相手のターンをスキップする。」
プロトロイドは、速攻魔法《書き換えられた道》を発動し、ライフを800ポイント払って、残りライフが7200に、そして黒尽くめの男のターンがスキップされた。
「なに!?スキップされた!!」
「コクエン、あとは任せた。ワレはカードを2枚伏せ、ターンを終了。」
プロトロイドは、カードを2枚伏せて、ターンを終了した。
(デッキ26枚、手札0枚)
「(プロトのおかげで俺にとってのチャンスが訪れた。これで決めてやる!)俺のターン、ドロー!」
コクエンはデッキからカードをドローした。
「おい!俺の事を煽った戯け野郎!これがてめぇの最期だ!」
「最期?あっそ。」
「さあ覚悟しろ。てめぇなんかバーベキューにしてやる!」
「バーベキュー?まさかそんな事できる訳…「何を言っている!てめぇは禁止カードを使ったことで、ペナルティとして生で受けるんだよ!」
「な、生で!?ま、まさか!?」
黒尽くめの男は、コクエンに発言に気がついた。そう、黒尽くめの男のデュエルディスクには、不正な行為を行った場合、ソリッドヴィジョンシステムがリアルダメージシステムに切り替わり、生でダメージ受けるようになる、生でダメージを受けた者には、「死」を意味する。
「さあ、覚悟しろ!俺は、《フレアブラックワイバーン》を墓地に送り、効果が発動される!手札から《フレアブラックドラゴン》(星8/炎/ドラゴン族/攻2500守2000)を特殊召喚する!」
コクエンは、《フレアブラックワイバーン》を墓地に送り、手札から《フレアブラックドラゴン》を自身の効果で特殊召喚した。するとプロトロイドが、
「コクエンに力を貸そう。トラップカード《ブレイクスルー・スキル》を発動。相手フィールドのモンスター1体を対象に、そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする!対象は《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》。」
「なにぃっ!?」
《ブレイクスルー・スキル》の効果で、《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》の効果は無効に。
「そして、《フレアブラックドラゴン》の特殊召喚成功時、相手フィールドのモンスター1体を対象に、そのモンスターを装備カードとしてこのカードに装備、俺は、《戦慄のカントゥーラ》を選択。」
《フレアブラックドラゴン》の効果で、《戦慄のカントゥーラ》は装備カードとなり、《フレアブラックドラゴン》に装備された。
「このカードの攻撃力は、そのモンスターの元々の攻撃力の半分数値分アップ。《戦慄のカントゥーラ》の元々の攻撃力は1900、攻撃力950ポイントアップ!」
《フレアブラックドラゴン》の攻撃力が950ポイントアップし、攻撃力3450に。
「そして、魔法カード《受け継がれる力》を発動。」
コクエンは、魔法カード《受け継がれる力》を発動した。
「受け継がれる対象は俺の《フレアブラックドラゴン》、受け継ぐ対象は、プロトの《プログライム カラプリンタンク》、《プログライム カラプリンタンク》を墓地に送り、《フレアブラックドラゴン》の攻撃力が、墓地に送ったモンスターの攻撃力分アップするぜ!」
「なにぃっ!!」
攻撃力3000の《プログライム カラプリンタンク》を墓地に送ると、《フレアブラックドラゴン》の攻撃力が3000ポイントアップし、攻撃力6450になった。
「《ブレイクスルー・スキル》のおかげで、てめぇのモンスターの効果は無効となった!バトル!《フレアブラックドラゴン》!《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》に攻撃!バーベキューになりやがれぇぇぇっ!」
《フレアブラックドラゴン》は、《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》に攻撃を仕掛ける。
「嫌だ!!死にたくねぇ!!キング様!クイーン様!お助けぇ…!!」
《戦慄の目覚めし巨人 アンゴゥラ》は、《フレアブラックドラゴン》が放つ炎に焼かれ、そして黒尽くめの男も、それに巻き込まれた。
「ギャァァァッ!!」
ライフが0となり、黒尽くめの男は火達磨となった。
「クルシィヨォ…!タスケテェ…タスケテェ…。」
火達磨となった黒尽くめの男はもがき苦しみ、燃え尽きて炭と化した。
「うわ、焼きすぎた…。これもう食いもんどころじゃねぇ…。」
「ああ…。だが人間は食べちゃ駄目だ…。」

ハルバルト帝国の手先ら3人を倒したteruki達は、《オラシオン邸》でオラシオンのメンバー達とパーティーを楽しんだ。
「terukiさんって、珈琲が好きなんですね。」
「ええ、珈琲の他に、お茶や紅茶も飲みます。」
「へえ。」
「そういえば、何故terukiさんは人間なのに、仮の姿に変わることができるんですかね?」
燐華はterukiに質問をすると、
「ええ、突然私に仮の姿に変わる力がついてしまったんです。一体なぜそんな力があるのか私には分からないのです。」
と、terukiは答える。
「(分からない事もあるんだね。)」
パーティーを楽しんだ後、teruki達は《リアルワールド》に帰る為、Heavdeathや燐華、そしてオラシオンのメンバー達と別れる事に。
「もう帰るんですね。」
「ええ、私達には《リアルワールド》でやらなきゃならない事があるので、良かったら、私が持ってきた《デュエルディスク》と《構築デッキ》を二人に差し上げます。」
「あ、ありがとうございます!」
Heavdeathと燐華は、《デュエルディスク》と《構築デッキ》が入った二つのアタッシュケースを受け取り、terukiにお礼を言う。
「またいつか会えるといいですね。」
「ええ。」
teruki達は別れを告げると、幻の《世界をかける幻想の時空》で《リアルワールド》に帰って行った。

それからというもの、ハルバルト帝国に操られた内斗は、光郷家の一員となり、《光郷 内斗》として生活する事に、内斗に取り憑いた悪夢の竜はterukiによって浄化され《閃光の騎士竜 シャイニングナイトロード・ドラゴン》となり、内斗の新デッキ《N-HERO》として使われるようになった。そして、内斗が幻に託した《悲壮の少年》というカードは、《奇跡の少年 ミラクリティー》となり、今は幻が大切にしている。
輝は、特殊対策本部への帰還後、総督の《レーガン・ナカオカ》に報告し、任務完了となった。その後、双子の妹《葛飾 暗》とデュエルを楽しんだ。
その頃teruki達は、《リアルワールド》で起きた異変の解決に取り組んでいた。
「コクエン、そちらの状況は?」
『俺は窃盗グループを追跡中。terukiの方は?』
「ええ、今のところターゲットである指名手配の男を見張ってます。」
『マスター、男の正体が判明した。名前は《伊果様 球士》奴は今までに詐欺を行ってきた詐欺師だ。』
「ありがとうございますプロトロイド。」
そしてterukiは、伊果様という男に近づき、
「《伊果様 球士》貴方は今までに人を騙して、詐欺事件を起こしていましたね。」
と、声をかける。
「げっ!?」
伊果様は逃げようとするが、結界が張られていて、逃げられない。「ちっ!ならば!」
と、男はデュエルディスクを構えた。
「ほう、デュエルを申し込んで勝ったら逃げるつもりですね?ならば。」
と、terukiもデュエルディスクを構えた。
「では、行きましょう。」
「「デュエル!」」
今、デュエルが始まるのであった。

(完)

Re: teruki☆legend×Hevadeathさんコラボ小説 - teruki☆legend

2017/01/22 (Sun) 13:54:53


【あとがき】

どうも、teruki☆legendです。
等々、Heavdeathさんコラボ小説が完結となりました。
今回のコラボ小説に、遊戯王要素をいれてみました。最近、遊戯王にハマっていて、いろいろとデッキを組むようになりました。
今回の小説には、「ワールズエンドファンタジア」に登場し、近日投稿予定の「遊戯王 正義の決闘者」の主人公《光郷 遊輝》や、「てるスマ」と「ワールズエンドファンタジア」、そして、「Ayakashi」の主人公《葛飾 輝》が登場しました。因みに2人が使ったデッキは、遊輝が《J-HERO》で輝が《A-HERO》となります。実は実はその頃2つのデッキは、私が考えたオリジナルのデッキで、《J-HERO》が「正義」、《A-HERO》が武装を意味しています。
読んでいる人もお気づきでありますが、なんで黒尽くめの男2人が禁止カードを使っているのかというと、悪役という表現を表す為、黒尽くめのお二人さんに、アニメでも使っていた禁止カードの《強欲な壺》を使わせました。
コラボ相手のHeavdeathさん、ありがとうございました。

【Heavdeathさん】
https://m.youtube.com/c/heavdeath

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2016/12/24 (Sat) 12:30:33

(投稿者により削除されました)

Re: ボムスマコラボ クリスマスデュエルのターン! - teruki☆legend

2016/12/24 (Sat) 13:31:20

一部のモンスター以外のモンスターのパチモンが出たのかw
新たな《A-HERO》と《FA-HERO》が出ましたね。
次回は期待してます。


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